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2022.04.15      2023.10.09

進路が決まらない!決め方がわからず辛いときの進路の考え方とは?

進路が決まらない!決め方がわからず辛いときの進路の考え方とは?

お子さまの進路が決まらないとき、保護者はどのようなサポートができるのでしょうか。卒業後の進路が決まらないと、お子さまの将来を心配に思う保護者の方も多いでしょう。

しかし、お子さま自身も、自分の進むべき道が見つけられず辛い思いをしている可能性があります。そのため、進路が決まらない理由をお子さまと一緒に考え、進路を見つけるサポートをしてあげることが大切です。

本記事では、お子さまの進路が決まらず悩んでいる保護者の方に向けて、進路の考え方をアドバイスする方法を解説します。

進路が決まらないのは困る?進路の定義とは

進路が決まらないとなぜ困るのでしょうか。そもそも進路とは何なのか、将来の夢とは違うのか、進路の定義について解説します。

「進路」ってなんだろう?

進路を辞書で調べると、以下のような内容が記載されています。

1、進んで行く道。行く手。「敵のーを阻む」「台風のー」⇔退路
2、将来進むべき道。将来の方向。「卒業後のーを決める」

学生にとっての進路は、上記のうち2の内容に当てはまりますが、「将来進むべき道」の中には、進学先を選ぶこと以外にも、将来どのような生き方をしていくのかといった大きな枠での選択も含まれます。

そのため、進路を決める際には、単に学校を卒業した後のことだけを考えるのではなく、将来への見通しを持ち、進学先で何を学び卒業後にどう活かすかを、ある程度考えて進路を選択することが大切といえます。

夢と進路の違い

夢と進路には、同じような意味があるように思われますが違いがあります。

学生にとって夢とは、将来就きたい職業やこれから挑戦したいことなど将来像や願望を意味しています。一方で進路とは、将来の夢を叶えるために進む道を決めて行動することを指します。

進路というと、直近の進学先などをイメージすることが多いですが、進路はあくまで夢の実現に向けた過程であるため、将来の夢を軸に進路を考えることが大切です。明確な夢がない場合でも、「好きなこと」にスポットを当てて進路を考えるとイメージしやすくなります。

進路が決まらない3つのパターン

「将来の夢がないから進路が決められない」「やりたいことはあるけれど、どうすれば進路につながるのかわからない」など、進路が決まらない理由はそれぞれです。ここでは、進路が決まらない3つのパターンを紹介します。

やりたいことが思いつかない

やりたいことが思いつかず、進路が決められないと悩むお子さまは多いのではないでしょうか。将来の夢がない状態の場合、現状の成績や友達・保護者の意見で安易に進路を決めてしまいがちです。

まずはお子さま自身が、好きなことや興味のある分野を考えると進路を決めやすくなるでしょう。自分を知ることで、将来の夢や学びたいことが見つかるきっかけになります。お子さまの得意分野から進路を探してみてもよいでしょう。

夢が進路と結びつかない

将来の夢や生き方への理想はあっても、職業によってはお子さまが求める進路と結びつかない場合があります。もしくは、どの進路を選べば自分の夢や理想の生き方に近づくことができるのか、わからないケースもあるでしょう。

夢が進路と結びつかない場合は、進学先で学ぶことを夢の実現につなげられないか考える必要があります。地元で就職したいのか、海外で働きたいのかによっても進路は変わってくるでしょう。

将来の夢にこだわらず、理想のライフスタイルから進路を選択するのも一つの方法です。

望む進路が選択できない

希望する進路はあっても、成績や経済的な理由から選択できないパターンもあります。コロナ禍の影響で収入が減るなど、経済上の理由から進学費用を用意できない家庭もあるかもしれません。

また受験に向けて勉強したくても、塾の費用や参考書代が用意できず、思うように成績が上がらない生徒もいます。中には、進学したくても不登校で出席日数や内申点が足りず、望む進路を選択できない生徒もいるでしょう。

そういった場合は、成績や経済面の克服を試みるか、難しい場合は現状でできることを探す必要があります。奨学金制度の活用や、不登校でも受け入れが可能な進学先を探すなど、選択肢をしっかり調べることで改善できるかもしれません。

進路を見つけるためにできること

進路を見つけるためにできること

お子さまが進路を見つけるために、保護者はどのようなサポートができるのでしょうか。まだ人生経験の少ないお子さまにとって、数ある選択肢の中から進路を見つけるのは簡単ではありません。

将来について考え、お子さまが自力で進む道を決断できるように、お子さまの気持ちに寄り添いながら進路を見つけるきっかけを作ることが大切です。ここからは、進路を見つけるために何ができるのか詳しく解説します。

見聞を広める

まずはお子さまの視野を広げ、進路の選択肢を増やすことが大切です。自力で進路を見つけたくても、視野が狭ければ選択肢は限られてしまいます。

進路についての本を読むことで、進学先の選び方や希望の職業に就くための方法など、幅広いヒントが見つかるでしょう。お子さまの進路相談に適切なアドバイスができるよう、保護者の方も一緒に見聞を広めておくことが大切です。

