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2021.02.28      2023.10.05

大学受験のスケジュールと受験生の計画の立て方を解説

大学受験のスケジュールと受験生の計画の立て方を解説

これから大学受験を目指す受験生にとって、受験勉強のスケジューリングは非常に重要な課題となります。どのように受験勉強を進めていくべきか考える際は、まず大学入試の日程を把握し、自分の学力と照らし合わせながらスケジュールを立てていくことが大切です。

この記事では、大学受験を控える受験生に向けて、大学入試のスケジュールの変化や、受験生が行うべきスケジュールの立て方について解説します。

2021年度の大学入試のスケジュール

2021年度に行われる大学入試は、新型コロナウイルス感染症対策に伴ったさまざまな変更が重なり、国立大学協会は「国立大学の2021年度入学者選抜についての実施要領」として、2021年度の大学入試に関する特別措置などの発表をしています。
ここでは2021年度の大学入試スケジュールをご紹介します。(年度によって日程は変わることがあります)

国公立大学の受験スケジュール

国公立大学における、一般選抜(大学入学共通テスト、個別試験)、学校推薦型選抜、総合型選抜それぞれの受験スケジュールは以下となります。

<一般選抜>
・大学入学共通テスト
本試験日…第1日程:1月16日・17日、第2日程:1月30日・31日
・一般選抜
出願受付期間…1月25日~2月5日
前期日程試験…2月25日~
中期日程試験(一部公立大のみ)…3月8日~
後期日程試験…3月12日~
前期日程合格者発表…国立:3月6日~10日(入学手続きは~3月15日)、公立:3月3日~10日(入学手続きは~3月15日)
中期日程合格者発表(一部公立大のみ)…3月20日~23日(入学手続きは~3月27日)
後期日程合格者発表…3月20日~23日(入学手続きは~3月27日)

<学校推薦型選抜>
出願受付期間…11月1日~
合格発表…大学入学共通テストを課さない場合:12月1日~1月22日、大学入学共通テストを課す場合:~2月16日

<総合型選抜>
出願受付期間…9月15日~
結果発表…11月1日~

私立大学の受験スケジュール

次に2021年度の私立大学における一般選抜、学校推薦型選抜、総合型選抜は、以下のスケジュールで行われます。(大学入学共通テストを利用する場合は、先述と同じ日程となります。日程など詳細は各大学からの情報をご確認ください。)

<一般選抜>
出願受付期間…12月下旬~1月下旬
試験日…1月下旬~3月中旬
合格発表・入学手続き…2月上旬~3月下旬

<学校推薦型選抜>
出願受付期間…11月~
合格発表…12月上旬(入学手続きは~12月末)

<総合型選抜>
出願受付期間…9月~(2021年度は9月15日以降)
結果発表・入学手続き…11月~

将来的な大学入試スケジュールの変化の見通し

将来的な大学入試スケジュールの変化の見通し

2020年から2021年の大学入試にかけて大きく変わったのは、従来の「大学入試センター試験」です。大学入試センター試験は廃止され、2021年度から「大学入学共通テスト」という新しい試験に変わります。

実施教科・科目に変わりはないものの、一部科目の試験時間や、問題数、配点などに変更が生じました。さらに、マーク式問題を用いて受験生の思考力や判断力を問うような出題が増加しています。
また、大学入学共通テストだけでなく、多くの大学で思考力や判断力、表現力を問うような問題が出題されることになっていくと予想することができます。
新しい出題傾向に慣れるためにも、模試をたくさん受験し、受験のプロの指導のもとで新たな大学入試対策を行うことが求められるでしょう。

実際の大学入試のスケジュールの流れ

大学入試のおおまかなスケジュールをご紹介しましたが、大学入試には出願から試験日当日までさまざまなプロセスを踏むことになります。
※2021年度の日程を掲載していますので、年度によって日にちは変更になる場合があります。

1.募集要項の入手

まずは受験する大学の募集要項を入手します。
募集要項には各大学の入試科目や出題範囲などが細かく記載されています。受験勉強において大切な情報となるため、受験する大学の募集要項はくまなくチェックするようにしましょう。

募集要項は例年であれば、国公立大学で12月頃から、私立大学で6月頃から公開されます。
※新型コロナウイルス感染症拡大の影響で変更となる場合もあります。

2.大学入学共通テストの出願

9月に入ると、大学入学共通テストの出願受付期間がスタートします。
大学入学共通テストは、国公立大学に限らず、私立大学の一般選抜でも利用されるなど、受験生の多くが受けることになる試験方法です。

