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2018.04.02      2023.10.05

PTA役員のメリット・デメリットとは?保護者から聞いた声を基に解説!

PTA役員のメリット・デメリットとは?保護者から聞いた声を基に解説!

保護者が学校活動に参加することになるPTAの活動には、何をするのかわからず戸惑う方もいるでしょう。そこで、個別指導の明光義塾では2018年6月21日~2018年6月25日、小学生6年生から中学3年生の子どもを持つ全国の保護者男女600名を対象に、インターネットにて保護者同士の人間関係・PTAに関する実態調査を実施しました。

本記事では、保護者へのアンケート結果を基にPTA活動の実態を探り、PTA役員になるメリットと、PTA役員になったときの懸念点について解説します。

PTA役員に関する意識調査の結果

個別指導の明光義塾が実施したアンケート「PTA役員に関する意識調査」の結果より、PTA役員の実態と活動に対する保護者の思いをご紹介します。

あなたは、今までPTA役員をしたことがありますか?

小学生6年生から中学3年生の子どもを持つ保護者に、今までPTA役員をしたことがあるかを聞いたところ、「ある」と回答した方は74.0%でした。2016年の調査結果でも、61.4%の方がPTA役員の経験があることから、一度はPTA役員を経験する方が多いとわかります。

PTAの役員を経験してよかったと思いますか?

PTA役員を経験したことがあると答えた方に、PTAの役員を経験してよかったと思うかを聞いたところ、「良かったと思う(21.2%)」「どちらかというと良かったと思う(34.5%)」と合わせて55.7%の方が、PTA役員を経験したことについてポジティブに評価をしていることがわかりました。

「どちらでもない」と回答した方は、31.3%にのぼることから「一度はやらなければならないのだから仕方ない」と、割り切って活動した方が一定数いることも読み取れます。

保護者同士の交流に関する意識調査の結果

次に、保護者同士の交流について、2016年と2018年のアンケート結果を比較してご紹介します。

これまでお子さまのクラスの保護者のなかに、あなたが友人と呼べる方は何人いましたか?

これまで友だちと呼べる保護者が何人いたかを聞いたところ、2016年の調査結果では1人と回答した方が10.8%、2人が20.6%、3人が12.1%、4人が2.9%、5人以上が12.8%と59.2%の方が保護者のなかに友だちといえる方が1人以上いることがわかりました。その一方で「いない」と答え方は、40.8%にのぼります。

一方、2018年に実施した同調査によると、これまでお子さまのクラスの保護者のなかに友だちといえる方がいると答えた方は、73.2%にのぼり、14%増加したことがわかります。さらに「いない」と回答した方は、23.8%という結果が出ており、2016年調査と比べると17%減少しています。

このアンケート結果から、保護者同士の交流が増えていることがわかるでしょう。

お子さまのクラスの保護者の友人とはどのように交流していますか?

次に、お子さまのクラスの保護者に友人と呼べる方がいると回答した方に、友人とどのように交流しているかを聞いたところ、2016年、2018年ともに「店でお茶や食事をする」「SNSでやり取りをする」「お互いの家を行き来する」という回答が第1位から第3位を占めました。

2016年から2018年にかけて、それぞれ「店でお茶や食事をする」と回答した方が19.8%、「SNSでやり取りをする」と回答した方が21.5%増加しています。

保護者同士の人間関係に悩んだことはありましたか?

保護者同士の人間関係に悩んだことがあるかを聞いたところ2016年の調査では「ある」と回答した方が35.4%、「ない」と回答した方が64.6%という結果が出ています。

また、2018年実施の同内容のアンケート結果では「ある」と回答した方は49.7%、「ない」と回答した方は47.0%という結果が出ており、2016年調査と比較すると、「ある」と回答した方が14.3%増加、「ない」と回答した方が17.6%減少したことがわかります。

保護者の声から見えてきたPTA役員になるメリット

ここからは、PTA役員と保護者同士の交流に関する意識調査から挙がった保護者の声を基に、PTA役員になることのメリットを解説します。

学校の様子がわかる

PTA役員になると学校に行く機会が増えるため、学校の様子がわかることがメリットといえます。お子さまが置かれている環境に触れることで、日々の様子が把握しやすくなるでしょう。PTA活動が日中に行われるときには、学校生活を送るお子さまの姿が見られるかもしれません。PTA役員になった保護者からは「学校の雰囲気や生徒の様子がわかって安心しました(中学3年生・女子の保護者)」という声が挙がっています。

また「行事が先に分かるので、予定が立てやすく、助かりました(お子さんの年齢・性別不明)の保護者」との声からもわかる通り、行事や学校運営など、外部からはわかりにくい情報がほかの保護者よりも早く正確につかめるのも、PTA役員になることのメリットの一つです。

