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2021.10.25      2023.10.06

中学の「内申」を徹底解説!高校受験に向けて内申点を上げる方法も紹介

中学の「内申」を徹底解説!高校受験に向けて内申点を上げる方法も紹介

中学校生活を送る中で、「内申」という言葉を聞いたことがあると思います。内申は、高校受験に必要不可欠な存在であり、内申点によって合否が大きく左右されることも珍しくありません。

内申には、中学3年間のうちで取り組んだ内容が反映されるため、内申点を短期間で一度に高めることはできません。対策には早い時期から取り組むことが大切です。

高校受験を乗り越えるためにも、まずは内申の仕組みを知り、内申点を上げる方法をマスターしましょう。

「内申」の仕組み・よくある疑問を解説!

はじめに「内申」そのものの仕組みについて理解を深めましょう。

中学校の総合的な成績が「内申」

「内申」とは、本人の成績を上級の学校へ内々に申し伝えることを意味し、その成績は中学3年間の総合的な成績のことを指します。

内申を記載した書類のことを「内申書」といい、学校によっては「調査書」と呼ばれることもあります。また、内申書に記載される点数のことを「内申点」といいます。

内申点の計算方法は?副教科も含まれる?

内申書には、国語・社会・数学・理科・音楽・美術・保健体育・技術家庭・外国語(英語)9項目があり、副教科も含まれます。1つの項目の満点は5点なので、5×9=45点が内申点の最高です。

通知表に記載されている得点はそのまま内申に使われると考えて良いです。

最終的な評価は志望校へ出願するまでの第2学期までにつけられる中学3年間の平均なので、中学1年生から内申点をしっかり取ることが大切です。

部活動や生徒会活動も内申点に影響する?

中学校生活で力を注いでいることを聞かれて「部活動・生徒会活動」と答える生徒は多いでしょう。しかし残念ながら、部活動・生徒会活動での成果が内申点に直接影響することはありません。ただし、内申書には部活動・生徒会活動での成果が記載されるため、面接などで頑張りが評価されることはあります。

また、私立高校では部活動の成果が推薦条件となっていたり、加点の対象としている学校もあります。お子さまの進路によっては部活動と学業をうまく両立することが大切です。

明光義塾では部活動を続けながら通塾している生徒もたくさんいます。個別指導で授業の時間帯や曜日が選べるため、部活動との両立がしやすいと好評です。

また、明光は生徒へのカウンセリングを大切にしています。志望校を選ぶ基準を部活動に置いている生徒も多いため、丁寧なヒアリングをおこない、部活動へのやる気を学習へのモチベーションにつなげられるようサポートしています。

都道府県で内申書の内容は異なる?

高校受験で使用される内申書の内容は、都道府県によって異なります。例えば、中学3年生の1年間の内申のみを評価する都道府県もあれば、中学3年間すべての内申を評価する都道府県もあります。

自分の住んでいる都道府県ではどの学年の内申が高校受験に影響するのか、あらかじめ確認しておくと安心です。しかし、「この学年だけ内申を意識すればよい」と考えるのではなく、日ごろから内申を意識した行動を取るように心がけることをおすすめします。

中学校の内申点の評価基準をチェック

内申点アップを目指すためにも、内申書がどのような評価を基準として書かれているのか、事前にチェックしておきましょう。

「知識・技能」を評価

1つ目の評定ポイントは、勉強の習熟度です。学習の中で何を理解し、何ができるようになったのかが評価基準になります。

例えば、習った単語や公式の丸暗記で、試験ではよい点数を獲得していても、本質的に理解できていなければ学力が身についているとはいえません。そのためこの項目では、各教科で学んだ内容について体系的に理解し、応用できるかたちで身につけていることが求められます。

技能についても同様に、体育や美術などの実技科目において必要な技術を理解し、スキルを身につけていることが目標となります。

「思考力・判断力・表現力」を評価

2つ目の評定ポイントは、生徒自身の考える力です。「生きる力」において最も重視される「問題解決能力」に関する項目とされ、理解していることやできることをどう使うかが評価基準となります。

さまざまな問題に対し、学んだ知識や技能を活かしながら自ら考えたうえで答えを導き出すことができているのかを、テストを通じて評定します。また、授業などにおいて問題となる事柄を見つけ出し、仲間と協力して解決できる表現力も求められます。

「学びに向かう力・人間性」を評価

3つ目の評定ポイントは、勉強に対する向き合い方です。授業の際に忘れ物をしていないか、提出物をきちんと出しているか、自分から発言しようとしているかなど、普段の授業態度が評価基準になります。

指導要領の改訂では、現代社会を「生きる力」を育てることが目的の1つとなっています。 そのため、この項目では「どのように社会や世界と関わっているか」「よりよい人生を送る努力をしているか」という、学習への主体的な姿勢が求められます。

高校受験で内申点はなぜ大切?

高校受験で内申点はなぜ大切?

