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2024.05.22     

小論文の書き方入門!構成の仕方やコツ、ルールを例文で理解しよう!

小論文の書き方と構成を例文で紹介!ルールや注意点も確認しよう

「受験科目に小論文があるけれど、どうやって書けばよいかわからない」
「記述問題が苦手なのに、小論文なんて書けるわけがない」
このように、「小論文」と聞くと苦手意識をもつ高校生は多いのではないでしょうか。

しかし、小論文には決まった書き方や構成があるので、型を学び、例文を見ながら理解を深めていけば、うまく書けるようになります。
この記事では、必ず知っておくべき小論文の構成や、頭を悩ませる書き出しのコツ、守らなければいけないルールについて解説します。

小論文を書く際には何度も見直してほしいので、ブックマークに保存することをおすすめします。

作文・感想文と小論文の違い

そもそも作文・感想文と小論文の違いがわからないという高校生も多いのではないでしょうか。
この違いを理解していないと、小論文を求められているのに作文・感想文を書いてしまっていたということになりかねないため、まずはこの違いを意識することから始めましょう。

作文・感想文 小論文
内容 体験やその「主観的」な感想 「客観的」な視点からの意見や主張
構成 特別決まりはない 序論・本論・結論

作文が「主観的」に自分の思ったことや感想を述べるための文章であるのに対して、小論文はデータや資料に基づいて、「客観的」な視点で相手を説得するために書かれる説明文のような文章です。
小論文を書く際に戸惑ってしまうのは、文章中に自分の意見を含めるにもかかわらず、客観的に書くことを求められるからです。
試験では設問に対し、まずは自分の意見を提示し、その意見が正しいことを証明するために客観的な事実やデータなどの根拠を論理的に述べる、という構成で論理を展開していきます。

感想と意見の違い(例文)

感想
「私はかまぼこが大好きだ。ほどよい弾力と香ばしい風味が食欲をそそる。家では正月にしか出てこないが、できればもっと食べる機会を増やしたいと思っている。」

意見
「かまぼこは、健康を意識する人が積極的に摂取すべき食物の一つである。体内の免疫細胞や抗体などは、タンパク質からできている。かまぼこはタンパク質を豊富に含んでいるため、積極的に取ることで健康的に免疫力を高めることができる。」

知らなければ書けない小論文の構成とは?

小論文の書き方で最も重要なのは、「構成」です。
いきなり小論文を書き始めるのではなく、必ず最初に構成を考える必要があります。

小論文の構成は大きく4部に分かれ、「問題提起→意見提示→論拠提示→結論」という順になっているのが一般的です。
この4部構成は、「序論→本論①→本論②→結論」と呼ばれることもあります。
それぞれの概要を確認していきましょう。

問題提起(序論) 与えられた設問に対して問題点を見つけ出し、論文のテーマと結論を決める。
意見提示(本論①) 決めたテーマに対する自分の意見を述べる。
論拠提示(本論②) 自分の意見を掘り下げ、自分の意見を証明するための体験談や客観的な事実、データを提示し、論理を展開していく。
結論 もう一度自分の意見と結論を述べて、締めくくる。

小論文の一般的な字数制限である600~800字で書く場合、

■序論100字
■本論①200字
■本論②300字
■結論100字

というように段落ごとの文字数を事前に決めておきます。

小論文を書く際は「構成の4つの要素」と「その文字数比」を意識しながら書くようにしましょう。

小論文の書き方を3STEPで紹介!

小論文の書き方は次の3つのステップに分かれ、この順に考えていくことが小論文を書くコツです。
順番に見ていきましょう。

ステップ1. 出題の主旨を理解する

まずは出題の主旨、「何を聞かれているのか?」をしっかりと把握します。
例えば、「雇用減少による格差拡大について論じなさい」という出題に対して「雇用減少」に関係無く「格差拡大」について論じてしまうとどんなにしっかり書けていてもNGとなってしまいます。

また、「賛成・反対の立場をはっきりと示したうえで」「具体例を挙げて」などの条件がある場合、それに沿って解答しなければ減点の対象となるため、問題文を読む際は必ず条件も確認しましょう。

ステップ2. 主張したい内容を決めて小論文の骨組みを作る

「何を聞かれているか」を理解できたら、次は「自分が主張したいこと」を決めましょう。
これは小論文の結論にあたる部分であり、構成を考えるうえで不可欠な要素です。

そしてその主張を元に、全体の構成を考えます。
構成は文章の「設計図」のようなものであり、設計図がないまま書き始めると、途中で文字数が足りなくなったり、論点がずれてしまったりして、質の高い小論文を書くことができません。
「自分の主張」をしっかり決めて、構成を組み立てましょう。

