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2014.06.25      2023.10.10

冷蔵庫にある食材でつくる!お子様の夏バテ対策レシピ

保護者のみなさんのお役に立てるレシピを料理研究家の先生に教えてもらうコーナーです。

今回は幅広いメディアで活躍する伯母(うば)直美先生にお話をうかがいます。冷蔵庫にある食材で簡単に作れて、しかも夏バテ対策にぴったりなレシピを紹介してもらいました。

夏休みになると、お子さんが家でお昼を食べることが多くなると思います。冷蔵庫にある食材を使いながらも、お子さんを飽きさせないこちらのメニュー、みなさんのレパートリーにも加えてみてくださいね!

今回のレシピ

炒めるだけでごちそうに変身!ツナ缶で作る「そうめんチャンプル」

炒めるだけでごちそうに変身!ツナ缶で作る「そうめんチャンプル」

材料 2人分

材料 2人分
そうめん 200g(お好みの麺ひやむぎ、そば、冷凍うどん等でも可)
人参 1/2本
いんげん 4本
ツナ缶(小) 1缶
万能ねぎ(小口切り) 適量
サラダ油 適量
A
顆粒だし 小さじ1
しょうゆ 適量
塩コショウ 少々

作り方

1. そうめんは固めに茹で、水によくさらす。

2. 人参は千切り、いんげんは茹でて斜め切りにする。

3. フライパンにサラダ油を熱し、ツナと人参を入れて軽く炒めたら、そうめんを入れよくほぐしながら炒める。最後にいんげんと万能ねぎを入れ、 A で味付けする。

具材とそうめんをさっと炒めるだけ!

具材とそうめんをさっと炒めるだけ!

料理研究家 伯母先生

そうめんチャンプルはツナ缶・ねぎ・そうめんと野菜など、どこのご家庭でもある食材を炒めるだけできます。
そうめんだけで食べるより栄養価もぐっと高くなるので、夏休みのお昼ごはんなどに、ぜひ作ってみてください。

ワンランクアップのための裏ワザ
今話題の「塩レモン」で夏バテ防止効果がUP!

そうめんチャンプルに、レモンを塩漬けにして熟成させた調味料「塩レモン」を小さじ1/2ほど入れると、夏にぴったりの爽やかなそうめんチャンプルに。
レモンに含まれるクエン酸は夏バテ対策に効果的。紫外線を浴びたお肌をケアしてくれるビタミンCも多く含まれています。
クエン酸は糖質の代謝を良くしてくれるのでダイエット効果もあります。

塩レモン

塩レモン

材料(作りやすい分量)

レモン 3個(500g)漬けこむのでできれば無農薬、減農薬を選びましょう。
50g(レモンの重量の1割程度)

作り方

1. レモンをきれいに洗い。くし切り、輪切り、乱切りなどいろいろな切り方にする。
※レモンの切り方を変えることで、飾りなどの用途が増えます。

2. 保存容器をきれいに洗い、煮沸(除菌スプレーをふる)して乾かす。

3. 容器の底に塩をふりかけ、レモンと塩を交互に入れ、最後に塩をふりかける。
※塩で蓋をするイメージで(防腐効果があります)。

4. 冷暗所に置き、1日に1度瓶を回転させて、レモンと塩をなじませる。
※夏場は3日目ぐらいから冷蔵庫に入れてもよい。

5. 1週間ぐらいから食べ頃です。熟成させるとさらに美味しくなります。

塩レモンは発酵調味料。白濁してくると完成です。

塩レモンは発酵調味料。白濁してくると完成です。

とっても簡単!ゴマ油香る「キンパ巻き(韓国風のり巻き)」

とっても簡単!ゴマ油香る「キンパ巻き(韓国風のり巻き)」

材料 2~3人分

材料 2~3人分
ご飯 3膳分
魚肉ソーセージ 2本
キュウリ 1本
焼き海苔 3枚
人参きんぴら
人参(千切り) 1本
ごま油 小さじ2
A
砂糖 小さじ1/2
しょうゆ 小さじ2
白ゴマ 適量
卵焼き
2個
B
砂糖 大さじ1
牛乳(水) 大さじ1
ひとつまみ

作り方

1. 魚肉ソーセージとキュウリは棒状に切る。

2. 人参きんぴらを作る。フライパンにごま油を熱し、千切りにした人参を入れ炒め、A を入れてさらに炒める。

3. 卵焼きを作る。卵と B を溶き混ぜた卵焼きを焼き、棒状に切る。

4. 焼き海苔を広げ、ご飯を全体に広げてのせ、具材をすべて海苔の手前に並べて巻く。
(巻きすがない場合はラップで巻いてもOKです。)

具材を巻く工程はお子さんでも参加しやすいので、お手伝いをしてもらいましょう。
具材を巻く工程はお子さんでも参加しやすいので、お手伝いをしてもらいましょう。

具材を巻く工程はお子さんでも参加しやすいので、お手伝いをしてもらいましょう。

料理研究家 伯母先生

巻き寿司は親子で楽しく作れるメニューです。お子さんといっしょに具材を巻けば、親子のコミュニケーションにも役立つと思いますよ。
魚肉ソーセージのような加工食品を上手に使うことで、わざわざお肉やお魚を調理しなくても、しっかり味が出せますし、酢飯でなく普通のごはんで出来るので驚くほど簡単に調理できます。

ワンランクアップのための裏ワザ
「韓国のり」で本格的なお味に!

