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2022.06.01      2023.10.06

中学受験に向く子と向かない子の差とは?向かない子のための克服法

中学受験に向く子と向かない子の差とは?向かない子のための克服法

お子さまに中学受験をさせたいと思いながらも、本人の負担を考えると「本当に向いているのか」と悩む保護者は多いでしょう。中学受験対策は早期にとりかかるのがよいとされ、長期間の挑戦になることを考えると、お子さまに適性があるかどうかが気になるところです。

この記事ではどのようなお子さまが中学受験に向くのか・向かないのかを掘り下げて解説します。さらに中学受験にあたり保護者が意識したいマインドや、中学受験に向かないお子さまのための克服方法まで紹介します。

一般的に中学受験に向かないといわれる子はどんな子?

一般的に中学受験に向かないといわれるお子さまの特徴を、中学受験に向いているお子さまと比較しつつご紹介します。受験対策をスタートさせる中・高学年の段階で受験の向き不向きを判断するのは難しいものの、それぞれに一定の共通点が存在します。

受験に対して自発的な目的意識を持っていない

受験に対して自発的な目的意識がないお子さまは、残念ながら現時点では中学受験に向かないといえるでしょう。中学受験を通して達成したい目的がなければ勉強にやる気が生まれず、乗り越えることが困難となってしまいます。

中学受験に向いているお子さまは「憧れのあの学校へ行きたい」、「将来の夢のためにはこの学校での学びが必要だ」と、明確な目的意識のなか勉強を進めることができます。

知的好奇心に富んでいない

知的好奇心に富んだお子さまであれば、自然に知識を吸収していくことができます。こういったお子さまは受験に向いているといえるでしょう。

一方で、物事に疑問や興味を見いだせないお子さまは勉強そのものに楽しさを感じられず、長期的な勉強が必要とされる中学受験には向かないことが多いです。
しかしお子さまの知的好奇心は、周囲のはたらきかけや環境によって大きく育つ可能性を秘めています。お子さまが興味を感じられるよう、ゲーム感覚で数字や言葉に触れる機会をつくってみるのもおすすめです。

競争心がない、または競争が好きでない

中学受験は、同世代の子どもたちとの一種の競争です。競争心の強いお子さまであれば「燃える」状況のため、受験させることで勉強がはかどる可能性が高いでしょう。

また、受験対策としてお子さまを塾に通わせる保護者は多いものです。中学受験に向くお子さまは、塾で周囲の子どもたちと点数や順位を競い合うことでモチベーションを保てるケースがあります。

持久力や忍耐力がない

中学受験は、小学生には過酷とも思えるような長期的な努力が欠かせません。長期間かつ濃度の高い学習を継続できるだけの精神力が求められるでしょう。

また、学校生活を送りながらも塾に通い、自宅学習の時間を増やすには基礎的な体力も必要です。体が丈夫であることも、中学受験を乗り越えるための大きな要素の1つとなります。

忍耐強く心身ともに健康なお子さまは、現段階で成績に不安があっても受験に挑戦できる度量を持っているといえます。

一般的に中学受験に向かないといわれる保護者はどんな保護者?

中学受験は親子で挑むものといわれるほど、高校・大学受験に比べて保護者の果たす役割が大きいものです。一般的に中学受験に向かないといわれる保護者にはどのような特徴があるでしょうか。

夫婦間で中学受験への温度差がある

小学生のお子さまが強い意志を持ち、長期間の勉強を継続することは簡単ではありません。中学受験の成功には、お子さま本人だけでなく家族全体の協力が不可欠です。

お子さまの父親、母親のどちらかが中学受験に熱心でない場合、お子さまへの十分なサポートが難しくなります。保護者の夫婦間で方針が食い違っているようでは、お子さまもどうすべきか迷ってしまうでしょう。

また、保護者のどちらかがお子さまの勉強の妨げになったり、協力がなく勉強するための環境づくりが不十分になったりすることで、お子さまの勉強へのモチベーションが下がり、成績の伸び悩みにつながることもあります。

中学受験をさせたいときには、まずは夫婦でお子さまにどのような教育を受けてほしいか意思統一を図りましょう。そしてお子さまへの言動に温度差が生まれないよう、夫婦で同じ思いを貫いてください。

勉強や仕事を苦痛に思っている

お子さまは周囲の大人の姿をよく観察し、影響を受けています。もっとも身近な存在である保護者が勉強や仕事を「つらく嫌なもの」と感じていると、お子さまも勉強を苦痛に感じる傾向があります。

「嫌なことを無理にでもやらせる」というスタンスでは、お子さまを勉強嫌いにさせるばかりです。お子さまに勉強させている横でテレビを見たり、ゲームをしたりしているような保護者ではモチベーションが高まるはずもありません。

保護者が勉強の目的を前向きに伝え、仕事や家事など目の前のことにポジティブに取り組んでいれば、お子さまも安心して勉強に集中できます。

お子さまに結果だけを求めている

お子さまに結果だけを求めてしまう保護者は、中学受験に向いていません。お子さまの成長よりも将来の学歴や周囲の目などが受験の目的になってしまうのは、もっとも避けたい事態です。

また、目先の点数に一喜一憂して叱ってしまうようでは、お子さまのモチベーションを削いでしまいます。結果が出ず伸び悩んでいるときこそ寄り添い、過程を認めてサポートしてください。

進学実績しか目に入っていないとお子さまに適した受験校を選べず、失敗につながる可能性があります。さらに、やっとのことで入学できたとしても、その後の勉強についていけずお子さまが苦しい思いをするケースも考えられます。

将来のための中学受験ということを念頭に、お子さまの幸せを第一に考えた冷静な選択が必要です。

そもそも中学受験はなんのためにするの?

