2020.04.13
中学校部活の『リアル』とは?活動時間や親がするべきサポートの方法

中学生になると、大半のお子さまが学校の部活に所属するようになります。
「運動部に入っているけど、練習が忙しすぎるのでは...?」
「部活を頑張るのはいいことだけど、正直受験勉強に影響しないか心配」
という不安を感じる保護者も多いのではないでしょうか。
中学校の部活を頑張って欲しいのはもちろんのこと、勉強も疎かにせずしっかりと両立して結果を出してほしいと思うのは当然のことですよね。
今回は、一般的な中学生の部活スケジュールをご紹介するとともに、勉強と両立する方法、また部活を頑張るお子さまのためにできるサポートまで詳しく解説していきます。
中学生のお子さまがいらっしゃる保護者の方はぜひ参考にしてください。
そもそも中学校の部活とは

明光義塾で行ったアンケートによると、中高生のおよそ8割以上が学校で何らかの部活動に所属しています。

(出典:明光義塾独自調査)
多くのお子さまが参加している中学生の部活動にはいったいどのような活動があるのか、まずは部活動の種類について見ていきましょう。
部活動の種類
・運動部
運動部はスポーツが活動の中心となる部活動です。年に数回決まった時期に行われる地区大会・県大会などで結果を出すことを目標に、比較的高い頻度で練習に取り組みます。各学校、種目によっても違いますが、文化部に比べて厳しい部活が多いのも特徴です。
「部活を頑張りたい」「体を動かすのが好き」というお子さまには特に適している部活動であると言えます。
<具体的な部活動の例>
サッカー部、野球部、陸上部、テニス部、バスケットボール部、バレーボール部、卓球部、水泳部、剣道部、体操部など。
・文化部
一方で文化部は芸術や趣味活動を中心とする部活動です。活動内容は各部活によって大きく変わりますが、基本的にコンクールや展覧会、イベントに向けて技術を磨いたり作品を作ったりすることが中心です。運動系部活に比べてスケジュールや活動がゆるいのが特徴ですが、吹奏楽部や部活動に力を入れている学校の文化部では運動部並みに厳しい練習をすることもあります。
「自分のペースで部活に参加したい」「勉強を頑張りたい」「好きな芸術や趣味活動がある」というお子さまにはこちらの部活動が適しています。
<具体的な部活動の例>
吹奏楽部、合唱部、美術部、書道部、茶道部、演劇部、映画部、写真部、手芸部、パソコン部、生物部など。
部活動の活動時間とは

次に、一般的な中学校の部活の活動時間についてお伝えしていきます。
平日は朝練を1時間程度する学校が多い
運動部や吹奏楽部など練習頻度が高い部活動では、朝練が朝7時~8時頃まで1時間程度行われることが多いです。一方、そこまで練習が厳しくない文化部の場合、朝練が行われることはほとんどありません。
放課後の練習は週3~5日程度が多い
放課後は、部活動の種類や地域によって異なりますが、一般的には週に3~5日程度練習があることが多いようです。時間は授業が終了する16時頃から18~19時頃まで2~3時間ほど行われます。こちらも文化部に比べ運動部の方が、より練習日が多く1日当たりの活動時間も長くなる傾向があります。
土日練習が両日ある場合もある?
現在の中学校の部活は一般的に週休2日で、土日両方または片方がお休みになることが多いようです。ただ、毎週大会が続いたり部活に力を入れたりする強豪校と呼ばれるような学校の場合は土日両日ともに部活が行われることもあるので、一概には言えません。
長期休みは1日中練習?
運動部など練習が多い部活の場合、夏休みや冬休みなどの長期休暇はお盆休みや年末年始の休みを除いて1日中練習となることが多いです。練習は朝9時頃から始まり、お昼の休憩をはさんで夕方17~18時頃まで行われます。
中学生の部活は受験勉強に支障が出る?

ここまで見てきたように、中学校の部活は平均すると1日約2~3時間ほどの活動が行われます。練習が厳しくない部活動であれば受験勉強や成績への影響はそれほどありませんが、あまりに練習が忙しい部活だと勉強の時間が取れず、受験で不利になってしまうのではないかと懸念を感じてしまうのも無理はありません。
しかし、必ずしも部活動が受験勉強で不利になってしまうことはなく、部活を引退まで頑張って、そこから本格的に受験勉強をスタートし、見事志望校に合格したというお子さまも数多くいらっしゃいます。
なぜ忙しい部活でも勉強と両立できるのか、その理由について詳しく見ていきましょう。
部活が忙しいほど受験勉強への意識が強い
まず1つ目の理由は、部活が忙しいお子さまほど「周りに差をつけられたくない」という思いから「受験や勉強を強く意識する」という点です。日頃の積み重ねを大事にして自発的に勉強したり学校の授業を集中して聞いたりし、部活引退後に自由な時間が増えても、「これまで勉強する時間が十分になかった」という危機意識から意欲的に勉強するため、成績が非常に伸びやすいのです。
メリハリをつけて勉強する力がつく
2つ目の理由は、「メリハリをつける力が身につく」ということです。部活が忙しいお子さまは時間的制約があるため、自分ですきま時間を見つけたり短時間に集中して効率的に勉強したりするなど勉強方法にも工夫をするようになります。
実は中学生の1日の平均勉強時間は1時間半というデータがあり、部活が忙しいお子さまでもそれほど捻出するのは難しい時間ではありません。

