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2021.02.19      2023.10.06

中学受験にかかる費用っていくら?費用の内訳と相場を解説

中学受験にかかる費用っていくら?費用の内訳と相場を解説

地元の公立中学校ではなく、中学受験をして私立中学に進学させたいと考える家庭が増えており、低学年から塾通いを始めるお子さまもいます。お子さまのことを考えると「できるだけ早く塾に通わせたい」と考える一方で、中学受験にはどのくらいの費用がかかるのかイメージがつかず、悩んでいる保護者も少なくありません。

中学受験では、受験料以外にもさまざまな費用がかかります。何にいくらかかるのかを正確に把握し、事前に準備することが大切です。ここでは、中学受験にかかる費用の内訳や相場、費用を抑えるコツを解説します。

中学受験に必要な費用の内訳

中学受験の勉強を始める前に、中学受験に必要な費用について確認しておく必要があります。毎月の塾の費用だけでなく、受験料や交通費、入学金もあるため、まとまったお金を準備しなければなりません。ここでは中学受験に必要な費用を7つの項目に分け、それぞれについて詳しく解説します。

受験料

中学入試の受験料は、受験する学校の数に比例します。同じ学校を複数回受験する場合でも、基本的にはその都度受験料がかかるため注意が必要です。

受験料は一律ではなく、学校によって異なります。受験料の相場は、1回につき20,000~30,000円です。志望校や受験する学校が決まっている場合は、受験料を調べておきましょう。

教育費

中学受験を目指すお子さまのほとんどは、塾に通っているケースが多いです。教育費には塾の費用の他、勉強で使う筆記用具やノートなども含まれます。

学年が上がるにつれて模試を受ける回数が増えますが、模試にも受験料がかかります。塾のテキスト以外に、自前で参考書や教材の購入を考えている場合は、別途教材費を確保しておきしましょう。

通信費

最近は、小学校でタブレット端末を1人1台与えられているところもあるほど、パソコンやタブレット端末での学習が一般的になりました。またスマホのアプリなどでも勉強ができますが、これらを手に入れるには端末の購入費用がかかります。

動画を見ながら勉強することも多いため、大容量のデータ通信も必要です。自宅でWi-Fiを用意する、あるいは格安SIMを利用するなど工夫して、できるだけ通信費を抑えるようにしましょう。

交通費

受験当日は、受験会場までの交通費が必要です。受験会場によっては、新幹線などを利用することもあるでしょう。ホテルに前泊して、翌日の試験に備えるケースも増えています。保護者が受験会場まで付き添うには、その分の交通費も必要です。

また、塾通いにも交通費が必要です。電車賃やバス代が往復分かかることになります。車で送迎する場合は、ガソリン代が必要です。

食費

お子さまが小学生になると食べ盛りになり、空腹の状態では勉強に集中できません。模試や塾の前後で軽食を取ることが増えるため、食費も増えます。お子さまによっては、お弁当を持って塾に通うケースもあり、その場合は食材費と手間がかかるでしょう。

入学手続時納入金

私立の中学校に合格した場合は、入学手続時納入金を支払います。入学手続の際に全額の支払いを求める学校が多いものの、分割納入を認めているところもあります。

入学を辞退した場合に、入学手続時納入金を返還してくれる学校とそうでない学校があります。費用が大きく変わるポイントなので、受験する学校における入学手続時納入金の取り扱いは、事前に調べておくと安心です。

一部の学校では他校の受験を考慮して、入学手続時納入金の一部納入や延納が認められています。ただし納入期限が設定されているため、こちらも事前に確認しておきましょう。

入学金

晴れて合格し、入学が決まれば入学金を支払います。学費の他に、寄付金や学校債を併せて徴収されることもあります。学校によっては、入学手続時納入金と同時に入学金の支払いを求めるところもあるため、事前に確認して準備しておきましょう。

受験の日程次第では、第一志望の合格発表の前に併願校の入学金の納付期限を迎えることもあるでしょう。受験する学校の入学金は、早めに準備しておくことをおすすめします。

中学受験にかかる費用の相場

このように、中学受験にはさまざまな費用が必要です。塾や志望校の場所、受験する学校の数などによって費用は変わりますが、相場を知っておくと費用面の不安はある程度解消できるでしょう。

ここからは、中学受験にかかる費用の相場について解説します。

中学受験の費用はおよそ100万円!

