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2021.02.25      2023.10.05

大学受験に向けてどのくらい勉強している?必要な勉強時間を解説

大学受験に向けてどのくらい勉強している?必要な勉強時間を解説

「みんなどのくらい受験勉強しているのだろう?」「周りの高校生は1日のほとんどの時間を勉強に費やしているけれど、今の勉強時間でよいのだろうか?」このような不安を抱いたことはありませんか?

大学受験に合格するためには多くの勉強時間が必要であり、早い人は高校1年生から受験勉強を始めています。
大学受験では高校3年生までの膨大な知識と学力・理解力が求められるため、勉強に費やす時間が多くなるのは当然ですが、受験生たちは受験勉強にどのくらいの時間を割いているのでしょうか?

この記事では、大学受験に必要な勉強時間や、勉強時間を増やすコツをご紹介します。

【高1~高2】大学受験に向けてどのくらい勉強時間が必要?

最近では高校1年生・2年生から受験勉強を始める人も多いようですが、高校3年生になるまでは過去問などの本格的な受験勉強ではなく、授業の復習や基礎部分を固めるための勉強を繰り返すことが大切です。

ここでは、高校1年生と2年生にはどのくらいの勉強時間が必要なのかを解説します。

高校1年生の1日の平均勉強時間

高校1年生は、毎日の授業の復習や、宿題をきちんとこなすことを意識しましょう。勉強時間の目安として、平日は2時間以上、休日は4時間以上を目標にするとよいでしょう。時間も大切ですが、何よりも「勉強する習慣をつける」ことを意識して取り組むことが大切です。

高校1年生で学ぶ内容は、受験勉強の基礎となる部分です。特に受験科目の基盤になる英語や数学、理科基礎科目を中心に学習するとよいでしょう。

高校2年生の1日の平均勉強時間

高校2年生は、授業の復習や宿題に加え、基礎をしっかり固めることを意識して勉強することが大切です。勉強時間の目安としては、平日が3時間以上、休日が6時間以上を目標に勉強していきましょう。
高校2年生の夏には受験科目を確定し、それらすべての学習をスタートできることが理想です。

高校2年生の段階で平日・休日ともにしっかり勉強する習慣を身につければ、高校3年生になった時の受験勉強をスムーズに進めることができます。高校2年生までに長時間勉強することに慣れておくとよいでしょう。
高校2年生の冬からは、遅くとも受験勉強を始められるように、学習の土台を築きましょう。

大学受験本番!高2の冬~高3の受験生に必要な勉強時間はどのくらい?

本格的な受験勉強には高2の冬から取り組みますが、特に大学受験本番となる高校3年生に必要な勉強時間はどのくらいでしょうか。
高校3年生では、春から夏休みにかけての前半と夏休みから入試当日までの後半で、必要な勉強時間の目安が異なります。

それぞれの時期における勉強時間の目安と取り組むべき勉強内容について、ご紹介します。

高校3年生(春~夏休み前)の1日の平均勉強時間

高校3年生の前半は、大学受験に向けて一気にアクセルを踏むべきタイミングです。
勉強時間を確保することが大切です。平日は5時間以上、休日は11時間以上を目安に学習を進めていきましょう。

勉強時間が長くなるため、慣れるまでは辛いかもしれませんが習慣として身につけば自然とこなせるようになります。

高校3年生(夏休み~入試日)の1日の平均勉強時間

夏休み以降は、大学受験に向けて追い込みをかけていく時期です。夏休みは、1日11時間以上を目安に勉強に取り組みましょう。高3の夏休みが終わるまでに、受験に必要な全科目・全範囲を履修しきることを目標に勉強しましょう。

高校3年生の夏休み明けからは、学校の授業がある日が受験に向けて少なくなります。平日も受験勉強に多くの時間を割くことができるようになるため、気を抜くとだらけてしまいがちです。夏休み以降も変わらず、平日5時間以上、休日11時間以上を目安に学習していきましょう。