また、保護者に限らずさまざまな大人から進路の話を聞くことは、本やインターネットでは得られない直接的な意見を知ることにつながります。ボランティア体験をしたり、お子さまが興味のある職業に就いている方に意見を聞いたりすると、将来の選択肢や視野が広がるでしょう。

進路の選択肢を見てみる

現実的な進路希望があるお子さまの場合は、どこに進学すれば自分に必要なことが学べるのか、選択肢について調べさせてみましょう。進路希望に関連する学校について調べて行くうちに、卒業後の進路が明確になり自分の将来像も具体的にイメージできます。

しかし、選択肢が増えることで進学先選びに迷い、お子さま一人では適切な判断ができないかもしれません。そのため保護者の方は、オープンキャンパスや公開講座などに一緒に参加してみることをおすすめします。

快適に過ごすことができるか、学業に興味を持って学ぶ生活できるかなど、さまざまな観点から進路の選択肢について考えることが重要です。保護者も進路の選択肢について深く理解しておくことで、お子さま一人で全てを判断できない場合にアドバイスがしやすくなります。

自分自身を知る

自分自身の興味・関心や得意・不得意がわからないと、周りの意見に流されてしまい、現状の成績で入れる進学先・就職先を決めてしまいがちです。お子さまが自分自身を客観視できていない場合は、一度進路から離れて自己分析する必要があります。

例えば、自分の好きなことや嫌いなこと、長所や短所を人に聞いてみるのもおすすめです。お子さま自身が自分がどういう人間かを理解し、今後どうしていきたいのかを把握することで、進路を見つけるきっかけが掴めるかもしれません。

自分自身を知る方法として、思いつくまま紙に書き出してみたり、既存の性格診断テストを利用したりする方法が挙げられます。自分を見つめ直すきっかけになるので、ぜひ試してみてください。

進路が決まらないときはどうする?学年別のアドバイス

進路の決め方は、学年によって重視すべき点が異なります。お子さまが自分の意思で進路を決めることができるように、保護者はどのような関り方やアドバイスをすればよいのでしょうか。ここからは、進路の決め方のアドバイスを学年別に紹介します。

高校生の進路の決め方

高校生の主な進路は、大学や専門学校に進学するほか、海外への留学など、幅広い選択肢が視野に入ります。働きたい意欲が高く、就職を選択肢に入れているお子さまもいるでしょう。

いずれにせよ、将来の人生に最も大きな影響を与える選択なので、夢や自分の理想とする生き方に一番近い進路を考えて決断することが大切です。

大学なら興味のある分野の知識を深め、資格を取ることもできます。専門学校は即戦力になる専門的なスキルを学ぶため、就職に有利です。留学経験で得た語学力や専門スキルを就職活動に活かすこともできるでしょう。

中学生の進路の決め方

中学生の主な進路は高校進学です。普通科だけでなく、専門学科や定時制、フリースクールなど選択肢もあるので、選んだ高校の先にどんな進路があるのかに目を向ける必要があります。

将来の夢ややりたいことが漠然としている場合、普通科高校を選択するお子さまが多いのではないでしょうか。ただし、普通科であっても各校の特色はあるので、学力だけで進路を判断せず、情報収集を怠らないことが大切です。

高校の説明会に参加したり、学校の先生に話を聞いたりして情報を集め、進路に具体的なイメージを持ちましょう。保護者はお子さまの話に耳を傾け、最終的に自分の意思で進路を決められるようサポートしてあげてください。

小学生の進路の決め方

小学生の進路は、保護者がお子さまに中学受験をさせるかどうかによって大きく変わります。中学受験を考えているなら、お子さまに説明して本人が「受験したい」と思うかどうかで判断しましょう。

お子さまの個性や長所を理解したうえで、能力や得意分野を伸ばすことができる中学を選択できることが理想といえます。また、学校の教育方針に保護者や本人が共感を持てるかどうかもポイントです。

主体性を育み、お子さまが将来の夢や理想の生き方に向かって進んでいけるようサポートすることが求められます。

まとめ

今回は、お子さまの進路が決まらず悩む保護者に向けて、進路の考え方やアドバイス方法を解説しました。

進路は、将来の夢や理想の生き方を見つけることで決めやすくなります。しかしやりたいことが漠然としていると将来の夢と進路をつなげて考えられないことも多く、辛い思いをするお子さまも多いもの。

そのようなときは、お子さまが視野を広げ自分自身をより深く知ることができるよう、保護者がアドバイスやサポートを行うことが大切です。また候補となる進学先についても、一緒に理解を深めましょう。

進路を決める際は、お子さまの学年や意志によって重視すべきポイントが変わります。明光では受験対策はもちろん、進路が決められず悩んでいるお子さまや保護者に対して丁寧なカウンセリングを行い、夢に向かって進むためのサポートも行っています。進路の決め方や勉強の仕方でお悩みの際は、ぜひ一度ご相談ください。

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