東京都が発表した「令和2年度 都内私立中学校の学費の状況」によると、私立中学の受験料は平均23,200円です。平均出願校数は4.89校であるため、受験料だけでも10万~15万円ほどかかることになります。

入学金を含む初年度納付金を合わせると、約100万円になります。中学受験には最低でも100万円が必要になることを認識し、前もって準備しておくと安心です。

塾に通う場合は、別途200万~300万円かかるケースも

塾に通うことなく中学受験に挑むお子さまもいますが、塾では効率的な受験対策が行えるため、塾通いを選択するケースが多くなっています。4年生になる直前から中学受験の進学塾に通うお子さまが多く、中学受験の塾の費用は4年生から6年生までの約3年間で200万~300万円が相場です。

この費用には、夏期講習や春休み・冬休みの短期講習の他、定期的に行われる模試の費用も含まれます。

ただし、塾によって毎月の費用は異なります。リーズナブルな塾から本格的な進学塾まで千差万別です。中学受験にかかるお金は、いつから受験対策を始めるのか、どの塾に通うのかによって大きく変わります。

中学受験の費用を少しでも抑えるコツ

お子さまの夢や希望をできるだけ叶えてあげたいと思う反面、費用は少しでも抑えたいと考える保護者は少なくないでしょう。

ここからは、中学受験の費用を少しでも抑えるコツを6つご紹介します。

志望校を絞って受験する

「何校受験するか」はお子さまによって異なります。「とにかくどこかの学校に合格したい」という気持ちで多くの学校に願書を出すケースもありますが、その分受験料が高くなります。

やみくもに願書を出すことは避け、志望校を明確にするとともに適切な併願数を心がけましょう。

複数回受験による割引制度を利用する

学校によっては、複数回受験する人に対して受験料の割引制度を設けているところもあります。

学校によって受験料割引制度の有無や内容が異なるため、受験を検討している学校の制度を確認しておきましょう。

特待生制度・奨学金制度を利用する

成績優秀者の学費を免除するのが特待生制度です。「特待生」は入学試験の結果や在学中の成績によって決まりますが、制度の有無や内容は学校によって異なります。

また、学校が独自に奨学金制度を設けているところもあります。奨学金には「給付型(もしくは免除型)」と「貸与型」があり、学校によって採用している奨学金の内容が異なるため、事前確認が必要です。

自治体による助成制度を利用する

お子さまが私立中学校に通う場合は、助成制度を利用できます。文部科学省が2017年から実施している「私立小中学校等に通う児童生徒への経済的支援に関する実証事業」の「私立小中学校等修学支援実証事業費補助金」が適用されるためです。

年収400万円未満の家庭が利用できる制度であり、該当する場合は積極的に活用するとよいでしょう。

公立の中高一貫校に通う

公立の中高一貫校の学費は、私立の半分程度です。私立中学だけでなく、公立の中高一貫校も検討してはいかがでしょうか。

オンライン授業を活用する

スマホやタブレット端末を持つお子さまが増えているため、ここ数年でオンライン授業を実施する塾が増えています。新型コロナウイルスの感染拡大によって、オンライン授業の需要は急速に高まっているのです。

オンライン授業を活用すると、授業料や塾までの交通費を抑えられます。メリットの多いオンライン授業ですが、お子さまのやる気や自主性によっては学習効果が下がることがあるため、注意しなければなりません。

塾なしで中学受験に合格できる?

塾に通って受験勉強に取り組むお子さまがほとんどですが、塾に通うことなく受験に臨むお子さまもいます。塾に通うことなく、志望校に合格することはできるのでしょうか。

ここからは、「塾なしで中学受験に合格できるか」について解説します。

保護者の指導力と管理能力次第で合格の可能性はある

塾なしで中学受験に合格した受験生は、少なくありません。

塾に通わないとなると家庭で学習を進めることになるため、塾の先生に代わって保護者が指導することになります。学習効率を考えた上で、正しい勉強方法に基づいてお子さまに教えなければなりません。

学習の進捗状況や受験スケジュールに至るまで、すべてを保護者がコントロールしなければならないため、保護者の負担が大きくなります。塾なしでの中学受験は不可能ではないものの、現実的ではないといえるでしょう。

志望校に特化した対策ができるかどうかがポイント

それでも塾なしで中学受験に臨む場合は、どれだけ戦略的な対策を講じられるかが合否を決めることになるでしょう。

学校によって出題傾向は異なるため、志望校ごとに対策を考える必要があります。しかし、保護者は中学受験のプロではないため、受験のノウハウや適切な勉強方法を網羅することは難しいでしょう。家庭学習におけるノウハウや勉強方法がわからず、サポートしきれないことも考えられます。

また、中学受験について相談できる相手がいなかったり、いても少数であったりするため、保護者もストレスを感じてしまうケースがあります。一方、塾では中学受験のプロによる指導が受けられ、保護者とも連携しながら学習を進められるため、効率的な対策が可能です。

まとめ

中学受験では、受験料以外に交通費や教材費などがかかります。塾に通うとなると、それだけで200万~300万円を準備しなければなりません。したがって併願数を絞るなど、少しでも費用を抑える工夫が必要になります。

しかし、中学受験という経験はお子さまの成長の糧となり、充実した学習環境を得ることにもつながります。お子さまにとって取り組む価値のあるものだといえるでしょう。

塾では学習面だけでなく、中学受験に関するさまざまなサポートを受けることができます。

明光では生徒の目標や習熟度に応じて適切な学習が進められるよう、一人ひとりに寄り添ったプランを組み立て、丁寧な指導を行っています。中学受験をお考えの方は、お気軽にご相談ください。

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