2016.05.25 2023.10.10
本を手に取ってみよう!10のアクション!
読書というと身構えてしまいがちですが、本来はテレビやゲームと同じ娯楽のひとつ。紹介するアクションをきっかけに、もっと気軽に本を楽しみましょう。読書をする中で自然と国語力も育まれ、日々の勉強や受験にも役立つはずです。
その1. 10のアクション
友達と同じ本を読み、ストーリーや感動を共有すると、もっと仲良しに。本の感想を語り合うとさらに◎。
本屋を歩いていると、自然と本に興味がわいてくるもの。本を探そうと焦らず、ぶらぶら散歩してみて。
「何を読めばいいやら...」という人は、直感で「これだ!」と思った本を買ってみて。意外な出合いが期待できるし、たまに失敗するのも勉強に。
少し読むと作品の雰囲気が分かるもの。小説なら書き出しの1ページを、実用書なら目次を読み、「いいかも」と思った本を選んで。
その日の気分によって読みたい本は変わるもの。笑えるエッセーや恋愛小説、昆虫図鑑など、そのときに「読みたい」と思った本を借りて。
すでにストーリーを知っているので読みやすいはず。また、原作を読むとその作品の別の魅力に気付くことも。
本を読んでいる友人に、あらすじを教えてもらう。内容が面白ければ読みたくなるはず。ただし、推理小説などはネタバレに注意。
ただ本を読むだけでなく、おやつを食べながら、お風呂に入りながらなど、+αの楽しみをつくると読書タイムがよりハッピーに。
自分のお金で買うからには本選びも真剣になるし、買ったら「読まなきゃ」という気にもなる。また、自分の本だと愛着もわくはず。
「一冊読み切らなくちゃ」と思うと読書がつらいものに。興味のあるところだけつまみ読みしたり、つまらなかったら途中でやめたり、自由に楽しんで。
その2. 作家 佐川光春さんインタビュー
外で遊ぶのが好きで、本とは無縁でした。
でも、偶然出合った一冊の本が
読書の楽しさを教えてくれました。
子どもに読書を楽しんでもらうために親ができるサポートとは?
作家であり二児の父でもある佐川光晴さんに、とっておきのヒントを教えてもらいました。
PROFILE
佐川 光晴さん(さがわ・みつはる/作家)
北海道大学法学部卒業。2000年『生活の設計』で第32回新潮新人賞を受賞しデビュー。
2002年『縮んだ愛』で第24回野間文芸新人賞受賞。2011年『おれのおばさん』で第26回坪田譲治文学賞受賞。同作が評判を呼び、以降シリーズ化される。
Q. やっぱり子どものころは本が好きだったんですか?
本の世界では想像を自由に広げられる
小さいころは外で遊ぶのが好きで、読むのはマンガばかり。でも、小学5年生のときに偶然読んだ『ぽっぺん先生』(舟崎克彦著)が面白くて。テレビやマンガとは異なり、自由に想像を広げられる本の世界に魅力を感じました。だからといって読書ばかりしていたわけではなく、中学と高校ではサッカー部だったので、日中はグラウンドを駆け回り、本を読むのは寝る前くらい。それでも、夏目漱石の『吾輩は猫である』や吉川英治の『三国志』などを読むにつれ、だんだんと本の魅力にはまっていきました。
Q. どうすれば本を読むようになりますか?
「知りたい」という気持ちがきっかけに
うちの長男は野球をしていたので、最初に読んだのは野球の本でした。次男は将棋が好きなので、将棋の本を読んでいます。自分の体験と重ね合わせてみたり、そういう目的で本を手に取るようになったみたいです。やはり、初めは興味があることについて知りたくて、本を読むのではないでしょうか。
Q. 子どもに本を読ませるために、親ができることは?
本で読んだことをたくさん伝えてあげて
たとえば一緒に野球中継を見ていて、「そういえばこの間読んだ本に○○選手のことがこう書かれていたよ」と伝える。すると子どもは親を介して本の情報を得るとともに、「本にはこんなことが書いてあるんだ」と本の存在を意識する。このように、親が本で読んだことを伝えることが、子どもが本に親しむ第一歩になると思います。
