新学習指導要領ガイド
「ゆとり教育」から「学力重視」へ。なぜ変わるの?どう変わるの?
2011年度から小学校、2012年度から中学校、2013年度から高校の学習指導要領が変わります。
まだ先のような気がしますが、小・中学校の新学習指導要領への移行措置は今年から始まっています。
学習指導要領とは?
学習指導要領とは、学校でいつ何を教えるかというカリキュラムなどを教科・学年別に示したもので、約10年ごとに改訂されます。
教科書はこの学習指導要領に沿って作成されるため、学習指導要領が変わることで、学校での定期テストや入試の内容も変わることになります。
なぜ変わるの?
現在の学習指導要領の柱となっていた「ゆとり教育」では、総合的な学習の時間や週5日制の実施、学習内容の大幅な削減が行われました。
その結果、世界的な学力調査「PISA」による国際ランキングでも、日本は大幅に順位を落とし、日本の将来を心配する声が高まったのです。
どう変わるの?
新学習指導要領では、主要教科の授業時間が増え、現行の学習指導要領では難しいとして削除されていた学習内容も復活します。
しかし、現在の「ゆとり教育」の影響で家庭学習を行わない子どもが増えている中、授業時間が増加して、学習内容が追加されるとなると、現在小・中学校で進行しつつあると言われている学力の二極化に拍車がかかる可能性も懸念されています。
移行措置とは?
いきなり新学習指導要領に切り替わると、習っていない内容を残したまま進級する子どもが出てしまいます。そのために、移行措置期間を設けることで、学習内容を徐々に増やしながら、円滑に新学習指導要領へと移行させるのです。
移行措置期間の注意点とは?
- 移行措置期間中に増える内容も、入試で出題される可能性があります。つまり、年々出題範囲が広がり、過去問対策だけではカバーしきれない部分が出てくることとなるため、受験勉強の際にも注意が必要です。
- 算数・数学・理科は教科書以外の補助教材(冊子)を使用して移行措置の内容を補うため、体系的な理解が難しくなります。
- 2009年度の小学4年生は、特に算数の学習の内容が一気に増加するため、理解不足にならないよう配慮が必要です。
これから求められる力とは?
新しい学習指導要領では、子どもたちの「生きる力」を今まで以上に育むことを目標としています。そこで求められるのが「基礎力」「学習意欲」そして、「活用力」です。基礎的な知識・技能の習得と、思考力・判断力・表現力の育成を軸に、さらにわかる喜びを感じ、なぜ学ぶのかを理解する力を身につけることが求められているのです。
このような変化に対応するためには、「朝食を毎日摂る」「登校前に忘れ物チェックをする」「学校の規則を守る」など、基本的な生活習慣を身につけることが非常に重要です。このようなしっかりとした生活を送る中で、子どもたちは「学んだことを実際の生活に活かす力=活用力」を育むことができます。
また、「全国学力・学習状況調査」において、読書の好きな子どもは「知識」「活用力」ともに正答率が高いという結果が出ています。国語の力は、すべての教科に影響します。小さい頃から学校の図書や地域の図書館をうまく利用して、たくさん本を読むようにしましょう。
これからは知識の詰め込み学習ではなく、学んだことを実際の生活で使える=活用できることが重視されます。
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学習指導要領改訂のポイント
小学校・中学校・高校別に、現行の学習指導要領から改訂されるポイントをまとめました。





