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2021.10.20      2023.10.09

将来の夢の作り方って?お子さまの夢を育てるために保護者にできるサポートとは

将来の夢の作り方って?お子さまの夢を育てるために保護者にできるサポートとは

「周りは夢に向かって頑張っているのに、自分には夢が見つからない」と困っているお子さまをお持ちの保護者は多いものです。
将来の夢はなくても悩む必要はないものですが、将来の夢が決まっていないことで先生や周りの大人に聞かれたときに答えられず、落ち込んでしまうお子さまもいるかもしれません。
そこで本記事では、将来の夢が見つからないお子さまがいる保護者に向けて、夢を見つける手伝いをし、育てていく方法についてお伝えします。

将来の夢に作り方はある?「将来の夢」ってなに?

将来の夢が見つからないお子さまにとっては、そもそも将来の夢をどうやって作ればいいのか分からないものです。 ここではまず、なぜ周囲の大人に将来の夢を聞き出されるのか、また夢の作り方があるのかどうかを考えてみましょう。

「夢」ってなんだろう

そもそも、「夢」とはどのようなものなのでしょうか。
夢の語源は「寝目」(いめ)で、寝るときに見える幻のことです。そこから転じて、「睡眠中に見てしまうような儚い願望」を指すようになりました。

また、夢が「将来の夢」という扱われ方をしだしたのは近代になってからで、この場合は「将来実現させたいと心のなかで思っている願い」のことを指します。

将来の夢って作るもの?

夢の本来の意味は「夢にまで見てしまうような潜在的な願望」のことなので、夢は本来、自然発生するものです。

小学校では特に「将来の夢」を持つことを求められますが、自然に求める願望がないのであれば「夢を作る」ことは本末転倒ともいえます。
そのため、将来の夢を聞かれて困る人が多いのは当然です。

「将来の夢」を求められるのはどんなとき?

将来の夢には、特に求められやすいシーンがあります。

最も多いのは学校の先生に聞かれることです。
これには、進路指導のために聞き出そうとする、作文をはじめとした課題のテーマとして扱いやすい、といった理由が考えられます。

また、志望校や企業の面接を受けるときにも、夢を聞かれる場合があります。
面接の場合、夢そのものを知るためというよりは、本人が目指すものを知ることで、入学・入社したあとに学習に取り組み、必要なスキルを身に付けていくつもりがあるかどうかを確認するために聞いている場合が多いといえます。

そして、保護者がお子さまに対して問いかけることもあります。
保護者の場合は、学校教育との連携のために聞き出すこともあるでしょう。しかし、多くの保護者はお子さまの将来を心配し、支援したいという思いから将来の夢を聞き出すものです。

なぜ将来の夢を求められるの?

それでは、なぜお子さまは多くの場面で将来の夢を求められるのでしょうか?

1つ目の理由は、社会に適応させるため、もしくは適応できるかチェックするためです。
将来の夢がないのは計画性がなく目標が立てられないからだと考える人もいるため、社会に出てから活躍できないと判断される可能性があります。

2つ目は、進路に方向性を持たせるためです。
将来の夢として挙げられるのは、本人の興味・関心があることです。
もちろん、夢だからといって必ず仕事に結びつくわけではありませんが、進路を決める際の参考にはなります。

3つ目は、多くの場合夢を持っているほうが将来に希望を持って生きられると考えられているからです。
将来なりたい姿があると、同じ努力するのでもモチベーションは大きく変わります。
お子さまが夢に向かって進んでいくことで豊かな人生を歩めると考え、夢を持つよう求める大人は多いといえます。

マズローの「5段階の欲求」と「将来の夢」

夢というものは人間の欲求が形となったものなので、欲求を理解することで夢についても理解できるようになります。
そのため、ここでは人間の欲求が理論化された「マズローの欲求5段階説」を参考に、人の夢について考えていきましょう。

マズローの欲求5段階説とは

マズローの欲求5段階説とは、アメリカの心理学者アブラハム・マズローが考案した、人間の欲求を理論化したものです。

マズローの欲求5段階説によると、人間の欲求は「生理的欲求」「安全の欲求」「社会的欲求」「承認欲求」「自己実現の欲求」の5段階に分かれています。
また5つの欲求はピラミッド図で示されており、人間は下の欲求が満たされるごとに、1つ上の階層の欲求を満たそうとして行動するといわれています。