(出典:明光義塾独自調査)
部活が忙しいお子さまは「勉強時間」と「それ以外の時間」をしっかりと分けることができるため、だらだら勉強するということがないのです。
部活動で得た経験や自信が勉強に活かされる
3つ目の理由は「部活動の経験や自信を勉強にも活かすことができる」という点です。部活を一生懸命頑張るお子さまは、物事に全力で取り組む姿勢や目標に向かって頑張るという経験を身につけます。その経験はお子さまの自信になり、勉強に対しても「目標達成のために全力で頑張る」ことができるようになります。
こうしたことがプラスに働くため、部活動を頑張りながら勉強も頑張るということは決して不可能ではないのです。
部活動の特性に合わせた両立を
部活動は、勉強に活きることが確認されている一方で、練習の回数や頻度が時期によって集中したり、試合などの行事が多いなど、部活動の特性に応じて学校の勉強の進度やテスト対策の仕方を考えていかなければいけません。
明光義塾は、生徒一人ひとりとの面談を通じて文武両道を実現するための計画や方法を一緒に考え、目標に向かって伴走します。
中学生が部活をする上で親がしてあげるべきこと

最後に、部活を頑張る中学生のお子さまに保護者の方ができるサポートの方法についてお伝えしてきます。
運動部の場合
運動部に所属しているお子さまの場合、保護者の方のサポートは非常に重要で、その内容は多岐に渡ります。
・金銭的な面でサポートする
ユニフォーム代や道具代、大会や遠征の交通費など、中学生の運動部は年間で4万円程の費用がかかります。保護者が金銭的な面でサポートする必要があります。
・食事や体調管理をする
朝練に行くお子さまの場合は早起きして朝食作りをしたり、1日中練習の日はお弁当を作ったりなど食事面での保護者のサポートは欠かせません。また、部活で忙しい中でも体調を崩さないよう早い時間に寝かせるなど、健康面全般を気遣ってあげることも必要です。
・試合や大会の送迎、応援をする
試合や大会の日は、保護者がお子さまの送迎や応援に行ってあげることも大切です。保護者の方が同伴していることでお子さまも安心して試合に臨むことができます。
文化部の場合
文化部に所属しているお子さまの場合は、運動部に比べて保護者の方がするべきことは少なく、必要に応じてその都度サポートをしてあげることが大切です。
・金銭的な面でサポートする
文化部でも同様に道具代が初期費用として必要です。金額の目安は大体5000円~数万円ほどですが、吹奏楽部で楽器を購入するなど道具代が高額な場合は数十万円程度かかることもあります。
・発表会・展覧会へ行く
部活動の成果を発表するコンクールや展覧会がある場合は、保護者の方が見に行ってあげると良いです。お子さまとのコミュニケーションの機会にもなるため、極力足を運んであげるようにしましょう。
まとめ

今回は、中学生の部活動について詳しくご紹介してきました。
中学生活は短い3年という間ですが、その中で部活だけでなく勉強、習い事、学校行事、受験などやるべきことは非常にたくさんあり、お子さま一人の力ではなかなか両立するのが難しいものです。
「部活も勉強も頑張りたい!」「短時間で効率的に勉強を進めたい!」というお子さまは、学習塾の利用がおすすめです。
特に、部活動が忙しいお子さまは、柔軟にスケジュールを組むことができる明光義塾の個別指導をおすすめします。
「苦手な単元を集中的に勉強したい」「定期テストの勉強方法を知りたい」などお子さまの勉強のお悩みに合わせてカリキュラムを組むこともできます。お子さまの都合やレベルに合わせたきめ細かい指導ができるので、部活で忙しい生徒さんにもおすすめです。
通塾されている方の中には、部活と勉強を両立して頑張っているお子さまがたくさんいらっしゃいます。無料体験も行っているので、部活が忙しいお子さま、今より成績を上げたいというお子さまは明光義塾の個別指導にぜひお任せください。
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