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2021.02.11      2023.10.06

勉強すると痩せる!?勉強でカロリーを消費するメカニズムを解説

勉強すると痩せる!?勉強でカロリーを消費するメカニズムを解説

運動すると効率よくカロリーを消費できますが、ランニングやウォーキングなどの運動だけがカロリーを消費する方法ではありません。

勉強すると脳が活性化され、運動したときと同じようにカロリーを消費します。勉強によって実際に痩せたという噂もありますが、なぜ、勉強するだけでカロリーが消費されるのでしょうか。この記事では、勉強でカロリーが消費されるメカニズムについて解説します。

カロリーの消費を考慮しながら、効率よく勉強ができる方法についても紹介しますので、積極的に取り入れてみましょう。

勉強するとカロリーを消費する仕組み

運動した後で軽い疲労感を覚えるように、勉強した後「脳が疲れた」と感じた経験はありませんか?これは、勉強することによってカロリーを消費しているためです。暗記や計算などで頭を使うと、カロリーを消費します。

ここではカロリー消費の仕組みを解説します。

頭を使って勉強できるのは、脳がカロリーを消費しているから

長時間の勉強を終えて「脳が疲れた」という感覚になるのは、脳がカロリーを消費している証拠です。勉強中は、脳を使うことでカロリーが消費されます。

人間は、1日に約2,000キロカロリーを消費します。このうち脳を使うことによって消費されるのは約2割の、400キロカロリーほどです。

厚生労働省によると、体重60㎏の人が普通の速さで約2時間14分歩いた場合の消費カロリーが約400キロカロリーとされています。それほどに、脳はカロリーを消費していることがわかります。

1時間の勉強で、約100kcalのカロリーが消費される

消費されるカロリーは体重や性別、年齢によって異なりますが、約1時間の勉強で消費されるカロリーは平均で約100キロカロリーと言われています。これは以下の運動と同じくらいだとされています。

・ウォーキング(50分)
・ランニング(20分)
・水泳(20分)
・自転車(20分)

100kcalと同じ量の食事

100キロカロリーは食事で言うとどれくらいに相当するのでしょうか?100キロカロリー分の食事の例は以下の通りです。

・ご飯(1/2杯)
・食パン6枚切り(2/3枚)
・鶏のからあげ(大1個)
・ソーセージ(1.5本)
・お好み焼き(1/5枚)

1時間勉強しているだけでからあげ大1個分もカロリーを消費すると考えると、ダイエット効果がありそうに感じますよね。

勉強でカロリー消費すれば痩せる?気になるダイエット効果とは?

勉強しているときでもカロリーを消費することがわかりましたが、勉強にはどれほどのダイエット効果があるのでしょうか。ここでは、勉強中の食欲との関係に触れながら、勉強することで得られるダイエット効果について解説します。

食欲がなくなることで痩せることもある

人が食欲を感じるのは、脳にある中枢神経が信号を発するためです。体内の糖分量や脂肪量を感知し、糖分を補給する必要があれば人は空腹を感じます。

勉強に集中して脳を働かせていると、脳に多くの血液が流れ込みます。脳内の血液量が増えると、食欲をつかさどる摂食中枢の働きが鈍ります。そのため、勉強に集中しているときは空腹を感じにくいのです。

食欲を感じにくくなるという点では、一定のダイエット効果があるという見方もできます。

勉強だけでは脂肪は燃焼できない

体重を減らすためには、体の脂肪を燃焼させる必要があります。脂肪をエネルギーに変えて運動することで体重が落ちていくのです。

しかし勉強は運動と違い、脳を動かすだけで体を動かすことはありません。脳を使うことによるブドウ糖の消費だけでは、脂肪を燃焼してエネルギーに変えることはできないのです。

痩せることを目的に勉強をするのは非効率

勉強時のカロリー消費量をもとに計算すると、72時間勉強することでようやく1kg体重が減ります。

運動は、継続することで消費カロリーを増やすことができます。一方で、脳は常時動いている部位であるため、長い時間勉強したからといって脳のカロリー消費量が飛躍的に増えるわけではありません。

このことから、ダイエットを目的とした勉強は非常に効率が悪いといえます。

カロリーの消費しすぎに注意!勉強中のエネルギー不足が良くない理由

カロリーの消費しすぎに注意!勉強中に糖分不足になってはいけない理由

勉強には運動ほどのダイエット効果は見込めないとはいえ、勉強中もカロリーは消費されています。集中して勉強に取り組むことはよいことですが、脳を使いすぎることによって起こる糖分不足は避けなければなりません。

ここからは、勉強中に糖分不足を避けるべき4つの理由について解説します。

脳のエネルギー源はブドウ糖

脳が正常に動くためには、ブドウ糖が必要です。ブドウ糖は赤血球や腎臓を動かすためにも使われますが、とりわけ脳は多くのブドウ糖をエネルギーに変えて動いています。

しかし、ブドウ糖をやみくもに摂取すると逆効果になることもあります。「ブドウ糖・カフェイン・DHAは効果ある?勉強に効果的な食べ物の摂り方を解説」の記事で勉強に効果的なブドウ糖の摂り方を紹介しています。ぜひ日々の食事の参考にしてみてください。

集中力が低下する

難しい計算問題や暗記を繰り返すと、脳の中で多くのブドウ糖が消費され、エネルギーに変換されます。このブドウ糖が足りなくなると、脳がエネルギー不足を起こし、次第に集中力が下がっていきます。

脳はその他の臓器と比較すると、エネルギーの消費量が多い部位です。エネルギー不足による集中力の低下は、糖分をしっかり摂取することで避けられます。普段からバランスのよい食事を摂ることを意識し、特に糖分が不足しないように気をつけましょう。

