2022.01.20
塾に行くメリット・デメリットとは?塾の効果を最大化する塾選びのポイント

お子さまを塾に行かせるべきかどうかで迷っている保護者は多いでしょう。この記事では、塾に行くことで得られるメリットを解説し、併せて塾に行くことでのデメリットも紹介します。
さらに、塾に行ったほうがよいのはどのような場合なのかを具体的にお伝えしたうえで、塾のメリットを最大化するための塾選びの方法を解説します。本記事を読めば、お子さまに合った塾選びのヒントが見つかるはずです。
塾に行くメリットとは?
まずは塾に行くことで得られるメリットを解説します。
学習習慣が身につく
塾に行くことの最大のメリットは、学習習慣が身につくことです。
「学校の授業が終わると友達と遊びたくなる」「机に向かっても手をつけるのは宿題のみ」など、なかなかプラスアルファの勉強にまで取り組めないお子さまは多いもの。塾に通うことで、放課後の一定時間を必ず勉強に割くことになります。
塾によっては、宿題の提供とその管理などを通じて家庭での学習のペースづくりをサポートする機能もあります。早い段階から塾に行って学習習慣をつけることで、長期的には塾に行っていないお子さまと大きな差がつくでしょう。
学習環境を確保できる
快適な学習環境を確保できることも塾に行くメリットの1つです。塾には教室のほかに無料の自習スペースが備わっているところが多く、時間内は生徒が自由に利用できます。外的環境に左右されることなく勉強に集中できる環境が得られます。
自宅では誘惑が多くて勉強がはかどらない、きょうだいがいて集中できないなど、お子さまが勉強に100%向き合えない理由はたくさんあります。自宅ではなかなか集中できない生徒も、自習室を利用することで塾の授業がない日でも集中して勉強に取り組めるでしょう。
勉強へのモチベーションが高まる
塾に行くことで、勉強へのモチベーションを高く保ちながら勉強に取り組めます。特に集団指導塾では、同じ目標を持つ生徒に囲まれることで刺激を受けながら勉強に励むことができるでしょう。一人で勉強していては目指すことのなかった目標を立てることも可能です。
塾に行き、モチベーションを保った状態で授業を受け、宿題に取り組むことで学習内容への理解度が高まります。学習内容が理解できるようになることでさらにモチベーションが高まるといった好循環にも期待できるかもしれません。
受験に必要な情報が得られる
塾には受験と進学に関する情報やノウハウが集結しています。教材選びや志望校の出題傾向などの情報は受験勉強の効率に直結するため、情報収集が手軽にできることも塾に行くことのメリットの1つといえるでしょう。
また独学での受験勉強は思うように成績が伸びなかったり、ペース配分がうまくいかなかったりと悩みがつきものです。塾に行くことで受験の知識を持った講師からサポートを受けられ、目の前の勉強にのみ集中できます。受験期間に相談できる場所があるというのは、お子さまにとって心強いものです。
塾に行くことにデメリットはある?
メリットだけを見ると「塾に行ったほうがよいのでは?」と思いがちですが、塾に行くことにはデメリットも存在します。ここでは3つのデメリットをチェックしましょう。
時間を取られてしまう
塾に行くことで発生するデメリットは、時間を取られてしまうことです。
塾の授業や通塾には一定の時間がかかります。課外活動や交友など、勉強以外にしたいことに充てられる時間が制約されてしまうことは、お子さまにとってデメリットとなり得るでしょう。
また時間を取られてしまうのは保護者も例外ではありません。お子さまが塾に通うと送り迎えが必要になることも多く、一定日時の行動に制約が出る可能性があります。お子さまが勉強以外にやりたいこと、保護者の送り迎えの可否など、さまざまな条件を踏まえて入塾を検討しましょう。
受け身に終始してしまうケースがある
学習習慣が身についていないお子さまは、塾に行っているということに安心して勉強をした気になってしまう場合があります。
当然のことながら、塾に行っているだけでは成績が伸びることはありません。与えられた問題を解くだけの受け身の勉強に終始してしまう場合、やったことが身につかず、塾通いがデメリットとなってしまうことがあります。
お子さまの学力や学習意欲、性格などを見極め、お子さまに合った指導方法で勉強をサポートしてくれる塾を選ぶことが重要です。
塾費用がかかってしまう
費用がかかることも塾に行くことのデメリットの1つです。
塾によりばらつきが大きいものの、通塾には一定の費用がかかります。また、実際に塾に行くとなると授業料以外にも入会金や教材費、夏期講習・冬期講習などの特別講習費もかかります。
しかし、勉強したことや進学の結果、学習習慣の獲得はお子さまにとって一生の財産となります。広い視野でコストパフォーマンスを考えつつ、慎重に検討する必要があります。
塾に行ったほうがよいのはどんな場合?

