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2024.03.28      2024.04.26

総合型選抜とは?AO入試との違いや受かる人の特徴をわかりやすく解説!

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総合型選抜は2021年から名称が変更され、前身のAO入試と比べ内容も変わってきました。
国公立・私立共に導入する大学・学部が年々増えてきており、文部科学省「令和5年度国公私立大学・短期大学入学者選抜実施状況の概要」によると、国立大学78.0%、公立大学41.7%、私立大学92.4%と、多くの大学で実施されています。

模試ではよい合格判定が出てないけれど、総合型選抜で志望する大学に入りたい、とお考えの方も多いことでしょう。
この記事ではそもそも総合型選抜とはどういう試験なのか。旧AO入試や学校推薦型選抜とはどのように異なるのかを踏まえ、総合型選抜に受かる人の特徴について紹介します。

総合型選抜とは?


総合型選抜は受験生の学ぶ力を総合的に評価・判断する選抜方式のことです。
知識・技能、思考力・判断力・表現力、学びへの意欲や目的意識の高さ、人間性など多面的に評価する選抜方式で、大学や学部・学科ごとに定めているアドミッション・ポリシー(求める学生像)を基に評価されます。

基本的な選抜内容としては書類選考や面接、小論文がメインとなりますが、大学や学部・学科によっては

・大学入学共通テスト
・学力試験
・プレゼンテーション
・グループディスカッション
・講義レポートの作成
・学習成績の状況(評定平均値)

といったさまざまな内容で選抜されます。

AO入試との違いは?

文部科学省が旧AO入試から総合型選抜に変更するにあたり、改善点として次のように表明しています。

・調査書等の出願書類だけでなく、
(1)各大学が実施する評価方法等(例:小論文、プレゼンテーション、口頭試問、実技、各教科・科目に係るテスト、資格・検定試験の成績等)
もしくは
(2)「大学入学共通テスト」
の少なくともいずれか一つの活用を必須化することとしています。
・志願者本人の記載する資料(例:活動報告書、入学希望理由書、学修計画書等)を積極的に活用することとしています。
引用:https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/koudai/detail/1402201.htm

つまり、学力をあまり評価しなかった旧AO入試と違い、総合型選抜では各大学が実施する評価方法や評定平均値、大学入学共通テストを含む筆記テストなど何らかの形で学力が評価されます。
また、合格発表についても時期は定められていませんでしたが、総合型選抜は11月以降と定められています。

学校推薦型選抜との違い・類似点

総合型選抜は学校推薦型選抜とは違い、基本的には学校長の推薦が必須ではないため、出願条件を満たせば誰でも出願できます。
(※大学によっては総合型でも高校の推薦が必要なケースもあります。また、高校によっては、所属しているコースなどによって出願ができないこともあるので、注意が必要です。)

学校推薦型選抜は高校での成績や経験が重視され、一定の評定平均を取れていないと出願できないケースも多くあります。試験内容自体は大学、学部により異なりますが、提出する書類や小論文、面接など、総合型選抜と共通のものも多くなっています。

総合型選抜でも学校推薦型選抜でも、他の大学にも出願して合格した後にどの大学に行くかを選べる、「併願」で受験できる場合があります。一方で、合格したら必ず入学しなければいけない「専願」の受験方式もありますので、出願時に注意することが必要です。

総合型選抜は学校推薦型選抜との類似点も多い選抜です。どちらかにこだわらず、志望する大学にどのような方式で出願できるかを調べて積極的に活用するようにしましょう。

総合型選抜はいつから始まる?


出願開始は9月1日以降と定められていますが、大学によってまちまちです。
9月から2月まで複数回の入試日程を設けている大学もあります。

また、出願前に「エントリー」を必要とする大学もあり、早ければ6月ごろからエントリーが始まるので注意しましょう。
エントリーする場合には、志望理由などを記入したエントリーシートや事前課題を提出する場合があるので、確認が必要です。

オープンキャンパスや体験授業に参加することを出願条件とする大学もあるので、夏休み前には受験校を検討し、早めに入試ガイドなどで確認をしておきましょう。

総合型選抜で受かる人の特徴とは?

将来の夢やなりたい職業など、自己分析がしっかりできている人

総合型選抜では、受験大学や希望する学部・学科のアドミッション・ポリシーを理解したうえで、自己分析した結果がマッチングしていることをアピールできることが重要です。
将来自分がどのように活躍していきたいのかをしっかりと分析し、どのような点がアドミッション・ポリシーとマッチしているかを確認しましょう。

明光義塾では丁寧なカウンセリングを通じて生徒一人ひとりに合わせたカリキュラムを作成しています。アドミッション・ポリシーの読み解き方や自己分析の方法なども指導しています。自分にマッチする大学をどのように探せばいいのか悩んでいる方、志望校選びや進路に不安がある方は、ぜひお気軽にご相談ください。

準備をしっかりする人

総合型選抜や学校推薦型選抜では、提出物が多岐に渡ったり、セミナーやスクーリング(対面授業)に出席が必要だったりと受験生にとってかなり時間と労力を要します。

また、出願条件がある大学も多く、気づいた時には出願条件を満たすのが困難になっていた、というケースも発生しえます。

資格や検定試験、探究の授業で携わった研究内容など、高校生活で必須ではない部分が加点ポイントとなることも。面接や小論文なども含め、総合型選抜や学校推薦型選抜の準備をしっかりとした人が合格する可能性が高いと言えます。

総合型選抜でよくある質問

併願は可能?

大学によっては併願も可能です。入試要項に「専願」や「併願は禁止」、「合格した場合は入学を確約する」という記載があるかどうかを確認しましょう。もしあった場合は併願不可です。

落ちた場合は?

総合型選抜で合格できなかったとしても、それより出願時期の遅い総合型選抜、学校推薦型選抜、一般選抜を受験することができます。

ただ、合格発表は11月以降なので、万一不合格だった場合、そこから一般選抜の対策をする時間はほとんどありません。総合型選抜を受験する場合にも、一般選抜に向けた準備を並行して行っておくことが必要です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
本記事では、総合型選抜について詳しく解説しました。
総合型選抜は多くの大学で実施されており、各大学でさらなる拡大の動きが見られています。受験生にとっては志望校へ入学できるチャンスが増えるメリットが大きいです。ただし、しっかりとした準備も必要です。
合格を勝ち取るために、早い時期から情報を集め、勉強以外にも資格や検定試験などさまざまな活動に取り組むようにしましょう。

総合型選抜の対策も明光義塾で!

明光義塾では生徒一人ひとりに合わせたオーダーメイドのカリキュラムで、大学受験対策に必要な学力を身につけることができます。総合型選抜に関しても丁寧なカウンセリングとカリキュラムで受験生をサポートしています。一般選抜だけでなく総合型選抜も考えている方はぜひ一度お気軽にご相談ください。

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