2020.12.16 2023.10.09
成績アップが狙える!中学生の英語の学習法について解説
「中学生の子どもが、英語が苦手で心配」「成績をアップさせるための英語学習法を知りたい」と思っている保護者は多いのではないでしょうか。英語は高校入試だけでなく将来的に必要となるため、中学生で学ぶ範囲はしっかり習得しておきたいものです。
中学生が英語を学習する場合、適切な学習法とポイントを押さえるだけで、しっかり身につけられます。今回は英語を学んでいく上で必要な中学生の英語学習法と、押さえるべきポイントについて解説します。
中学生における英語学習の重要性とは?
現在中学生における英語学習は、非常に大きな重要性を持っているといわれています。
2020年からは小学校3年生と4年生で外国語学習という名称で英語学習が、また5年生からは正式教科として英語が必修となりました。
英語はほとんどの高校受験や大学受験の必須科目として設定されており、これから高校や大学進学を目指す中学生は、英語学習を避けて通ることはできないでしょう。
英語学習の基本となるのが単語です。
公立高校入試では約1,200語、大学入試センター試験では約4,000語、高校卒業レベルの英検2級では4,000~5,000語、そして英語が難しいといわれている大学入試では約6,000~7,000語の単語が必要です。
膨大な量の単語を1日や2日でマスターすることはできません。中学生のうちから少しずつ勉強していくことが大切だと分かりますね。
そして近年の大学受験で求められているのが、英語4技能です。以前はリーディングとライティングが中心でしたが、最近ではリスニングとスピーキングの能力も大学入試で問われるようになりました。
今後ますます加速化するグローバル社会で、世界の人たちとコミュニケーションを取るためには、受信と発信の両方のスキルが必要です。
リーディングとリスニングの受信スキル、そしてライティングとスピーキングの発信スキルをバランス良く身につけることが大切といえます。
4技能習得のためには基礎力が不可欠です。中学生における英語学習の重要性がよく分かることでしょう。
また、就職活動をする際に、TOEICと呼ばれるビジネス英語に関わる検定試験のスコアが選考に関わることも少なくありません。受験や就職活動だけでなく、これからますます進む国際社会で多くの人とコミュニケーションを取るためにも、中学生における英語学習は重要です。
中学生の基本的な英語学習法
中学生が学ぶ英語は決して難しいものではありません。正しい学習方法にそって勉強を進めていけば、しっかりと身につけられます。
ここからは、基本的な英語学習法として、世の中にあるさまざまな勉強の仕方の中から明光が重要視している「聞く、声に出す」に注目した方法2つをチェックしていきましょう。
①英単語・熟語を暗記する
英単語を覚える際は、覚えたい単語に最低でも1週間、毎日目を通すようにしましょう。
エビングハウスの忘却曲線を知っていますか?人間は覚えたものを20分後には42%を、1時間後には56%を、そして1日後にはなんと74%も忘れる性質を持っているとするものです。つまり100個の英単語を覚えても、次の日には70個以上は忘れてしまっているということですね。
だからこそ、最低でも1週間は毎日同じ単語学習に取り組むことで、確実に単語を身につけることができます。
1日15分の勉強時間で100個の英単語を覚えようとする場合、まずは覚えたい英単語を決めます。1日目は100個すべての英単語をチェックし、2日目以降も1日目と同じ100個の英単語のチェックをくり返しましょう。
1週間、同じやり方をくり返します。もちろん1回の学習で100個の英単語を覚える必要はありません。1つの単語にかける時間はわずか2秒ほどでOKです。1つの英単語を「日本語→英語」の順番で2回発音したら、次の単語にどんどん移っていきます。100語を4周したとしても、たったの15分で勉強が終わりますよ。声に出して英単語を覚えているうちに、スペルも想像できるようになっていきますが、「書くこと」に不安がある場合は、1週間取り組んだ英単語を発音しながら、正しいスペルを3回ずつ書きましょう。これを1日1周、1週間続けると身につきやすくなります。
注意点は、その日の気分によって学習する英単語を変えないこと。必ず同じ英単語を1週間、やり続けることが大切です。
また単語の意味を頭の中でイメージしながら、しっかり声に出して勉強を進めていきましょう。
②英文を音読する
ある程度の基本単語・熟語を覚えたら、次は英文を読むことにチャレンジしましょう。上記で紹介した英単語を覚えるときと同じように、英文を読む際は声に出して音読することが大切です。
英語が得意な人は、英文を読む際に英単語やフレーズを日本語になおしたり、日本語の語順に並べ替えたりしません。多少日本語になおす単語やフレーズがあったとしても、基本的には英語を英語の語順のまま、そして英単語の意味のまま理解をして読み進めているのです。英語を英語のまま理解できるから、英語が得意なのですね。
英語が得意でない人は英文中にある単語一つひとつの意味が気になったり、意味を確認した後に日本語の語順になおそうとしたりすることが少なくありません。