生存を確保する「生理的欲求」と「安全の欲求」

マズローの欲求5段階説のうち、下から1番目と2番目の欲求は「生理的欲求」と「安全の欲求」です。これらは、人間が安全に生きていくために必要な、最も基本的な欲求を指します。

「生理的欲求」はピラミッドの最下層の欲求で、人間の3大欲求である「食欲・睡眠欲・性欲」のほか、呼吸や水の摂取など、生きていくうえで最低限必要となる欲求です。
飢餓状態のときに思考能力が低下するように、生物として最も優先順位が高く、欲求の出発点となるのが生理的欲求です。

次に、「安全の欲求」は生理的欲求が満たされてから求める2層目の欲求で、身体的・経済的に安全な状態で暮らしたいという欲求のことを指します。
治安が悪い場所に住んでいるときや、経済的に不安定で日々の生活すらままならない状態だと不安を感じるのは、この安全の欲求が要因です。

「生理的欲求」と「安全の欲求」は、一見夢とは関係ないように思いますが、実は保護者や先生が求める「夢」は、これらの欲求が根底にあることが多いといえます。

たとえば、お子さまがアイドルやYouTuberなど、大人にとってはなじみの薄い夢を持っているときに「きちんと考えなさい!」と叱ることがありますが、これは保護者や周囲の大人の「経済的に安全な仕事についてほしい」という欲求の裏返しでもあります。

また、近年は日本の将来に不安を感じる小・中学生が増えてきているため、子どもでも安全の欲求を満たす夢を求める傾向が強くなっています。

周囲から受け入れられたい「社会的欲求」

「社会的欲求」はピラミッドの3層目の欲求で、家族や友人、会社など、人や社会的な集団に受け入れられたいという欲求です。

人間は、安心で安全な環境に身を置いていたとしても、話し相手や自分を受け入れてくれる場所がなければ満足に活動できません。
孤独な生活をしていると気力が低下するのは、「どこにも所属していない」という寂しさがもととなった社会的欲求の不満によるものです。

将来の夢が既存の職業となりやすいのは、社会的欲求が根底にあるからです。
そのため、お子さまが将来の夢は既存の職業だと話していても、実は本当になりたい姿や、実現したい夢は少し異なる場合もあります。

また、「夢を持とう」と考えること自体、根底には社会的欲求があるといえるでしょう。
夢を持つこと自体はモチベーションを向上させ、努力する原動力になりますが、夢を持っていなくても本人に問題があるわけではありません。
しかし、周囲に「夢は持って当たり前」という考えの人が多いと、お子さまは「夢を持たなければ周囲に受け入れてもらえないのでは」と感じてしまい、思ってもいないような夢を話すことにつながるのです。

人に尊重されたい「承認欲求」

「承認欲求」とは、ピラミッドの4層目の欲求で、単純に他人や社会に受け入れられるだけでなく、そのなかで高く評価され、尊敬されたいという欲求です。

承認欲求には「低いレベルの承認欲求」と「高いレベルの承認欲求」があります。

「低いレベルの承認欲求」は、他人に承認してもらいたい、注目してもらいたいという欲求で、他人に尊敬される、名声を得る、高い地位を得るなどの成功体験をはじめ、SNSで注目されるといった身近な内容も含まれます。

それに対し、「高いレベルの承認欲求」は、自分で自分を認められることが最も重要になる欲求です。

夢を聞かれたときに、社会的なステータスを伴う職業や人に感謝される職業を望むのは、低いレベルの承認欲求が根底にあります。
ただし、その夢を実現したとしても、本人が自分自身を承認できないのであれば、高いレベルの承認欲求を満たすことができません。

高いレベルの承認欲求を満たすことは、次のレベルの欲求である「自己実現欲求」にもつながるので、夢を考える際は他人目線を除き、「本人が納得する自身のあり方」を選ぶことが重要です。

自分らしく生きる「自己実現欲求」

「自己実現欲求」は、ピラミッドの最も上にある、自分らしい生き方を求める欲求です。

多くの人は理想的な自分のイメージを持っており、自己実現欲求を満たすためにそのイメージに近づいていきたいと感じます。 自己実現欲求は、ほかの4つの欲求とは異なり、自分の人生観に基づいて生じる欲求なので、本来の意味の「将来の夢」に最も近いといえるでしょう。

