中学生

2018.11.22     2020.08.26

将来に向けたスタートになる高校 自分らしい未来への一歩は志望校選びから

将来に向けたスタートになる高校 自分らしい未来への一歩は志望校選びから

文部科学省の「学校基本調査」によると、平成29年度の高校進学率は98.8%で、高校進学は当然のことになっているのが現実です。 ただし、高校は義務教育ではなく「自分で選んで行くところ」です。そして、高校で学ぶ内容が大学へ、さらにはその後の人生につながっていきます。 そこで3回にわたり、高校を詳しく見てみましょう。今回は高校の種類や学科について説明します。

高校選びは将来選び「高校に何を求めるか」を明確に

中学卒業後に進学する教育機関である高等学校(高校)(※1)。中学までと大きく違うのは、義務教育ではなく自由に学校を選べることです。 加えて中学受験までは保護者の意向が大きく影響しますが、高校は受験生本人の意思が受験・志望校選択を左右します。そのため、「高校に何を求めるか」を 明確にした上で自分の未来をイメージし志望校を選ぶ、入試への準備を進めるという流れになります。

  • 他に高等専門学校(高専)という5年制の学校もあり、卒業すると短大卒業同等の資格が得られます。国立の高専はかなりの難関です。

例えば大学進学を念頭におくなら、「志望校が大学進学を意識したカリキュラムになっているか」「大学進学実績はどうなっているか」などをチェックする必要がありますし、 「野球を頑張りたいから、野球部の活動が盛んな学校を選ぶ」といった具合に、高校3年間で「自分のやりたいこと」を実現できる環境があるかどうかで 学校を選ぶ人もいるでしょう。同じように「英語教育に力を入れていて、身につく英語が学べる」など、高校3年間で何が得られるかが決め手になるかも知れません。 高校3年間で学ぶことが、自分が志望する将来につながりますから、しっかりと目標を定め高校を選ぶことが重要になります。

高校は義務教育とは違い、自分で学校を選んで進学します。

志望校選びは将来に大きく影響します。教育内容や特徴をよく調べ、自分の目指す進路につながる学校を選ぶことが重要です。

今の高校は保護者世代の高校とは大きく変わっています。子どもの意思を最優先に、その子に合う学校選びを心がけましょう。

大学進学を目指すならまず普通科をやりたいことが明確なら専門学科からの進学も

大学進学を目指すならまず普通科を
やりたいことが明確なら専門学科からの進学も

一口に高校といっても、さまざまな種類があります。 最も数が多いのが、地方自治体が設立した公立高校で、全国の高校の約73%を占めています。一方民間団体・個人が設立した私立高校は、全国に約1,300校。 他に国立大学教育学部の付属高校として「教育学に関する研究・実験に協力」することを目的とした国立高校などもあります。 公立高校のメリットとして学費が安いこと、比較的自由な傾向があること、ニュートラルな教育を受けられることなどが挙げられます。 一方私立高校は、学費は高いですが傾向的には面倒見がよく、学校の特色がはっきりしているので、それに合う子には最高の環境と言えるでしょう。
また学科別では、一般的な「普通科」以外に工業科・商業科・農業科など専門科目を中心に学ぶ「専門学科」、普通科と専門学科にわたる科目から、 生徒が主体的に科目を選択し学習する「総合学科」があります。 「大学に行く」あるいは「行くであろう」と思っているなら、普通科をまず考えて欲しいところ。大学受験の際、学科による有利不利は制度上ありませんし、 むしろ「商業高校卒だと経済学部の推薦が受けられる」など、推薦・AO入試では専門学科卒であることが有利になるケースもあります。 ただ、学校のカリキュラムが大学受験向きなのはやはり普通科なので、専門学科で学ぶ生徒が一般入試で大学を目指す場合、大学受験対策のための勉強を余計にしなくては いけなくなるケースが多々あります。それでも専門学科を選ぶとしたら「その学科内容に興味があるか」に尽きます。今は専門学科からの大学進学も増えているので、 高校の学びをそのまま大学で続けたいなら、大学進学率の高い専門学科に行くと大学進学後にも役に立つでしょう。

保護者にぜひ理解していただきたいのは、「同じ高校でも、昔と今で全く変わっている」ことです。昔の大人気校が今は不人気、またはその逆も多くなっており、「昔は誰でも行ける学校だったのに」 など、昔の評判で学校を判断するのはやめましょう。 高校受験世代の子どもは自我がしっかりあり、保護者が考えている以上に自分の意見・意思を持っています。しかし同時に気持ちが不安定な時期でもありますから、 保護者の何気ない一言が子どものモチベーションを下げたり、誤った選択に導いてしまう可能性も。まずは子どもの意思を尊重し、肯定してあげましょう。その上でしっかりと話し合い、子どもに合う志望校選びを心がけてください。

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明光2020教育改革室 岡田直将

明光2020教育改革室
岡田直将

将来の目標と志望校選びについて

将来を見据えた高校選びが大事、ということはみんなわかっていること。いまの時点では「将来の目標」や「本当にやりたいことは何か」が決め切れず、悩んでいる中学生も多いでしょう。でも、高校受験の際に将来の目標が決まってないことで焦る必要はございません。さらに得意なものを見つける、自分が好きなことを深めていきたい、という気持ちで志望校を選ぶこともできます。中学校よりさらに深い学びができる高校生活の中で、本当に自分のやりたいことを見つけるお子さまもたくさんいらっしゃいます。重要なのは志望校を単なる「成績」だけで決めないこと。こういう時だからこそ真剣に自分と向き合い、納得の行く志望校を選びましょう。

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