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2021.06.23      2023.10.06

オンライン授業に必要なものは?パソコンやタブレット、便利グッズも紹介

オンライン授業に必要なものは?パソコンやタブレット、便利グッズも紹介

「GIGAスクール構想」により、生徒や児童に1人1台のタブレット端末やパソコンが支給され、オンライン授業の整備が急速に進んでいます。
しかし、「オンライン授業に興味はあるけど、やり方がわからない」「何をそろえればよいかわからない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

初めてのオンライン授業となると、準備不足で失敗してしまうことも考えられます。
今回は、オンライン授業を受ける際に必要な知識や機器、便利グッズについて解説します。
オンライン授業を受ける際の参考にしてください。

オンライン授業にまず必要なもの【前提知識】

オンライン授業を受けるにあたって、まず必要なのは「オンライン授業に関する知識」です。
オンライン授業とはそもそも何なのか、授業を受けるためには何が必要なのかなど、前提となる知識を付けておく必要があります。

それでは、順番に見ていきましょう。

オンライン授業とは?

オンライン授業とは、簡単にいうと「インターネットを通して、タブレットやパソコン上で動画を見ながら進める授業」のことです。
まずは、メリット・デメリットから確認していきましょう。

メリット

・移動時間がなくなる、通学の手間が省ける
・インターネット環境があれば、どこでも受講できる
・自分のペースで授業を受けられる

デメリット

・学習環境がインターネット環境に左右される
・通信機器やネット回線の準備に手間がかかる
・自分のペースで進められる反面、自己管理能力が問われる

オンライン授業は、自由度の高い学習方法です。
場所や時間にとらわれないというメリットがある一方で、自己責任になる部分が増えるというデメリットがあることを理解しておきましょう。

また、オンライン授業には大きく分けて「一方向型」と「双方向型」があります。

一方向型オンライン授業

一方向型オンライン授業は「オンデマンド型授業」とも呼ばれ、あらかじめ講義を録画した映像を生徒が見て勉強する「動画配信型」が主流です。

生徒側の通信機器とネット回線があれば、いつでも授業を受けられます。また、わからないところを繰り返し見られるため、自分のペースで受講できることもメリットです。

しかし、基本的に授業の進行は一方通行です。そのため授業中に生徒から質問ができない、途中で寝てしまっても誰も注意できない、というデメリットがあります。

双方向型オンライン授業

双方向型のオンライン授業は、Web会議システムやコミュニケーションツールを利用して行う「ビデオ電話型」が主流です。

これまでの対面授業と同じような雰囲気で、ビデオ電話を通して講師と生徒がコミュニケーションを取りながら進むため、授業に臨場感があります。リアルタイムで授業が進むため質問や意見交換がしやすく、講師側が生徒の状況や理解度を把握しやすいというメリットがあります。

一方で、講師と生徒が時間を合わせる必要があるため時間の縛りがある、大人数が同時に受講すると目が届きにくくなる、といったデメリットがあります。

オンライン授業に必要な機器はパソコン?タブレット?

オンライン授業はインターネットを通して行われるため、画面を見るためのパソコンやタブレットなどの通信機器を準備する必要があります。
それぞれの機器で授業を受ける際のメリット・デメリットを見ていきましょう。

パソコンでオンライン授業を受けるメリット・デメリット

まずは、パソコンのメリット・デメリットを見てみましょう。

メリット

・画面が大きいので見やすく、目が疲れにくい
・パソコンの前に座って授業を受けるので、気持ちを勉強モードに切り替えられる
・デスクトップ型のパソコンの場合、有線LANが使えるためインターネット環境が安定する

パソコンを使用してオンライン授業を受けると、学習環境が安定するメリットがあります。

デメリット

・パソコンの置き場所を確保する必要がある
・持ち運びにくい
・周囲がうるさくても場所を移動しにくい

据え置き型のパソコンの場合、その場所でしかオンライン授業を受けられない点はデメリットになり得ます。

タブレットでオンライン授業を受けるメリット・デメリット

タブレットのメリット・デメリットは、以下のとおりです。

メリット

・無線LANが届けば、どこでもオンライン授業を受けられる
・カメラやマイクなどが内蔵されているものが多い
・比較的安く手に入る

タブレットでオンライン授業を受ける場合、道具をそろえやすく手軽に始められることがメリットといえるでしょう。

デメリット

・画面が小さいため目が疲れやすく、細かい部分が見えにくい
・キーボードがないものが多いため、文字の入力が面倒
・データ通信量に余裕のあるプランでないと、追加料金がかかる場合がある

