中3受験生の夏休み、親はどう支える?1,000人調査で見えたリアルな実態と不安とは?

夏休みの過ごし方

中学3年生の夏休みは、受験に向けた勉強時間をしっかり確保するための重要な時期です。
しかし、部活動も最盛期を迎える時期でもありますし、さまざまな誘惑に打ち勝ち十分な勉強時間を確保するのは容易ではありません。

この記事では、中学3年生の保護者1,000人を対象に明光義塾が実施した「受験生の夏休みの過ごし方」に関するアンケートの結果をもとに、受験生の夏休みの過ごし方に関する保護者の悩み、考えについてまとめました。

受験の天王山、夏休みに突入!

高校受験を控える中学3年生にとって、夏休みはまさに勝負の時期。今回の調査の結果でも実に8割以上の保護者が「夏休みの学習が受験結果に影響する」と回答しました。受験に向けて本格的に動き出すこの時期、保護者としてのかかわり方が問われるシーズンでもあります。

Q.お子さまの夏休みの勉強が受験に影響すると思いますか?(n=1,000、単一回答方式)

夏休みの学習の影響

志望校未決定が6割、保護者の不安はピークに

一方で、「お子さまの志望校はまだ決まっていない」と答えた保護者は6割超。さらに、76%の保護者が「現状のままでの受験に不安」と回答。多くの家庭が不安を抱えたまま夏休みに突入しています。志望校選びや今後の学習方針について、夏休みの間に明確にしておきたいところです。

Q.お子さまの志望校は決まっていますか?(n=1,000、単一回答方式)

6割超が志望校が決まっていない

Q.今のままで受験に向かうことに、不安を感じることはありますか?(n=1,000、単一回答方式)

76%の保護者が現状のままでの受験に不安

部活動の影響、両立・切り替えに不安の声

部活動については、4割近くの受験生が夏休み以降も継続するという結果になりました。

Q.お子さまの部活動は、いつまで続く予定ですか?(n=1,000、単一回答方式)

部活の引退時期

部活の引退が遅れることで、受験勉強への切り替えに不安を感じる保護者も多く、6割以上が「切り替えに不安あり」と回答しています。部活動に打ち込んできた子どもが受験モードへ移行できるかどうか心配する声が寄せられていますが、大切なのは、部活動と並行して日々少しずつ「学習習慣」を積み重ねておくことです。例えば、学校の授業をしっかり聞いて理解する、定期テストには計画的に取り組むなど、できることを着実に行うことで、部活動の引退後もスムーズに受験モードへの切り替えができるでしょう。

Q.お子さまが部活動を引退した後、受験勉強に切り替えることについて、不安を感じますか?(n=742、単一回答方式)

部活からの切り替え

学習のカギは「生活リズム」と「夏期講習」

夏休みの過ごし方として保護者が最も重視していたのは、「規則正しい生活」でした。だらけがちな夏休みこそ、朝起きる時間・食事・学習時間をルーティン化することが重要です。特に意識したいのは、早寝早起きです。日中の過ごし方に変化があっても、起床時間と就寝時間が決まっていれば睡眠時間を削ることなく過ごせます。

Q.お子さまの受験に向けた夏休みの過ごし方で、重視していることは何ですか?(n=1,000、複数回答方式)

夏休みの過ごし方として最も重視されたのは規則正しい生活

1日の受験勉強時間の目標については「3〜5時間程度」と回答した保護者が最多でした。

Q.今年の夏休み、お子さまの1日の受験勉強時間は、どれくらいを目標にされていますか?(n=1,000、単一回答方式)

勉強時間の目標

中学3年生の夏休みの平均的な勉強時間は、1日あたり6〜8時間と言われています。ただし、夏休み中に部活動を続けている受験生も多いため、最初から毎日8時間の勉強をこなすのは現実的ではありません。 まずは無理のない範囲でスタートし、徐々に勉強時間を延ばしていくことがポイントです。そのうえで、自分に合ったスケジュールを立て、計画的に取り組む習慣を身につけることが大切です。

夏休みの学習で特に重視したいのが、中1・中2の5教科すべての総復習です。高校入試では約70%が中1・中2の学習内容から出題されます。秋以降は、内申点を意識した定期テスト対策や過去問・模試などの総合演習に取り組む時期に入っていくため、夏休み中に基礎を固めておくことが受験本番での得点力アップにつながります。限られた時間を有効に活用しながら、計画的な学習を行いましょう。

もう1つの鍵である夏期講習について「有用」と感じている保護者は約7割。そのうち、週4日以上講習に参加予定と回答した家庭が6割超にのぼり、講習を夏休み中の学習ペースの軸として考える傾向が明らかになりました。

Q.お子さまは、今年の夏期講習にどのくらい参加する予定ですか?(n=1,000、単一回答方式)

夏期講習への参加

勉強以外の過ごし方と家庭の工夫

夏休み中のスマートフォンやSNSの利用について、保護者の約6割が、利用にルールを設ける予定と回答。生活習慣の管理とともに、勉強に集中できるようにスマホやSNSの扱いに慎重になる家庭が多いことがうかがえます。

Q.夏休み中、お子さまのスマートフォンやSNSの利用について、ご家庭で何らかのルールを設ける予定ですか?(n=1,000、単一回答方式)

SNSのルール

また、今年の夏休みにイベント(旅行・帰省など)に配慮する予定がある保護者は7割にのぼり、家庭全体で受験に集中できる環境を作ろうとする姿勢が伺えます。

Q.あなたのご家庭では、受験生であるお子さまのことを考慮して、今年の夏休み中のイベント(旅行・帰省・レジャーなど)に配慮されるご予定はありますか?(n=1,000、単一回答方式)

夏休み中のイベント

保護者のストレスと子どもとの向き合い方

保護者が夏休み中の受験サポートで最もストレスを感じているのは、「子どものモチベーション低下」でした。やる気の波や成績の伸び悩みに直面することも多い夏休みは、親子双方にとって我慢が求められる時期です。ご家庭でのサポートには、保護者が先導するよりも伴走するイメージで向き合うことがポイントです。受験に関する不安や悩みを聞いて一緒に解決する姿勢でいることで、子どもが安心感を持ち、モチベーションアップにつながるでしょう。

Q.夏休み中の受験サポートについて、どのようなことがストレスになりそうだと感じていますか?(n=1,000、複数回答方式)

ストレスの原因

まとめ

今回の調査からは、保護者の不安や努力、そして環境づくりへの工夫が大切であることが明らかになりました。受験生本人が主体的に動くことが理想ですが、家庭の支えがあるからこそ、子どもは安心して学習に取り組めます。夏休みを充実した内容にすることが受験成功への鍵を握っています。

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