2022.07.01
勉強のやる気が出ない受験生はどうすべき?すぐできることから本質的な解決方法7選
「受験生なのに勉強のやる気が出ない……」と、なかなか勉強に気持ちが向かず集中できないことを悩むお子さまは多いようです。保護者としても、そんなお子さまの様子が心配でつい口を出してしまうことがあります。
この記事では、勉強に打ち込めない受験生が抱えている問題と原因を多角的に考察し、やる気が出ないときでも勉強できる方法と、自然とやる気が生まれ、勉強に集中できるようにするための考え方を解説します。
受験生なのに勉強のやる気が出ない原因
受験生となり、入試本番も迫っているというのにどうして勉強にやる気が出ないのでしょうか。その原因は勉強以外にあることも考えられます。
体調が万全ではない
勉強のやる気が出ないときは、そもそも体調が万全でない可能性があります。疲労が溜まっている状態は勉強に打ち込む土台がないようなもので、なかなか集中力が持続しません。これは精神論でどうにかできるようなことではないでしょう。
また睡眠不足ではやる気も出ず、その体調のまま勉強を続けたとしても学習効率が下がってしまいます。ほかにも栄養バランスの崩れや運動不足などからも体調不良が引き起こされ、やる気が出ない原因となっているかもしれません。
勉強環境がととのっていない
勉強に打ち込めるような環境が確保できないことで、集中できず、やる気が出なくなってしまうこともあります。
マンガやゲーム、スマホなどが勉強中の視界に入る場所にあると気が散ってしまいます。また家族や友人からの邪魔が入りやすい環境での勉強も、やる気が起きない原因となるでしょう。
勉強している環境が騒がしかったり、日当たりがよく眩しすぎたりといったこともやる気の低下につながります。
メンタルに悩みがある
心理的な面で悩みを抱えているときにもやる気は出にくいといわれています。悩みの種は受験についてだけでなく、友だちやクラスの人間関係などにトラブルが隠れている可能性もありうるため、早めに対処する必要があります。
勉強方法がわかっていない
勉強方法がわからないからやる気が出ない、ということも考えられるでしょう。なにをどこから手をつければよいかわからないままに勉強しても効率が悪く、なかなか頭に入ってきません。
ノートをきれいに取ることにこだわりすぎたり、計画的に取り組むことが苦手だったりと、勉強方法への悩みはお子さまそれぞれです。なににつまずいているのかを紐解き、1つずつ解消することが大切です。
勉強の成果が実感できていない
勉強してもその成果が「手ごたえ」として見えてきておらず、やる気が出なくなってしまうこともあります。目標設定が不適切だったり学習方法・内容に問題があったりと、その原因はいくつか考えられます。
そもそも勉強の成果が出るにはある程度の時間が必要なものです。正しい勉強方法で継続して取り組むことで、結果が手ごたえとなって表れ、やる気が出てきます。
受験にモチベーションが持てていない
お子さま自身が受験勉強を自分の目標として捉えられず、モチベーションが低い場合にもやる気は出ません。受験の先に自分の望む明るい将来像がない、もしくはそれが受験とは違うところにあるのかもしれません。
なんとなく・仕方なく受験勉強しているようではやる気も起きないでしょう。どうして・なんのために勉強するのか、改めて確認する必要がありそうです。
勉強のやる気が出ないときも集中して勉強する方法
勉強しなければいけないのにどうしてもやる気が出ないという状況は、誰にでも起こり得ます。ここでは勉強のやる気が出ないときにも勉強する方法をいくつか提案します。
科目や課題を変えてみる
やる気が出ないまま無理に同じ勉強を続けていても、効率が上がることはありません。やる気が出ないものは早めに切り上げて、ほかの課題や科目に取り組むとやる気を維持しやすいでしょう。
暗記の勉強が続いてやる気が低下したと感じたら長文読解に切り替える、といったように、学習内容にメリハリをつけて取り組むのがポイントです。
学習環境をととのえる
勉強に集中できないとき、学習環境をととのえることで切り替えられる場合もあります。勉強の妨げとなる要素があるならそれを取り除くことを考えましょう。
テレビや話し声などの騒音を避ける、スマホなどの通信を遮断する、机や部屋を片付けるなど、集中力を上げるためにすぐにできることはたくさんあります。
場所を変えてみる
勉強の邪魔が入りやすい環境だったり、そうでなくても環境に飽きたりしてやる気が出にくいケースも多いものです。自宅内で勉強部屋以外の場所を探し、そこでの勉強を試してみるのはいかがでしょうか。意外と集中できるかもしれません。
また自宅学習が難しい場合は、図書館や自習室、カフェなど外で勉強できる場所もうまく活用してみてください。適度に人の目が感じられ、集中力が持続します。
仮眠を取る
疲労や睡眠不足でやる気が出なくなっているときには、仮眠が有効でしょう。勉強しなければと焦って無理に続けようとしても、ますますやる気がなくなってしまいます。
短時間の仮眠は疲労回復や集中力の向上が期待できます。仮眠を取ってスッキリしてから仕切り直すとやる気も復活するでしょう。
ただし寝すぎるとかえって疲労を感じやすく、夜の睡眠の質にも影響してしまうため15~30分程度にとどめてください。
体を動かす
ずっと机に向かい、同じ姿勢で勉強していると疲労感からやる気が失われます。勉強の合間にできるストレッチや散歩など、軽い運動を取り入れるとリフレッシュでき、もう少し頑張ろうという気持ちになれるでしょう。
運動することで血流がよくなり、脳が刺激されてやる気と効率がアップします。5分程度の短時間でも効果的なので試してみてください。
間食を摂る
脳に十分なエネルギーが供給されなければやる気も出なくなってしまいます。勉強の休憩として、軽く間食や夜食を摂ることでやる気を上げることが可能です。