タブレットは手軽に入手できる反面、学習環境としては不足する部分もあるため注意が必要です。

ノートパソコンやタブレットPCもおすすめ

「デスクトップ型のパソコンは場所が制限されて使いにくい」「タブレットは文字を入力しにくい」といった場合は、ノートパソコンやタブレットPCを利用することをおすすめします。
パソコンとタブレットのメリットをバランスよく得られるので、選択肢の1つとして考えてみてはいかがでしょうか。

オンライン授業に必要なデスクトップパソコンの選び方

それぞれの機器のメリット・デメリットを紹介しましたが、選ぶ際はどのような点に気を付ければよいのでしょうか。

まずは、「デスクトップパソコン」の選び方から見ていきましょう。

オンライン授業に必要なデスクトップパソコンのスペック

オンライン授業を受ける際に選びたいデスクトップパソコンのスペックは、それぞれ以下のとおりです。

処理能力・CPU

オンライン授業で使うパソコンのスペックは、それほど高いものでなくても構いません。
Corei3やRyzen3など、4コア以上のCPUであれば問題ないでしょう。

容量・メモリ

他のアプリを同時に使うとしても、「8GB」あれば十分です。

ストレージ

大きなストレージは不要ですが、起動時やファイルの読み込みなどが早いと学習効率が上がります。待ち時間のストレスを避けて勉強に取り組むためには、「SSD搭載モデル」を選ぶのがおすすめです。

オンライン授業用にデスクトップパソコンを選ぶ際の注意点

オンライン授業で使うデスクトップパソコンは、以下のことに注意しながら選ぶ必要があります。

価格だけで決めない

「価格が安いから」という理由だけで選んでしまうと、スペックが低いために起動時やインターネットの動きが遅い、そもそもアプリが使えないといった不具合が生じることがあります。

セキュリティ対策はしっかりと

インターネットは便利な反面、ネットワーク犯罪に巻き込まれないよう注意が必要です。
購入したいパソコンに対応しているセキュリティソフトを事前に調べておきましょう。

画面は大きいものを選ぶ

画面が小さいと、文字が見えにくかったり、画面が見切れてしまったりする可能性があります。勉強するときのストレスを減らすためにも、できるだけ大きい画面のパソコンを選びましょう。

OfficeSuiteが付属しているほうが便利

WordやExcelなどの「Microsoft Office」のソフトと互換性のある「OfficeSuite」が付いていると、送られてきた文書の閲覧はもちろん、自分で文字を入力したり、勉強したことを表にまとめたりできます。

勉強効率を上げるためにも、購入前に確認しておきましょう。

オンライン授業に必要なノートパソコンの選び方

次に、「ノートパソコン」の選び方を見ていきましょう。

オンライン授業に必要なノートパソコンのスペック

ノートパソコンで必要なスペックも、基本的にデスクトップパソコンと同等程度と考えておけばよいでしょう。
「Corei3やRyzen3など4コア以上のCPU」や「8GB以上のメモリ」であることを確認してください。

オンライン授業用にノートパソコンを選ぶ際の注意点

ノートパソコンならではの注意点があるので、購入前に以下の項目を確認しましょう。

持ち運びやすいものを選ぶ

画面が大きいと見やすいというメリットがありますが、ノートパソコンは持ち運べることが利点の1つでもあります。
持ち歩くことを想像しながら、サイズや重さが自分に合うものを選びましょう。

価格が高い

デスクトップと同程度の性能をノートパソコンに求めた場合、価格は一般的にノートパソコンのほうが高くなります。
価格を優先する場合は、必要な容量や機能性などを店員さんに確認しながら、スペックを落としていくとよいでしょう。

タブレットPCも検討する

タブレットPCもノートパソコンと同じく持ち運びやすいというメリットがあります。またキーボードを取り外せるものが多いため、さらに携帯性が高いといえます。
場所を変えて勉強することが多い場合は、タブレットPCのほうが使い勝手がよいことがあるため、選択肢に入れておきましょう。

オンライン授業で必要なタブレットの選び方

次に「タブレット」の選び方を見ていきましょう。

タブレットは大きく分けて2種類

タブレットは、「iPad」系と「Android」系に分かれます。

メーカーが異なり、iPadはApple社が、AndroidはGoogle社が製造しています。

またOSも異なり、iPadはiPhoneと同じ「iOS」をベースにしたOSが、Androidのタブレットには「Android」というOSが搭載されています。
それぞれ使えるアプリや機能に違いがあるので、受ける予定の授業内容に機器が対応しているかどうかを事前に確認しておきましょう。

