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2021.03.01      2023.10.06

勉強に適した時間帯はいつ? 時間帯別のおすすめ科目はこれ!

勉強に適した時間帯はいつ? 時間帯別のおすすめ科目はこれ!

勉強をするのに最も適した時間帯はいつなのでしょうか。せっかく勉強に集中するなら、最適な時間帯についてはしっかり理解しておきたいところです。

また、勉強する時間帯がある程度決まっている場合は、その時間帯の特性を知ったうえで効果的な勉強法を取り入れていくことが大切です。

そこで今回は、脳科学の観点から1日の脳の活動に目を向けながら、時間帯別の勉強法やおすすめの科目を解説していきます。

脳科学から見る脳の1日

まずは脳科学の観点から、脳の1日の動きを見ていきましょう。勉強を進める際に重要になってくるのが、脳のコンディションです。「脳の1日の動き」を把握することで、勉強がはかどりやすく効率のよい学習ができる時間帯を知ることができます。

脳が最もよく働く朝

朝は、脳が1日の中で最もよく働く時間帯だといわれています。それは、睡眠によって脳が休息を取ったあとのリフレッシュした状態になっているからです。

前日の活動中に得た情報が整理された状態であり、物事を記憶するための基盤がリセットされているので、脳を使う勉強にはまさにゴールデンタイムであるといえるでしょう。

眠気と気力の昼

昼食後は、ついうとうとしてしまいがちです。これには、脳の働きが午前中ほど活発ではなくなっていることが関係しています。

食事によって血糖値が上昇すると、血糖値を下げるために体内でインスリンが分泌されます。特に普段よりも糖質の多いものを食べると血糖値が大幅に上昇してしまうため、インスリンが大量に分泌され、それにより今度は血糖値が急激に下がります。すると脳のエネルギー源である糖が脳に行き渡らなくなり、活発な働きができなくなってしまうのです。

一方で、午後はやる気アップにつながるドーパミンやアドレナリンの血中濃度が高まります。そのため勉強や仕事は午後の方がはかどりやすいともいわれています。

記憶に適した夜

脳は、1日の中でさまざまな情報を吸収するため、脳科学的には夜はあまりよいコンディションとはいえません。しかし夜は、記憶することだけに目を向ければ、非常に適した時間帯といえます。

起きている間に得た情報は、睡眠中に整理され、必要なものだけが記憶として定着します。アメリカの心理学者の研究では、日中よりも寝る前に覚えたことの方が長期記憶に繋がりやすいという結果が出ています。そのため夜は暗記することが多い科目の勉強や、記憶として定着させたい分野の復習に取り組むとよいでしょう。

朝の勉強法と適した科目

ここからは、時間帯別に適切な勉強法を見ていきましょう。まずは勉強がはかどりやすいゴールデンタイムといわれる朝の時間帯の勉強法のポイントを整理していきます。

朝食と軽い運動から

朝は脳がクリアな状態になるため勉強に集中しやすくなりますが、そのためにはまず脳を正しい方法で目覚めさせることが肝心です。眠っている状態の脳を覚醒させるには、朝食を取ることを忘れないようにしましょう。

カーテンを開けて太陽光を浴びながら、軽く運動するのも効果的です。運動といってもランニングのように本格的な運動をする必要はなく、体操やストレッチのように軽く身体を動かすだけで十分です。

まずウォーミングアップ

勉強に取り組む際は、朝からいきなり新しいことを覚えようとするのではなく、まずは簡単な復習やテキストの見直しなどから始めてみましょう。起きて間もない状態では脳がまっさらの状態であるため、逆に頭に入ってこない可能性があります。

実際に学校でも、授業前のウォーミングアップのため、朝学習や朝読書を取り入れているところが増えています。

朝に適した科目と学習内容

朝の時間帯に勉強をするなら、数学や理科などの理系科目を重点的に進めるのがおすすめです。理系科目では思考力やひらめきが求められるため、脳が活性化しやすい朝の時間帯こそ効率的に進めることができます。

しっかりとウォーミングアップをしたうえで、難易度の高い応用問題に挑戦するのもよいでしょう。また、朝の時間帯は脳がよく働くため、苦手科目克服のための勉強時間に充てるのにも向いています。

昼~夕方の勉強法と適した科目

続いて、昼から夕方にかけての時間帯の勉強法を見ていきましょう。昼の時間帯は、朝と違って脳の働きが活性化されていないため、脳のコンディションを考えながら効果的な勉強法を見いだすことが大切です。

パワーアップの時間を設ける

昼以降の勉強をはかどらせるためには、軽い昼寝を取ることが重要なポイントになります。昼食を食べたあとに仮眠の時間を取り入れることで、脳に休息の時間を与えることができます。

仮眠からの覚醒後は脳がリフレッシュされているので、勉強もはかどりやすくなります。学校で横になって休むことが難しい場合には、昼休みを使って、10分~15分程度机に突っ伏して仮眠するのがおすすめです。このような少しの仮眠だけでも、脳のコンディションはよくなります。

