2022.01.27
勉強が苦手な子を輝かせる勉強法とは?苦手意識をなくして成績を伸ばす方法

「うちの子は勉強が苦手だから…」と諦めてはいませんか?
お子さまが勉強を苦手になってしまったことには、なにか原因があるはずです。そもそも「勉強が苦手」とはどのような状態なのか、なぜお子さまに勉強させる必要があるのかを根本的に考えてみましょう。
本記事ではそのうえで、勉強が苦手なお子さまにどのように勉強をさせればよいのかを詳しく解説します。勉強が苦手なお子さまへのアプローチに悩んでいる保護者の方は、ぜひ最後までお読みください。
勉強が苦手な子とはどんな子?
そもそも「勉強が苦手な子」とはどのようなお子さまを指すのでしょうか。勉強が苦手なお子さまは大きく3つのタイプに分けられ、なかには複数の特徴が当てはまる子もいます。
自分は勉強ができないと思い込んでいる子
勉強が苦手な状態の1つに、お子さま本人が「自分は勉強ができない」と自ら思い込んでいるケースがあります。実は、勉強を苦手と捉えるかどうかはお子さまの意識の問題であることが多いのです。
勉強を進めているどこかのタイミングで、ネガティブイメージを持ってしまったことが大きな理由でしょう。もしくは周囲の言葉や評価などから、勉強が苦手だと思い込まされてしまった可能性も考えられます。
一度苦手意識を持ってしまうと、お子さまは勉強を避けて、ますます苦手になるという悪循環に陥ってしまいます。できるだけ早い段階で意識の転換が必要です。
勉強のやり方が分かっていない子
勉強には、科目ごとにある程度「正しいやり方」が存在します。勉強の正しいやり方が分かっていないお子さまも「勉強が苦手な子」に該当するでしょう。
いくら意欲があったとしても、勉強の成果が結果に表れなければ「勉強ができる」とはいえません。勉強のやり方を習得できていないのに勉強しても、もしくは勉強させたとしても結果を出すことは難しいでしょう。
勉強のやり方が分かっていない場合、同級生と比べて解答するのに時間がかかるため、「自分は勉強が苦手なのだ」と思い込んでしまう可能性があります。またどうしてこれが正解なのか・間違いなのかが分からないといった場合も、勉強のやり方が身についていないサインと考えてよいでしょう。
勉強以外にやりたいことがある子
勉強が苦手な子のなかには、勉強以外に夢中になれることがあるお子さまも多いといえます。勉強はなんのためにやるのか分からず、「やりたいこと」に入っていないのかもしれません。
こういったお子さまの場合、勉強ができなくても本人が気にしておらず、保護者から怒られることに慣れてしまっているケースも多くあります。
部活動やゲームなど、勉強以外に優先的にやりたいと思えることを持っているのは悪いことではありません。自らやりたいと思える得意なことと同じように、勉強も苦手でなくなるよう導いてあげることが大切です。
勉強が苦手な子が勉強すべき理由とは
勉強が苦手なお子さまに「勉強しなさい」と声をかけていると、ふとこのまま勉強が苦手でもよいのではと思う瞬間があると思います。ここではあらためて、勉強が苦手なお子さまがそれでも勉強すべき理由を考えてみましょう。
苦手な子ほど大きく伸びる
勉強が苦手なお子さまこそ勉強すべき大きな理由は、これから大きく伸びる可能性を秘めているからです。
たとえば現在のお子さまの偏差値が30だった場合、そこから30上げて偏差値60にすることは、現在偏差値60の生徒が10上げるよりも遥かに簡単です。「分からない」が「分かる」に変わるだけで、結果として数値に大きく表れるでしょう。
先述のように勉強が苦手なお子さまは苦手意識を抱えていたり、勉強のやり方が分からなかったりして結果が出ないことがほとんどです。正しいやり方を知り、苦手意識を取り除くだけで、勉強へのイメージがガラッと変わるかもしれません。
勉強は一生続く
科目を教わってテストを受けるだけが勉強ではありません。お子さまが学校を卒業して社会に出ても、勉強の必要性は常にあり続けます。当たり前のことですが、定期テストや受験など目先の勉強に追いつくことに一生懸命になるほど、なんのために勉強するのかを忘れてしまいがちです。
新しい知識やスキルを勉強し、実践として使うプロセスは、社会に出てから本格的に経験します。そのとき、これまでに「勉強した内容」は必ずしもすべて使うわけではありませんが、苦労して習得した「勉強の仕方」は一生使い続けられるものです。
勉強が苦手なら、他に得意なことを探せばよいという考え方もあります。しかしどんな事柄にも、勉強する過程で培う問題解決力は必要です。勉強が苦手なお子さまほど、できるだけ早く勉強の意義に気がつく必要があるでしょう。
苦手を克服できた体験が自信につながる
勉強に苦手意識を持つお子さまは、コンプレックスを抱えた状態といえます。コンプレックスは価値観に大きな影響を及ぼし、進路や就職といった未来の大きな選択にも反映されることがあります。