ただし、この自己実現欲求はほかの4つの欲求と相反することもあります。
たとえば、入社した職場で昇進し、周りから一目置かれる存在となっていたのに、別の業界・職種で仕事したいという思いが捨てきれず、周りの反対を押し切って転職や起業に踏み切る人が挙げられます。

自分自身のやりたいことを尊重し、理想の生き方を追求するとき、実現したいことによってはリスクを負いながら道を切り開く必要があります。そうした決断は容易ではなく、迷うことも多いものです。
しかし、勇気を持って承認欲求を超え、自分の理想に向かっていくことができれば、強力なモチベーションとなって人生を変えていくことができるでしょう。

第6の段階「自己超越の欲求」

「生理的欲求」から「自己実現欲求」までの5つがマズローの欲求5段階説として定義されていますが、マズローは後年になって、これらの欲求の上に「自己超越の欲求」を定義しました。

自己超越の欲求は、自己実現欲求と似ているところが多いのですが、大きな違いは「自分がどうなりたいか」を超え、社会そのものを望ましい方向へ変えたいという欲求であるということです。

この自己超越の欲求を実現する人は全人類の2%ともいわれており、非常に稀なケースです。
しかし、この自己超越の欲求に基づいた夢を抱いている場合、一般的にいわれる夢の概念を超えて、大きな目的や目標を達成する原動力となるでしょう。

将来の夢を作る3つの方向

続いては、マズローの欲求5段階説を活用して、お子さまの夢をどのように見つけ、育てればよいのかを見ていきましょう。

職業

お子さまに将来の夢を自覚させるには、まずは将来就きたい職業という形で考えさせるのが分かりやすいでしょう。
夢は具体的なほうがイメージしやすく、どうすれば実現できるのかを考えやすいからです。

とはいえ、職業は夢そのものではありません。
お子さまのなかで「なりたい職業なんてない」「なれっこない」という結論に至り、本人を傷つけてしまうこともあるので、あくまで職業は夢の形の1つだと考えておくとよいでしょう。

実現したい生き方

お子さまが夢を見つけるには「どんな風に生きたいのか」を考えさせることも有効です。
これは、マズローの欲求5段階説でいう「自己実現の欲求」の部分にあたります。

スタートは「かっこいい」「休みやすい」「儲かる」などでもよく、他人目線を除いたうえで、自分がどんな生き方をしていたら楽しいかを考えさせるとよいでしょう。
理想の生き方が見つかったら、それをどう実現していくかはお子さまが自然と考えるようになります。

社会へ実現したいこと

もう1つの方法は、自分がどうなるかより、世の中をどうしたいかで考えさせることです。

これは、マズローの欲求5段階説でいう「自己超越の欲求」につながる考え方で、お子さまに広く社会に目を向けるよう教えつつ実践させることで、自然に芽生えてくる可能性があります。

テーマが壮大でお子さまにとってはイメージしづらいこともあるため、机上で考えさせるだけでなく、保護者や周囲の大人が生き方や社会貢献について「背中で語る」ことが大事になってくるでしょう。

将来の夢を作る3つのソース

将来の夢を作る3つのソース

ここからは、お子さまが将来の夢を作っていくために、大切になる3つのポイントについてお伝えします。

今好き・得意なことを延長する

お子さまが夢を見つけていくには、今好きなことや、得意なことから探すのが最もシンプルで簡単です。

夢は「好きなことを活かしたい」でOK

大前提として、「夢」は「好きなことを仕事に活かしたい」という程度の内容で問題ありません。

夢というと、たとえば「プロ野球選手」「お医者さん」など、職業名を答えられなければならないと考えているお子さまは多いものです。
しかし、実際に経験してみないと分からないことも多いので、まずは夢を見つけていくために「自分の今好きなことや得意なことを活用して人生を歩みたい」という考えを持たせるところから始めるとよいでしょう。

夢は好きなことを深堀りして考える

好きなことを将来の夢にするといっても、自分の好きなことがそのまま夢に直結しない場合もあります。
そのようなときは、好きなことを深掘りして考えるのが1つの方法です。