間食に好物を取り入れると、さらにやる気が増す人もいるでしょう。「このページまで読んだら」「練習問題が終わったら」とひと区切りのタイミングとして活用すれば、もうひと頑張りできるかもしれません。
仲間と一緒に勉強する
一人で勉強していてやる気が出ないときには、一緒に取り組める友だちと誘い合わせて机に向かうのがおすすめです。
同じ部屋で取り組むのももちろんよいですが、インターネットを介してならお互い自室にいながら取り組めて便利でしょう。友だちが集中している様子が伝わると、おのずとやる気がアップします。
友だちと一緒に勉強する醍醐味は教え合いができることです。ときには勉強の手を止めて仲間と将来について語り合うことも、モチベーションアップにつながります。
受験生が勉強にやる気が出るようにする方法
やる気が出る、出ないにかかわらず、入試本番の日は近づいてきます。勉強にやる気が出るようにする方法を紹介しますので、以下を参考に少しでも前向きに机に向かえるようにしましょう。
心身のコンディションをととのえる
体と心の健康を保つことは、やる気を出すための大前提です。健康に心配があると勉強に100%の力を注ぐことができなくなってしまいます。
バランスの取れた食事、睡眠の質と量の確保、安定した生活リズムなど、心身のコンディションをととのえるには必要な要素がたくさんあります。普段の過ごし方を振り返り、生活全体を健康的なものにしていきましょう。
達成可能な小さな目標を立てる
やる気を出すために欠かせないのが「達成感」です。受験への合格という遠すぎるゴールとは別に、小さな目標を立てて1つずつクリアしていくかたちで取り組むとよいでしょう。
小さな達成体験の積み重ねはやる気を自然と引き出してくれます。「できた!」を繰り返すうちにゴール地点が捉えられれば、いっそうやる気が出るはずです。
合格後の生活をイメージする
最終目標である「合格」を具体的にイメージできなければ、受験に挑むにあたってやる気の源になってくれません。合格後の生活をより明確に思い描くことで、目の前の勉強に取り組む意味を改めて確認することができます。
学校訪問・オープンキャンパスやOBとの接触の機会があれば、積極的に活用しましょう。友だちと合格してからやりたいこと、志望校で取り組みたいことなどを語り合うのもおすすめです。
勉強をルーチン化する
勉強は始める前にはやる気が出なくても、やり始めてしまえば案外苦にならないものです。勉強をルーチン化・習慣化してハードルなしでノートを開けるようになれば、勉強すること自体にストレスを感じずやる気も維持できるでしょう。
習慣化させるには、勉強時間や内容を共有できるペースメーカーの存在があると心強いです。塾の講師をはじめ、受験のプロの手を借りることで不安なく進めることができます。
お気に入りの文房具を使う
勉強に集中できない、やる気が出ない、そんな気持ちを払拭するためにオススメのアイテムはズバリ「文房具」です。
例えば社会人でも、運動が続かない人がランニングシューズやウェアを新調し、それらを使うために運動するようになった、という話を聞いたことはありませんか?
文房具も自分で好みのものを選ぶことができます。自分で厳選して集めたお気に入りの文房具に囲まれることでテンションが上がり、勉強するモチベーションが湧くかもしれません。
まずはお気に入りのシャーペンを見つけてみましょう。シャーペンはメモにもノートにも使い、一番使うことの多い文房具でしょう。シャーペンを使いたいと思う気持ちが勉強を始めるきっかけになり、勉強を続けるモチベーションにも繋がります。
名言を見てモチベーションを上げる
ここまで一通り試し、どうしてもやる気が出ない。そんな時には言葉の力を借りてはどうでしょうか。
偉人や有名人の言葉、好きなアーティストの言葉や歌詞の一節など世の中には多くの名言が存在します。
それらの言葉の力を借りて自分を奮い立たせましょう。
やる気の出る言葉の例を3つ紹介します。
福沢諭吉
賢人と愚人との別は、学ぶと学ばざるとによって出来るものなり
野口英世
誰よりも3倍、4倍、5倍勉強する者。それが天才だ。
安西先生(スラムダンク)
あきらめたらそこで試合終了だよ
「名言 やる気」と検索するだけでほかにも多くの言葉が出てきます。
自分のお気に入りの言葉が決まったら声に出して読み上げたり、書いたりしてみてください。言語化・可視化することで自己暗示につながり、やる気・モチベーションが出てくるでしょう。
原因が特定できないときはカウンセリングを試す
勉強のやる気が出ないことについて、さまざまな原因と対策を紹介しました。しかしやる気に関する問題は複雑で、原因と対策を特定するのが難しいものです。思い切って人に相談してみることで解決策が見出せるかもしれません。
相談するなら受験のプロによるカウンセリングがおすすめです。無料カウンセリングを受け付けている塾も数多くあるため、一度試してみてはいかがでしょうか。
まとめ
受験生の勉強のやる気が出ない原因と対策方法、自然にやる気を生み出すための考え方を詳しくお伝えしました。受験生が勉強にやる気を持てない理由はさまざまありますが、体調が万全でない、メンタルに問題を抱えている場合には早めの対処が必須となります。
また受験勉強の意義をしっかりと捉え、合格後の姿を具体的にイメージすることでやる気を持続させることに期待できます。友だちと一緒に勉強したり励まし合ったりすることも効果的です。
勉強方法に不安がある、なにが原因でやる気が起きないかわからないときには、迷わず受験のプロに相談してみましょう。個別指導の明光義塾では個別カウンセリングでお子さまのお悩みを伺い、適切な解決策のご提案や学習サポートも行っています。
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