コンプレックスを力に変えて努力できる場合もあるものの、その影響力が後ろ向きにはたらいてしまうケースがあることも事実です。
勉強で抱えたコンプレックスを乗り越えるには、苦手そのものを克服する必要があります。お子さま本人の努力と工夫、そして周囲のサポートで苦手を克服できれば、勉強だけにとどまらない自信をつかむことができるでしょう。
自信が生まれればお子さまが自分を信じることができ、自分を信じられることでよりよく育ち生きることができます。勉強が苦手なお子さまこそ大きく成長できるチャンスです。
勉強が苦手な子の勉強法

勉強の必要性を紐解いたうえで、勉強が苦手なお子さまにどのように勉強させればよいのかを解説します。
「できる」ことを見つける
苦手意識の対極は「やればできる」という意識です。もしお子さまがゲームや部活で結果を出すことに楽しさをおぼえているのであれば、勉強で結果を出すことにも楽しくなれるはずです。
まずは1つでもお子さまの得意を見つけて、「できる」ことを積極的に伸ばしてあげましょう。「できない」ことには強い苦手意識を持っているケースもあるため、最初はできることにのみフォーカスします。
小さな成功体験を積み重ねれば結果が出て、苦手な勉強への意欲につながる可能性があります。
抱えている問題の「根っこ」を捉える
お子さまが抱えている問題の「根っこ」を捉えることも、苦手を克服する第一歩です。
多くの場合、小学校からの勉強の積み重ねのどこかでつまずいた結果が苦手意識となっています。現在の授業についていけるようになるためにも、まずはつまずいている点を解消する必要があるでしょう。
つまずいた箇所の追求には時間がかかるものの、勉強への苦手意識をなくすためには「急がば回れ」です。どこで苦手になったのか・どこからできなくなったのかを探り当ててやり直すことで疑問が解消され、苦手が得意に変わるチャンスをつかめます。
苦痛にならずに勉強できるようにする
勉強が苦手なお子さまに合った勉強法は、とにかく苦痛にならずに机に向かえるようにすることです。お子さま本人が苦痛に感じている状態で勉強を続けても成果は上がらず、苦手意識も増すばかりでしょう。
短時間でも決まったルーチンで勉強できる生活リズムをつくることで、勉強が苦になりにくくなるでしょう。保護者が勉強を強制したり、ペナルティを与えたりするのは禁物です。
集中できる環境をつくる
勉強が苦手なお子さまは、なかなか勉強に集中できない特徴があります。自然に勉強ができる環境をととのえてあげることで、勉強が苦手な子でも少しずつ机に向かえるようになるでしょう。勉強部屋から気が散るものを片付けることはもちろん、生活上の悩みを取り除くこともポイントです。
また、塾のように勉強をするのが当たり前の環境を用意するのも手段の1つです。塾には生徒が自由に利用できる自習スペースが設置されていることも多く、周囲からよい刺激を受けつつ勉強に励むことができます。
勉強するメリットを理解する
お子さまにとって、なんのためにするのか分からない勉強は苦痛でしかありません。そうしたお子さまには、まずは勉強すること、そして勉強した結果がもたらすメリットを理解させてあげることが必要です。勉強する理由が明確になれば、具体的な目標が生まれることもあります。
保護者が短期的な「ご褒美」を設定してもよいでしょう。目標を達成してご褒美をもらえたことで自信がつき、勉強へのポジティブなイメージが定着します。ご褒美を活用するときは、お子さまを認める前向きな声かけを忘れないようにしましょう。
教え上手に勉強を教わる
分からないところを速やかに解消していくには、分かる人に教えてもらうのが一番です。そしてその際には問題の解法だけでなく、勉強のやり方そのものも教えてもらいたいものです。
苦手を克服したいと思ったとき、お子さま本人にできる努力はもちろん、学校の先生や保護者のサポートだけでは限界があるケースも多くみられます。そういったときには教育のエキスパートを頼り、現状打破の方法を考えてもらうのがスムーズです。
お子さまの状況や思いに寄り添い、教えながらもお子さま主体で勉強を進めさせる個別指導塾が好適といえるでしょう。
まとめ
勉強が苦手なお子さまに合わせた勉強法について解説しました。
勉強が苦手な状態には、お子さま自身が苦手と思い込んでいたり、過去の失敗の経験が苦手意識をつくり出していたりと、いくつかの原因が考えられます。解決へのプロセスを学ぶ勉強は生きるためのスキルを養うことにもつながるため、勉強が苦手な子こそしっかりと身につける必要があります。
お子さま本人の努力や保護者のサポートで限界を感じたら、教育のエキスパートである個別指導塾に相談してみましょう。個別指導の明光では一方的な指導ではなく、授業の主役である生徒自らの「分かる」「話す」「身につく」経験を大切にして生徒の自信を育みます。カウンセリングや無料体験授業も随時受け付けておりますので、ぜひお問い合わせください。
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