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2018.01.24      2023.10.08

教室長に聞きました! 受験シーズンを迎えた受験生へのアドバイスと2〜3月の過ごし方

教室長に聞きました! 受験シーズンを迎えた受験生へのアドバイスと2〜3月の過ごし方

毎日たくさんの生徒と向き合い、進路や学習について相談にのっている明光義塾の教室長に、実力アップの方法や合格へ向けた取り組み方をうかがう連載。今回は、神奈川県久里浜教室の野洲真理子教室長に、受験生へのアドバイスと受験生以外の2〜3月の過ごし方について聞きました!

その1. 受験に向けて、コンディションは早めに整えよう

編集担当

受験シーズンに突入しました。この時期、もっとも気をつけるべきことはなんでしょうか。

野洲教室長

体調管理です! 身体の調子がいい状態で受験当日を迎えられるよう、規則正しい生活をして体調を整えてください。例えば、受験当日は6時に起きなければならないのだとしたら、今から毎日6時に起きるよう心がけ、逆算して夜寝る時間を設定するようにします。受験当日だけ早起きをしても実力を出しきれません。少しずつ理想のサイクルに近づけるようにしましょう。
また、勉強を頑張るのはいいことですが、睡眠時間を削るようなことは避けてください。睡眠不足は精神を不安定にします。
些細なことでは、風呂上がりには髪をきちんと乾かす、バランスのよい食事を摂るなど、風邪をひかないように気をつけて過ごしてください。

体調管理です!
編集担当

体調管理以外で、保護者が受験生にしてあげられることはありますか?

野洲教室長

お子さんをよく観察し、悩んでいるときは話を聞いてあげてください。思ったとおりに勉強が進まず自信をなくしている子には「あなたは○○をこれだけ頑張ってきたんだから大丈夫」と具体的な肯定をしてあげましょう。最近の子は感受性が鋭いので、根拠のない全面的な肯定はあまり受け入れません。
今まで余裕をもっていたのに急に慌てはじめたような子には、「あれだけ早くからやるように言ったのに」と嫌味の一つを言うのも悪くありません。子どもは反発してくるでしょうが、そうすることで自責の念から逃れることができます。この時期は、自分で自分を責めたり、自信をなくしたりすることが一番よくありません。保護者に反発することでネガティブな気持ちを逃してあげることができます。ただし、嫌味を言っても反発してこないときは要注意です。かなり落ち込んでいる可能性があるので、ケアしてあげてください。
この時期に自信を喪失することは大きなリスクです。最近の子どもたちは、失敗するときの道筋を頭の中に描いて、自分を守るための言い訳を考えるのがとても上手になっています。それでは成功するものもしなくなってしまう。とにかく前進できるよう、保護者は具体的に褒めて伸ばし、自信をつけさせてください。

受験当日のスケジュールをイメージしよう

試験が9時から始まるのであれば6時には起きて、試験中にしっかり頭を回転させられるようにしましょう。7〜8時間眠るために、22時〜23時の間には布団に入った方がいい計算になります。今のうちからこれくらいの生活リズムに慣れておきましょう。

その2. 受験直前は自信をつける勉強を!

編集担当

受験直前は、それまでと勉強方法を変えた方がいいのですか?

野洲教室長

受験直前は、自信をつけることを意識した勉強に切り替えていきましょう。あまり時間がないので、分からない問題にかかりきりにならない方がいいと思います。難しい応用問題ばかりに取り組んでいると心が折れてしまうので、得意なところも振り返り自信をつけましょう。
過去問を解くときは、30秒考えて分からなければ一旦次の問題に移り、改めて覚え直すようにします。歴史の「○○年の出来事でしょう?」タイプなどの暗記系の問題は、分からなければすぐに覚え直すことを繰り返しましょう。

編集担当

ぎりぎりまで志望校が決まらず、焦っている子どもやその保護者に対するアドバイスはありますか?

野洲教室長

どんな志望校であっても最終的にはお子さんが「自分で選んだ」と思えることが大切です。保護者のみなさんはお子さんの話をしっかり聞いて、保護者としての意見を伝えてあげてください。
迷ったら教室長にも相談してください。学校の方針や先生の考え方にもよりますが、全員を合格させることを非常に重視しているため、安全圏の学校を薦める傾向があります。しかし、本人にやる気があり、最近実力を伸ばした子であれば、それよりも上の学校に行くことは十分可能です。ぜひセカンドオピニオンを聞きにきてください。

どんな志望校であっても最終的にはお子さんが「自分で選んだ」と思えることが大切です。
受験当日のお弁当は「食べ慣れているもの」を!

お昼を挟んで試験がある場合、持たせるお弁当はお子さんが食べ慣れているものにしてあげてください。豪華すぎるお弁当を用意されてプレッシャーを感じてしまったり、験担ぎのトンカツで胃もたれしてしまったりしたケースが実際にあります。暖房器具の近くに座った場合、腐ってしまうことがあるため卵料理には要注意です。

その3. 2〜3月は受験生以外にとっても重要な期間

編集担当

受験生以外は、この時期どのようなことに気をつけて過ごしたらいいでしょうか?

野洲教室長

実は2〜3月は受験生以外にとっても非常な重要な時期です。学年末テストが終われば、次の定期テストは新学年最初の中間テストになります。地域によって差がありますが、なんと2〜3カ月程もの間、テストがないのです。この時期に勉強をさぼってしまうと、新学年での中間テストでカバーするべき範囲が非常に広くなり、苦労することになります。気を抜かずにしっかり予習・復習をしましょう。
春休みは苦手な単元の復習に充てるのもいいですが、どんどん予習を進めて新学年の準備をするのもおすすめです。少しでも授業よりリードして進めておくと苦手意識が薄まり「新学年ではもっと頑張ってみよう」とやる気が出て学校の授業が楽しくなります。とくに小学6年生は英語を中心に中学の勉強をどんどん進めてしまうといいでしょう。

科目別、春休みおすすめの復習

苦手な科目を中心に、下記のように復習しましょう。

数学:苦手な単元の計算問題を解きなおす
英語:1年間で習った単語を覚えているかチェック
国語:過去の問題を解き直す。あるいは読書によって力をつける
理科社会:ざっとでいいので教科書を読み直し、忘れていることを思い出す

野洲教室長からのメッセージ

苦手な科目ほど習ったことを忘れてしまうものです。思い出すだけでも価値はありますので、ぜひ取り組んでみてください。

久里浜教室 教室長 野洲真理子

PROFILE

久里浜教室 教室長 野洲真理子
教室長歴:8年
座右の銘:一日一笑
尊敬する人:自分とは違うことができる人全員

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