ステップ3. メモを使って論点や意見の整理をする

小論文の構成が固まってきたら、具体例や根拠などの材料を集めて小論文を書いていきます。
その際、「メモ」を活用するのがおすすめです。
「メモを書く時間がもったいない」と思うかもしれませんが、メモを書かずに小論文を書こうとすると考えがまとまりません。
紙に構成を書き、その周りにどんどんメモを書いて構成を膨らませます。メモを書く際は「キーワードだけ書いていく」「図や記号を使って視覚的に見やすくする」など、自分に合った方法を見つけて取り入れることが重要です。
十分メモが書けたら、構成の要素ごとに字数が収まるように文章をまとめていきましょう。

小論文の書き方を構成ごとに例文でチェック!

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ここからは実際の問題を想定して、構成を意識した小論文の書き方を例文とともに紹介します。

「SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の利用について、あなたの考えを600字以内にまとめてください」という問題が出題されたとします。

序論の書き方、書き出しは主張につながるように

テーマは「SNS」なので、まずは序論としてSNSに関する問題提起から始めます。

【例文】
学生がソーシャル・ネットワーキング・サービス(以下SNSと略す)を利用することを規制すべきだ、という意見をたびたび見かける。しかし、規制するのではなく、大人たちが正しい使い方を教えていくべきなのではないだろうか。

この例文のように、序論で重要なのは「結論を述べること」「あまり主観を入れないこと」です。
書き出しは主張につながるように、「SNSの規制」についての一般的な意見を述べ、それに対し「規制するのではなく、大人たちが正しい使い方を教えていくべき」という結論・主張をつなげていきます。
もちろん逆説でつなげずに主張を膨らませる形で書き出しても構いません。

本論①、意見提示は客観的な理由・根拠につながるように

本論①の意見提示では、主張について自分が思う意見を書きます。
ここで大事なのは次に客観的なデータや事実をもとに理由・根拠を述べられるような意見を書くことです。

【例文】
確かに、近年学生がSNSを原因とした事件に巻き込まれるニュースを目にすることが多い。インターネット上でのやり取りが当たり前になり、知らない人に連絡先を教えることへの警戒心が薄れていることが原因だと考えられる。実際に私の周りでもSNSで知り合った人と会った友人がいるし、テレビでもそのような話題をよく見かける。しかし、そもそも私たち学生には「正しいSNSの使い方」について学ぶ機会がない。自分の身を自分で守るためにも、どこかで使い方を学ぶ必要があるのではないだろうか。

小論文では話題を広げるために自分の意見を明確にする必要があり、序論で軽く触れ、次の段落で深く掘り下げていく、という書き方が一般的です。
テーマに対して自分は賛成なのか、反対なのか、どういう意見を主張するのかをしっかり意識して、意見をまとめるようにしましょう。

論拠提示は本論①と同じことを繰り返さない

ここでの本論は意見の根拠となり、小論文全体の中心になるので、表面的な部分からさらに掘り下げていく必要があります。

本論①と同じような内容を繰り返さないようにしましょう。

【例文】
実際、大人たちはビジネスツールとしてSNSを有効活用している。総務省が行っている「通信量動向調査」によると、20~50代がSNSを利用している割合は約8割と高く、ビジネスパーソンにとってSNSは必要不可欠なものであることがわかる。大人になってから必ずといってよいほど使うSNSを、学生の間だけ規制する理由はないといえるだろう。むしろ早い段階から、正しい使い方を学んでおくべきだ。

今回の例文では、客観的なデータとして総務省が行っている調査を根拠として提示しています。
文字数が多い場合は適宜段落を変え、情報が不足する場合は体験や経験を盛り込んで文章に肉づけしていきましょう。

結論は問題に対する答えをしっかり述べる

最後に結論で締めくくります。

【例文】
このように、SNSは誰しもがいずれ利用するものであるため、臭いものに蓋をするように学生のSNSの利用を規制するのではなく、実際に利用している大人たちが正しいSNSの使い方を教えていくことが重要だと考える。

小論文の結論は「まとめ」ではなく、あくまで問題に対する答えを書くことが求められます。
そのため、追加の内容や感想などを書く必要はありません。

今回の例文では、「SNSの利用に関するあなたの考え」が問題で、「大人たちが正しいSNSの使い方を教えていくべきだ」が答えにあたります。序論と結論で答えを述べ、本論で理由を説明する構成になっています。

