2020.09.25
勉強する場所で集中力に差が出る!勉強場所を選ぶコツとは

勉強に集中できない場合、場所や環境が原因となっているケースがあります。しかし、ちょっとした工夫で集中力が高まるケースもあります。勉強がはかどらないと悩んでいる方は、環境や勉強する場所を見直してみてはいかがでしょうか。
今回は、勉強に集中できない原因や、勉強に集中できるおすすめの場所、集中力を維持するための方法などについて詳しくご紹介します。
勉強場所も関係ある?勉強に集中できない主な3つの理由
勉強に集中できない理由としてどのようなことが挙げられるのでしょうか。ここでは、集中力を削ぐ主な原因を3つご紹介します。
周辺に誘惑がある環境で勉強している
集中しようと思っても、勉強机の周辺にスマホやタブレット、ゲーム機器などがあると、集中力を保つのは難しくなります。
特にスマホは手の届くところに置きがちですが、通知設定がオンになっていると、通知があるたびにチェックしてしまうため、勉強に集中できません。
スマホはゲームや動画も楽しめるので、集中力を削ぐだけではなく、時間を無駄にする要因にもなります。
勉強時間を決めていない
勉強する時間をあらかじめ決めておかないと、メリハリがなくダラダラと過ごしてしまい、時間だけが過ぎていきます。勉強のゴールが見えないので、モチベーションが上がりにくいのです。
また、勉強時間が決まっていないと休みたいときにいつでも休めるため、集中力を持続することが難しくなります。「この時間までは勉強する」という目標があるだけでも集中力が高まるので、勉強を始める前に必ず時間を決めておきましょう。
ずっと同じ空間で勉強している
同じ場所で勉強していると、次第に飽きてしまい集中力が切れてきます。集中して勉強したつもりでも、同じ場所で続けているというだけで「場所や状況そのもの」に飽きてしまい、効率が悪くなってしまうのです。
勉強に限らず、「ずっと同じ場所にいる」ことは難しいもの。ただでさえ失われがちな勉強への意欲を保ち続けるためにも、適度に場所を変えるといった工夫も必要でしょう。
勉強場所に必要な5つの条件
勉強に集中するためには、勉強する環境や場所が大切になります。
ここでは、勉強場所に必要な条件を5つご紹介します。
空調が整っている
冷暖房設備は勉強場所には不可欠です。暑すぎる場所や寒すぎる場所にいると集中力が散漫になり、勉強の意欲が減退してしまいます。勉強をするときはクーラーや暖房をつけて、ストレスのない環境を整えるようにしましょう。
エアコンの温度設定が適切でないと、勉強に集中できなくなるだけでなく、体調を崩してしまう可能性があるので十分注意してください。
周りに誘惑するものがない
ゲーム機器やスマホ、マンガといった誘惑するものが周りにあると、勉強に集中できず、モチベーションも上がりません。勉強中に気が散るようなものは周囲に置かないようにしましょう。自室の場合は、「勉強するときだけ片付ける」という方法もアリです。
スマホは、目につかない場所に片付けても通知が来ると気になってしまうので、通知設定は必ずオフにしてください。
静かな環境
勉強をするときは、なるべく静かな場所を選ぶようにしましょう。話し声や物音がうるさい場所では気が散ってしまい、思うように集中できません。
特に、人の話し声は集中力を下げる大きな原因になります。話を聞いていないつもりでも、脳が会話の内容を勝手に聞き取ろうとするため、勉強の効率が著しく低下してしまいます。
自宅や学校から通いやすい距離にある
自宅や学校から勉強する場所が遠いと、勉強する時間が限られてしまいます。わずかな時間だけ勉強しても、集中力は高まりません。移動に疲れて、眠たくなってしまうこともあるでしょう。
体力と時間を勉強に割くためには、自宅や学校から通いやすい場所を選ぶことが大切です。
休憩できるスペースがある
勉強の合間に適度な休憩をとることは、集中力の維持につながります。そのため、勉強場所に休憩できるスペースがあるかどうかは重要です。休憩をしても気分転換ができないまま、ストレスを感じながら勉強を続けても集中力は上がらず、効率も悪くなります。
貴重な時間を無駄にしないためにも、勉強の合間に何も考えない時間や、ボーっとできる時間が作れるスペースがある場所を選びましょう。勉強場所に休憩スペースがない場合は、気分転換を兼ねて別の勉強場所に移動するのも一つの手段です。
集中力が高まる!おすすめの勉強場所6つ

ここからは、集中力が高まるおすすめの勉強場所を6つご紹介します。集中できる場所がなかなか見つからないという人は、ぜひ参考にしてください。
自室
自分の部屋がある場合は、そこで勉強するのが最も効率的です。他人に邪魔されることがなく、気になる雑音もありません。自分のタイミングで勉強をスタートできるうえに、オンとオフの切り替えも簡単にできます。さらに、別の場所に移動するための交通費や時間もかかりません。参考書や筆記具などの勉強道具もすべて揃っているはずです。