タブレットの通信方式の選び方

タブレットの通信方式には、Wi-Fiのみに対応した「Wi-Fiモデル」と、携帯電話用のモバイル回線を利用してインターネットに接続できる「Wi-Fi+セルラーモデル」があります。

「Wi-Fiモデル」は、Wi-Fiスポットがある場所であれば出先でもインターネットに接続できるというメリットがあります。しかし、Wi-Fi専用モデルのタブレットの場合、Wi-Fi環境以外では使えないというデメリットがあります。

「Wi-Fi+セルラーモデル」は、携帯電話会社が販売するタブレットに多く見られる通信方式です。Wi-Fi環境がなくても、携帯電話のモバイル回線を利用してインターネットに接続できるというメリットがあります。

ただし、Wi-Fi+セルラーモデルはWi-Fi専用モデルより端末が割高であり、モバイル回線を利用した場合は通信費が別途かかるというデメリットがあるので、導入には注意が必要です。

オンライン授業用にタブレットを選ぶ際の注意点

オンライン授業のためにタブレットを検討している場合、必ず確認するべきことは、端末が最新のOSに対応しているかどうかです。 安さを求めて中古の端末を買ったり、以前使っていた古いモデルを使ったりすると、その端末が最新のOSに対応していないことがあります。

特にAndroidは注意が必要で、多くのメーカーが機器を製造しているため、アプリ開発者がすべての機種で動作確認を行っていないことがあります。

「安いから」という理由だけで選ぶと、オンライン授業を受けられないかもしれません。 購入前に自分が受けるオンライン授業に対応しているかどうかを確認し、大手メーカーが製造している機器のような安心できるものを選びましょう。

オンライン授業で最低限必要なもの

オンライン授業で最低限必要なもの

オンライン授業を受ける際は、パソコンやタブレット以外の周辺機器もそろえる必要があります。
どのようなものを用意すればよいか、順に紹介します。

クリアな音質で聞くためのイヤホンやヘッドセット

オンライン授業で最も重要といっても過言ではない「音」。
先生の声がクリアに聞こえないと、重要な箇所を聞き逃してしまいます。

周囲の雑音を拾いにくいノイズキャンセリング機能が付いたイヤホンやヘッドセットもあるので、「聞きやすさ」を重視して選びましょう。
また、オンライン授業は長時間行われることも多いため、軽さやフィット感、通気性も大切です。

こちらの様子を伝えるためのWebカメラ

タブレットやパソコンの本体にWebカメラが内蔵されているものもありますが、そうでない場合は別途購入しなければなりません。
特に双方向型のオンライン授業を受ける際は、こちらの映像を送る必要があるため、カメラは必ず用意しましょう。

Webカメラは、ピクセル値が大きくなるほど高画質になります。初心者の場合は、「700ピクセル」を目安に購入するとよいでしょう。 カメラを置く場所の関係で使いにくい場合は、画面に取り付けられるクリップ型や、机の上で自立する三脚タイプなどがおすすめです。

スムーズに操作するためのキーボードとマウス

「操作性」を考えると、キーボードとマウスも重要です。
特にタブレットはキーボードが付属していないものが多いため、メモを取りにくい、チャットの発言に時間がかかる、といった問題が生じます。
テンキー付きのキーボードを後付けすれば、数字も打ちやすいため便利に使えるでしょう。

マウスは手に収まるサイズのものを選ぶと、長時間使用しても手が疲れにくいのでおすすめです。

ストレスのないインターネット環境

オンライン授業を受けるためには、インターネット環境の整備も重要です。

オンライン授業では映像を視聴するため、一般的なデータ通信プランでは容量が足りなくなる可能性があります。したがって、追加料金がかかるようなプランは避け、大容量プランやデータ使い放題のプランを選ぶと安心です。

また家庭のインターネット環境を整える際は、無線LANと有線LANの違いも押さえておきましょう。両者の違いは、インターネット回線につなぐ際にLANケーブルを経由するかどうかです。

無線LANはケーブルがなく、電波が届く範囲であればどこでも使えるメリットがある一方で、通信が不安定になりやすいというデメリットがあります。

有線LANはケーブルが届く範囲でしか使えませんが、回線から直接ケーブルで接続するため、通信が安定します。
途中で動画や映像が止まることなく、スムーズに授業を受けられるので、自宅でオンライン授業を受ける際は有線LANを使うのが理想です。

ただし、タブレットにはLANケーブルをつなげることができません。
無線LANを使ってWi-Fiに接続する必要があるため、タブレットでオンライン授業を受けるには無線LANルーターが必要になることを覚えておきましょう。

