2017.12.25 2020.08.23
受験生は入試対策、他学年は復習中心で冬の時期を有効に過ごそう

2学期の期末テストが終われば(3学期制の場合)、受験生は入試に向けたラストスパート時期に入ります。一方受験生以外にとっても、冬休みは年明けの期末試験に向け対策に時間を割ける機会。保護者としては、どう過ごせばいいのか気になるところですね。今回は、中学生を中心に冬の過ごし方を考えていきましょう。 ※冬休みの日程、入試時期などは地域等により差がありますのでご注意ください。
入試でいかに実力を発揮できるか。スケジュール通りの勉強も効果的。
受験生にとっては、冬休みはまとまった勉強時間を確保できる貴重な時間です。志望校が決まっていることを前提にお話すると、この期間は自分の入試科目に沿った受験勉強が中心になります。ここで意識したいのが、問題の選別。この時期からは苦手分野を克服するより、「どうしても解けないレベルの問題は捨てる」という取捨選択が必要になります。過去問等で出題傾向や配点、正答率を調べたうえで、「誰もが解ける問題」よりも得点源となる「解ければ差が出る問題」に優先的に取り組みましょう。実際の入試と同じ時間内で問題を解く練習も有効です。
また、勉強の仕方・時間のかけ方は人それぞれですが、本番の入試で最大限の実力を発揮できるよう、受験のスケジュールにあわせたトレーニングも効果的です。例えば本番の入試が9:30から始まり、国語・数学・社会、昼休みを挟み理科・英語と行われるとしたら、その通りの時間で問題を解いてみる。こうした練習は、学校が休みのときにしかできません。冬休みならではの対策として、ぜひチャレンジしておきましょう。
また、保護者ができるサポートとして最も重要なのが健康の管理・維持です。栄養のある食事を用意する、家族そろってインフルエンザの予防接種を受ける、なるべく規則正しい生活をするなど、受験生本人はもちろん家族全員が健康に過ごせるよう心がけましょう。夜遅くまで勉強している受験生に、夜食を用意するときなどにはぜひ「あまり夜更かししないように」と声をかけてあげてください。
受験生は入試に向けて追い込みの時期。問題の選別、入試に合わせた時間割など、受験本番を意識した勉強に取り組みましょう。
保護者は健康・生活面のサポートを心がけましょう。受験生本人はもちろん、家族全員の健康管理が大切です。
他学年にとっても、冬休みをどう過ごすかが重要です。次の学年に無理なく進むためのボーナスチャンスととらえ、やるべきことに取り組んで。

1、2年生は弱点の克服と受験への気持ちの切り替えを
一方、受験生以外の1、2年生の場合はどうでしょうか。まとまった休みである冬休みは勉強時間を確保できるボーナスチャンスと言えます。とはいえ冬休みは夏休みに比べて短く、お正月など行事もたくさんありますから、気を抜くと「何もできずに終わってしまった」ということにもなりかねません。計画を立て、効率よく勉強したいものです。
特にこの時期にやっておきたいのが、苦手分野の克服です。各学年とも夏休み以降学ぶ内容が増え、運動会・文化祭など行事も多いため、思うように勉強が進んでいない人も多いはず。中間・期末テストなどの結果から自分の弱い部分を再確認し、冬休みを利用してしっかり復習しておきましょう。休み明けには学年末テストがあり、その成績が内申書に記入されます。冬休みの頑張りが、志望校選択や入試にもつながってくるのです。
また2年生は、受験に向けて気持ちを切り替えることも大切です。勉強は、「みんなが頑張ってないときにいかに頑張れるか」で差がつきます。誰もが頑張り始める3年生になってから受験対策を始めるのではなく、一足先にスタートを切れば、受験までにやれることも増えます。先輩たちの姿は1年後の自分。そう意識するだけでもその後の勉強に対する姿勢が変わってくるはずです。もちろんこれは1年生にも言えること。次の学年に向かって積み残しを作らず、いいスタートが切れるよう、冬休みを有意義に活用しましょう。
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明光2020教育改革室
岡田直将
年末年始の学習のポイントは、生活リズム!
冬休み・年末年始は、正月という最大行事で生活・学習リズムが崩れやすい時期です。 気持ちを切り替え、学校の通常授業がない分、しっかり時間を作って学習に臨むという姿勢が、この時期のポイントになります。 また、この時期は保護者も忙しい時期。お正月から勉強しなさい、というのは、ちょっと辛いですよね。 受験生も、一般生も気持ちと行動をコントロールできるようになるためには今後の「目標」を定め、できる限り生活リズムを崩さないようにしましょう。 いよいよ、冬休み!楽しい時間を過ごしつつも自分の未来を見つめ、勉強に取り組めるよう、明光義塾も全力でサポートします!
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