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2018.03.29      2023.10.05

「教わる」から「学び取る」へ『振り返り』で自分の力を客観視し、本質的な理解の定着をはかっていく

「教わる」から「学び取る」へ『振り返り』で自分の力を客観視し、本質的な理解の定着をはかっていく

前回述べたとおり、これからの教育では「アクティブ・ラーニング=生徒主体の学び」の視点が重要になります。知識が与えられるのを待つのではなく、自ら主体的に取り組んでいく。ここで意識すべきなのは学びの質です。今までの教育はどれだけの知識を身につけられるかに力点が置かれ、表面的な浅い学びに留まることもありましたが、今後は深い理解を目指します。そこで有効なのが〝振り返り〟学習です。

自ら課題を見つけて学び取っていく
応用力を養う深い学び

新指導要領が目指すのは、主体的・対話的で深い学びです。単に暗記に頼るのではなく、その背景にあるものも考える。例えば歴史なら、「フランシスコ・ザビエルが日本に来た年は何年?」「1549年に来日したイエズス会の宣教師は誰?」というように年号や人名を問うだけでなく、「フランシスコ・ザビエルはなぜ日本に来たのか?」「キリスト教はどんな宗教なのか?」「現代のキリスト教はどうなっているのか?」というように広げて考えていくということです。仮説を立てたり身近な問題に適用したりしながら、問題を見出したり、自分の考えを形成していきます。
このときに有効なのが〝振り返り〟です。学びの中での気づき-わかったこと、わからなかったことや感想などを、自分の言葉と文字で表現することで改めて理解する。書き出すことで、自分がどの程度理解しているのか、その結果をこれからどのようにしていけばいいのか、客観的にとらえることができるというわけです。この手法は明光義塾でもこの春から〝振り返り授業〟として導入しています。
また、授業中、分かったこと、分からなかったことを自分の言葉で記録するオリジナルツール「学び発見!振り返りノート」を使用し、より深い学びにつながる指導を行っています。

明光義塾の「学び発見!振り返りノート」

明光義塾の「学び発見!振り返りノート」

新しい学習指導要領のもとでは、暗記による表面的な知識に留まらず、自分で考察を深める深い学びを目指します。

深い学びに有効なのが自分の言葉で表現することで、理解度を客観的に把握する〝振り返り〟の方式です。

評価方法も、テストの点数による評価から、学習の過程を記録する〝ポートフォリオ〟への変換が検討され、一部では導入が始まっています。

学習の方法が変われば評価法も変わる注目される〝ポートフォリオ〟

学習の方法が変われば評価法も変わる
注目される〝ポートフォリオ〟

従来の成績評価は基本的に教師・講師の手によるもので、テストの結果が大きく反映されていましたが、今後は日々の取り組みや自己評価などを加えた〝ポートフォリオ〟への変換が検討され、一部ではすでに導入が始まっています。ポートフォリオとは元々は書類ケースのことを指し、一般的にはクリエイター等が営業資料に用いる「作品集のファイル」の意で知られていますが、近年は教育用語としても用いられるようになりました。
教育分野の〝ポートフォリオ〟とは個人の学習評価ツールのことで、主体性などを適切に評価するものとして注目されています。従来のテストでは測れない活動や学習の過程の様子などをも含めてファイルにまとめて保存し、生徒の自己評価、さらに教師・講師からの評価を得て、内容を振り返りながらステップアップをはかるというものです。生徒自身の言葉による表現が記録されること、また今まではテストという切れ切れの「点(ポイント)」による評価だったものが、過程をたどることで「線」として見られることなどが特長です。最近は、電子化された〝eポートフォリオ〟の運用も行われています。紙のポートフォリオに比べて大量のデータが保存でき、内容の編集も容易、しかもインターネットで時と場所を選ばずにアクセス可能という特長があり、大学入試分野でもWeb出願ポータルサイトとの連携が始まりました。

明光義塾のeポートフォリオシステム「明光eポ(エポ)」

明光義塾のeポートフォリオシステム「明光eポ(エポ)」

明光義塾でも独自のeポートフォリオ「明光eポ(エポ)」を開発し、導入を始めています。アプリを利用することで保護者とも情報を共有できるようになりました。これからは学びの成果を多角的に評価する時代ですから、表面的な知識だけでは勝負できません。自ら調べて深く考え、それを自身の言葉で語れるような、真の学力を養っていきたいところです。

成長を実感できる明光義塾のeポートフォリオ「明光eポ」の詳細はこちら。使用した生徒と保護者の声も掲載中!

成長を実感できる明光義塾のeポートフォリオ「明光eポ」の詳細はこちら。

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