塾に行くことのメリット・デメリットの両面が分かると、お子さまを塾に行かせるべきかどうかますます迷ってしまうかもしれません。塾に行ったほうがよいのは具体的にどのような場合なのでしょうか。
授業についていけていない科目がある
授業についていけていない、いわゆる苦手科目がある場合は塾に行くことをおすすめします。基礎的な問題を取り上げる学校の授業でついていけていない以上は、他の場所でフォローする必要があるからです。
学習は積み重ねが重要なので、苦手科目の克服は少しでも早いほうがよいでしょう。塾に行けば分からない問題があったときに質問しやすく、疑問をすぐに解消できて勉強の効率が高まります。
特に個別指導塾では経験豊富な講師がお子さまのペースに合わせた学習プランを組んでくれるため、理解できるまで何度でも挑戦できる環境が整っています。
学習時間が十分ではない
お子さまだけでは十分に学習する時間を確保できないという場合には、塾に行ったほうが効率的と考えられます。
お子さま自身が自発的に机に向かえない以上、保護者が声をかけて無理に勉強させるのには限界があります。また「部活動後は疲れて勉強する気持ちになれない」といったように、学習時間を確保できないことにはさまざまな理由があるはずです。
学習時間の確保、習慣づけ、ペースメイキングには、通塾は適した手段といえます。習慣を身につけるには環境を変えてみるのが近道といえるでしょう。
学校より高いレベルの学習内容が必要
お子さまによっては、進学を目指している志望校と現在通学中の学校のレベルが合っていない場合があります。学校で提供されるものよりレベルの高い学習環境が必要なら、塾は最適な環境でしょう。
進学塾では受験に特化した授業が展開され、学校の授業では触れない学習項目を勉強することもあります。また塾に行くメリットでも挙げたように、塾では受験や志望校に関する情報を得やすく、お子さまに合った進学先を選ぶのにも役立ちます。
塾に行くメリットを最大限に引き出すには
せっかく費用や時間をかけて塾に行くのであれば、その効果を最大限に引き出したいと思うのは当然のことです。お子さまと一緒に有意義な通塾について話し合ってみましょう。
塾へ行く目的をはっきりさせる
なぜ塾へ行くのか、その目的を最初に考えることは大切です。目的・目標を軸にして塾を選ぶことで、最良の選択が可能となるでしょう。「行きたい学校がある」「苦手科目を克服したい」など目的がはっきりしていることで、お子さまの勉強に対するモチベーションも高まります。
なぜ塾へ行くのかということと合わせて、塾に行くことでどうなりたいかをお子さまに問いかけ、一緒に考えてみるとよいでしょう。
お子さまに合った塾のスタイルを選ぶ
塾にはさまざまなスタイルがあります。集団塾や個別指導塾だけでなく、科目に特化した塾やオンライン塾など近年ますます多様化しており、選び方に迷う保護者は多いでしょう。
お子さまの性格や学習状況、目標などにより適したスタイルも変わってきます。これまでの合格実績や費用だけでなく、お子さまの個性にフィットした塾を慎重に選びましょう。
友達が通っているからという理由で塾を選ぶことはよくあることですが、勧められた塾が必ずしもお子さまと相性がよいかどうかは分かりません。いくら知り合いが勧めてくれたとしても、周りの評価に左右されすぎないよう気をつけましょう。
入塾する前に体験してみる
塾に行くメリットを最大限に引き出したいなら、体験授業を受けることをおすすめします。
講師や雰囲気が合うかどうかは実際に体験してみて初めて実感できるでしょう。複数の塾に足を運ぶことで、それぞれの強みや特色がより肌で感じられます。
また、入塾前の面談やカウンセリングなどからも塾の姿勢や指導方針を窺い知れます。不安な点や分からないことを入塾前にクリアにすることで、安心して、塾に通い始めることができるでしょう。
まとめ
塾に行くことで得られるメリット・デメリットの解説から、塾の効果を最大化する塾選びのポイントをお伝えしました。
学習習慣が身につく、勉強へのモチベーションが高まるなど、塾に行くことは長い目で見て大きなメリットがあります。一方、時間を取られてしまう、費用がかかってしまうなどのデメリットも、塾を選ぶうえで押さえておく必要があるでしょう。
塾の効果を最大限に引き出すためには、目的を明確にしたうえでお子さまに合った塾を選ぶことが大切です。体験授業を活用して講師や教室の雰囲気を実際に体験してみましょう。
個別指導塾の明光も無料体験授業を随時受け付けています。カウンセリングにて塾の選び方も、進路や勉強のお悩み相談も承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
この記事を家族や友人に教える
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