たとえば、同じ「サッカーが好き」でも、深掘りして考えていくと「サッカー選手として活躍する」だけでなく「スポーツ記者」「審判」などの選択肢も生まれます。

得意なことは向いていること

「得意なこと」というと将来の夢には直結しないようにも感じますが、周りにはできないことが自然とできるということは、結果的に夢につながることが多いといえます。

たとえばPCやIT知識、電子工作などが得意なら、苦手な人を助けているうちに「電子機器の分野で多くの人を幸せにする」といった夢につながっていくかもしれません。

「得意なことが見つからない」というお子さまもいますが、単純に見つかっていないだけの可能性が高いので、まずはさまざまな分野のことにチャレンジさせてみることをおすすめします。

ボランティア活動で社会を見る

夢を作っていくためには、ボランティア活動を通じて社会を知っていくことも有効です。

小・中学生、高校生の多くは、ほとんどの時間を家と学校で過ごすので、おのずと日々の生活で接する人が限られてしまいます。
しかし、ボランティア活動に参加すれば、日ごろ接することがないような幅広い人との接点が生まれ、知識の幅や視野が大きく広がるでしょう。

ボランティア活動を行ったあとは、自分の夢や将来像にあてはめて考えていくことが重要です。
漠然とイメージしていた夢が社会に触れることで具体的になり、なりたい自分像を描きやすくなるでしょう。

SDGsから考える

近年では、夢を考える際にSDGsを参考にするのも一般的になりつつあります。
SDGsとは、2015年9月の国連サミットで採択された、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指すために定める17項目の国際目標のことです。

世界経済が拡大するにつれて、生産活動や消費は爆発的に増えており、このままでは人間の生活が持続できなくなることが危ぶまれています。
SDGsは、お子さまが社会で活躍するころに世界中の人々が平等に安心・安全な生活を営めることを目的とした、非常に重要な目標です。

SDGsで掲げられた目標のうち、お子さまが興味のある項目を選び、その目標を叶えられるような夢を考えていけば、前向きな夢を作ることができるでしょう。

たとえば「飢餓をゼロに」という目標に興味があるなら、食品メーカー、農家など直接食品に関わる仕事を選ぶのもよいでしょう。また、貧困をなくすための支援や、安全な食品を作れるようにするためのインフラの整備など、多岐に渡る活躍の道があります。

2030年に自分・他者・社会・地球のすべてが幸せになる夢を考えれば、自分のビジョンとして明確になり、夢を実現する原動力につながっていきます。

将来の夢の作り方【高校生】

ここからは、お子さまが具体的にどのような夢を持っているのかと、夢を持つうえで大切にすべきポイントを年代別で紹介します。 まずは高校生が持つ夢を見ていきましょう。

高校生の「なりたい職業」

まずは、高校生に人気の「なりたい職業」を男女別でご紹介します。

男子のなりたい職業

2020年にLINEリサーチが高校生向けに行ったアンケートによると、男子高校生がなりたい職業は以下のとおりです。

1位:国家公務員
2位:ITエンジニア
3位:教師

男子高校生は、安定した職業や将来性のある仕事を求める傾向があります。
また、高校1年生より3年生のほうが安定した職業を求める傾向が強く、自分が仕事するイメージがより具体的になっていると考えられます。

女子のなりたい職業

同アンケートによると、女子高校生がなりたい職業は以下のとおりです。

1位:看護師
2位:教師
3位:国家公務員

女子高校生は、国家公務員をはじめ安定した仕事や、医療系の仕事を求める傾向にあります。人の役に立ちたいという希望も多く、看護師や栄養士、薬剤師などの職業が多く挙げられました。

受験勉強に入る前の時間を大切に

高校生は大学への進学にあたり、「将来の夢」と学部・学科などの「志望」とをすり合わせて進路を決めることになります。
高いモチベーションを持って大学受験に向かい、進学後も自分が納得できる仕事に就くためには、「自分の」夢を持つことが非常に大切です。

高校に入るまでに明確な夢が決まっているならよいですが、そうでない場合は高校1・2年のうちに充実した学校生活や社会体験を経て、そこから「夢」を見つけるのがよいでしょう。

夢がないまま進学し、そのあとになって専門ではない分野でやりたいことが見つかるともったいないので、選べる段階でさまざまな体験をすることをおすすめします。

将来の夢の作り方【中学生】

続いて、中学生に人気のある夢と、夢を持つうえで大切にすべきポイントをお伝えします。

中学生の「なりたい職業」

中学生に人気の「なりたい職業」を男女別でご紹介します。

男子のなりたい職業

2021年にソニー生命が中学生向けに行ったアンケートによると、男子中学生がなりたい職業は以下のとおりです。

1位:YouTuber
2位:プロeスポーツプレイヤー
3位:経営者

中学生は、高校生よりも純粋にあこがれや興味から、なりたい職業を決めているのが分かります。
ただし公務員や会社員、教師といった職業もランキングに入っており、現実的な視点で選んでいるお子さまも一定数いることが推測されます。

