2021.01.13
中学受験における塾選びで失敗しないポイント9つ!

中学受験において塾選びを行う際は、選び方のポイントをしっかりと押さえておきたいところです。お子さまにとって初めての塾通いは、どのような塾にいつから通うべきなのか、迷うことは多くあります。
大事な中学受験のために、信頼できる塾を見極めることは、受験勉強への準備として重要な役割を果たします。
そこで今回は、中学受験における塾選びで失敗しない9つのポイントを解説していきます。ポイントを押さえたうえで、お子さまに合った信頼できる塾を見つけていきましょう。
中学受験で保護者が塾に求めること
まずは中学受験における塾選びを失敗しないためにも、塾に求めるべきポイントを整理していきましょう。
以下のポイントを押さえたうえで、塾選びで重視すべき点を洗い出していくことが大切です。
子どもに勉強の習慣をつける
塾通いは、お子さまの勉強の習慣を作ることができるという大きなメリットがあります。
塾に通うことで学習習慣のついていないお子さまでも安定して勉強することができ、その習慣から成績アップや勉強を楽しむ姿勢を持つことにつながります。
子どものやる気を引き出す
塾に通うことが勉強にやる気を出すきっかけになることも多いです。
勉強をして成績アップを目指すことが当たり前の環境に触れ、勉強仲間と出会って切磋琢磨する状況が生まれることで、本人のモチベーションは自然と向上していきます。
質の高い教材とカリキュラム
保護者が塾に求めることといえば、品質の高い授業体制が挙げられます。
それぞれの志望校に合った教材と、合格に確実につながるカリキュラムが提供されていることが重要なポイントになるでしょう。
高品質な教材とカリキュラムが充実していることは、志望校への合格という最終目標につながりやすくなります。
中学受験全体のサポート
中学受験で塾に通う際には、塾のサポートの充実度が重要になります。
受験の手続き、お子さまのメンタルケア、面接や作文対策など、受験勉強の枠だけにとどまらない総合的なサポートが充実していると、受験でのトラブルや悩みが増えにくくなります。
中学受験の塾選びのポイント
ここからは、実際に中学受験に備えるための塾選びのポイントを見ていきましょう。
どの塾にいつから通うかを決めるのは、受験合格を左右する大事な選択になります。候補となる塾を見つけた際には、以下のポイントをチェックしたうえで選んでいきましょう。
講師の質
高い指導力を持つ講師が在籍していることに越したことはありませんが、一口に指導力といってもその見極めをすることは非常に難しいのが現実です。
本当に指導力があるのかや、お子さまとの相性などは、通ってみなければ見えてこないことも多くあります。
信頼できる講師かどうかの見極めに重要なポイントとして、講師の「話し方」や「対応」があります。
指導力の高さは通ってみなければわからないとしても、挨拶や話し方などを面談や電話を通じてチェックすることは可能です。
全体的に印象がよかった講師がいる塾を選ぶのがおすすめです。
情報量
中学受験についてたくさんの情報やノウハウを持っている塾はやはり信頼しやすいものです。
中学受験の合格実績が高い塾は情報量が充実していることが多く、面談の際にも中学受験における大事なポイントや必要なノウハウを教えてくれることがあります。
面談時に中学受験のことを相談してみて、塾の持つ情報量を確かめてみるのもよいでしょう。
教材
教材も塾選びでは大事なポイントになります。オリジナルの教材を使っている塾は特に注目しておきましょう。
既存の教材ではなく独自のテキストやプリントを使っている時点で、その塾ならではの指導法が確立されていることがわかります。
ただし、当たりはずれがあるのも事実です。面談や見学時に、塾で使用するテキストを見せてもらい、信頼できるかどうかを確かめてみましょう。
カリキュラム
お子さまに合ったカリキュラムが提供されているかどうかも重要なポイントになります。独自のカリキュラムでわかりやすい指導が実施されていても、お子さまの志望校に合ったカリキュラムでなければ意味がありません。
未習範囲はあるか、確認テストの頻度はどの程度かなどを確かめながら、カリキュラムがお子さまに合っているかをよく見極めることが大切です。
また、カリキュラムの内容についてわからない点があれば、見学や面談、電話による問い合わせなどを通して明らかにしておきましょう。
合格実績
どのような学校にどれだけの生徒が合格しているのかは重要な判断基準になります。単に合格者数が多いというのは魅力的に思えますが、重要なのは合格者の数よりも合格率です。また、志望校への合格実績についても確認が必要です。
合格者数、合格率、志望校への合格実績などを総合的に判断し、塾選びの参考にしましょう。
塾費用
塾費用も塾選びの際には重要なポイントになります。コストパフォーマンスが高い塾であることが一番ですが、単純に総額を比較するだけでは、実際に費用対効果のある塾はどこなのかは見えてきません。
かかる費用を比較したうえで、塾それぞれが提供するサービスやカリキュラムのバランスを見て、どこの塾がよいのかを見極めていくことが大切です。
通いやすさ
お子さまを1人で通わせる場合には、なるべく自宅から近くて安心できる塾を選ぶのがおすすめです。その際には、通学の安全性もしっかり確保できる塾を選ぶようにしましょう。
保護者が送迎できる場合を除いて、自転車などで遠い塾に通わせるのは得策ではありません。安全面もありますが、学習時間やその他のリフレッシュの時間が削られてしまうというデメリットがあるためです。
子どもとの相性
よい塾を見極めるのは保護者の仕事ですが、実際に塾に通うのはお子さま自身です。お子さまと塾との相性もしっかりと見極めておきたいところです。