記憶力が低下する

脳を酷使することによるブドウ糖不足は、集中力だけでなく思考力や記憶力にも影響を及ぼします。ブドウ糖が不足したまま勉強を続けても、学習効果は上がりません。

最近の研究で、血中にブドウ糖が豊富にあるとき、記憶力が高まることがわかりました。脳のパフォーマンスを良好に保ちながら勉強を進めるためには、ブドウ糖のもととなる糖分が必須というわけです。

イライラや疲労を感じる

脳を動かしているのはブドウ糖ですが、ブドウ糖をエネルギーに変換するためにはビタミンB1が必要です。カロリーの消費に伴い、ブドウ糖と一緒にビタミンB1も失われていきます。ビタミンB1が欠乏すると、代謝がうまく行われずイライラしたり、疲労を感じやすくなったりします。

これらの症状が集中力の低下を招くこともあるため、代謝を促し、疲労回復効果もあるビタミンB1を積極的に摂るようにしましょう。 ビタミンB1は豚肉やレバー、ナッツ、豆類に多く含まれています。

甘いものを食べたい衝動にかられる

勉強することによってブドウ糖が消費されると、体が自然と糖分を求めるようになります。疲労を感じたとき、無性に甘いものを食べたくなるのはそのためです。

砂糖はブドウ糖に分解されやすい性質があるため、摂取するとすぐにエネルギーに変わります。そのため、疲れているときはお菓子やケーキといった甘いものがほしくなるのです。

勉強をしているとつい甘いものを食べたくなりますが、間食は生活習慣を乱し、太る原因にもなるので十分に気をつけましょう。とはいえ節度を守って適切な量を食べる分には、気分転換にもなるので問題ないでしょう。

カロリーを消費しながら勉強に効率よく取り組む方法とは?

運動ほど大きくカロリーを消費するものではありませんが、勉強に取り組むことでも一定のカロリーが消費されます。効率よく勉強しながらカロリーも消費できるとなると、勉強へのモチベーションも高まるでしょう。

ここではカロリーを消費しつつ、効率よく勉強できる方法を5つ紹介します。

とにかく勉強に集中する

脳を使えば使うほど、消費カロリーは増えていきます。勉強に集中しているとき、消費カロリーはかなり多くなるのです。

スマホやテレビを観ながらダラダラ勉強するのではなく、短時間でも集中して勉強する方が、ダイエット効果は高くなります。ダイエット効果だけでなく、集中することによって勉強の効果も高くなるため一石二鳥といえるでしょう。

空腹感を忘れて勉強に没頭するようになると間食の回数が減るため、ダイエットにおいてもさらにプラスの効果が期待できます。

勉強に集中できる環境に移動する

やる気はあるのに集中力が続かない人は、集中して勉強できる場所を探しましょう。塾の自習室や図書館といった「勉強しなければならない環境」に身を置くことで、自宅で勉強するときよりも集中できるはずです。

塾の自習室や図書館では飲食を禁止していることが多いため、間食を防げるというメリットもあるでしょう。

勉強中にスマホを手元に置いている人は、スマホを別室に置くなどして勉強に集中しましょう。気になるものを視界に入れないだけで、集中力をぐっと高めることができます。

適度に糖分を補給する

勉強によってブドウ糖が不足すると、次第に体が甘いものを欲するようになります。このような状態が頻繁に起きたり、長時間続いたりすると、体が甘いものを欲する状態が常態化し、不要な糖分まで摂取してしまうおそれがあります。

脳内の糖分不足を防ぐために、あるいは糖分不足を解消するために糖分を摂りすぎると低血糖を起こし、かえって集中できなくなることもあるため十分注意しましょう。

糖分を補給する際はチョコレートやグミ、ラムネやバナナといった簡単に食べられるお菓子や果物を選ぶようにするとよいでしょう。

間食は満腹にならない程度にする

チョコレートやグミといった手軽なお菓子を間食として食べる際は、満腹にならない程度にとどめておくことが大切です。

人間は、満腹になると眠くなります。眠気によって勉強に集中することができなくなるため、小腹を満たす程度の量にしておきましょう。

栄養バランスの摂れた食事を3食きちんと食べる

間食として適量のお菓子や果物から糖分を摂取することは問題ありませんが、本来は食事から摂取するものです。朝から活発に動くためには、エネルギー源となる糖質や脂質を食事から摂取するようにしましょう。

このとき、体をつくる栄養素であるたんぱく質も忘れずに摂ってください。たんぱく質は、体温を上げ、体と脳のコンディションを整えるために不可欠なものです。勉強にしっかり取り組むために、日々の食事や体づくりにも気を配りましょう。

【まとめ】勉強には適度な糖分補給が必要!

運動だけでなく、勉強でもカロリーを消費します。勉強によるカロリー消費にはブドウ糖が深く関わっており、ブドウ糖がエネルギーに変わることで脳を動かします。そのため、ブドウ糖が不足すると勉強がはかどらなくなり、学習効果が下がります。

勉強をするときは適度に糖分を補給し、集中して勉強に取り組める環境に身を置くといった工夫が必要です。勉強でカロリーを消費するメカニズムを正しく理解し、高い集中力を保って勉強ができるように、体のコンディションや学習環境を整えることを意識してください。

明光義塾では、授業に集中しやすい環境を整え、習慣的に勉強に取り組めるようきめ細かなサポート体制を提供しております。塾に通い、さらに効率よく勉強を進めたいという人は、ぜひ一度明光へお問い合わせください。

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