女子のなりたい職業

同アンケートによると、女子中学生がなりたい職業は以下のとおりです。

1位:芸能人
2位:YouTuber
3位:漫画家

女子中学生も男子と同様に、純粋なあこがれから職業を選んでいることが多いといえます。
また看護師、保育士、カウンセラーなどの職業も人気があります。

あいまいでも「語れる」夢を持とう

中学生の場合、進学先として普通科を選ぶ人は将来の夢の具体像までは求められないことが多いといえます。
高校入試の面接で夢を聞かれることはありますが、将来の夢そのものというよりは、「これからどのような分野に興味を持って勉強していきたいか」という意欲を問われていると考えてよいでしょう。

そのため、中学生のうちは自己実現欲求につながる「こんな人になりたい」「こんなことをしたい」という欲求を重視して夢を作ることをおすすめします。

将来の夢の作り方【小学生】

最後に、小学生のお子さまがいる保護者に向けて、小学生がどのような夢を持っているのかと、保護者にできるサポートの方法についてお伝えします。

小学生の「なりたい職業」

小学生に人気の「なりたい職業」を男女別でご紹介します。

男子のなりたい職業

2021年の「第一生命『大人になったらなりたいもの』アンケート」によると、男子小学生がなりたい職業は以下のとおりです。

1位:会社員
2位:YouTuber/動画投稿者
3位:サッカー選手

会社員が1位となった背景には、保護者のリモートワークの増加があると考えられます。また、長年人気の高い職業であるサッカー選手よりも、YouTuberをはじめとした動画投稿者の人気が上回る結果が出ています。これは、自宅で過ごす時間が増えるなかで、動画を視聴する時間が増えたことが原因として挙げられるでしょう。

ほかにもプロスポーツ選手や、漫画家・アニメーター、芸能人などがランキングに入っています。

女子のなりたい職業

同アンケートによると、女子小学生がなりたい職業は以下のとおりです。

1位:パティシエ
2位:教師/教員
3位:幼稚園の先生/保育士

女子は、毎年高い人気を誇るパティシエが2位に大差をつけて1位となりました。さらに、学校の先生や保育士が人気上位に入っています。
ほかには漫画家や芸能人・アイドルなど個性を活かす職業や、看護師や医師などの医療関係もランキングに入っています。

保護者は否定せずに寄り添う

なりたい職業ランキングを見ると、小学生でもさまざまな夢を抱いていることが分かります。これらの夢に対して保護者ができることは、まずは否定せずに寄り添うことです。

小学生の夢は自然と出てきている

小学生が抱く夢は、自分が体験したことのなかから楽しそうなものや、あこがれるものに関連して発生する場合が多いです。
もちろん、小学生が考えた夢は単純なものが多いので、社会の大変さを知っている大人にとっては「もっと現実的な夢を見てほしい」と感じることもあるでしょう。

しかし、大人が頭ごなしに夢を否定してしまうことは、子どもの可能性をつぶしてしまうことにもつながります。
そのため、夢を否定するのではなく、夢を実現してよい人生を歩んでいくにはどうすべきか、寄り添って一緒に考えてあげることが重要です。

また、お子さまが成長して「夢に向かって挑戦したい」といったならば、ぜひ挑戦を後押ししてあげてください。

まとめ

今回は、将来の夢が見つからないお子さまがいる保護者に向けて、将来の夢を作る方法や保護者にできるサポートについてお伝えしました。

将来の夢は、好きなこと・得意なことを深掘りするだけでなく、ボランティアを体験する、SDGsを参考にするなどの方法でも探していくことができます。
また、特に小学生のころは楽しいことやあこがれで夢を選ぶ傾向があるため、夢を具体的にしていくには保護者のサポートが欠かせません。

将来の夢を否定するのではなく、まずはお子さまの希望に沿って助言することが必要です。

明光では、お子さまの将来についてカウンセリングを通してサポートを行っています。
「お子さまの将来の夢が明確にならない」「夢が見つかったときのためにどのような学習をさせるのがよいか分からない」という悩みをお持ちの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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