気の緩みを防ぐため時間配分を考える

自宅学習の場合、午後は中だるみの時間になることが多いです。「午前中はかなり集中できたのに、午後はまったくはかどらなかった」ということも少なくありません。時間を無駄にしないためには、勉強の時間配分をあらかじめ考えておくことが重要です。

自宅学習は授業と違って、自分で時間の管理をしなければ気が緩みやすいもの。1日のタイムスケジュールを順にこなしていけば、達成感も得られて勉強のモチベーションアップにつながります。

昼に適した科目と学習内容

昼の時間帯に勉強を進めるときは、思考力と持久力の必要な科目に集中するのがおすすめです。国語や英語、社会などの科目を選ぶとよいでしょう。

この時間帯は、英単語や用語をひたすら暗記するよりも、長文読解や論述問題に挑戦するほうが効果的です。また、理系科目の難しい問題にチャレンジする際にも、昼の時間帯は適しています。

夜の勉強法と適した科目

今度は、夜の時間帯に適した勉強法を見ていきましょう。学校から帰宅したあとの夜は、受験勉強の時間に充てる受験生も多いです。効果的な勉強法はぜひ身につけておきましょう。

質の高い睡眠を十分に取ることを優先

勉強を優先して夜更かしをすることは避けるようにしましょう。質の高い睡眠をしっかりと取ることが翌日の集中力アップにつながり、勉強がはかどります。しっかりと眠ることは知識の定着にもつながるため、覚えたことも忘れにくくなります。

夜の勉強は遅くならないうちに

夜の時間帯の勉強は、基本的に遅くならない時間のうちに済ませることが大切です。就寝前のぎりぎりまで勉強すると、思うように集中できないことも多いです。

また、寝る寸前まで勉強に集中するあまり、アドレナリンが多く分泌されて寝つきが悪くなり、結果として、毎日の勉強の効率を下げてしまいます。

夜に適した科目と学習内容

夜の時間帯は、思考力をそこまで使わない勉強法を実践することが肝心です。そのため暗記系の勉強が向いているといえるでしょう。英単語や古文単語、歴史用語の暗記を重点的に行いましょう。夜は睡眠により記憶が定着しやすいため、忘れにくくなるというメリットがあります。

時間帯別の強みをフルに活かす生活

時間帯別の強みをフルに勉強に活かす生活

時間帯別の勉強法をしっかりと実践していくためには、普段の生活習慣をしっかりと整えていくことが重要となります。それぞれの時間帯の強みを活かすためにも、以下の生活のポイントは必ず押さえるようにしていきましょう。

朝型の生活にする

脳をよいコンディションに整え、勉強をスムーズに進めていくなら、夜型ではなく朝型の生活リズムにすることが一番です。

これまでも触れてきたように、朝は最も脳が活性化する時間帯になるため、朝を勉強の時間に充てると、「集中できた」「応用問題が解けた」などのよい結果につながることに期待ができます。また、勉強に集中できるため、無駄のない勉強法をキープできます。

規則正しい食事

脳のリズムを崩さないためには、規則正しい食事は欠かせません。朝・昼・夜の三食をしっかりと取り、脳に栄養を与えましょう。脳をフル活動させるためには、食事によるエネルギー補給が重要になります。

忙しい朝は食事を抜きがちですが、1日を気持ちよく始めるためにも、特に朝食は抜かないように心がけましょう。

昼寝・仮眠を取る

昼寝や仮眠の習慣も、勉強に集中するためにはとても大切です。眠いと感じたときは、脳が集中力を失い、休息を求めている証拠です。午後には適度な仮眠を取り入れ、脳をリフレッシュするようにしましょう。軽く10分程度昼寝をするだけでも、午後の気力を保ちやすくなります。

適度な運動

脳を活性化させるためには、運動も適度に行いましょう。身体を動かさない状態が続いていると、脳も休息状態になってしまうため、集中力がなかなかキープできません。適度な運動は脳へ覚醒効果を与えるだけでなく、気分転換の効果もありやる気アップが見込めます。

たっぷり眠る

集中力アップのためには、十分な睡眠も欠かせません。試験前は無理をして夜更かしを重ねがちですが、睡眠不足は勉強や集中力の敵です。

無理をしても効率が落ちて逆効果につながるだけなので、早めにたっぷりと睡眠を取ることは必ず習慣化させましょう。十分な睡眠を取ることで、脳はすっきりとした状態で活動することができます。

まとめ

勉強を効率よく進めていくためには、勉強に適した時間帯や、時間帯別の勉強方法を知ることがとても重要なポイントになります。

また、時間帯によって集中しやすい科目も異なってくるため、どの科目をいつ勉強するのかは、時間帯ごとの脳のコンディションを理解したうえで決めるとよいでしょう。

時間帯ごとの勉強法を意識して勉強を進めていけば、暗記効率アップや苦手科目の克服にも役立ちます。

明光義塾では授業に集中しやすい環境を整え、習慣的に勉強に取り組めるようきめ細かなサポート体制を提供しております。時間帯に応じた学習で規則正しい生活習慣を取り入れながら、さらに効率よく勉強を進めたいという人は、ぜひ一度明光へお問い合わせください。

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