インタビュー 私の教育論
タレント・エッセイスト 高見恭子さん(『CRECER』 2007年秋号掲載)
14歳でモデルデビューを果たしタレント、エッセイストとして多才な顔を持つ高見恭子さん。
9歳のお嬢さんを持つ彼女の子育て法や夫との夫婦のあり方など母として妻として、また、ひとりの女性としての人生の歩み方をうかがいました。
一瞬一瞬を楽しく生きる
タレント・エッセイスト 高見恭子さん
14歳の時に『mc Sister』(アシェット婦人画報社)のモデルとしてデビュー。
その後、テレビやラジオに出演、エッセイストとしても活躍し、ファッションやライフスタイルに関する講演も多数行っている。著書は『おしゃれ生活ルール』(ベストセラーズ)『恋愛より楽しいことがあるなら教えて』(グラフ社)など多数。
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おとなしい自分を変えるためモデル業にチャレンジ
![[画像]高見恭子さん](images/img_interview02_01.jpg)
――高見さんは幼い頃はどんなお子さんだったんですか?
私はとてもおとなしくて引っ込み思案で、母に公園に連れて行ってもらって「みんなと一緒に遊んでらっしゃい」って言われても、恥ずかしくてモジモジしちゃうタイプでした。
――幼少時代はシャイだったようですが、モデルになるということは、かなりのチャレンジだったのでは?
そうですね。お友だちのお家に遊びに行ったときに偶然スカウトされて、いくつかモデル事務所を紹介してもらいました。
私の中でも「変わらなきゃ!」という思いもあって、事務所はあえて外国人のモデルが多いところにしました。
「それ取って」なんていう日常会話も英語でしょ?「何てしゃべればいいんだろ〜!?」って毎日がドキドキの連続。殻をやぶって自発的に話しかけたかいもあって外国人の友だちもたくさんできましたし、自分を変えるいい刺激になりましたね。
――モデルの仕事と学業の両立は大変だったのでは?
モデル業は夏休みや冬休みだけ。普段は普通の学生でしたよ。
学生時代はモデル業が2割、学業が8割ぐらいかな。予備校にも通っていました。
今でもそうですが、本を読むのが大好きで、国語がとても得意だったので、大学は文学部を選びました。
私は幼い頃から「自立しなさい」って母に育てられてきましたから、モデルになるときも大学受験を決めたときも、相談はしても最後に決断したのは私自身でした。
娘には楽しくキレイに生きてほしい
――お嬢さんにはどういう女性になってもらいたいですか?
飛び抜けて目立つ存在というよりは、困っている人とそれを助ける人との架け橋のようになってもらえればと。
でも私の理想的な娘像を押しつけないように気をつけています。基本的には娘の気持ちをくんで、彼女のやりたいように歩ませていますね。将来はカメラマンか画家になりたいって言ってますよ(笑)。
あとは、豊かな感情を養って、楽しくキレイに生きてもらいたい。私たち家族は週に1回は映画や舞台などを観賞しているんですが、見終わったあとに「どうだった?」って感想を聞くようにしています。この前、映画を見終わったあとに娘が号泣しているのを見て、私の気持ちも温かくなりました。
子どもの気持ちを感じとるアンテナを張っておく
――お子さんの進路についてはどうお考えですか?
娘が小学校に入学する前に、主人が公立か私立かで迷っていた時期もありました。でもふたりで話し合い、地域のなかで、人づき合いをしながら子どもを育てることが大事だと思って公立に通わせています。中学も公立かなと思っていますが、娘が私立に行きたいと言えば、もちろん中学受験もさせます。そのために、知人のお子さんが通っている中学校の学園祭を見学したり、近所のお母さん方から学習塾の情報も仕入れておいて、いつでもフォローできるように準備だけはしています。
――お子さんの考えていることがわからないというお母さん方も多いと聞きます。高見さんはどのようにお子さんの気持ちを引き出しているのですか?
私は体全体で感じるというか、目を見て、表情を見て子どもが何を欲しているか察しています。そして最後に「これで大丈夫だよね?」って確認をとるようにしているんです。「娘は何をしたいのかな?」っていうアンテナを常に張っておくことが大事ですね。
「間違い」は親子でハッキリと指摘し合う
![[画像]高見恭子さん](images/img_interview02_02.jpg)
――お嬢さんやご主人と決めている“家族のルール”はありますか?
正義感を持つこと。間違っていることは「間違っている」とハッキリ言うことが私たち親子の大事なルールです。
親であっても完璧ではありません。娘が幼い頃から「お母さんが間違ってたら、ちゃんと教えてね」って言ってます。私も娘にしかられることもありますよ(笑)。でもこうやって娘から教えられることで、親として成長しているのだと思います。
――母親としてイキイキと生きるために、読者へのアドバイスをお願いします。
私は以前、先輩ママさんから「子育ては短いんだから楽しんで」って言われたことを実践中なんです。
子育てに卒業はないけれど、かわいい赤ちゃんのときはアッという間に過ぎて歩き出していっちゃうし、手をつないで歩いてくれる時期もほんのちょっと。受験勉強だって大変なことはあるかもしれないけど、いつかは過ぎ去ってしまうこと。その一瞬一瞬を楽しく生きることを心がければ人生すべてが楽しいものになると思います。
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