指導内容や講師、塾全体の雰囲気がお子さまに合っているかどうかは必ずチェックしておきましょう。ただ見聞きしただけでは相性は見極めにくいため、体験授業や見学を積極的に利用することが重要です。
サポート体制
塾は学習指導だけでなく、あらゆるサポート体制が充実している方が、より安心して受験に備えることができます。
カウンセリングなどを通したお子さまのメンタルケア、保護者との面談などの制度が充実していると、受験勉強の際に何かトラブルがあっても迅速な解決につながるでしょう。
また、自習室などの設備も重視したいポイントの1つです。サポート体制については面談や電話での問い合わせ、見学などの際にしっかりチェックしておきましょう。
集団塾と個別指導塾

塾には大きく分けて「集団塾」と「個別指導塾」の2種類があります。それぞれのメリットとデメリットを比較しながら、どちらを選ぶべきか整理していきましょう。
集団塾のメリットとデメリット
集団塾のメリットの1つとして挙げられるのが、塾費用が比較的安い傾向にあることです。集団塾は大勢の生徒に対して1人の講師がつくという形式になるため、学校のようなスタイルで授業を受けることになり、その分費用は抑えられます。
また、教室にはたくさんの生徒が出入りするため、一緒に学習する仲間を得て刺激を受けたり、お互いに切磋琢磨したりすることができるでしょう。
しかし、集団塾では生徒一人ひとりに合わせた授業形態をとらないため、指導方法は同じ教室に通う生徒全員に共通するものになります。きめ細かい指導を受けることが難しい環境だと、お子さまが自分のペースに合わせて学習を進められない可能性があるでしょう。
お子さまの苦手分野に寄り添う指導が受けられないことは、集団塾のデメリットといえます。
個別指導塾のメリットとデメリット
個別指導塾の場合は、少人数の生徒に対し1人の講師がつくため、集団塾に比べて生徒それぞれのペースに合わせてきめ細かな指導が行われる点がメリットといえます。
生徒一人ひとりの得意分野、苦手分野を把握し、テスト結果などから独自のカリキュラムで学習を進めることができるでしょう。
また、個別指導塾であれば複数の講師が在籍しているため、お子さまと相性のよい講師を選べることも、中学受験に向けた準備として大きなメリットになるでしょう。
しかし、個別指導塾では講師に質問しやすい環境が整っており、生徒一人ひとりに寄り添った指導方法がとられているため、その分塾費用は少々高めに設定されています。
また、一緒に学ぶ仲間が少ないことで比較対象が得られにくく、自宅学習などのペースが作りづらいこともデメリットの1つになるでしょう。
どちらを選ぶべきか
個別指導塾は、塾費用は高いものの、少人数で指導を受けられるのは大きなメリットになります。コストパフォーマンスもよく、苦手克服をしたうえで志望校合格という確かな結果につなげられることに期待が持てるでしょう。
ただし、やはりお子さまとの相性は重要なポイントです。
個別指導塾と集団塾のどちらがお子さまに合うのかを考え、可能であればどちらも候補に入れて見学授業などを体験しながら、冷静に判断していくことが大切です。
大手塾と中小塾
塾の数は非常に多く、全国区の大手塾と地元の中小塾ではどちらを選ぶべきか迷うところでしょう。
最後に、大手塾と中小塾についてもメリットとデメリットを見たうえで、選び方を整理していきます。
大手塾のメリットとデメリット
全国展開している大手塾は、何よりも学習設備の充実度や中学受験についての情報量、志望校へ合格するためのノウハウが違います。利用できるサポートやサービスも大手塾の方が充実していることが多いです。
ただし、集団授業を採用している大手塾の場合、成績や本人のやる気次第で脱落しやすいというデメリットがあります。
生徒の数が多いため、一人ひとりに寄り添った授業やサポートを求めることは難しく、お子さまが自発的に質問をしたり、自宅学習などでわからない分野を理解する努力をしたりしなければ、授業に遅れをとってしまう可能性があります。
中小塾のメリットとデメリット
中小塾のよいところは、アットホームでなじみやすい雰囲気があるところです。中小塾ならではのユニークな指導法を取り入れている塾も多いため、和気あいあいとした中で個性を伸ばしつつ、成績アップや志望校合格を目指せます。
また、地域密着型の塾も多いため、特に地元校の情報は豊富に持っている場合があります。
しかし中小塾は、講師数が少数であるか、1人ということも少なくありません。そのため講師の選択の幅が限られるというデメリットがあり、中学受験においては不安要素の1つになるでしょう。
また、全体的な情報量で大手塾に劣ってしまうのも、中小塾のデメリットの1つです。
どちらを選ぶべきか
基本的には大手塾の方が総合的な体制が整っているため、失敗が少ないといえます。
ただし、どちらにもメリット・デメリットはあるため、お子さまの志望校、性格的な相性などをしっかり考えながら選んでいくことが大切になるでしょう。
講師数が限られる中小塾を検討する場合は、お子さまと講師の相性をしっかり確かめておく必要があります。
まとめ
中学受験の準備の1つとして、塾選びは非常に重要なステップです。
塾選びに失敗すると、志望校合格を逃すことにもつながりかねないため、まずはお子さまにはどのような塾が合っているのかをよく確かめる必要があります。
塾選びの際には、今回紹介した9つのポイントをしっかりとチェックするようにしましょう。
塾選びのポイントを押さえたうえで信頼できる塾を見つけることが、お子さまの未来を切り開くことにつながります。
明光では、生徒一人ひとりに寄り添う授業カリキュラムを取り入れ、お子さまが自発的に勉強に取り組めるようていねいな指導を実施いたしております。中学受験を控えたお子さまをお持ちの方は、ぜひ明光への入塾をご検討ください。
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