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変わる大学入試(2/2) すべての入試に学力評価を AO・推薦入試に変化
変わる大学入試(2/2) すべての入試に学力評価を AO・推薦入試に変化

変わる大学入試(2/2) すべての入試に学力評価を AO・推薦入試に変化

2020年度から「大学入学共通テスト」が始まることはすでにお知らせしましたが、それにあわせて個別試験やAO・推薦入試も変わります。 いずれも学力を重視したうえで、多彩な選考方法により、受験生を総合的に評価しようという意図が強いものに。 いままで以上に高校までの学習の積み重ねが重要になりそうです。

入学者受け入れ方針(アドミッション・ポリシー)を明確化し、 多様な選抜方法で思考力・判断力・表現力を評価します。

従来の国公立大学の一般入試では、大学入試センター試験を受けた後、大学ごとに実施される個別試験、 いわゆる2次試験を受け、合否が判定されました。「大学入学共通テスト(以下、共通テスト)」でも同じように、 大学ごとの試験を受験する必要がありますが、内容は大きく変わってきます。私立大学の入試でも同じ傾向が見られます。 国公立大学の2次試験および私立大学の個別試験の変革は、 共通テストと同じく学力の3要素(「基礎的・基本的な知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「主体的に学習に取り組む態度」)を より多角的・総合的に評価するため。一部の大学では、すでに個別試験の改革に取り組んでおり、ここ数年、新傾向の問題が増えてきています。 その根拠となるのが、各大学が発表する「入学者受け入れ方針(アドミッション・ポリシー)」です。 アドミッション・ポリシーとは大学が掲げる目的-どんな学生を育て、社会に送り出したいのか-を達成するために、 どのような学生を受け入れるかという方針を定めたもの。 各大学・学部には募集要項で選抜方法、合否判定の基準を明確化することが求められており、それにしたがって独自の試験が行われます。 具体的にはこれまでの筆記試験や、高校が提出する調査書だけでなく、高校時代の学習・活動履歴(活動報告書)、大学での学びへの意識(大学入学希望理由書、学修計画書)などの書類、 エッセイ、面接、ディベート(※1)、集団討論、プレゼンテーション(※2)など、さまざまな評価方法が実施されることが予想されます。

  • 各大学・学部では「入学者受け入れ方針(アドミッション・ポリシー)」を明確化。それにあわせて個別試験では多様な評価方法が実施されます。

  • AO入試・推薦入試は名称が変わり、時期も遅めに。学力評価が必須となり、いままで以上に学校での勉強が重要になります。

  • 保護者は入試が大きく変わっていることを認識し、適切なアドバイスができるよう最低限の知識を。

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学力試験が義務化されるAO・推薦入試

一方、AO入試・推薦入試でも変化が見られます。2020年度入試から、AO入試は「総合型選抜」、 推薦入試は「学校推薦型選抜」に名称が変更。また実施時期も総合選抜=実施9月~・発表11月~、学校推薦型選抜=実施11月~・発表12月~と、 それぞれ遅らせることになりました。 両入試制度での最も大きな変化は、大学が実施する評価方法、または「共通テスト」の活用で、学力評価が義務化されることです。 現行のAO入試や推薦入試では実質的に「学力を問わない」ケースが多くありましたが、 今回の改革により、学力の3要素に基づいた学力評価を義務化することで学力を担保し、両制度の特性を活かす試験へと生まれ変わることになります。
なお、今回の改革でもう一つ実施を検討されていた「高等学校基礎学力テスト(仮称)」は、当初大学入試への利用も考えられていましたが、 名称を「高校生のための学びの基礎診断」とし、生徒の学力を調査し指導に活かすしくみの実施に向け準備が始まりました。 これは基礎学力の定着度を把握しようというもので、各高校が生徒の実情などを踏まえ、必要と考える試験=測定ツールを選んで実施することになります。 2017年度中に測定ツールの認定基準等を策定、2018年度中に認定制度の運用開始を目指しています。 2019年度から実施し、3年を経過したのち実施状況の検証を踏まえ、さらに検討が行われる予定です。


ここまで見てきたように、大学入試改革は「確かな学力」の確保を目指しています。これまで以上に高校までの学習の積み重ねが重要になってきます。 同時に、今後は「何のために大学に行くのか」「なぜこの大学・学部に進みたいのか」がより強く問われることになります。 「自分たちの時代の入試とは違う」ことを認識し、そして子どもが進路・進学で悩んでいるときは、的確なアドバイスができるように準備しておきましょう。

※1 ディベート...1つのテーマに対し、賛成と反対の2組に分かれて議論を戦わせること。内容が正しいか、好きかなどではなく、論拠・論法・説得力などが評価のポイントとなる。
※2 プレゼンテーション...情報、企画、提案を他者が理解しやすいよう、目に見える形で提示して説明すること。

ここがポイント
一人ひとりの「将来の夢・目標」を考えた大学選びを
「大学入学共通テスト」では、思考力・判断力・表現力を評価するため、総合的な知識を要する問題に変わる予定です。入試の方向性が変わると学校も、塾も自ずとその入試の方向性を向かうことになります。明治以来の改革とも言われるほどの今回の教育改革を浸透させるためにも大学入試改革は必要不可欠だったでしょう。 センター試験に代わる「大学入学共通テスト」のみならず、AO入試・推薦入試も変わります。お子さま一人ひとりの、「将来の夢・目標」を一緒に考え、志望大学は「成績」だけではなく「アドミッションポリシー」しっかり把握して選びましょう。
明光2020教育改革室 岡田直将
明光2020教育改革室 岡田直将

2017.10.27

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