2022.02.04
オンライン授業のメリットとは?志望校合格に近づく学習スタイルを解説

教室に通わなくても授業を受けられるオンライン授業は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響もあって多くの方から注目されています。遠隔授業はコロナ禍における需要はもちろん、家にいながらあらゆる地域の高度な授業が受けられるのも利点として上げられます。
本記事では、オンライン授業がどのようなものか、メリット・デメリットをご紹介します。休校によるお子さまの学習状況が心配な保護者の方も、ぜひ参考になさってください。
オンライン授業とは?
まずは、オンライン授業の概要や、普及状況などをお伝えします。
オンライン授業はどのようなもの?
オンライン授業とは、パソコンやスマホ、タブレットなどのデバイスを利用し、インターネットを通じて行われる授業のことです。講義ビデオや教材などを配信するだけでなく、生徒による課題の提出や、音声やチャット機能を用いた質疑応答など、双方向的なコミュニケーションが可能なケースもあります。
急速に一般化するオンライン授業
ICTの発展や浸透に伴い、動画の配信はもちろん双方向のコミュニケーションツールが開発されたことで、オンライン授業の下地はすでに作られていました。Web会議ツールを用いた英会話授業や通信講座の講義配信などは、現在のオンライン授業の前身といえるでしょう。
そして、コロナ禍でニーズが爆発的に増加したことをきっかけに、急速にオンライン授業が普及します。外出自粛による休校に伴い、学校でもオンライン授業が取り入れられるようになっています。
ただし、2022年1月時点では、大学や専門学校、短大などでは9割以上がオンライン授業を行ったのに対し、小・中学校や高校での実施校は一部にとどまっています。
オンライン授業のスタイル
オンライン授業には主に2つの形式があり、特徴やメリットが異なります。それぞれのスタイルについて解説します。
録画授業とライブ授業
オンライン授業は、主に録画授業とライブ授業の2つに分けられます。
録画授業とは、あらかじめ録画された授業や教材をインターネットで配信し、パソコンやスマホなどのデバイスで視聴する、動画配信型の授業のことです。この形式はオンデマンド授業とも呼ばれます。
録画を視聴する授業なので、場所や時間を問わず何度でも繰り返し学習でき、内容を深く理解できるのが特徴です。
一方のライブ授業とは、先生がオンラインで授業を行い配信する形式の授業のことです。生徒はスマホやパソコンなどのデバイスからリアルタイムで授業に参加できます。
ライブ授業には、マイクやチャット機能を利用して生徒と講師が双方向的にコミュニケーションを取れるものもあり、対面型に近い授業が受けられます。
どちらにも特徴やメリットはありますが、特にライブ授業は家でも集中力が保ちやすく、オンライン授業を効率化しやすいのでおすすめです。
講義型と個別指導型
ライブ授業はさらに講義型と個別型とに分類されます。講義型は、複数の生徒を相手に教師が講義する授業で、安価で品質の高い授業が受けられるほか、多人数でのディスカッションが行えるのが特徴です。
一方の個別指導型は、1~3人と少人数の生徒を相手にコミュニケーションを取り進行する授業で、双方向に密なコミュニケーションが取れます。お子さまの理解度を把握し、疑問を都度解消しながら進めていけるのが特徴です。
オンライン授業のメリット
オンライン授業にはスタイルによる特徴の違いがありますが、総じてオンライン授業だからこそのメリットがあります。
通う時間と費用を節約できる
オンライン授業は対面授業と違い、教室に通うための移動時間がかかりません。移動時間がなくなる分、お子さまの学習時間や自由時間を増やすことができるほか、教室に通う移動費の削減にもつながります。
また保護者にとっても、教室に送り迎えする労力や時間をなくせるのがメリットです。
高度で多様な授業を受けられる
オンライン授業なら、住んでいる場所を問わず、質の高い授業を受けられる点もメリットです。
対面授業の場合、質のよい授業を行う講師や塾は都心部に集中しがちなことから、地域ごとで受けられる授業の質に偏りがありました。しかし、オンライン授業なら居住地を問わず時間的な制約もないため、受けられる授業が大幅に広がります。特にオンデマンドの録画授業は無数にあるので、高度な教材にアクセスしやすいでしょう。
また、物理的に対面授業を受けることが難しい場合も、オンライン授業が解決します。近くに教室がない塾の配信するオンライン授業はもちろん、ネイティブ講師の英語授業を定期的に受けることも、オンライン授業であれば容易です。
安全に受講できる
特に受験生にとっては、オンライン授業で感染症のリスクを減らせるのも重要なメリットです。
コロナ禍の影響はもちろん、インフルエンザをはじめとした冬に猛威を振るう感染症は、受験生にとっての大きな障害です。感染するタイミングによっては受験の命取りとなる可能性もあるでしょう。
しかし、オンライン授業であれば移動もなく自宅で受けられるので、感染リスクを極力回避することができます。また、教室に通うための移動がなくなり、交通事故や事件などに巻き込まれるリスクが減るのも、保護者にとっては安心です。
保護者の目が届く