基本的に序論と結論は同じ内容になるということを覚えておきましょう。

書き出しのコツや話を展開させるテクニック

書き方がわかっても、いざ自分で書こうとすると「書き出しはどうすればいいのか」というように何を書いてよいのかわからず、手が止まってしまうものです。
そんなときは、次に紹介するテクニックを使いましょう。

問題点の解決方法にあえて反論を入れる

小論文の構成は、問題点に対して自分の意見と根拠を提示し、解決方法を論じるのが一般的です。
しかし、あえて自分の意見に対して反論する方法もあります。
書き出しの要素としてよく使われるのが、「確かに~」とそれにつながる「しかし~」です。

自分の意見のメリットを提示
→確かに~という面もあるが、一方で~
→しかし~なので、やはり~である

と、反論の内容よりも自分の意見のメリットのほうが強いことを伝える流れで書いていきます。
このように反論を入れることで、書き出しを思いつきやすくなったり、結果として広い視野をもっていることを伝えられたりします。またネガティブな要素をカバーできる解決策を提示できれば、結論に説得力が増します。

話題を広げるときには疑問を使う

小論文を書いていて手が止まったときは、自分の意見に対して「なぜそう思うのか?」という疑問を投げかけていくと、話題を広げるヒントが見つかります。

例えば、
「本を読むことは大切だ」
→「なぜ大切なのか」
→「インターネットでは得られない深い知識を得られるからだ」
→「なぜ本だと深い知識を得られるのか」

という流れで、「なぜ?」を繰り返すことで伝えたいことが掘り下げられ、内容を深めていくことができます。
このように自分の意見に対して常に疑問を投げかける習慣を身につけておくとよいでしょう。

大幅減点の元!小論文でやってはいけないタブー

小論文を書くうえで、やってはいけない書き方や構成がいくつかあります。
かなりの減点になる可能性があるので気をつけましょう。

文字数不足や大幅な文字数オーバー

求められる文字数に足りない、あるいは大幅にオーバーすると減点の対象になります。
出題によって書くべき文字数は変わりますが、以下を参考におおよその文字数を知っておきましょう。

■必要な文字数の目安
・○○字以内:〇〇字の9割以上(例:800字以内→720字~800字)
・○○字程度:○○字の前後1割以内(例:700字前後→630~770字)
・○○字~●●字:その範囲内

小論文に慣れない間は、必要な文字数に達しないことが多々あります。
先に述べた話題を展開させるテクニックやメモをしっかりと活用しましょう。

逆に文字数がオーバーしてしまう場合は、次のような箇所が無いか確認し、修正することで密度の濃い文章にしていきましょう。

・簡単に表現できる箇所
・省略できる箇所(優先度が低い、繰り返し)

論理に一貫性がない

小論文は、読んだ人を納得させられるかどうかが重要で、必要なのは「論理の一貫性」です。
論理の一貫性がない文章の例を見てみましょう。

【例文】
勉強の効率を上げるためには、十分な睡眠時間を確保することが重要だ。しかし、早い時間からベッドに向かえばいいというわけではない。ベッドの中でスマートフォンを使っていると脳が刺激されて睡眠に至るまで時間がかかってしまうし、睡眠の質も低下する。眠りにつく際にはスマートフォンを手が届く場所に置かない方がいいだろう。

この文では主張が「勉強の効率を上げるためには、睡眠時間を確保することが重要」だったのに、最後には「眠りにつく際はスマートフォンを手が届く場所に置かない方がいい」になってしまっています。
短い文章だと気づきやすいですが、長い文章だといつの間にか主張がすり替わってしまうことがよくあります。
小論文を書く際にはこのように自分の主張がぶれていないかを確認しましょう。

事実と推測が区別されていない

客観的な事実と自分が推測したことは、区別して書く必要があります。
両者が混ざってしまうと、どの部分が根拠なのか、それに対して受験生がどのような意見をもっているのかがはっきり伝わりません。
「この受験生は自分の意見をもっていない」「根拠となるデータを自分の意見のように書いている」と思われて評価が下がってしまうので、事実と推測ははっきり区別して書きましょう。

以下のような表現を用いると、事実と推測を区別できます。

■事実を述べるときの表現
・~である
・~という結果が出ている
・実際に~

■推測を述べるときの表現
・~と考える
・~ではないだろうか
・~と推測する

具体性がなく説得力がない

小論文は「説得力」が重要です。
したがって、本論の根拠となるデータや具体例は信頼性の高いものでなければなりません。
具体例が弱い、あるいは具体例に対する掘り下げがないと、途端に説得力のない小論文になってしまうので注意が必要です。
具体例を挙げる際には、以下の点に気をつけましょう。