秋からは大学入学共通テストや2次試験に向けて志望校の過去問を中心に解いていき、実践的な力を高めていくことに注力する必要があります。

国公立大学に向けた勉強時間

国公立大学では大学入学共通テストを利用するため、私立大学に比べて入試科目が多くなります。
幅広い科目の勉強が必要になるため、国公立合格者の多くは3,000時間以上を勉強に費やしており、東大などの最難関大学だと3,500時間を超える人もいるようです。
前述した高校3年生の1日の平均勉強時間をもとに計算すると、高校3年生の1年間だけでは時間が足りないのです。
難関とされる国公立大学を目指す人は、高校1年生・2年生から受験勉強を始めるケースが多く、徹底した受験対策が求められることが分かります。

私立大学に向けた勉強時間

私立大学では、入試方法や大学入学共通テストを利用するか否かによって科目数が異なりますが、国公立大学に比べると科目数が少ない傾向にあります。
ただし、科目が少ないからといって勉強時間が少なくなるわけではありません。私立大学を受験する場合も、国公立大学の受験に劣らない勉強時間が必要です。

入試は各大学によって科目数だけでなく出題傾向も異なるので、一概に勉強時間を示すことはできませんが、最低でも前述の平均勉強時間は必要になるでしょう。
2021年度入試からは大学入学共通テストを用いる大学が増えています。個別試験の対策はもちろんですが、大学入学共通テストで得点しきるための新傾向問題への対策も、計画的に実施していく必要があります。

勉強時間を増やしたい!勉強する習慣を作る方法とは

勉強時間を増やしたい!勉強する習慣を作る方法とは

大学受験に向けた平均勉強時間を見ると分かるように、受験勉強を行うには高校1年生から長時間の勉強に耐える力を養う必要があります。しかし、時には思うように勉強時間を増やせず、悩むこともあるでしょう。

ここからは勉強時間を増やすコツと、勉強する習慣を作るコツをご紹介します。

前もって勉強するページを開いておく

机に座ってもすぐにやる気が起きない場合は、参考書や問題集を用意しておき、前もって勉強するページを開いておきましょう。

机に座ったからといって、すぐに勉強を始められるとは限りません。
「参考書を開くのがめんどくさい」「机に座ったけどやる気が起きない」など、勉強を始めるまでに時間がかかる人は少なくありません。しかし、机に座った瞬間にスイッチが入るようにすれば、勉強時間を増やすことができます。

少しの時間も無駄にしないことも受験生にとっては大切です。

やる気が起こらなくてもとりあえず勉強してみる

やる気が起こらないと勉強が続かず、すぐに机から離れてしまう人も多いでしょう。
しかし、やる気がない状態で勉強から離れてしまうと、さらにやる気がなくなってしまいます。

勉強する習慣を作るには、やる気が起きなくても、とにかく勉強を始めることが大切です。「5分だけ勉強しよう」と思って机に向かうと、あっという間に15分、30分が過ぎていることがあります。30分程経つと、その状態に慣れており、いつの間にか集中していたことに気がつきます。

「5分だけ勉強しよう」「単語帳のチェックだけしよう」といった軽い気持ちで構わないので、「とりあえず勉強してみる習慣」をつけましょう。

スキマ時間を勉強時間に活用する

受験生にとっては、スキマ時間も貴重です。通学時間や休み時間など、生活の中にある10~15分程度のスキマ時間を上手く活用すれば、より多くの時間を受験勉強に割くことができます。

単語帳を見返して暗記したり、ノートを開いて復習したりするなど、短時間でできる簡単な勉強を常に用意しておきましょう。

時間割を作って気分をリフレッシュ

学校で時間割があるように、自宅で勉強する際も決まった時間に決まった勉強をする習慣をつけることが大切です。時間割は、勉強に飽きないように工夫して作りましょう。

例えば、科目を変えながら勉強を続けると気分転換になるため、勉強時間自体は長くてもモチベーションを維持しやすくなります。また、時間を管理することで自己管理能力も高くなり、勉強と休憩のバランスを取るのが上手くなります。

