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2021.12.07      2023.11.14

中学生は塾へ行くべきか?塾に通うことで得られる本当のメリットとは

中学生は塾へ行くべきか?塾に通うことで得られる本当のメリットとは

中学生のお子さまの周囲で塾に通っている子が多いと聞いたり、お子さまの成績がよくないと感じたりして、塾に通わせたほうがよいのではないかと不安になる保護者は多いものです。

実際、塾に通っている中学生は多いといえますが、その理由はさまざまあります。また、塾に行くメリットについて正しく把握していなければ、効果的に活用できないかもしれません。そこで本記事では、中学生は塾へ行くべきかどうかをふまえ、塾に通わせることによるメリットを詳しく解説します。

【中学生は塾へ行くべきか】中学生を塾に行かせたい理由

中学生のお子さまを塾に通わせている家庭は多いといえますが、必要性を感じて通わせているというより、安心できるので「とりあえず」通わせていることが多いのが実情です。ここでは、中学生を塾に行かせるきっかけとなった、よくある理由を紹介します。

成績が心配だから

まず最も多いのは、お子さまの成績が心配だからという理由です。お子さまの現在の成績がよくないと、「このまま学校の授業と本人の自主学習を続けているだけでは、いずれ授業についていけなくなるのでは」と不安になるでしょう。

お子さまを塾に通わせておけば、プロの講師が勉強を見てくれるので安心できるという理由から、塾に通わせている保護者が多いといえます。

他の子が行っているから

公立中学校の場合、高校受験はお子さまにとって初めての受験となるケースがほとんどです。そのため受験対策として中学生を塾に通わせる家庭がおのずと増え、周囲の子の多くが塾に通っている状況になると、塾に行かせないことが不安になる保護者もいます。

そのため、塾でなにかを学んでほしいというよりは、周りに影響を受けてお子さまを塾に通わせているケースがよく見られます。

お子さまを預かってほしいから

保護者が仕事で忙しく、お子さまの面倒を見るのが難しい場合に「子どもを預ける先」として塾に通わせているケースもあります。

塾なら勉強を教えてくれるため、お子さまに有意義な時間を過ごさせられるだろうと期待している場合が多いといえます。

お子さま自身が行きたがるから

お子さま自身が塾へ通うことを希望するため通わせている場合もあります。ただし、「勉強したい」という欲求があるかどうかは別だと考えるべきでしょう。

お子さま自身が勉強に不安を感じたり、もっと成績を伸ばしたいと意欲的になったりして、高いモチベーションを持って塾に通いたがるケースもあります。しかし、「塾に友達がいるから」「周りが通っていてなんとなく不安だから」など、勉強に対する明確な目的意識がないまま塾に通いたがるお子さまもいるかもしれません。

そうした問題に気付かず塾に通わせた場合、塾に行っているだけで実は勉強に身が入っていない、という状態に陥ることもあるため注意が必要です。

【中学生は塾へ行くべきか】中学生を塾に行かせたくない理由

逆に、保護者が中学生を塾に行かせたくない、と考えている場合もあります。ここではよくある理由についてお伝えします。

費用がかかるから

お子さまの教育費には何かとお金がかかりがちなので、可能であれば塾なしで済ませたいと考えている保護者は多いものです。

また、塾に通わせたいと思っていても、費用に見合った成果が出るかどうかが不安で迷ってしまうケースもあります。実際、通う塾やコースなどの選択を誤ると、不必要に費用がかさんでしまったり、塾に通う効果があまり得られなかったりすることもあるので、懸念すべき問題といえます。

お子さまの時間を奪ってしまうから

「勉強以外の時間も大切にしてあげたい」という思いから、塾に通わせることでお子さまの時間を奪わないようにしたいと考えている保護者もいます。勉強以外の活動や保護者と過ごす時間も、お子さまの成長にとって大切な時間でしょう。塾に通わせる代わりに、お子さまの勉強のサポートを保護者が行っている場合もあります。

ただし、中学生の勉強は学年が上がるにつれて難しくなります。また、お子さまが思春期を迎えることで、保護者が勉強を教えることが困難になる場合もあるでしょう。お子さまが学校の授業についていけているかどうかを見守り、状況に応じて必要なサポートを検討することが大切といえます。

お子さまが自分で勉強できるから

お子さまが自主的に学習する習慣をすでに身につけている場合、保護者が塾に行かせる必要性を感じないことが多いでしょう。

ただし、難関校を狙っている場合や高校受験が近づいている時期には、塾を検討することもおすすめです。塾では効率的な学習方法を教わったり、受験に関する情報を聞けたりするため、自分で勉強できるお子さまにとってもメリットがあります。

お子さま自身が行きたがらないから

保護者は塾に通わせたいと考えているものの、お子さま自身が塾に行きたがらない場合もあります。勉強をするのが嫌な場合から、部活をはじめ他にやりたいことがあって時間を割きたくない場合まで、お子さまが塾に行きたがらない理由はさまざまです。

また、すでに塾に通っており、なにか苦痛を感じたことがきっかけで塾に行きたがらなくなったお子さまもいるでしょう。このような場合、無理に塾に通わせても学習効率は上がらないので、なぜ塾に行きたくないのかを理解したうえで、解決策をお子さまと一緒に考える必要があります。

中学生はどのぐらい塾へ行っている?

中学生はどのぐらい塾へ行っている?