■具体例を挙げる際のポイント
・具体例がテーマや結論とどう結びつくのかを説明する
・誰もが知っているようなニュースや現象などから具体例を挙げる
・根拠とするデータや資料は公的機関が発行しているものを参照する

細かい減点をされないために!原稿用紙の使い方や小論文独自のルールを理解しよう

ここまでの内容を理解し実践できるようになったら最後に、小論文を書く際に守らなければならないルールについて理解しておきましょう。
せっかく小論文が書けるようになってきても細かいところで減点されるのはもったいないので、小論文を練習する際には完璧にできるようにしてください。
少し多いため、小論文を書く際には何度も見直してしっかり自分のものにしてください。

段落分けや1文字下げのタイミングを守る

わかりやすい小論文を書くためには、適切な段落分けが必要です。
意味や内容が区切れるようなタイミングで段落を分けるのが一般的で、1つの段落で伝えるメッセージは1つに絞ることを意識しましょう。

また段落が変わったら、必ず行頭を1文字下げます。
段落は2文以上でなければならないので、1文だけで終わってしまう段落がないよう注意してください。

促音や句読点、「」などの記号は1マス使う

「っ」や「ゃ」、「ぅ」などの促音や拗音も1文字として扱い、1マスを使って記入しなければなりません。
同様に、句読点やかっこなどもそれぞれ1文字として扱います。
ただし、句読点や閉じかっこ、閉じかぎは行頭に置くことができません。その場合は前行末のマスの文字とあわせて、2文字を1マスに書きます。

「だ・である」調に統一する

丁寧に書こうとして「です・ます」調にしないようにしましょう。

「誤字脱字」や「い抜き・ら抜き言葉」

誤字・脱字があると国語力がないと判断され、減点の対象になります。

また、「い抜き言葉」「ら抜き言葉」も厳禁です。
「い抜き言葉」は、「している」「走っている」などから「い」を抜いた言葉です。
同様に「ら抜き言葉」は、「食べられる」「見られる」などから「ら」を抜いた言葉を指します。

もちろん、「マジで」「ガチ」などの若者言葉も避けるべきです。
採点者は言葉の使い方もよく見ているので、細心の注意を払いましょう。

文学的表現を避ける

「文学的表現」とは、詩歌や小説に用いられる倒置法や体言止め、比喩表現などを指します。
小論文は説明文なので、作文のような文学的表現を使ってはいけません。

また、鍵かっこも、引用以外では使えません。会話文や格言を文中で使いたい場合は、英語で言うところの間接話法を用いる必要があります。

×直接話法:父は「お前が悪い」と言った。
〇間接話法:父は私が悪いと言った。

カタカナの使い方に気をつける

カタカナは、日本語で表現できない外来語に用いるのが基本です。適切な表現がある場合は、日本語を使いましょう。
また、もともと日本語だった言葉をカタカナで書くことも避けましょう。
例:「ショック」→「衝撃を受ける」、「ウソ」→「うそ」など

略語を使わない

省略表現や略語を使ってはいけません。公的機関や条約名などを書く際は特に注意してください。
略する場合は先に説明した上で断るようにしましょう。
例:「コンビニ」→「コンビニエンスストア」、「WHO」→「世界保健機関」など

口語体を使わない

小論文では話し言葉は使わず、書き言葉を使いましょう。
例:「~だと思う」→「~だと考える」、「だから」→「したがって」など

オノマトペを使わない

擬態語や擬音語のことをオノマトペといいます。
小論文ではオノマトペを使ってはいけないので、適切な言葉に書き換えましょう。
例:「コツコツ」→「堅実に」、「スラスラ」→「流暢に」など

近接同語や重複表現を使わない

文章内で同じ言葉を繰り返す「近接同語」を使うと、単調で無駄の多い文章になってしまいます。
また、繰り返しを避けるという意味では、「重複表現」も使ってはいけません。
「頭痛が痛い」「まず最初に」などは重複表現の代表例です。

まとめ

小論文は作文とは異なり、客観的な視点で書くことが求められる「説明文」です。
慣れるまで難しく感じるかもしれませんが、書き方・構成の基本的なルールを理解することで、誰でも簡単に小論文を書けるようになります。
この記事を参考にして、小論文の問題にどんどん挑戦していきましょう。

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