2020.04.10
【親にできることは?】家で勉強しない中学生の子どもにやる気を出させる方法!

「うちの子どもは、いくら言っても家で勉強しない......」
そのような悩みを抱える中学生の保護者さまは、多いのではないでしょうか。
「この子の将来は一体どうなってしまうのだろう?」
と不安になってしまう気持ちもよくわかります。
しかし、お子さまが家で勉強しないのには、理由が存在します。
本記事では、そんな悩みを持つ中学生の保護者さまに向けて、お子さまが勉強しない理由を掘り下げつつ、自宅学習のやる気を出させるための具体的な方法についてご紹介していきます。
中学生のお子さまが勉強しない理由
はじめに、中学生の保護者さまの多くに共通する悩みである「お子さまが自宅で勉強しない理由」をご紹介していきます。その理由は大きく分けて6つ考えられます。
それでは、それぞれの理由について詳しく見ていきましょう。
勉強することに価値を見出せない
お子さまが勉強しない理由としてまず挙げられるのは、「そもそも勉強が好きではない」あるいは「勉強に興味がない」という理由です。
勉強して新しい知識を得るというプロセスを楽しいと感じるお子さまもいますが、多くのお子さまは課題や宿題を嫌に感じている可能性が十分にあります。このような場合、ただ「勉強しろ」と言われてもやる気が出ることはありません。
勉強より楽しいものに夢中になっている
ゲームやテレビ番組は、楽しく感じるように設計されているのに対し、宿題や教科書は楽しむことを目的に作られているわけではありません。お子さまの興味をひく楽しいものが周りにあると、つい勉強をほったらかしにしてしまいがちです。
多感な時期に加え学校生活で疲れ切っている
中学生は、授業や部活、先生や同級生と関わることで、大人が仕事や家事で疲れるのと同じように疲れを感じます。さらに、中学生は多感な時期を迎えるため、人目を気にするようになり、学校生活が特にストレスフルになりやすいです。このため、中学生は学校生活だけで大量のエネルギーを消耗してしまうことも多いです。
このようなストレスや疲れが原因で、家庭学習に身が入らない可能性があります。
授業についていけず勉強に意欲がわかない
元々は一生懸命勉強していたのに、急に勉強しなくなったという場合、「授業についていけなくなってしまった」可能性が考えられます。
人間は自己肯定感が下がることで「成功のイメージ」が掴めなくなり、なかなか行動にうつせなくなってしまうことが知られています。勉強することに対する「成功のイメージ」がなくなってしまうと、やる気はどんどん下がってしまいます。
どうやって勉強してよいのかわからない
「今まで勉強する習慣がなかった」
「勉強ときちんと向き合ってこなかった」
そんなお子さまの場合、勉強する意欲はあっても勉強方法がわからず行動を起こせないでいるケースも見られます。自分の中で習慣化されていないことを、いきなり毎日継続することはとても難しいです。
勉強しない原因が親にある場合も...?
実は、お子さまが勉強をしない原因が保護者さまにあるケースも考えられます。例えば、今まであまり勉強してこなかったエピソードをお子さまに話してしまうことはNGです。
「お母さん(お父さん)だって勉強しなかったのになんとかなっている、自分もきっと勉強しなくてもなんとかなるはず」と思わせてしまう可能性があります。
また、勉強に干渉し過ぎてしまうこともあまり良くありません。特に反抗期のお子さまはそれだけで勉強に嫌悪感を抱いてしまう可能性があります。
ここまで、「中学生のお子さまが勉強しない理由」をご紹介してきました。しかし、実際にはそれぞれのお子さまの性格や生活環境などによって理由が異なるため、きちんと見極めて正しいアプローチをしてあげる必要があります。
明光義塾では、一人ひとりに寄り添った定期的なカウンセリングによって、生徒の学習状況から日頃の悩みまで細かに把握しています。個人の状況に即して、生徒の自立学習を促すサポートを実施しています。
「スマホやゲームに夢中で困っている…」
「テスト勉強に全然取り組んでくれない…」
「受験が近づき、このままじゃ不安だ…」
などの不安がございましたら、お近くの明光義塾までお気軽にご相談ください。
勉強しないお子さまをそのまま放っておくとどうなってしまうのか?
いくら注意してもお子さまがやる気を出してくれない時、つい「もう勝手にすれば」と諦めたくなることもあると思います。中学生にとってこの放任主義は正しいのでしょうか?
