2021.02.10
高校受験対策に役立つ勉強方法を解説!おすすめの勉強方法は?

高校受験に備えて早くから受験勉強を始める学生は多いものの、やる気が出ない、あるいは教科ごとの適切な勉強方法がわからないと悩む人も少なくありません。
高校受験に合格するためには、受験当日に向けた勉強スケジュールをきちんと立て、入試科目に合わせて効率のよい勉強方法を見つけていくことが大切です。そこで今回は、高校受験の勉強を効率よく行うコツや、科目別の勉強方法を解説します。
勉強方法を考える前に、受験勉強に向けてやるべきことを把握しよう
志望校への合格を目指して早めに受験勉強を始めることは大切ですが、その前にいくつか確認しておくべきことがあります。やみくもに受験勉強を始めても効率が悪く、適切な目標も設定できないからです。
では、どのようなことを確認しておくべきなのでしょうか。ここでは、代表的な2つのポイントについて解説します。
現在の自分の学力を把握する
受験勉強を始める前に、まずは現時点の学力がどの程度のレベルなのかをチェックすることが大切です。今までに学習した内容を、どの程度理解できているでしょうか。
もちろん得意科目と苦手科目では、習熟度が異なります。得意科目はさらに伸ばせるように、苦手科目はできるだけ克服できるように、それぞれのレベルを確認しましょう。復習が必要になることもあるため、学習内容の定着にはかなり時間がかかります。
高校受験に向けたスケジュールを組む上でも、現在の学力を知っておくことは非常に大切です。
志望校を明確にして目標をもつ
早いうちから志望校を明確にし、目標とすることも大切です。行きたい高校を決めるだけでも実感が湧きやすくなり、受験勉強のモチベーションアップにつながります。
そのため、自分にあった高校を決めるときのポイントを知り、行きたい高校について今のうちからいくつか調べておくことが大切です。「後悔しない高校の選び方とは?高校選びの考え方とチェックポイント」の記事で、高校選びのチェックポイントを解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
志望校を決めたら、その学校の入試日程や科目を確認しておきましょう。公立校と私立校では、入試のスケジュールが異なります。
また、学校や学科によって受験科目や配点も違うため、どの科目を勉強する必要があるのかを洗い出してみてください。どの科目を重点的に勉強するべきかを把握することで、無駄のない受験勉強ができるでしょう。
高校受験に向けて効率よく勉強する方法とは?
高校受験の勉強は、いかに効率よく学習するかが合否に大きく影響します。しかし、自分に合う勉強方法がわからないまま、時間だけが過ぎていく受験生も少なくありません。
効率よく勉強するには、コツがあります。いくつかのポイントを意識した勉強を続けることで、合格までの最短コースをたどることができるでしょう。
ここからは、効率的な勉強方法を4つお伝えします。
勉強スケジュールを立てる
高校受験では、きちんとした勉強スケジュールを立てることが最も大切です。勉強のスケジュールを立てることで日々の勉強のサイクルが整うだけでなく、各教科の学習進度を把握できるようになります。
しかし、受験生であっても常に高い意識で勉強に取り組めるとは限りません。体調の悪い日や苦手科目を勉強するときは、どうしても学習スピードが遅くなりがちです。受験日までのペース配分を考えるためにも勉強スケジュールをきちんと立てて、できるだけ計画通り進めていくことが大切になるでしょう。
基礎を徹底する
受験勉強には、「難易度の高い問題に重点を置いて取り組む」というイメージがあるかもしれません。しかし受験に成功する人と失敗する人の差は、基礎学力にあります。先走って難しい問題にばかり取り組むのではなく、基礎をどれだけ固められるかが大切なのです。
実際、高校入試の問題の約7割は中学1~2年生の学習内容から出題されます。また、公立高校入試の全国平均はおおよそ60点です。つまり難易度が高いものだけではなく、基本的な内容が多く含まれているということです。
したがって、難しい問題をこなす前に、まずは基礎的な問題の正答率を上げることが大切です。受験勉強が本格化する中学3年生の夏休みは、それまでの学習内容、とりわけ基礎的な部分を繰り返し勉強することを徹底するとよいでしょう。
定期的に模擬試験を受ける
中学3年生の秋になると、応用問題に取り組むことも増えます。定期的に実施される模擬テストを受けて、自分の実力を確認しましょう。
過去の模試やテストで点数がかんばしくない教科は集中的に勉強し、1つずつ苦手な部分を克服することで、得点の底上げを図ります。模試の結果に合わせて柔軟に勉強方法を変えることも、勉強の効率アップにつながるでしょう。
暗記科目はスキマ時間を活用して繰り返し行う
受験勉強における理科や社会は基本的に暗記科目なので、いかに多くの情報を覚えられるかが合否に直結します。
暗記科目は机に向かって勉強するだけではなく、例えば通学で利用する電車の中でも取り組むことができます。通学のようなスキマ時間をうまく活用し、繰り返し暗記しましょう。「少しでも多く暗記しよう」という気持ちを持ち続けることが大切です。
【5教科別】高校受験合格に向けた勉強方法

高校受験では、戦略的な勉強が求められます。科目ごとの特徴や出題傾向を把握し、得点源となる得意分野を広げていくと、合格がぐっと近づくでしょう。