焼のりにゴマ油を塗って、お塩を振りかけるだけで「韓国のり」ができます。
この「韓国のり」で具材を巻けば、より本格的なキンパ巻きに。よりゴマ油の香りがたって、食欲アップに繋がります。

Coffee Break 伯母先生にインタビュー

編集担当

伯母先生、本日は冷蔵庫にある食材で簡単に作れる夏バテ対策レシピを教えていただき、ありがとうございました!伯母先生は2人の娘さんのお母さんということで、保護者としてのお話も教えていただけますか?

伯母先生

今日のメニューも私の娘に手伝ってもらいましたが、親子で料理を作るのって、とても良いコミュニケーションになるんですよ。

編集担当

娘さんも料理がばっちりできるんですね!

料理を通じて親子でコミュニケーション!

料理を通じて親子でコミュニケーション!

伯母先生

はい、なんでも手伝わせるようにしています。小さい頃から料理に親しませてきましたね。本当に遊びの一環みたいなものです。
最初は食材を鍋にいれるとか、手で皮をむくとか、そういったものでいいんですよ。親が料理している姿を近くで見ていると、子どもは真似したくなりますからね。

編集担当

包丁や火を使ったりと、危ないこともあるのではないでしょうか?

伯母先生

もちろん、できる範囲でいいです。細かいみじん切りや揚げ物などは、親がやってあげるようにしています。でも、どの程度まで一人でやっても大丈夫かということは体験として知っておいてほしいですね。

編集担当

経験はお子さんにとって大きな財産ですよね。今回紹介していただいたメニューは、冷蔵庫に残った野菜を使って作ることができるものですが、野菜を使いきるのって工夫が必要ですよね。

伯母先生

おすすめは、野菜を買ってきたときに「プレ調理」をしておくことですね。ベーシックな野菜はいろいろな料理に応用ができます。
茹でたり、切ったりの「プレ調理」をやっておいて、冷蔵庫や冷凍庫で保存するんです。何を作るかを決めてから買い物に行き、料理をするのは大変ですけど、あるもので料理ができれば、とっても楽になりますね。

編集担当

おぉ、参考になります!

伯母先生

栄養価の高い旬の新鮮な食材を使うことも大切ですね。私がおすすめしているのは、農家の方がやっている野菜の直売所や、道の駅などを利用することです。その日のうちにその日の新鮮な野菜を手に入れることができますよ。
地産地消を意識して、自分の住む地域の直売所を探してみるのもおすすめです。

編集担当

なるほど! 僕も近所で探してみますね!

伯母先生

今の時期だと、キュウリなどはとても美味しいですよ。私は自前の畑で子どもたちと一緒に世話をしています。新鮮ですし、栄養価も高いですね。

新鮮なキュウリを畑から収穫

新鮮なキュウリを畑から収穫

編集担当

「そうめんチャンプル」と「塩レモン」と「キンパ巻き」。伯母先生、今日は素敵なレシピを紹介していただき、ありがとうございました。さっそく僕も家で作ってみますね!

伯母先生

どういたしまして。長い夏休み、親子で楽しく昼食をとることは食育にもつながるのでとっても大事ですよね。
夏休みは、甘いものを食べる機会も増えてしまいますが、お腹が空いた時のおやつを野菜スティックやトマト、とうもろこし、蒸しジャガイモなどに変えるだけでお腹もおちつき、身体にも良いものを食べることができますよ。
いろいろと工夫して、親子で楽しく夏を乗りきってくださいね!

編集担当

お子さんだけでなく、健康に気を使いたい大人にも嬉しい情報ですね。伯母先生、本日はありがとうございました!

伯母 直美(うば なおみ)

講師紹介

伯母 直美(うば なおみ)

■旬菜料理家 管理栄養士 エコ・クッキングナビゲーター 東京家政学院大学 卒業 エコール辻・東京 日本料理カレッジ卒業

■お野菜の収穫体験ができる料理教室「暮らしのRecipe」主宰。企業向けレシピ開発、「食の見分け方」講座、雑誌Webなどでも活躍中。

■著書『毎日おいしい旬菜うどん』(東京書店)

■ホームページ http://www.naomi-uba.com/

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