2024.07.11
部活動に所属する子どもへの意識調査!保護者にできるサポートとは?
小学生の頃と違い、中学生や高校生になると部活に勉強と忙しい毎日を送っています。その中で保護者の皆さまもそれに伴うさまざまな悩みやストレスを抱えているようです。
明光義塾では、部活も勉強もどちらも全力で取り組むお子さまをサポートすることを目的に、保護者の皆さまの本音や悩みについて、定期的にアンケート調査を実施しています。今回は少子化や教員の働き方改革のために、中学校・高校の部活動を地域で担う「部活動の地域移行」についても調査しました。
本調査が部活動をするお子さまを持つ保護者の方にとって有意義な情報となれば幸いです。
保護者が部活動を通じて伸ばしてほしいこととは
Q あなたが思う部活動のメリットは何ですか?
(n=950、複数回答方式)
保護者に部活動のメリットについて質問したところ、上位3つが「人間関係を学べる(50.6%)」、次に「チームワークを学べる(47.4%)」、「友だち作り(42.7%)」と続きました。
また、「我慢・忍耐を学べる(33.7%)」や「上下関係を学べる(32.9%)」もその後に続き、コミュニケーション能力や対人関係スキル、社会性の向上に関連した能力について保護者がメリットを感じていることがわかります。
学業と部活動の両立の実態、両立のためのサポート
「うちの子は部活動ばかりで勉強していないけど他の子たちはどうなんだろう」「他の家庭ではどのように部活と勉強の両立をサポートしているんだろう」といった疑問をお持ちの方もいらっしゃるかと思います。
今回のアンケート結果を元に、保護者が勉強と部活の両立についてどのように感じているのかを見てみましょう。
Q あなたのお子さまは学業と部活動を両立できていると思いますか?
(n=950、単一回答方式)
お子さまが学業と部活動を両立できていると思うか質問したところ、64.6%が「両立できている」(両立できている:17.8%、どちらかというと両立できている:46.8%)と回答した一方、27.9%が「両立できていない」(両立できていない:6.7%、どちらかというと両立できていない:21.2%)と回答しました。
Q 学業と部活動を両立するために取り組んでいることはありますか?
(n=614、複数回答方式)
子どもは学業と部活動を両立できていると回答した保護者614名を対象に、両立するために取り組んでいることを質問したところ、最多回答は「健康管理(29.2%)」、次に「自主学習の促進(24.4%)」、「モチベーション管理(21.5%)」と続きました。
部活動・勉強を行うには特に大事な健康を管理する、自主学習を促進して学習時間を取る、モチベーションを管理し続けていくといったサポートが大切と考えられていることがわかりました。
また「特になし」と答えたのは23.0%程度と、両立できている家庭の中ではなにかしらのサポートを行っていることが多いという結果になりました。
Q お子さまが部活動を引退した後、受験勉強に切り替えることに不安を感じますか?
(n=950、単一回答方式)
子どもが部活動を引退後、受験勉強に切り替えることに対して不安を感じるか質問したところ、55.7%が「不安を感じる」(不安を感じる:18.1%、どちらかというと不安を感じる:37.6%)と回答しました。
部活動と学業が両立できていると回答した数は64.6%だったのに対し、半数以上の保護者が不安と感じていることがわかりました。
それだけ部活動に打ち込んできた時間を学業に切り替えるのは簡単ではないと考えている保護者が一定数いることがわかります。
保護者が抱いている費用に関する悩みとは
なかなか他のご家庭や学校へは悩みとして相談しづらい部活動にかかる費用についても保護者に対して調査しました。
Q お子さまが所属している部活動の費用についてどのように感じますか?
(n=950、単一回答方式)
お子さまが所属する部活動の費用についてどのように感じるか質問したところ、約4割が「高い」(高い:14.1%、どちらかというと高い:25.4%)と回答しました。
Q 経済的な理由(出費が大きいなど)が、お子さまの部活動選びに影響しましたか?
(n=950、単一回答方式)
また、お子さまの部活動選びに、経済的な理由が影響しているか質問したところ、28.6%が「影響した」(影響した:6.9%、どちらかというと影響した:21.7%)と回答しました。
これらの結果から、お子さまの部活動にかかる費用について、保護者にとっては思ったより負担になっていたり、部活動選びに影響したりするほど重要なサポートであることがわかりました。
部活動の地域移行について
部活動の地域移行とは、学校の教員が担当していた部活動の指導を、地域の団体や外部の指導者に移行する取り組みです。地域移行は教員の負担を軽減し、専門的な指導を受けられることを期待されています。
しかし、メリットだけではなく指導者不足や教員以外が指導することへの不安、経済的負担が増えるなどのデメリットが懸念されています。部活動の地域移行に関して、保護者はどのように思っているのか調査しました。
Q あなたは部活動の地域移行についてどのように感じていますか?
(n=950、単一回答方式)
部活動の地域移行についてどのように感じているか質問したところ、52.0%が「賛成」(賛成:17.2%、どちらかというと賛成:34.8%)、9.6%が「反対」(反対:3.4%、どちらかというと反対:6.2%)と回答しました。
Q あなたは部活動の地域移行についてどのような不安を感じていますか?
(n=950、複数回答方式)
部活動の地域移行についてどのような不安を感じているか質問したところ、最多回答は「指導者の人間性(35.3%)」、次に「練習場所へのアクセス(27.4%)」、「経済的な負担(25.7%)」と続きました。また、19.9%が「不安を感じていない」と回答しました。
これらの結果から、保護者の半数以上は地域移行に賛成していることがわかりました。多くの保護者は地域移行についてメリットを感じて賛成していることがわかります。
しかし、地域移行についてメリットを感じつつも、多くの保護者はさまざまな不安を感じているということがアンケート結果からわかりました。
まとめ
今回、中高生のお子さまを持つ保護者を対象に明光義塾が実施した「部活動に所属する子どものサポート実態調査」に関するアンケートの結果を元に、保護者がお子さまの部活動について感じていることを紹介しました。
部活動と勉強の両立のために保護者の方はぜひできる範囲でサポートをしてあげてください。この記事がお子さまの部活動の両立のために参考になれば幸いです。
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明光義塾では、勉強の進め方や、勉強計画の立て方など、学習の質を高めるための豊富なノウハウを持っています。お子さまの抱える課題に向き合いながら、目標に向かって効率的な勉強を行えるようサポートできます。
お子さまの現状の課題を知りたい方、お子さまの更なる成長をお考えの方は、ぜひ一度お近くの明光義塾までお気軽にご相談ください。
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