お子さまの学習の様子や進み具合を確認したい保護者にとってもメリットがあります。自宅で受けるオンライン授業なら、保護者の近くでお子さまが授業を受けるので、授業中にきちんと勉強しているのかという不安も解消されます。
また保護者の目がある分、お子さまも勉強をおろそかにできないため、授業に集中しやすくなるでしょう。さらに、実際の授業の内容や進歩状況などを保護者がいつでもチェックできるので、お子さまの勉強のサポートも行いやすくなります。
オンライン授業のデメリット

メリットの多いオンライン授業ですが、対面授業と比較したときのデメリットもあります。
モチベーションを保ちづらい
1つ目のデメリットは、オンライン授業では学習のモチベーションが保ちづらいことです。オンライン授業は対面授業とは違って一人で受けるため、周りのお子さまから刺激を受けられません。
また、双方向型でビデオ通話を行うオンライン授業でなければ講師の目が届かないので、気が抜けてしまうお子さまもいます。特にオンデマンド型の授業であれば、動画を見ることをうまく習慣づけられないケースもあり、最悪の場合は授業そのものを受けなくなってしまう可能性も考えられるでしょう。
そのため、お子さまにオンライン授業を受けさせるにあたっては、主体性を持って学習に取り組めるような前提作りが必要です。
受け身に終わりやすい
オンライン授業では、授業中に質問や発言はできないことがあります。また、できても対面授業のような気軽さがなく、積極的な授業参加が難しいと感じたり、受け身に終わったりしてしまう場合があります。
特にオンデマンド授業では何度でも繰り返し視聴できる分、ノートやメモなどを積極的に活用しなくなるケースもあります。受け身のままだと、ただぼんやりと授業を見るだけで終わってしまい、学習の成果が上がらなくなるので注意しましょう。
ただ、オンライン授業によっては受け身にならないよう、気軽に発言ができる授業を行っている場合もあります。明光でも、対面授業と同様の集中力が保てるよう、工夫を凝らしたオンライン授業を行っているので、自信を持ってオンライン授業をおすすめしています。
インターネット環境が必要
オンライン授業を受けるためには、快適なインターネット環境が必要です。ご家庭のインターネット環境によっては画像や音声が遅れや乱れが出ることもあり、快適にオンライン授業を受けられない場合があります。
また悪天候などで通信障害が起こると、そもそもオンライン授業自体を受けられなくなる可能性もあるでしょう。ライブ授業の場合は、他の生徒のインターネット環境の影響を受けてしまうケースもあるので注意が必要です。
疲労感が出やすい
オンライン授業は、パソコンやスマホなどの画面を長時間見続けることになります。目に負担がかかるほか、姿勢が悪いと肩こりや腰痛の原因にもなりかねません。
オンライン授業では講師が生徒の姿勢まで確認して注意することは難しいため、対面授業よりも疲労感が出やすい可能性がありまず。成長期のお子さまにとって、目の酷使や姿勢の悪化は望ましくありません。適度に休憩を取り、定期的に目や体を休めるようにしましょう。
また、対面授業だと生徒同士で談話できますが、オンライン授業ではそういった交流が難しく、精神的な疲労を感じるお子さまもいます。基本的に一人で授業を受けることになるので、リフレッシュの時間は意識的に取り入れたほうがよいでしょう。
質が問われるオンライン授業
オンライン授業は、教育のICT化やコロナ禍の影響を受けて急速に発展し普及してきたため、非常に便利で高品質なものが多いといえます。ただしデメリットもあり、お子さまの性格やモチベーションに合わせて解決策を見いだしていく必要があるでしょう。
オンライン授業で成果を出すには、ただ闇雲に受講するのではなく「どのような」オンライン授業を受けるかを見極めることが重要になってきます。
特に受験生の場合、コミュニケーションの取れない一方的な授業ではデメリットが大きくなりがちです。双方向で会話ができ、その場ですぐ質問できる個別指導型のライブ授業を選択するとよいでしょう。
明光でも、個別指導型のオンライン授業を行っています。対面授業のメリットをオンラインで実現し、自宅からでもしっかりと受験対策を進めることができる授業形態なので、オンライン授業を検討されている場合は、一度試してみてはいかがでしょうか。
まとめ
近年急速に注目を集めるようになったオンライン授業について、特徴やメリット・デメリットをお伝えしました。
オンライン授業は、場所や時間を問わず高品質な授業を受けられるのがメリットです。ただし、使い方を工夫しないとモチベーションが保てず、勉強が進まなくなるデメリットもあります。
特にオンデマンド型の授業は利便性が高い反面、受け身になりやすいでしょう。特に受験生は個別指導型のライブ授業を活用し、対面授業のように主体的に勉強できる環境を作るとよいでしょう。
明光では、生徒と講師で直接コミュニケーションを取りながら学習できる、「対話型」の個別指導型オンライン授業を行っています。豊富な実績を活かし最適な環境を構築しているので、教室に通いにくいお子さまや感染症対策を考える受験生など、オンライン授業を受けたい場合に活用してみてはいかがでしょうか。
この記事を家族や友人に教える
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