ここまで内申点の仕組みとよくある疑問について解説してきました。ここからは内申点と深い関わりのある高校受験にポイントをあてて解説します。

内申点で高校受験の合否が決まる

高校受験の合否は、内申点と学力検査の点数が合算されて決まります。また近年、私立の一部の学校では内申のみで合格が決まるなど、私立・公立に関わらず内申点が重視される傾向にあります。

内申点が低いと志望校の選択肢が狭まる

内申点が足りないと学力検査で挽回が不可能になり、志望校の選択肢が狭まってしまいます。

また、内申点が低いということは日ごろの授業内容をよく理解していない可能性があるので、内申点が低いのに学力検査では得点が取れるということは、現実的には考えにくいです。

高校受験の学力検査で心に余裕が生まれる

さらに、高い内申点を取っておくことで学力検査の時にも心に余裕が生まれます。低い内申点のまま学力検査に挑んでしまうと「高い点数を取らないといけない」ということがプレッシャーになり、思うように実力を発揮できないことも考えられます。

一方で、高い内申点を持っているからといって油断は禁物です。内申点が高くても学力検査との合計で追い抜かされてしまうのはよくあることなので、学力検査も万全の準備が必要です。

高校受験ごとの内申点割合をチェック

では、高校受験で内申点はどれくらいの割合を占めているのでしょうか。高校別に内申点の割合について解説します。

推薦入試の内申点の割合

高校受験の推薦入試では、50%ほどです。この数字からも、推薦入試が特に内申点を重視していることがわかります。

また、公立高校も私立高校も推薦を受けるためには基準点があるので、「推薦入試で合格したい」と考えている人は1年生の頃からしっかり準備を進めていきましょう。

国公立の一般入試の内申点の割合

国公立の一般入試では、30〜50%ほどです。都立高校で最も受験者数が多い「全日制・第一次募集」では、内申点の割合は30%です。

その他の受験方式では、40〜50%ほどまで増えることもあります。こちらの場合でも、内申点はかなり重要です。

私立の一般入試の割合

この場合、書類選考であれば内申点は100%であり、内申基準のないオープン入試であれば内申点は0%です。

都立の一般入試の割合

都立高校の一般入試では、副教科(音楽・美術・保健体育・家庭科)の点数が2倍になる「換算内申点」が使われます。

つまり、都立入試では副教科で1点を上げることは主要教科で2点上げることと同じなので、副教科で点数を取ることはとても大切です。

高校受験に向けて内申点を上げる方法を紹介!

志望校合格に向けて、内申点を上げるためにはどうしたらよいのでしょうか。今すぐできる内申点を上げる方法を解説します。

授業やその他の学習で積極的な態度を見せる

授業に積極的に参加する姿勢を見せることで自分のやる気をアピールすることにもつながり、授業への理解度もより深まります。

しっかりノートを取るのはもちろん、挙手を求められた場合は積極的に手を挙げ、自ら発言するチャンスをつかむようにしましょう。

授業でわからないことがあれば授業後に先生のもとを訪ね、質問をするのも印象がよいです。わからないところを自ら解決しようとする姿を見せることで、内申点アップにつながるでしょう。

また、副教科においては特に美術なら絵を描くこと、音楽なら歌を歌うことなど、授業内で実技に取り組む姿を見せる場面が多くあり、「一生懸命取り組む姿勢」をアピールすることで評価につながります。

実技は生徒それぞれに得手不得手がありますが、「うまくできているか」よりも課題に積極的に向き合っているかが評価のポイントです。

提出物は期日を守って提出する

提出物やレポートは期日を守らないと先生からの悪い印象を持たれ、内申に影響がでる可能性があります。期日は必ず守るようにしましょう。

課外活動や検定試験に挑戦する

内申には、部活動や生徒会活動といった授業以外の活動も含まれるため、可能な限りチャレンジするようにしましょう。

また、課外活動は内申点の向上だけでなく、勉強以外の学びを得られる機会も多いです。学校生活を豊かにするものにもなるので、無理のない範囲で取り組んでみましょう。

さらに、英語検定や漢字検定を受ける中学生も多いです。各種検定も内申点アップにつながるうえ、大学入試や就職、アルバイトの際にもアピール材料となるため、取得しておいて損はありません。受験勉強で培った学力を試すよい機会でもあるので、ぜひチャレンジしてみましょう。

5分前行動を心がける

チャイムが鳴ってから準備をするようでは、授業態度がよいとはいえません。休憩モードから勉強モードに気持ちが切り替わる間もなく授業が始まってしまい、授業に思うように集中できないでしょう。

日ごろから5分前行動を意識し、チャイムが鳴った時点で、机の上には教科書やノートなど、授業に必要なものはすべてそろえておきましょう。余裕をもって行動することは、社会人になってからも大切なことです。中学生のうちに癖づけておきましょう。

定期テストの準備をしっかり行う

内申点を大幅に上げるには、定期テストの点数を上げるのが効果的です。内申点にはさまざまな評定ポイントがありますが、成績の中心を担うのは、やはり学力です。

定期テストの点数が悪いと内申点が上がらないのはもちろん、高校受験の合格率も必然的に下がります。高校受験では学力検査が行われる以上、学力を高めることも大切です。

定期テストも受験勉強の一環として捉え、より高い点数を取れるよう努めましょう。自力では勉強を進めるのが難しいという人は、塾に通うのも1つの手です。

【まとめ】内申を理解して高校受験の準備を進めよう

内申点も学力も、短期間の取り組みだけで結果が出るものではありません。中学3年間をかけて、コツコツと積み重ねていくことが必要です。特に、成績の中心を担う学力の向上は、高校受験を控える生徒にとって最も大きな課題といえるでしょう。

明光では、高校受験を控える中学生一人ひとりに向けて、独自のノウハウを活かした授業カリキュラムをご用意しております。受験合格対策はもちろん、定期テスト対策につながる勉強方法も指導しております。

さらなる学力アップを目指したい受験生は、ぜひ明光にお問い合わせください。

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