特に高校3年生になって、毎日10時間近く勉強する時期は、今日やるべき勉強の時間割を作ってから、取り組むようにしましょう。

午前・午後で勉強内容を変える

午前と午後で、勉強内容を変えることも効果的です。

一般的に午前のほうが脳は働きやすいと言われているので、午前中は数学や現代文など考える力を必要とする科目が適しています。英語や日本史といった暗記が必要な科目は午後に回すと、ムラのない勉強ができます。

ただし、脳が働きやすい時間帯は人によって異なるため、午前と午後のどちらが適しているのかを考え、適切な時間帯に勉強をするようにしましょう。

勉強時間だけがすべてじゃない?大学受験勉強に大切なこと

大学受験に必要な勉強時間をご紹介してきましたが、受験勉強において大切なのは勉強時間だけではありません。大学受験の勉強では、自己管理も重要です。
ここからは、大学受験の勉強において大切なことをご紹介します。

スケジュールを立てて計画的に勉強する

長い時間を費やして受験勉強をするからには、漫然と勉強するのではなく、スケジュールを立てて計画的に勉強する習慣を身につけることが大切です。

どうすれば効率よく集中して勉強できるのか、1日のサイクルから考えましょう。平日と休日では勉強に充てられる時間が異なるため、それぞれに合った勉強サイクルを用意することも大切です。

「自力では勉強のスケジュールを管理できない」という人は、予備校や塾に通って「勉強しなければならない時間」を作るとよいでしょう。

休息の時間も作る

勉強する時間も大切ですが、休息の時間を取ることも同じくらい大切です。長時間頑張って勉強しても、睡眠時間を削って体調を崩してしまっては、その後の勉強に支障が出てしまいます。

基本的に人間は、長時間集中し続けることが難しいと言われています。例えば勉強サイクルの中で25分ごとに5分休憩を取るなど、集中力を持続できるような工夫が必要です。

モチベーションを維持する方法を見つける

モチベーションが下がった状態では、どれだけ長い時間勉強しても、思うような成果が得られません。例えば10時間勉強しても、そのうち数時間しか集中できていなければ、「10時間勉強した」とは言えないでしょう。

どのようにすればモチベーションを高く保てるか、自分に合う方法を考えてみましょう。「〇分やったらおやつを食べる」「ここまで終わったら10分休憩する」「気分転換に動画を見る」など、何でも構いません。

また、モチベーションを維持するために場所や環境を変えるのもおすすめです。自室や塾、自習室、図書館など、勉強する場所をいくつか持っておくとよいでしょう。

集中力の妨げになるもの・場所を避ける

ゲームやスマホなど、興味がそそられるものや好きなものを身近に置いておくと、気になって思うように勉強が進みません。

特にスマホに時間を費やしてしまうケースは多く、集中を妨げる主な要因と言えます。スマホは見る時間を決めて、勉強中は機内モードに設定して通知が気にならないようにするなど、工夫しましょう。

雑音が多い場所も集中力を妨げる原因になります。勉強する際は、なるべく静かで落ち着くことができる場所を選びましょう。

勉強の「質」にも意識しよう

受験勉強では、勉強に割いた「時間」を気にする人が多いですが、実際は勉強にかけた時間ではなく、勉強で身についた学力・知識が大学受験の合否につながります。勉強は量も大切ですが、それよりも「質」のほうが大切なのです。

さまざまな参考書を使って勉強するよりも、1冊の参考書を何度も繰り返して勉強するほうが、学習効果は高いと言われています。受験勉強では、勉強の「質」を意識して効率よく勉強しましょう。

まとめ

大学受験に向けた勉強時間を確保するためには、勉強する習慣をつけることが何より大切です。しかし、自分では勉強する習慣を身につけることができないという人も多く、現在の自分に合った勉強方法を見つけるというのも、学生にとっては難しいことでしょう。

そういう場合は、プロの力を借りるのも1つの方法です。塾は「勉強をするための場所」なのでスイッチが入りやすく、滞在時間=勉強時間になります。

また、自分で勉強ができる人も、塾ではプロにベストな勉強スケジュールを立ててもらえるので、質が高く効果的な受験勉強ができます。
本腰を入れて受験勉強に取り組みたい方は、塾への入会を検討してみてはいかがでしょうか。

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