Q. 親である私自身が、本をあまり読まないのですが...
雑誌の気になる記事を読むだけでも十分
無理に本を一冊読まなくても、新聞や雑誌の気になる記事を読んで、その内容や感想を子どもに伝えるだけで十分です。親の心からの言葉が、何よりも子どもの胸に響くはずです。
Q. 最新刊『大きくなる日』について読者にメッセージを
自身の経験と重ねて読んでもらえたら
この本では僕が子育てをする中で感じてきたことを、主人公・太二の、保育園の卒園式から中学卒業までの歩みを通して描いています。きっとみなさんのご家庭でも似たような経験があると思います。当時のことを懐かしんだり、今の自分と重ねたりしながら読んでもらいたいです。
Q. この作品からどんなことを感じてほしいですか?
改めて家族の形を考えるきっかけに
物語に登場する人々は、いずれも家族のことを気にかけながらも干渉や依存をしすぎず、それぞれが自分の選んだ道を歩んでいきます。そんな家族のさまざまなエピソードに触れ、家族の形や自分の生き方を改めて考えるきっかけにしてもらえたらうれしいですね。
こちらの記事は、親子で楽しむ情報マガジン『oyakoto(オヤコト)』2016夏号でもお読みいただけます。
この記事を家族や友人に教える
関連タグ
あわせて読みたい記事
-
進路相談の相手は誰にすべき? 保護者アンケートで見る進路相談の実態
2023.10.09
お子さまの進路の選択は、人生の分岐点になるため重要といえます。どのように決断するべきか悩むご家庭も多いでしょう。個別指導の明光義塾では2017年9月に、中学生または高校生のお子さまをもつ全国...
-
勉強を始めようにも、何から手をつければよいかわからないときや、やるべきことがわかっているつもりでもモチベーションが上がらないときはありませんか。 勉強を確実にこなしていくためには、勉強計画を...
-
模試だと点数が取れないのはなぜ?模試や入試で点数が取れるようになる勉強法
2023.10.10
定期テストでは点数が取れているのに、模試になるとあまりよい点数が取れないという受験生は少なくないようです。原因が分からないと自信が持てなくなり、勉強へのモチベーションが下がってしまうかもしれ...
タグ一覧
- #保護者向け
- #高校受験
- #勉強法
- #大学受験
- #アンケート
- #中学受験
- #勉強効率
- #接し方
- #集中力
- #インタビュー
- #勉強計画
- #塾
- #教育改革
- #勉強時間
- #英語
- #日常生活
- #勉強環境
- #夏休み
- #数学
- #進路選択
- #体調管理
- #定期テスト
- #習慣化
- #食べもの
- #復習
- #費用
- #面接
- #学生生活
- #模試
- #部活
- #教室紹介
- #習い事
- #記憶力
- #進学
- #スマホ
- #モチベーション
- #偏差値
- #受験前
- #国語
- #推薦
- #算数
- #自由研究
- #褒め方
- #ルール
- #一般入試
- #内申点
- #叱り方
- #学校生活
- #料理
- #新学年
- #総合型入試
- #通知表
- #個別指導
- #小論文
- #理科
- #社会
- #自分らしさを仕事にする
- #計画
- #読書感想文
おすすめ記事
-
中学受験で重要な算数対策とは?算数嫌いにさせない学習方法
2023.10.05
中学受験の科目の中でも、算数は苦手意識を持つ受験生が多い科目といえるでしょう。 中学受験を成功させるためには、算数を苦手科目にせず、合格に向けて着実に実力をつけていくことが大切です。 現在の...
-
高校受験の塾選びのポイントを解説!失敗しないための注意点も紹介!
2023.10.20
高校受験に向けて、塾に通いたいと考える人や、受験生のお子さまを塾に通わせることを検討する保護者は多いでしょう。 しかし一口に塾といっても数が多いため、どこを選ぶか悩んでしまう人も少なくありま...
-
大学受験の費用はどのくらい?内訳や費用を抑えて合格するコツ
2023.10.05
【2021/12/28更新】大学受験のしくみは以前より複雑化しています。勉強をがんばる受験生本人だけでなく、保護者のサポートも重要になってきています。 最近では、現役合格を目指して複数の大学...
-
【中学生必見!】中間・期末テスト勉強の時間や計画の立て方、点数を上げる勉強法を紹介
2023.10.05
「テストに備えてちゃんと勉強しているのになかなか点数が上がらない」、「部活で忙しくて中間・期末テストの勉強時間が取れない」このような悩みを抱えていませんか? ...
-
授業中の腹ペコ対策! 子どもが自分で仕上げる『塾前ごはん』
2023.10.09
勉強や部活を頑張るお子さんたちは食欲旺盛。塾で帰りが遅くなる日には、夕方に軽食を摂らせてあげたいと考える保護者は多いのではないでしょうか。 今回は、...