2020.04.13 2020.10.01
高校受験準備のステップと家庭ができるサポート内容・親の役割について

高校受験を成功させるためには、どのくらい勉強時間を確保すれば良いのでしょうか。また、どのように勉強すれば志望校へ合格できるのでしょうか。
今回は、高校受験を成功させるためのステップ、合格に向けた勉強時間の工夫、受験や進路に対する保護者の方の関わり方などをわかりやすく解説します。
高校受験を成功させるためのステップ

まずは、高校受験の準備をはじめる具体的なステップを紹介していきます。
①志望校を決める
まず何より大切ではじめにやるべきなのが、志望校を決めることです。3年間充実して過ごせる学校かどうか、よく考えて選択しましょう。学校のプログラムや先生の指導スタイル、校風や部活動の種類など、さまざまな視点から自分の希望をチェックしましょう。具体的な志望校の決め方のポイントは5つあります。
・公立か私立か
まずは、「公立高校」か「私立高校」かという点です。両者の最も大きな違いは学費で、一般的に私立の方が公立より学費が高い傾向があります。その分、私立高校は特色を出しやすく系列の大学を持っているといったメリットもあります。公立か私立かを決める際には、授業内容や校風、高校卒業後の進路などもあわせて考えていくことが大切です。
・偏差値がどの程度か
次にチェックすべきポイントは、「偏差値」です。「受験勉強を頑張れば挑戦できるレベル」「現在の学力に合ったレベル」など偏差値を基準に志望校選びをすることで、無理なく受験勉強が進められ希望の高校に合格しやすくなります。偏差値の高い高校の方がプログラムは充実している傾向にありますが、偏差値が低いから授業の質が低いわけではありませんので、その点は注意が必要です。
・通学にかかる時間はどの程度か
また、「通学にかかる時間」も志望校選びでは非常に重要です。通学時間を考慮せず、あまりに遠い学校に決めてしまうと、実際に通学する際の大きな負担となり学校生活にも支障が出てしまう恐れがあります。志望校を選択する際は、通学する手段(自転車や電車など)を使って、一度高校まで実際に自分で行ってみてイメージをつかむことも大切です。
・希望する部活はあるか
お子さんにとっては、「やりたい部活があるか」も志望校選びの重要なポイントです。「部活を頑張りたい」「高校で入りたい部活がある」というお子さんは、希望する高校の部活の様子をチェックしておくと良いです。志望校に入りたい部活があれば、受験勉強へのモチベーションも高まります。
・進学実績はどうか
大学進学を希望するお子さんは、進学実績を確認することも必要です。志望校のホームページやパンフレットから、大学進学率や進学先の大学のレベル、合格者の人数など浪人生を除いた現役生の実績をチェックし、行きたい大学への進学環境が整っている高校なのかよく確認しておきましょう。
以上5つのポイントを踏まえて志望校を決めたら、いよいよ受験勉強の開始です。次に、志望校合格に向けて押さえておきたい勉強のポイントについてご紹介していきます。
②必要な学力を身につける
高校受験で合格するためには、当たり前ですが、志望校に合格できる学力が必要です。まずは基礎学力をつけましょう。いきなり難しい問題にチャレンジするのではなく、まずは簡単な問題をしっかりと正解できるようにして基礎学力をつけることが大切です。好き嫌いせず、5教科バランスよく勉強することも大切です。
③志望校の入試に合わせた勉強をする
基礎がしっかり身についてきたら、志望校の過去問を解きます。過去問を解く上で大切なのは、入試問題のレベルを知り、傾向をつかみ、それに向けて問題のレベルを段階的に上げて演習することです。基礎学力だけが身についていても、志望校には合格できません。志望校の入試に合格できるスキルを身につける必要があります。
高校受験合格に向けて具体的に何をすればいい?