「自主性にまかせる」と「放任主義」の違い
放任主義は良くないとされています。「自主性にまかせる」ことと「放任主義」は似て非なるものです。
「自主性にまかせる」ことは、お子さまが自らの意志で勉強に取り組むように促すアプローチです。これには、目標設定や自己評価のサポートを行い、お子さまが自分で学習計画を立てたり、進捗を管理できるように助けたりすることが含まれます。
一方、「放任主義」は、お子さまが勉強しなくても何も言わず、一切手をかけないことを指します。お子さまの学習意欲が低下している場合でも、ほったらかしにするということになります。
放任主義では、将来的な高校受験や大学受験に悪影響が出てしまう可能性があります。さらには勉強が嫌いになって、不登校になってしまう可能性もあり、大変危険です。
親による適切なサポートがお子さまをよい方向に導く
自主性にまかせることと、放任主義は、親のお子さまへの関与の度合いが大きく異なることがわかりました。お子さまの自主性を育むためには、親が適切なサポートをし、お子さまが自分で学習に取り組む力を身につけられる環境を整えることが重要です。
お子さまの将来を考えてサポートすることができるのは親しかいません。一時の感情に振り回されることなく、根気強く向き合ってあげることが大切です。
勉強しないお子さまを放っておくと具体的にどんなリスクがあるのか、またその効果的な対処法については、こちらの記事でまとめて紹介しています。
ぜひこちらの記事も併せてご確認ください。
勉強しない子を放っておくとどうなる?リスクや効果的な対処法を紹介
お子さまのやる気を出させるために親ができること

具体的に親はお子さまのやる気を出させるために何ができるのでしょうか?
勉強する意味を一緒に考える時間を作る
お子さまにとって、「将来のために勉強をがんばる」という行為はとても難しいものです。どうしても目先の楽しいことを優先してしまいがちです。
ゲームやスマホなどに夢中で全く勉強に取り組んでくれないという時は、お子さまと一緒に勉強することの意味を考える時間を作ってみるとよいでしょう。
この時、不安になって「はやく勉強しなさい!」と言い過ぎてしまうのは、逆効果になってしまう可能性があります。しっかりと時間をかけて、自主性を育む必要があります。
勉強の仕方を教えてあげる
また、中学生のお子さまは勉強しようと思っていても、勉強の仕方がわかっていない場合があります。お子さまがどうすればよいのかわからないと言っている時は、勉強の仕方を教えてあげることが効果的です。
お子さまと一緒に問題を解いてあげることなども有効です。
お子さまの努力を褒めてあげる
勉強習慣を一気に身につけることは、お子さまにとって難しいものです。これまで家で勉強しなかったお子さまが、急に何時間も机に向かうことを期待してはいけません。
まずは小さな変化を認めてあげましょう。
少しでも勉強をする姿勢を見せたら、その行動とお子さま自身を褒めてあげてください。
そうやってお子さまの自己肯定感を高めていけば、やがて自発的に勉強していくことにつながります。
勉強の時間が作れるように生活リズムを整えてあげる
中学生はまだ生活リズムを自分で整えられるほど大人ではありません。スマホやゲームをしすぎて夜更かしをしてしまうと、翌日以降の集中力ややる気が低下してしまいます。
お子さまが日常生活に影響が出るほどの夜更かしをしてしまっている場合は、生活リズムを整えてあげることが大切です。
また、毎日特定の時間を自宅学習の時間として設定することで、自宅学習の習慣化を期待することができます。
お子さまが勉強しやすいように部屋の環境を整える
漫画やゲームソフト、部活や習い事の道具など勉強に関係ないものが勉強机の周りにあると、お子さまはつい勉強とは関係のないことを始めてしまいがちです。勉強中視界に入る場所には、このようなものを置かないようにしましょう。
スマホに関しても、勉強中はなるべく目に入らない場所に置いておく方がよいでしょう。
まとめ
中学生のお子さまを持つ保護者さまが抱えがちな「子どもが勉強しない」という悩み。ご家庭で全然勉強してくれない背景には、今回ご紹介してきたような原因がある場合も多いのです。
お子さまに家庭学習のやる気を出してもらうためには、ただ「やりなさい」というだけではなく、適切なサポートをしてあげることがとても大切になります。
お子さまの学習習慣についてのお悩みを相談してみませんか?
「お子さまが勉強しない」というお悩みについて、その原因と解決策をご紹介してきましたが、勉強習慣がない中学生を自分から机に向かわせることはなかなか難しいです。
この記事で紹介した方法を試してみても、解決が難しいと感じた場合は、明光義塾の無料相談にお越しください。 明光義塾の無料相談では、保護者さまとお子さまへのヒアリングを通して、家で勉強しない理由を見つけ出します。
「どうしたら勉強したくなるのか」「必要な親のサポートは何なのか」など、ご家庭に必要な解決策を一緒に考え、お子さまが「自分で学んでいく力」を身につけるための提案を行います。
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