ここからは、教科別の勉強方法を詳しくご紹介します。
国語
他の教科と違い、国語は本文から正解となる文章を抜き出したり、正解の根拠となる記述を探したりできます。問題集や予想問題をこなして、解説をきちんと読むことで回答パターンを身につけましょう。解き方のコツをつかめば、国語は確実に得点アップが期待できる科目です。
文法や難読漢字、表現方法は丸暗記してしまいましょう。こちらも、スキマ時間を活用した反復練習がおすすめです。声に出して読んだり、本文の主語を補いながら読み進めたりすると理解度が上がります。
数学
数学が苦手な中学生は多く、「難しい科目」と捉えられがちですが、数学の勉強のコツは解き方を暗記することです。最低限の公式を覚えたら、問題集や過去問を繰り返し解いて、出題の意図と解き方を併せて理解するようにしましょう。
レベルが高く見える応用問題も、分解すると基本問題の組み合わせです。「数学で高得点を狙いたい」と考えている場合は、志望校だけでなく他校の入試問題にも積極的に取り組むことをおすすめします。
英語
英語の効率的な学習方法は、単語と英文の読み書きを練習することです。文法と単語の基礎固めになり、応用問題にチャレンジできる実力を無理なくつけることができます。
高校入試では英語のリスニングが実施されることがあるため、音読しながら意味を理解し、さらにその単語や文章を書いて覚えるという一連の流れを繰り返すようにしましょう。耳から聞く英語にも素早く対応できるようになります。
また英語は単語量が読解の軸となるため、長文問題を繰り返し解きながら単語の習得を目指すとさらに効率的です。
理科
理科は、計算と暗記分野に分けられます。計算には公式を用いるため、基本的な問題を解くことで公式の定着を図りましょう。暗記分野は、とにかく読み書きを反復して覚えてしまうことが大切です。
理科で高得点を目指すためには、記述式問題対策も必須です。教科書を隅々まで理解し、記述式問題に特化した問題集で力をつける必要があります。
社会
他の科目と違い、暗記・資料・記述があるのが社会の特徴です。まずは、基礎用語をきちんと覚えることを目指しましょう。最初は教科書で太字になっている用語から覚え、徐々に周辺の単語や知識を追加していくイメージで進めると、効率よく勉強できます。
過去問や問題集を何冊も解いたり、自分でノートにまとめたりするよりも、1冊の問題集を何度も繰り返し解き、解説を読み込んで完璧に覚えることを意識しましょう。
受験生だけどやる気が出ない…やる気を引き出す勉強方法
一心不乱に勉強を続けることは難しく、やる気が出ない日は誰にでもあります。
高校受験は長期戦です。地道に勉強を続けるためには、メリハリのある学習と適度な休息が必要です。ここでは、やる気が出ないときの勉強法や対処法を解説します。
とりあえず勉強してみる
「今日はやる気が出ないから勉強したくない」と思っても、とにかく勉強を始めてみましょう。机に向かったときはやる気がなかったのに、徐々に勉強モードに入る人も少なくありません。「テレビを見るのは〇時まで」などと決めて、半ば強引に勉強を始めるのもおすすめです。
また手元にスマホがあると、つい気になって勉強に集中できません。やる気がないときこそスマホは別の部屋に置いておくなど、工夫するようにしましょう。
一旦勉強から離れてみる
やる気がないのに机に向かうのが、苦痛になることもあります。そんなときは、軽いストレッチやランニングで体を動かし、気分をリフレッシュするとよいでしょう。
どうしても眠いときは、無理に勉強を続けるのではなく仮眠を取ることをおすすめします。ただし、長時間眠るとかえって体がだるくなって勉強の効率が悪くなるので、10~20分程度の仮眠にとどめておきましょう。
その日は勉強しない
「受験生は必ず毎日勉強しなくてはいけない」というプレッシャーが、ストレスになる可能性もあります。ダラダラと勉強を続けてもはかどらず、ただ疲れてしまうだけです。
やる気が出ない日は、勉強をしないと割り切ることも大切です。その日は休息日として、翌日以降のやる気を取り戻すことを意識して過ごしましょう。
場所を変える
毎日同じ環境で勉強をしていると飽きてしまい、それがやる気をなくす原因になることがあります。そんなときはリフレッシュ効果を狙って、勉強する場所を変えてみることをおすすめします。マンネリ化した環境では、勉強の効率も下がってしまいます。
カフェや図書館、自習室といった勉強に適した場所をいくつかピックアップしておくと便利です。学校や塾の自習スペースは気持ちを落ち着かせ、やる気を引き出すのに最適な場所といえるでしょう。
まとめ
高校受験の勉強は効率よく行わないと、志望校への合格という夢が遠のいてしまいます。自分の実力を正しく把握し、受験科目を確認するところから受験勉強はスタートします。短期集中型ではなく、長期間コツコツ勉強に取り組むためには、上手な気分のリフレッシュも大切です。
明光義塾では、受験生一人ひとりに応じたきめ細やかな指導を行っています。学力のレベルや習熟度も受験生によって異なるため、独自のカリキュラムで運営しています。高校受験の勉強方法でお悩みの方は、ぜひ一度明光にご相談ください。
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