高校受験において、志望校に合格するまでのステップはわかりましたが、では具体的に、どういった勉強をしていく必要があるのでしょうか。まずは、どの程度の勉強時間を確保する必要があるのかを確認しておきましょう。
受験に向けて勉強するべき時間
受験生は一体何時間勉強するのでしょうか。
これは個人差があるのであくまで目安ですが、平日は学校から帰ってくる時間が16時~18時前後、そこから就寝時間の22時~23時ごろまではおよそ4時間~7時間ほどの時間があります。夕食や入浴の時間を1時間ずつ引くと自由時間は2時間~5時間ほどになります。
趣味や親子の会話など、ゆっくりする時間も必要ですので、平日にとれる勉強時間は1時間から最高でも3時間程度になるのではないでしょうか。学校の宿題をする時間も必要ですので、受験勉強に充てられる時間はあまり多くないことがわかります。
中学生にとって効率的なおすすめ勉強法
部活や学校行事で忙しい中学生が高校受験に取り組む際のポイントをお話します。
1.短時間で集中して勉強する
勉強は長時間やらなければいけないというイメージがあるかもしれませんが、大切なのは「学習内容を充実させる」ことです。したがって長時間勉強することは、必ずしも正解ではありません。特に、部活や学校行事で勉強時間を確保しにくい中学生は、短時間での効率の良い勉強方法を意識していく必要があります。長時間勉強することを目標にするのではなく、例えば、計画表を作ってその日にやるべきことをしっかり達成するということを目指しましょう。
行動をルーティン化するのもおすすめです。学校から帰ってきたらすぐに机に向かう、などの姿勢をもつことで、行動が習慣化され、短い時間でも集中することができます。短時間でいかに集中できるかを考えるのが大切です。
2.通学などのスキマ時間を活用する
同様に忙しい中学生におすすめしたいのは、スキマ時間の有効活用です。電車やバスなどで通学する時間でも、単語カードや小さな参考書を見るなど暗記系の勉強をすることも可能です。スキマ時間にできること考え、勉強時間を少しずつ確保していきましょう。
スキマ時間で勉強することを積み重ねた結果、トータルでは長時間勉強していたということになれば、勉強時間もきちんと確保できます。朝の10分単語帳を見るだけでも、一週間繰り返せば70分の勉強時間になりますので、1時間以上の勉強時間が確保できます。
子どもの高校受験に向けて親ができること
最後に、お子さんが高校受験をする上で保護者様ができるサポートについて見ていきましょう。
勉強の悩みを聞いてあげる
「親」として、中学生のお子さんにできることは、主に精神的なサポートと言えます。その代表的なものが、「勉強の悩みを聞いてあげること」でしょう。中学生になると勉強のレベルも上がり、保護者様が学習内容を教えるのは難しくなります。それよりも不安や悩み事をうまく解消してあげることが、「親」として効果的なサポートです。成績が悪かったとしても叱ったりせず、しっかりと勉強の悩みを聞いてあげて、一緒に解決策を見出してあげることが大切です。
進路を一緒に考える
お子さんと進路について考えるときは、一緒に考えるのが理想です。先導するよりも伴走するイメージを持つのがポイントです。お子さんに自分でしっかりと考えてもらいながら、お子さんにはわからない点や見えていない視点を提示し、アドバイスをしながら決定のサポートをしてあげてください。勉強をがんばるのはあくまでお子さん自身なので、「進路を選択したのは自分だ」という意識を持たせてあげることが大切です。
ちなみに、お子さんの希望する進路について親子で会話をしている機会を作っているご家庭の数を調査したところ、86%以上のご家庭がきちんとコミュニケーションをとっていることがわかりました。
<お子さんの希望する進学・進路について親子で話をしていますか?>

(N=700、出典:明光独自調査)
お子さんは保護者様と進路について話すことで自分の進路に安心感をもち、勉強のモチベーションがアップするでしょう。きちんとお子さんの進路についてコミュニケーションをとり、お子さん自身の選択に自信をつけさせてあげることも大切です。
学習環境を整える
中学生は、部活や学校行事などでなかなか勉強時間を確保するのが難しいので、確保できた勉強時間を効率よく使うことがポイントです。そのためには、「親」という立場から学習環境を整えることが大切です。いくら集中力があっても、テレビやゲームの音が響く部屋では集中できません。家で集中して勉強するためには、家族の協力が必要不可欠なのです。
まとめ

少しずつ自立し大人に近づいている中学生ですが、まだまだ親のサポートが必要な時期です。高校受験の主役はお子さんですが、陰で支える親の存在は、合格を勝ち取るために必要不可欠です。精神的なサポートを中心に、前向きに勉強できる環境を整えてあげてください。
「子どもが全然勉強しなくて心配...」
「塾に入れようと思っているけどきちんと勉強のできる子になるのか不安...」
「将来の選択肢を広げるためにも学歴の高い子に育って欲しいけれど、自分は何をしたらいいのかわからない...」
このように考える保護者様も多いと思います。
そのようなお悩みをお持ちの方におすすめできるのが明光義塾です。
明光義塾ではお子さんの学力や性格を考慮して、一人一人が段階的に着実に成長できる少人数授業を行っています。このため、「お子さんのレベルにあった授業が受けられないかもしれない」という不安は不要です。
また、受験勉強は一つの節目にしか過ぎません。高校に入った後も勉強は続けなければいけません。明光義塾では、勉強を習慣化し、勉強が好きになれるような授業を行っています。このため、一時的な学力をつけるだけではなく、勉強を習慣化し、大学受験やそののちの将来まで活きるような勉強の習慣付けが可能です。
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