私立大学のみを受験する場合であっても、必ず大学入学共通テストを受験しましょう。
新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、個別試験を受けられなかった場合、大学入学共通テストの結果を用いて合否を判断することも考えられます。
大学入学共通テストを活用する私立大学も多くあります。どんな状況になっても志望大学を受験することができるように準備しておきましょう。

3.学校推薦型選抜・総合型選抜

9月からは総合型選抜、11月からは学校推薦型選抜の出願がスタートします。
合格発表は、総合型選抜の合格発表は11月以降、学校推薦型選抜は12月以降と遅いため、一般選抜と並行して対策を進めていく必要があります。

4.大学への出願

12月下旬から、各大学への出願期間がスタートします。
私立大学の出願受付期間は12月下旬~1月下旬、国公立大学の出願受付期間は1月下旬~2月上旬、となります。募集要項で必ず出願期日を確認しておきましょう。

ここまでくると、いよいよ大学受験も大詰めです。
国公立大学を受ける場合は、前期・中期(一部公立大のみ実施)・後期試験で別々の大学を受験することも可能ですが、最近では後期日程が縮小される傾向にあるため、あらかじめそれぞれの大学の募集要項を確認しておくようにしましょう。

5.入学試験受験

各大学への出願が終わったら、いよいよ受験本番です。国公立大学では、前期日程試験が2月25日~、中期日程試験(一部公立大のみ)が3月8日~、後期日程試験が3月12日~と、順に行われます。

私立大学では1月下旬~3月上旬と幅広く、大学によって実施日が大きく異なります。

受験する大学によって受験期間にも大きな差が出るため、志望大学の受験日から逆算して、勉強スケジュールを立てるようにしましょう。

合わせて入学手続きの締め切り日も確認しておきましょう。
入学手続きをしないまま手続き期間を過ぎると、合格が取り消されます。入学手続きには入学金の納入が必須で、別の大学へ入学することに決めたとしても返還されない大学が多いです。安全校を確保して、安心して受験に臨むためにも、スケジュールを立てる際には必ず入学手続き締め切り日も確認しましょう。

6.合格発表

国公立大学の合格発表は、前期・中期(一部公立大のみ)・後期のそれぞれで分かれます。
前期日程合格者発表は、国立大学の場合は3月6日~10日、公立大学の場合は3月3日~10日となります。続いて中期日程の合格者発表は3月20日~23日、後期日程の合格者発表は3月20日~24日の予定となっています。

一方、私立大学ではそれぞれの私立大学が行う入試日に合わせて、2月上旬~3月中旬に行われる予定です。

合格発表日から入学手続きの締め切りまではタイトなスケジュールとなるため、期日をしっかり確認して手続きを進めていきましょう。

受験生側の大学受験スケジュールの立て方

大学入試の日程は、大学ごとに異なります。先述の通り、安心して大学受験を進めていくためには、受験のスケジュールをしっかり立てて行動することが重要です。

先ほどご紹介した大学入試のスケジュールをもとに、受験生ができるスケジュールの立て方をご紹介します。

情報収集

まずは志望大学を受験するために、早い段階から下調べを行いましょう。

気になる大学の募集要項は必ず入手するようにし、入試に必要な科目やその内容についてチェックしておきましょう。大学の募集要項は、学校を通じて入手することもできますし、個人で取り寄せることも可能です。

また、浪人生などは学校側からのサポートがないため、自力で情報を集めるか、塾や予備校からサポートを受けることをおすすめします。

受験日程の組み立て方

次に、受験したい大学の入試日程を把握し、受験日程を組み立てましょう。

志望大学の他に、複数の大学を併願する受験生も多いと思います。大学によって入試日が異なるため、併願する大学を決める際は、各大学の試験実施日や実施場所を整理してから選定するようにしましょう。

まとめ

大学受験のスケジュールを立てる際、まだ先の話だとのんびり構えてしまい、出願や受験日が近くなってから慌てて手続きを進める受験生も多いのが現実です。いざ大学入試の時期がせまってから慌てないよう、早いうちから情報収集に努め、大学受験に向けて動き出しましょう。

明光では、さまざまな大学受験の確実な情報入手と、受験生一人ひとりに合わせた大学の選定や整理を行い、効率よい受験勉強をサポートいたします。有効的な大学受験のスケジュールを立てて受験勉強に励むためにも、ぜひ明光にご相談ください。

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