オンライン授業で用意しておくと便利なもの

オンライン授業を受けるにあたって、あると便利なものがいくつかあります。勉強の疲れを抑え、学習効率を高めるために参考にしてください。

目の負担を減らす「デスクライト」で机周りを明るく

暗い場所でパソコンを長時間見ていると、目や頭が疲れるだけでなく、勉強の効率も下がるため好ましくありません。
目にやさしいデスクライトを活用して、机の上全体を明るくしておきましょう。

耳の負担を軽減するために「スピーカー」の使用も検討する

オンライン授業には「音」が重要です。先ほどイヤホンやヘッドセットを紹介しましたが、長時間使っていると耳が痛くなったり、頭痛の原因になったりすることがあります。
そのため、スピーカーも準備しておくことをおすすめします。

しかし、スピーカーを使うと周囲に音が聞こえ、また授業以外の周りの音が聞こえてくるので、集中できない人もいるかもしれません。
スピーカーを使用する際は周りに配慮し、集中できる環境を整えてから勉強に取り組みましょう。

「置き型のマイク」で言葉をはっきり伝える

通常、マイクはヘッドセットやカメラと一体になっているものや、パソコンやタブレット本体に内蔵されているものを使用しますが、Bluetoothで接続することも可能です。
マイクには、大きく分けて「全指向性」「双指向性」「単一指向性」があります。

「全指向性」は全方向から音を拾うタイプ、「双指向性」は正面と後ろから音を拾うタイプ、「単一指向性」は一方向から音を拾うタイプで、オンライン授業だけで使うなら安価な「単一指向性」で十分でしょう。
大切なのは、自分の声が相手にはっきり伝わるマイクを使うことです。

「USBハブ」を使って機能を拡張

USBハブとは、パソコンのUSBポートを簡単に増やせるグッズのことです。キーボードやマウス、カメラなど、たくさんの機器をパソコンに取り付ける場合に必要です。
近年はUSBに接続して点灯するタイプのデスクライトもあるので、オンライン授業を受ける際に使う周辺機器を1つのUSBハブで管理することも可能です。
USBの差し込み口が不足してきたら、導入を検討してください。

疲れを抑えるためには専用の「PCデスク」を導入

オンライン授業は、長時間行われることも少なくありません。
普通の机で長時間オンライン授業を受けると疲れやすいため、できればPC用のデスクを選び、オンライン授業専用の空間をつくるのが理想です。
中には床に座って使えるタイプもあるので、自分の部屋に合わせて選んでください。

長く座るからこそ重視したいのが「チェア」の質

デスク同様、チェアも自分に合ったものを選ぶことが重要です。
長時間座ることになるので、自分に合わないものを選ぶと姿勢が悪くなったり、疲れやすくなったりします。

座面の素材や座り心地などを確認して、実際に座ったときにリラックスできるチェアを選びましょう。高さを調整できるチェアは、気分転換で勉強場所を変えたときにも使いやすいので便利です。

必要なサービスの登録は事前に済ませておこう

ここまで周辺機器を紹介してきましたが、オンライン授業を受けるにあたって忘れてはならないのが「ソフトウェア」です。
映像を見るためのソフトウェアはもちろん、通話授業に参加する際に必要なソフトウェアをダウンロードしておくといった事前準備が必要です。

双方向型オンライン授業で必要なサービスを確認

双方向型のオンライン授業は、「Zoom」や「Skype」などの会議ツールを使うのが一般的です。
いざ授業を受けるときに「アプリをダウンロードできていなかった」「アカウントの設定ができていなかった」といった事態を避けるため、事前に準備を済ませておきましょう。

Officeを利用する場合はアカウントを作成

WordやExcelなどのOfficeのソフトは、事前にアカウントを作成する必要があります。
課題をワードやエクセルで提出することもあるため、すぐに使えるよう事前にアカウントを作成し、必要なファイルをダウンロードしておきましょう。

セキュリティ対策を万全に

オンライン授業やテレワークの増加に伴い、「個人情報を盗まれる」「保存しているデータに勝手にアクセスされる」といったサイバー犯罪に巻き込まれるケースも増えています。
ウイルスソフトでセキュリティ対策を講じ、その他にもすぐにできる対策は徹底して行うべきです。

また、「ID・パスワードは複雑なものにして使い回さない」「不要なWebページを見ない」など、自分でできることは努めて行うようにしましょう。

まとめ

オンライン授業での学習効率を高めるためにも、パソコンやタブレットなどの機器、通信環境などをしっかり整えましょう。
また便利なグッズを活用して、疲れを抑えながら効率よく勉強ができるような環境づくりをしていくことも大切です。

今回の記事を参考にして、オンライン授業を快適に受けられる環境を整えていきましょう。

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