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2017.05.17      2023.10.07

教室長に聞きました!実力を伸ばす「テストの振り返り」方法

毎日たくさんの生徒と向き合い、進路や学習について相談にのっている明光義塾の教室長に、実力アップの方法や合格へ向けた取り組み方をうかがう連載。今回は、南柏教室の間下 望教室長に「テストの振り返りの方法」について聞きました!

その1. テストの振り返りは「合格」につながる

編集担当

まもなく中間テスト。試験勉強は頑張っているようなのですが、これを実力アップにつなげていくには何をすべきなのでしょうか。

間下教室長

テストを受けっぱなしにするのではなく、返ってきたテストをきちんと振り返ることです。よく点数や順位だけを確認して中身はあまりみない生徒や保護者がいるのですが、それではもったいない。定期テストには「合格」につながるヒントが詰まっているんですよ。

テストを受けっぱなしにするのではなく、返ってきたテストをきちんと振り返ることです。
編集担当

どういう意味ですか?

間下教室長

入試の過去問を参照していただくとわかるのですが、入試は定期テストと似た問題が出されるんです。したがって定期テストをしっかり振り返ることは、入試対策につながるんですよ。
特に数学や英語は、テストの結果で何がどれくらい理解できなかったのかがわかるので、これから勉強すべき内容がわかります。

すべてのテストはファイリングしておこう

定期テストだけでなく、実力テストや模試も同じようにファイリングしておきましょう。受験勉強で使用することで、入試で似た問題が出た時に対応できるようになります。

その2. 「解き直しノート」を作ろう

編集担当

テストの振り返りはいつ、どのようにすればいいのですか?

間下教室長

まずはテスト直後に点が採れなかった箇所をまとめた「解き直しノート」を作ります。そしてそれを見て後日復習するんです。

編集担当

「解き直しノート」とは、どのように作ればいいのでしょうか。

間下教室長

まずは5冊のノートを用意し、それぞれ国・数・理・社・英に割り当てます。
そしてページの左半分に間違えた問題を書き、右半分のスペースを使って解き直していきます。ただの書き写しにならないよう、答えを見ずにやりましょう。

編集担当

すべての教科で同じように行えばいいのですか?

間下教室長

数学の記述問題や英語の長文問題は何をどのように間違えたのかメモを残しておくようにしましょう。
国語の場合は、漢字、文法、古典にまつわる問題を解き直しましょう。

編集担当

ケアレスミスによる誤答も解き直しをするべきですか?

間下教室長

はい、間違いは間違いです。よく「これができていたら◯点は採れていたな」とポジティブになってしまう生徒がいるのですが、そのような気持ちでは次回も同じ失敗をしてしまいます。「解き直しノート」には、ケアレスミスをすると後で面倒な解き直しをしなければならないという戒めの意味もあります。

はい、間違いは間違いです。
編集担当

できた「解き直しノート」はいつ使うのですか?

間下教室長

次のテストの2週間前に一度ノートを開き、前のテストを見直しましょう。ケアレスミスを含め前回間違った問題の傾向を把握し、同じミスをしないように注意しましょう。
夏休みや冬休み、同じような単元が始まったタイミングの復習に利用すると実力アップにつながりますよ。
また、「解き直しノート」はその生徒の苦手なものを集めたノートとも言えます。受験勉強をする際に役に立ちます。

解き直しができないときは……

解説を見てもわからない場合は、印をつけて塾に持って行きましょう。わからないことをわからないままにするのではなく、一つひとつ理解しておくことが大切です。

その3. 保護者は生徒のペースメーカーに

編集担当

「解き直しノート」の作成以外にすべきことはありますか?

間下教室長

次のテストの目標を立てましょう。例えば、今回60点だった教科で次回は80点を採ると決めたら、あと20点を採るための対策を立てられるはずです。今回は2週間前から試験勉強をしていたなら、次回はその数日前から取り組むなどですね。

編集担当

目標は保護者が一緒に考えるということですか?

間下教室長

目標を考えるのは本人がすることです。ただし、目標を共有しておけば、保護者が生徒のペースメーカーになってあげられます。ご自身の経験を振り返っていただくとわかると思うのですが、コツコツ勉強を続けるのって難しいですよね。「今日やったノートを見せて」「そろそろテストだね、頑張ろうね」などの声かけをして保護者が気にかけていることを伝えれば、生徒は頑張れると思いますよ。

間下教室長からのメッセージ

返却されたテストを確認するときは、中身に注目してください。思った通りの点数でなくても、まずはできているところを認め、ほめて自信をつけてあげると子どもはやる気になります。できなかった箇所については、本人にどう思っているのかを聞くことです。何が足りなかったのか、次はどうすべきなのかを本人が向き合って考えるきっかけをつくってあげましょう。
とはいえ、思春期の子とのコミュニケーションが難しいご家庭もあることと思います。そのような方は塾へご相談ください。

南柏教室 教室長 間下 望

PROFILE

南柏教室 教室長 間下 望
教室長歴:6年
座右の銘:向上心のない者は馬鹿だ(夏目漱石『こころ』より)
尊敬する人:中学のときの塾の先生

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