保護者同士のつながりが持てる

PTA役員になるとほかの保護者と協働し、交流することで密接な関係が生まれることも大きなメリットといえます。保護者のなかには「何度も学校に出向いて大変でしたが、普段話したことがない保護者の方と交流できたり、学校の様子も知ることができたので、良かったと思います(中学3年生・女子の保護者)」という声も寄せられました。

また、行事の準備や係の仕事などでは同学年だけでなく、他学年の保護者とも一緒に活動する場面もあります。「違う学年の親御さんと知り合いになれた(中学1年生・女子の保護者)」という声もありました。交流の幅が広がれば、情報交換や育児・教育の相談などができる友人関係に発展する可能性もあるでしょう。何でも言い合えるような仲になれば、お子さま同士の関係を保護者間で調整できるというメリットも生まれます。

教職員との交流が得られる

「進学する中学校の校長・教頭、PTA役員らと交流を持つことができ、学校生活、進学に役立つ情報を多く得ることができた(小学6年生・女子の保護者)」という声が挙がる通り、教職員との交流が密になることもPTA役員を経験するメリットといえるでしょう。

担任の先生はもとより、学年主任や教頭・校長などとも接触の機会があり、何度も顔を合わせることで自然と親しくなれる可能性があるでしょう。信頼関係が築ければ、お子さまのことで困ったときに相談しやすくなり、学校に意見があるときにはコミュニケーションを取りやすくなります。

保護者も人間的に成長できる

PTA役員になると、保護者・教職員・地域の方々など、普段つながりの少ないさまざまな人とかかわる機会が得られます。仕事とは違う角度で社会参加や協働する経験ができ、保護者自身が人間的に成長できることもメリットといえるでしょう。保護者からも「いろいろな個性をお持ちのお母さんと交流する機会が増える。役員活動を通して、人間関係はじめ自分が成長する機会を得ることができる(高校生以上・女子の保護者)」という声が寄せられました。

活動内容によっては研修会や講習会が行われることもあり、新しい知識を身につけ、保護者同士で学び合える貴重な機会が得られるでしょう。

保護者の声から見えたPTA役員になる懸念点

保護者の声から見えたPTA役員になる懸念点

PTA役員になるメリットを理解したうえで、次に保護者の声を基にPTA役員になることの懸念点についてもご紹介します。

時間を取られる

PTA役員になることの懸念点として、活動によって時間を取られてしまうことが挙げられます。仕事をしている保護者であれば、PTA活動のために勤務時間の調整をしたり、有給を消化したりする必要があります。

近年PTA役員の役割は見直され、効率化されつつあるようですが、非効率な慣習や作業内容が残ってしまっている場合もあります。話し合いが延長されて時間通りに終わらないということもあるので、PTA活動日は時間に余裕を持っておくことがおすすめです。

さらに、お子さまが2人以上いる場合、同じ年度にPTA役員が重なると保護者の負担は倍増します。重なることがないように、調整することが大切です。

人間関係のトラブルが生じる可能性がある

PTA役員になることの懸念点として、人間関係のトラブルが起こる可能性もあります。同じ年齢のお子さまがいるとはいっても、さまざまな個性を持った保護者が集まれば人間関係のトラブルが生じてしまうこともあるでしょう。役員のメンバーによっては意見の食い違いが発生してしまうこともあり、ストレスの多い活動になる場合も考えられます。

お子さま同士の関係が保護者同士の関係に響いてしまうこともあるので、人間関係には注意が必要です。保護者同士の関係がよければお子さま同士も良好な友人関係を築ける可能性が高いため、お子さまのためにも仲良く楽しく活動できるよう、意識しておく必要があります。

負担を押しつけられることがある

PTA役員は全員が一度はやると決められていることがあります。しかし、役員の種類によって負担に差があり、過分な負担を押しつけられてしまうことも懸念されます。担当するイベントや行事が異なるため、仕事量が多少偏ることは仕方ありませんが、役割の内容をよく把握していないことや上下関係などによって負担が集中してしまうこともあるでしょう。

役割を引き受ける前に前年度の作業内容を確認しておき、できないと思ったときにははっきりと断りましょう。またほかの保護者に負担が偏っていないかも気にかけ、できる範囲で平等に役割を担う気持ちが大切です。

まとめ

PTA役員の活動に関して、保護者へのアンケート結果からPTA役員になるメリットとPTA役員になったときの懸念点について解説しました。

PTAの役員を経験してよかったと思うかを調査したアンケートでは、約半数以上の方がPTA役員を経験したことについてポジティブに評価していることがわかりました。時間や労力の負担は否めないものの、お子さまが通う学校や教職員について知れる貴重な機会と考え、ほかの保護者と交流しながら楽しんで取り組みましょう。

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