2017.03.08 2023.10.08
教室長に聞きました! 実力アップにつながる春休みの過ごし方
毎日たくさんの生徒と向き合い、進路や学習について相談にのっている明光義塾の教室長に、実力アップの方法や合格へ向けた取り組み方をうかがう新連載。今回は、大泉学園教室の園田聖司教室長に「春休みの過ごし方」について聞きました!
その1. 春休みが始まるタイミングで具体的な目標を立てよう
編集担当
夏休みや冬休みに比べて宿題が少なく、子どもたちが時間を自由に使える春休み。どんなことに気をつけて過ごさせたらいいのでしょう?
園田教室長
実は、春休みは子どもの実力アップを狙ううえで最も大切な期間なんです。前学年の復習や新学年の予習で実力アップを図る生徒と、塾に来る数時間しか勉強をしない生徒とではその差は歴然。宿題が少ないからこそ、春休みの過ごし方で力に差がつきます。
編集担当
でも、授業がない中でどんな学習をさせたらいいのか分かりません。
園田教室長
まずは5月ごろまでの目標を立てましょう。それに合わせた学習計画を立てれば、自然と今すべきことが見えてきます。今までの復習が必要な生徒もいれば、予習を進めるのが良い生徒もいるでしょう。目標は「中間テストは数学で◯点をとる」など数字を含むものにすると具体的になり計画が立てやすくなります。ここまでは、必ずご家庭で話し合って決めてください。
ここから先は、塾がお手伝いできます。目標と春休みにしたいことを伝えてもらえれば喜んでサポートしますよ。特に、新学年ではどんな勉強をするのか分からない、という人はぜひ塾で相談してください。明光義塾は小学生から高校生まですべての学年を指導しているので、新学年で学ぶ内容を知ることができます。どんどん活用してください。
上のきょうだいの教科書を見てみる、部活の先輩に相談してみるというのも手です。後者の場合は「予習なんてしなくていいよ」とサボりの道へ引き込もうとする先輩もいるので注意が必要ですが(笑)。
受験生は志望校を決められるとなお良いでしょう。春休みに志望校が決まっている生徒は、合格へぐっと近づきます。
ゴールを明確にして逆算して取り組むことで、持続的に高いモチベーションで学習をし続けることができるからです。
目標は通知表が出たタイミングで決めよう
学年末の通知表を一緒にチェックし、何ができて何ができなかったのかを把握しましょう。通知表は次の目標を決める際に役立つものです。どんなことができるようになりたいのかを話し合い、最終的には子どもに自分で目標を決めさせましょう。
その2. 新学年が始まる前に学習習慣を身につけよう
編集担当
せっかくのお休みだし、周りの様子を見ながらゆっくりさせてあげたいのですが、それではいけないのでしょうか。
園田教室長
実にたくさんの保護者がそうおっしゃいますが、学習は習慣づけることがとっても大切なんです。
春休みは良くも悪くもリセットの期間。新しい習慣を身につけるにはぴったりの時期です。「毎日21:00〜22:00は必ず机に向かう」という習慣がつけば、そのままストレスなく新学期も勉強をし続けることができます。
進級や進学による環境の変化は、どうしても生徒が精神的に落ち着かない状況を作り出します。そのタイミングにゼロから学習習慣を身につけることは実は難しいこと。春休みのうちに毎日机に向かう習慣をつけ、安定したスタートを切れるようにしましょう。
編集担当
春休みから頑張って、中間テストまでモチベーションが続くでしょうか?
園田教室長
春休みの始まりから中間テストまではおよそ2ヶ月しかありません。決して長い時間があるわけではないのです。5月まで下記のようなプランで学習をすると考えれば、決して余裕があるわけではないことがわかります。
3月:学習習慣をつける
4月:学習を積み上げて実力をアップさせる
5月:中間テストで高得点をとるための効果的な勉強をする
継続的に学習をする習慣がついていれば中間テスト後も手を抜かずに勉強することができるため、期末テストの成績にも影響してくるでしょう。これは追々、夏休みやその後の過ごし方にも影響してきます。
編集担当
学習習慣を身につけるためのポイントはありますか?
園田教室長
学校行事や部活動などに影響されない夜の時間を有効活用してください。食事、入浴、テレビやスマホなどの娯楽と学習をどのように組み合わせるのかご家庭でよく話し合って実行していただきたいと思います。
新中学1年生はこれをやっておこう
小学校から中学校へ上がる際は特に「何をしたらいいのかわからない」という声が多くあがりますが、以下の内容を抑えておくだけでも大きな差になります。
6年間の復習
漢字の練習
計算問題に取り組む
学習習慣を崩さず、毎日取り組むことが大切です。
園田教室長からのメッセージ
春休みの取り組みは1学期の成績となって表れます。1学期が終わったら、ご家庭でもう一度振り返り、次の目標を定めてください。実力をつけ、成績アップにつなげるには、生徒本人に目標と現状を自覚させることが最も大切です。毎日コツコツ勉強し続けるという当たり前のことに真剣に取り組めるように共にサポートしていきましょう。
PROFILE
大泉学園教室 教室長 園田聖司
教室長歴:8年
座右の銘:人事を尽くして天命を待つ
尊敬する人:両親
この記事を家族や友人に教える
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