ただし、自分の部屋は誘惑が多い場所でもあるため、机の上を整理整頓して、勉強の邪魔になるものは目につかないところに片付けてから勉強を始めるようにしましょう。
リビング
自室だとスマホやゲーム機などを手にしてしまうという人は、自宅のリビングで勉強しましょう。家族がいたり、テレビがついていたりして集中できないイメージがありますが、家族の目を感じることで、適度な緊張感を保つことができます。親にとっても「家事をしながら見守ることができる」というメリットがあります。
家族がいない時間帯なら、広々とした場所で勉強に取り組むことができます。当然ながら、リビングは自宅にあるので移動時間もかからず、すぐに勉強をスタートできます。
図書館
静かさを重視するなら、図書館がおすすめです。図書館は周りに集中している人が多いので、周囲に溶け込むようにして勉強することができます。また何時間利用しても無料のため、場所にかかるコストを気にする必要がありません。
ただし、図書館は開館日や開館時間が決まっています。いつでも利用できるわけではないですが、学習のリズムに合わせて活用すれば勉強の効率アップに役立つはずです。
自習室
学校や予備校、塾の自習室も、集中して勉強したいときにおすすめです。自習室は勉強するための場所なので、自然と気合いも入るでしょう。辞書や参考書類も用意されているため、わからないこともすぐ調べることができます。
また、周囲には合格を目指して勉強しているライバルがいるので、緊張感が漂う中で集中したいときにも適した場所です。
カフェやファミレス
カフェやファミレスは、長い時間勉強したいときや、友だちと一緒に勉強したいときなどにおすすめです。空いている時間帯を狙えば比較的静かですが、時間帯によっては騒がしいこともあるので、じっくり考えるような勉強をするときには適していません。
最近は、自習のために利用できる「勉強カフェ」が注目されています。会員制で会費がかかる場合もありますが、騒がしさを避けて静かなカフェで勉強したいというときにはおすすめの勉強場所です。
飲食店やコンビニのイートインコーナー
コストを下げつつ勉強の効率を上げたいなら、飲食店やコンビニのイートインコーナーもおすすめです。小腹が空いたら軽食を注文したり、お菓子を買ったりすることができる点もメリットです。
コンビニではコーヒーが100~250円くらいで買えるので、カフェで勉強する場合よりも出費を抑えられるでしょう。無料で利用できる場所ではありませんが、短時間の勉強には向いています。イートインコーナーが空いているコンビニであれば、比較的長い時間勉強することもできるでしょう。
勉強場所でさらに集中力を高めるコツ
ここからは、落ち着いて勉強できる場所で、さらに集中力を高めるコツをご紹介します。
Wi-Fi環境や電源を確保する
スマホやタブレットを使って勉強する場合は、検索をしやすくするためにも、Wi-Fi環境や電源がある場所を選びましょう。最近は無料でWi-Fiが利用できるファミレスやカフェも多いので、チェックしてみてください。
無料のWi-Fiを利用できない場合は、ポケットWi-Fiまたはスマホのテザリングを利用するのがおすすめです。長時間勉強する場合は、電源ケーブルやバッテリーを持っていきましょう。
耳栓を活用する
周囲の話し声や雑音が気になる場合は、耳栓を活用しましょう。最近はシリコン製の耳栓だけでなく、ノイズキャンセリング機能を持つ遮音効果が高い商品もあります。装着感には相性があるので、長く愛用できる使い勝手の良い耳栓を見つけましょう。
勉強に集中できない原因を「場所のせい」と決めつけないことも大切
常に勉強に集中できる環境を確保できることがベストですが、理想的ではない場所で勉強をすることもあるでしょう。また、静かな場所を求めて移動したとしても、そこで勉強に集中できるとは限りません。大切なのは、集中できない原因が場所だけにあると決めつけないことです。
勉強に集中するための場所や環境も大切ですが、「周囲の環境は気にしない」という心の余裕を持つことも、集中力を保つためには必要です。勉強に集中できる場所が見つからないときや、どうしても集中できない場合は、耳栓を使ったり、イヤホンで音楽を聴いたりして、乗り切りましょう。
まとめ
勉強への集中力は、環境に左右されることが多くあります。人によって集中できる環境は異なるので、自分に合う勉強場所を探すことが大切です。
自宅で勉強していると飽きてしまうという人は、カフェやファミレスを利用してみるといいでしょう。周囲が騒がしくない場所で集中したい人や、自分に合う勉強場所が見つからない人は、環境が整っている塾や予備校の利用も検討してみてください。
この記事を家族や友人に教える
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