声に出して読むと記憶に残りやすく、英文を読んだり聞いたりした際に英語の語順のまま理解できるようになっていきます。いちいち頭の中で日本語に訳す必要がなくなるので、スムーズです。
英文を頭から理解していくことに、脳が少しずつ慣れていくのですね。だから音読を積極的に学習へ取り入れましょう。
やり方はとっても簡単です。
1.教科書などから音読する英文を選び内容を確認
まずは分からない単語や熟語はきちんと調べて、内容を確実に理解してください。
2.CDの音声などと一緒に2回音読
音声をよく聞いて、発音に注意して声に出しましょう。そして音声なしで2回音読します。読みながら英文の意味をしっかり理解できているかに注意をしてください。
3.もう一度、音声と一緒に2回音読
最後に、発音と意味の両方に意識を払いながら音読すれば完了です。
上記のやり方で1つの文章ごとに5日間、毎日やってみましょう。少しずつ「英語を読めるようになった」「英語が分かるようになった」と実感できるようになるはずです。
しっかり身につく!英語を学習する際の3つのポイント
英語を身につけるためには学習方法だけでなく、いくつかの気を付けるポイントがあります。ここでは主な3つのポイントについて見ていきましょう。
英語に対して「苦手意識」を持たないことが重要
1つ目は英語に対しての苦手意識を持たないことです。一度英語に対して苦手意識を持ってしまうと、勉強を進めていくことが難しくなってしまいます。苦手意識を作る前に効果的な学習法を取り入れ、自信を持たせることが大切です。
英文をスムーズに読めるようになると自信につながるので、音読を中心に練習させると良いでしょう。成功体験をたくさん積ませるようにしてください。
また、分からない問題で悩んでいる場合は、先生に質問するように促しましょう。
基本的には今持っている学校の教科書・ワークで勉強する
中学英語の問題は基本的に、学校で習った内容から出題されます。決して難しいものではないので、まずは教科書やワークを中心に問題演習をこなしていきましょう。
ただし英単語はリスト化されているもの、そして発音記号やカタカナでの発音法、CDなどで発音の仕方も分かるものを使用してください。
一般的な高校受験も教科書やワーク中心の対策で間に合いますが、難関校受験を考えている場合は注意する必要があります。なぜなら学校によっては高校で習うような、レベルの高い問題が出題されることもあるからです。志望校の出題傾向などを確認し、必要に応じて参考書や問題集を購入して活用してください。
塾に通うのも1つの手段!
最後は、塾に通うことです。「学校と自宅だけの勉強では心配」「勉強をしているけど成績が上がらない」と感じる子どもには、塾で勉強する方法もあります。
塾の講師は学習指導のプロフェッショナルです。たくさんある塾の中から自分たちの塾を選んでもらえるように、日常的に学習指導を研究しています。中学生が興味・関心を持ち、さらに理解しやすいような授業をしてくれるため、英語をしっかり身につけられるでしょう。
前述したようにこれからの英語教育で大切なのが、英語4技能の習得です。塾なら英語4技能の習得にフォーカスを合わせた学習指導、そして弱点を把握した上での効率良い学習対策を行ってくれますよ。
また、高校入試を細かく分析した上で指導をしてくれるので、効率的な高校入試対策も可能です。
英語を勉強するときは「集中できる環境作り」も大切!
自宅で英語を勉強するときには、集中できる環境を作ることも大切です。いくら英語学習法やポイントを理解しても、集中できない環境では成果が上がりません。
最後に、集中できる環境の作り方をご紹介します。
誘惑になるものを机の周りに置かない
まずは誘惑になるようなものを、机の周りに置かないようにしましょう。勉強する机の周りにはスマホやマンガ、雑誌、ゲームなどが置いてあると気が散って勉強に集中できません。
「気が付いたらマンガを読んでいた」という状況も考えられます。スマホの場合は勉強中だけ、電源オフにする方法もあります。
部屋を快適な温度に設定する
部屋の温度にも気を使いましょう。暑かったり寒かったりすると不快を感じ、勉強に集中できません。
クーラーや暖房などを上手に利用し、快適に過ごせる温度に調整してください。
雑音が気になる場合は耳栓を活用する
最後は耳栓を活用することです。「少しの音でも気になってしまう」「車の音や家族の話し声が気になる」という人は、耳栓を使用すると良いです。外部の音をシャットアウトすると、勉強に集中できるでしょう。
シリコン製のほかにも、デジタル式のような遮音効果に優れた高級耳栓もあるので、好みに合わせてチョイスしてみてください。
まとめ
中学で学ぶ英語は決して難しいものではありません。正しい学習法とポイントにそった勉強をしていけば、しっかりと身につけられます。聞き取れる英文が増えていくと、英語そのものを楽しめるようになります。受験や就職活動、そして国際化社会でも必須となる科目なので、苦手意識を持たずにマスターしていきましょう。
今回紹介した学習法やポイントを参考にして、ぜひ英語学習を進めてください。もし、勉強を始めてみたけれどなかなか続かない人や、勉強しても成績が伸び悩んでいる人は、
学習塾の利用を考えてみるのがおすすめです。
この記事を家族や友人に教える
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