その他

2017.04.12      2023.10.08

教室長に聞きました! 勉強を部活と両立させるスケジュールの考え方

毎日たくさんの生徒と向き合い、進路や学習について相談にのっている明光義塾の教室長に、実力アップの方法や合格へ向けた取り組み方をうかがう連載。今回は、駒込教室の原田祐介教室長に「勉強を部活と両立させるスケジュールの考え方」について聞きました!

その1. スキマ時間を活用しよう

編集担当

うちの子は中学入学以降、部活動の時間が長くなり家に帰ると疲れてぐったりしていることがあります。勉強と部活動を両立させるのって難しいことなのでしょうか。

原田教室長

部活を頑張りながら志望校に合格する生徒は全国にたくさんいますよ。部活を頑張ること自体は勉強の妨げにはなりません。思いっきり体を動かしたり好きなことに没頭したりすることはストレス発散になりますから、頑張って続けられる方法を考えましょう。

部活を頑張りながら志望校に合格する生徒は全国にたくさんいますよ。
編集担当

両立させるにはどのような勉強をしたらいいのでしょう。

原田教室長

スキマ時間を活用しましょう。疲れてソファのうえでくつろぎながらテレビを見ていたとしても、CMの時間に漢字や英単語を1つ2つ覚えることはできます。「たったそれだけ!?」と思われるかもしれませんが、これがあなどれない。積み重ねると1週間で50語もの単語を覚えることができるんです。週末に家族で出かけるときも、移動時間や待ち時間を使えば、暗記モノはそこでかなりマスターすることができますよ。

編集担当

もっとしっかり勉強してもらわないと不安な気もしますが……。

原田教室長

勉強と部活を両立させるために「文武両道」という表現がよく使われますが、実際にはハードルが高いもの。なかなか理想通りにはなりません。そんな時には「やらないよりは、少しだけでもやる」という気持ちで、行動に移す回数を増やしていくことで着実に実力アップに近づきます。

編集担当

それですら、本人のやる気が大切ですね……。うちの子はなかなか火がつかないようです。

原田教室長

大人が「勉強をしろ」と言っても思春期の子どもたちにはなかなか響きませんからね。お子さんには憧れの先輩はいませんか? 同じ部活に所属していて、勉強も頑張っている先輩はかっこよく見えるものです。できる先輩にどんな風に勉強に取り組んでいるのかを聞くように言ってみてはどうでしょうか。保護者が叱るよりもきっと効果がありますよ。

授業はG.W明けから一気にスピードアップ

オリエンテーションや行事が多い4月が終わりG.Wを迎えると、お子さんは少しホッとすることでしょう。でも、学校の授業はG.W明けから一気にスピードアップします。4月のうちに毎日30分、1時間と時間を決めて机に向かうような学習習慣をつけられるようにしましょう。

その2. ヘトヘトになって帰った日は、ノートのチェックだけでもいい

編集担当

部活動の練習がきつくてヘトヘトになって帰ってきた日や、大切な試合の前日などは勉強を休ませてあげてもいいのでしょうか?

原田教室長

何十分も机に向かうことは現実的ではないかもしれませんが、最低限のことだけは行う習慣を身につけてほしいと思います。

何十分も机に向かうことは現実的ではないかもしれませんが、最低限のことだけは行う習慣を身につけてほしいと思います。
編集担当

最低限のことってどんなことでしょう?

原田教室長

夜寝る前に、学校で習ったことを単語レベルでいいのでノートに書き出しておきます。朝起きたら5〜10分それを見る。短時間ですがその分集中して覚えることができます。好きな教科だけでも構いません。続けることが大切です。苦手な科目は塾で一緒に頑張れば大丈夫ですよ。

編集担当

継続は力なり、ですね。たったそれだけであればうちの子でも続けられるかもしれません。

過程を見ないで「勉強しなさい」は逆効果

忙しい保護者は、子どもが日頃どのように時間を使っているのか分からないかもしれません。
心配になってつい「勉強はしたの?」と声をかけてしまうものですが、これは子どもにストレスを与えるだけ。「家で勉強していないかもしれない」と不安になるのであれば、塾の自習時間を増やすなど確実に勉強できる環境を整えてあげる方がためになります。

その3. 部活動引退に備えよう

編集担当

3年生は夏には部活動を引退し、受験勉強を本格的にスタートさせる子が多いようです。それからでも間に合うものなのでしょうか。

原田教室長

部活動が終わることによって1日2〜3時間は空き時間ができますね。でも、学習習慣のなかった子がその時間を有効活用するのは結構難しいことなんです。引退の前から受験勉強の準備を始めておきましょう。

編集担当

受験勉強の準備って、どんなことでしょうか?

原田教室長

勉強時間をセット単位で捉えて行う練習です。2、3時間ずっと集中して机に向かえる人はあまりいません。例えば30分を1セットとして、1セット終えたら休憩、休憩を終えたら次のセットに取り組むというリズムを体得しておきましょう。リズムさえ掴んでおけば、受験勉強はセット数を増やすだけなので気負わずにすんなり始められますよ。

原田教室長からのメッセージ

例えば東大生の中にも、部活を一生懸命やってきたという人はたくさんいます。部活をやっているからできない、と決めつけてしまうのではなく「これだけはやる」と決めて取り組むことが大切です。
お子さんの時間の使い方が上手でないと感じたなら、4月の間に1日の過ごし方を書き出してみてください。どこで時間をロスしているのかはっきりするはずです。

駒込教室 教室長 原田祐介

PROFILE

駒込教室 教室長 原田祐介
教室長歴:8年
座右の銘:適材適所
尊敬する人:きゃりーぱみゅぱみゅ

この記事を家族や友人に教える

あわせて読みたい記事

タグ一覧

おすすめ記事

おすすめ記事

Home > 明光プラス > その他 > 教室長に聞きました! 勉強を部活と両立させるスケジュールの考え方