お子さまと保護者の特徴から中学受験への向き・不向きを捉えたところで、そもそもなんのために中学受験をするのか考えてみましょう。中学受験の目的を明確にし、親子で共有することが合格への第一歩です。

大学受験を有利にするため

当然のことですが、よい中学校に入学できれば将来の大学受験が有利になります。高校、大学が併設されている私立中学も多く、推薦入試での進学が可能となります。これは過酷な中学受験を乗り越えたことで得られる価値の1つといえるでしょう。

しかし、その先に見据えるべき最終的な目的は「お子さまの幸福な人生」です。中学受験の成功は決してゴールではありえないため、受験という経験を通じて「本当に大切なことはなんなのか」を親子で考える必要があります。

お子さまを成長させるため

中学受験は長く厳しい道のりです。受験勉強をやり切ることで、お子さまの大きな成長が期待できるでしょう。

学習習慣の定着は受験のみならず一生ものの財産となります。早い段階で基礎学力を固めることにより、中学以降の学習も容易になる傾向があるからです。また、努力してなし遂げた体験は、お子さまが生きていく自信となるはずです。

ただし、中学受験を通してお子さまが自信を得られるかどうかは、保護者のかかわり方次第ともいえます。志望校への入学が叶わなかったとしてもお子さまのこれまでの努力を認め、今後の中学生活を前向きにサポートしましょう。

お子さまが幸せに過ごせる学校へ進むため

中学受験の目的は各家庭によってさまざまでも、その根底にはお子さまの幸せがあるはずです。お子さまの個性に合った学校に進学できることで、幸せな中学時代を送らせることができます。

また、中学受験によってお子さまがやりたいことに沿った学校に行かせることも可能です。私立中学では先生の目が行き届いた環境で学校生活を送れる利点もあり、お子さま自身が抱えている問題を解決に導いてくれる可能性も高くなります。

中学受験に向かない子を向く子に変えるには

お子さまが先述の「中学受験に向かない子の特徴」に当てはまっていたとしても、がっかりする必要はありません。中学受験に耐えうる子に変えるために、できることは多くあります。

自主性を引き出す

「中学受験に向かない」とお伝えしたお子さまの特徴の多くは、お子さまの意識次第で大きく変えることができます。お子さま本人が自ら望んで受験に臨めるように導けるのが理想的です。

一度、家族みんなで受験の目的や将来について率直に話し合ってみてはいかがでしょうか。お子さまの思いを取り入れることで納得感を重要視しつつ、未来への長期的なビジョンを示す機会になります。

自主性・主体性を持たせることは、中学受験だけでない重要な教育そのものです。

お子さまのやる気を引き出せる先生のサポートを受ける

勉強へのやる気が出ないお子さまは、勉強の仕方や理解することの面白さが分からず苦痛になっていることが多いものです。現在のお子さまの状況に合わせ、着実に自分で理解できるよう導いてくれる先生がいれば、状況が大きく変わる可能性があります。

よりきめ細やかな学習サポートでモチベーションアップを図るなら、個別指導塾のように生徒一人ひとりに合う授業を展開してくれる環境が適していることもあります。

中学受験は見送り「高校受験に向く子」を目指す

お子さまの成長ペースには、学力・精神力・体力にそれぞれ大きな個人差があります。今の段階で受験に向いていないからといって、この先ずっと向いていないとは限りません。

思い切って中学受験を見送り、この先「高校受験に向く子」を目指してかかわり方を見直すことも1つの方法でしょう。強引に中学受験に挑戦して挫折を経験し、深刻な苦手意識を植え付けてしまうなら、成長を待つという判断は賢明です。

まとめ

中学受験に向く子と向かない子の違いから、向かない子を向く子に変えるための方法、保護者の役割などについて掘り下げました。

長期間のチャレンジとなる中学受験を乗り越えるには、心身ともに健康であることが大前提であり、それに加えてお子さま自身の持つ目的意識や知的好奇心が大きなポイントとなります。

お子さまが勉強のモチベーションを保てない、保護者としてサポートの仕方に迷ってしまう場合などは、受験のプロである学習塾に相談するのが一番です。

個別指導の明光ではお子さまの個性に寄り添い、目標に向かって伴走するようにサポートします。お子さまの目標が明確にならない、勉強のさせ方が分からないなど、中学受験へのお悩みをお持ちの方はぜひお問い合わせください。

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