中学生の保護者がお子さまを塾に通わせることについてどのように考えているかをお伝えしましたが、実際にどのくらいの割合の中学生が塾に通っているのでしょうか。文部科学省が発表した「平成30年度子供の学習費調査」に掲載されている、塾に通わせている家庭の割合と金額についての統計結果から、中学生が塾に通う状況を見ていきましょう。

統計によると、塾に通っている中学生の割合は、公立中学で69.3%、私立中学で60.3%となっており、実に6~7割の中学生が塾で勉強していることが読み取れます。ただし、塾にかける年間費用については、公立中学の場合40万円以上かける家庭が最も多いのに対し、私立中学の場合10~20万円台が最も多いという結果が出ています。

また、補助学習費のうち学習塾費を学年ごとに分析すると、お子さまが通う中学校が公立か私立かで大きな差が見られます。公立の中学生の場合1年生で約11.1万円、2年生では約17.8万円、3年生では約31.4万円となっており、特に高校受験に向けて塾を利用していることが分かるでしょう。

しかし私立中学校の場合、1年生で約11.7万円、2年生で約15.7万円ですが、3年生では約18.7万円と公立中学の場合に比べて大幅に低い金額となっています。私立中学は中高一貫コースであることも多いため、受験対策目的で塾を利用する家庭は少ないことが予想できます。

また、学校外でかかるすべての活動費に対する補助学習費の割合は、1年生でも6割以上を占めており、多くの家庭で塾や家庭教師に教育費を割いていることが分かります。

中学生が塾に行くべき理由

塾に通っている中学生は多いことが分かりましたが、実際にお子さまを塾に通わせるかどうかは、お子さまにとってメリットがあるかどうかを客観的に判断して決めるのがおすすめです。

ここからは、中学生を塾に行かせることで期待できるメリットを具体的にお伝えします。お子さまの状況を考慮しつつ、塾に通わせるかどうかを決める際の参考にしてください。

学習の遅れを取り戻す

まず、お子さまが学校の授業についていけていない場合は、サポートとして塾を利用することは有効でしょう。中学校の授業内容であれば、勉強時間を確保してサポートを行えば成績が伸びる可能性は十分にあります。また、中学校の授業が分からない原因が小学校の内容にあるケースもあるため、プロの力を借りることで効率よく苦手解消を目指せるでしょう。

授業内容につまずいている場合は、つまずきさえ解消すれば飛躍的に学力が伸びることもあります。塾では勉強への取り組み方そのものや、解き方のコツを教えてもらえるのも重要なポイントです。

学習習慣をつける

お子さまに普段学習する習慣がないのであれば、習慣作りのために塾に通わせることも効果的です。保護者が中学生のお子さまに勉強させるのは難しく、お互いにストレスがかかることもあるのであまりおすすめできません。

塾では課題を適切に出してくれるので、家庭での学習習慣につながります。また、授業中は周りが勉強しているため、自然と勉強時間を確保できるでしょう。

高校受験の情報を得る

高校受験に向けた情報を得られることも、塾に通うメリットの1つです。塾は受験に関する豊富な知識を持っているので、質の高い参考書や志望校に応じた学習ポイントなどを教えてもらえるのはもちろん、模試や受験における手続きなどの情報も提供してもらえます。

効率よく受験準備ができるので、その分勉強に集中でき、合格率の向上にも期待できるでしょう。また、受験における手続きもフォローしてもらえるので、保護者にかかる負担も大きく軽減できます。

信頼できる相談相手を得る

勉強や受験の悩みをいつでも相談できる講師がいるのも、塾に通うメリットといえます。

勉強においては、分からないことをすぐ聞いて解決できると、モチベーションが保ちやすく成績アップにつながります。学校の先生や保護者によるサポートには限界があるので、塾は心強い存在となるでしょう。

また面倒見のよい学習塾であれば、勉強だけでなく生活・受験などの悩みも相談できるので、お子さまが何でも相談できる場所としての価値も生まれます。

よい刺激をくれる仲間と出会う

同年代で同じ目的意識を持った仲間と出会えることも、塾ならではのメリットです。

子どもは周りに影響を受けやすいので、一緒に頑張る仲間ができれば、それだけで勉強のモチベーションが高まります。勉強を教え合ったり、周りと競争したりするなかで、おのずと学力が向上するでしょう。

ただし、周囲がきちんと勉強していない場合は、悪い影響も受けてしまいがちです。塾選びの際は塾に通っている他の生徒や塾自体の雰囲気をチェックして、お子さまがよい影響を受けられる環境であるかどうかをしっかり見極めましょう。

まとめ

中学生は塾へ行くべきかどうか、迷っている家庭は多いといえます。しかし、中学生のいる6割以上の家庭がお子さまを塾に通わせているという統計結果もあり、お子さまを塾へ行かせないことに焦りを感じる保護者もいるでしょう。

実際にお子さまを塾へ通わせている場合も理由はさまざまであり、場合によっては塾に通うメリットを十分に得られていないケースも考えられます。塾に通うことで得られるメリットを最大化するためには、まずはお子さまとよく話し合い、塾に通う必要性を明確にすることが大切です。

明光では、生徒一人ひとりにあわせた適切なレベルのカリキュラムを組み、目標を達成するための指導を行っています。カウンセリングや授業を通して、学校の授業に追いつくことから難関高校の受験対策まで、中学生のお子さまと保護者に必要なサポートを実施します。中学生を塾へ行かせるべきかどうかお悩みの際は、ぜひ一度お問い合わせいただき、体験授業や見学へお越しください。

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