2020.11.26
効率アップ!勉強に集中する方法・集中力が切れたときの対処法

定期テストや模擬試験で高い点数をとり、入試で合格を勝ち取るために必要なのが集中力です。ある程度のまとまった時間、勉強に集中することで、効率良く学習を進められるでしょう。
しかし中には勉強に集中できない子どもも少なくありません。どうすれば集中できるようになるのでしょうか。
今回は、勉強に集中する方法を、集中力が切れてしまったときの対処法と一緒に紹介します。
勉強に集中できない!考えられる原因とは
同じ学年の子どもでも、勉強に集中できる子とできない子がいます。両者の違いはどこにあるのでしょうか。勉強に集中できない原因を見ていきましょう。
もともと勉強が苦手
まずは、もともと勉強が苦手ということが考えられます。子どもに限らず人間は誰でも、苦手なことには積極的に取り組みたくありません。反対に得意なものや好きなものには、たくさんの時間をかけて集中できるでしょう。
苦手なものに集中することは大きなストレスです。勉強に対して苦手意識を抱いている子どもは、なかなか集中できません。
普段から飽きっぽい
2つ目は普段から飽きっぽい性格をしていることです。何をはじめるにも三日坊主で終わってしまうような子ども、または普段から飽きっぽいと感じている子どもは勉強に関しても飽きやすく、集中できません。
生活習慣が乱れている
普段の生活習慣が集中力の低さと結びついているケースもあります。夜遅くまで起きている子どもは睡眠不足になりがちです。日中起きていても眠気で頭がボーっとしてしまい、勉強に集中できません。
また運動不足も原因として考えられます。運動をしないと身体に疲労を感じないため、夜眠れなくなってしまいます。また血流が悪くなることから脳が活性化せず、集中力や記憶力の低下にもつながるのです。
とくに受験を直前に控えた子どもは、1日中勉強で身体を動かさないことも多いため、注意しましょう。
体調不良をおこしている
最後の原因は体調不良をおこしていることです。身体的、もしくは精神的な不調があることから勉強に集中できないのかもしれません。
また、ダイエットをしている子どもの場合、栄養不足におちいっている可能性もあります。集中力をキープするために必要な栄養が足りず、勉強に長時間取り組めないのかもしれません。
勉強に集中する方法①:勉強をはじめるまえに「体調」を整える
続いては勉強に集中するための方法について解説します。まずは勉強をはじめるまえに、以下で紹介する3つの方法で体調を整えてみましょう。
満腹・空腹状態を改善する
1つ目は満腹・空腹状態を改善することです。たくさん食事をして満腹状態になると、血糖値が上がります。食べすぎ、または早食いをすると血糖値が急激に上昇し、眠気や集中力の低下を引き起こすのです。一般的には食後2時間ほどで血糖値は下がっていくため、血糖値が下がってから勉強に取り組むとよいでしょう。
また空腹状態も良くありません。空腹時は集中力が上がるといわれることがありますが、お腹が空いて勉強に集中できないようでは意味がありません。適度に空腹を満たしてあげることで、勉強に集中できる身体を作れます。
ただしご飯やパン、麺類などの炭水化物は血糖値が上がりやすいため、野菜や海藻類、きのこ類、こんにゃくなどの血糖値上昇がゆるやかな食べ物を選ぶようにしてください。
眠い場合は、仮眠をとって頭をスッキリさせる
どうしても眠気がある場合は仮眠をとりましょう。眠気がある状態で勉強をしても集中できず、学習内容が頭の中に入ってきません。
仮眠にピッタリな時間は20分ほどです。たくさん眠ってしまうと眠気がもっと強くなったり、夜眠れなくなってしまったりするので注意してください。
ストレッチをして身体をほぐす
最後はストレッチをして身体をほぐしてあげることです。勉強のまえにストレッチをしておくと血行が良くなり、集中力がアップします。首や肩をグルグル回したり、背伸びをしたり、軽く歩いたりするのも効果的です。
勉強に集中する方法②:勉強をはじめるまえに「環境」を整える
勉強に集中する方法の2つ目は、環境を整えることです。どんなに勉強に向かうための体調が優れていたとしても、勉強する環境が整っていなければ集中できません。
環境を整えるためにできる方法を、全部で5つチェックしていきましょう。
スマホや誘惑になるものを周辺に置かない
勉強する机の周りにスマホやマンガ、ゲームなど誘惑になるようなものが置いてあると、気が散って勉強に集中できません。ちょっとしたきっかけでスマホを触ってしまい、そのままインターネットやSNSに時間をとられてしまうことも十分に考えられます。
誘惑になるようなものは、あらかじめ机の周りや手の届く場所に置かないようにしましょう。
スマホの場合は勉強中だけ、電源をオフにする方法もあります。
「勉強するための服装」に着替える
2つ目は勉強するための服装に着替えることです。パジャマやジャージなどの部屋着では、勉強する気分になれないこともあるでしょう。つまり、気持ちの切り替えができないのです。
外出するときと同じような服装にする必要はありませんが、「勉強するぞ!」と気合いが入る服装に着替えるのも1つの方法です。
部屋を快適な温度にする
勉強する部屋の温度調整に気を配りましょう。暑すぎたり、反対に寒すぎたりする部屋では勉強に集中できません。クーラーや暖房器具を上手に利用して、部屋を快適な温度に保つようにしてください。
勉強を妨げない程度の音楽を流す
4つ目は勉強を妨げない程度の音楽を流すことです。「静かすぎる環境では集中できない」「適度に音楽があった方が集中できる」といった人にピッタリな方法です。
どのような音楽が合っているかは人によって異なります。ただし大好きな音楽だと楽しくて、聞き入ってしまう可能性もあるので注意しましょう。
何も考えなくてもスッと聞き流せる音楽や、ヒーリングを目的とした自然音などがおすすめです。
音が気になる場合は耳栓を活用する
最後は耳栓を活用することです。「多少の音でも気になってしまう」「家族の話し声や、車の通行音が気になって集中できない」といった人は、耳栓の使用を考えてみましょう。外部の音を遮断して、勉強に集中できるようになるはずです。
シリコン製だけでなく、最近ではデジタル式のような遮音効果が高い耳栓も販売されています。
勉強に集中する方法③:勉強は時間を決めておこなう
勉強に集中する方法の3つ目は、勉強は時間を決めておこなうことです。詳細を見ていきましょう。
その日のプランを立て、時間を決めて勉強する
勉強をスタートする時間、そして終了する時間を決めておかないと、ダラダラと勉強することになってしまいます。なぜなら、勉強時間の終わりが見えないとモチベーションが上がらず、集中力も保ちにくいのです。
何時から何時まで勉強をすると決めて、時間内におこなう具体的な勉強内容も考えましょう。やるべき時間とやるべき内容が明確になれば、自然と集中できるようになるはずです。
適度に休憩をはさむ
勉強中は適度に休憩をはさむことも大切です。
何時間も休憩をとらずに続けて勉強すると、気づかないまま疲労やストレスをためてしまいます。疲労やストレスがたまると集中力を欠く原因になるだけでなく、身体にも不調をきたすかもしれません。
ただしいつでも休める状況は好ましくないため、あらかじめ休憩時間の目安をつけておくとよいです。勉強時間を設定する際に、何時から何分間休憩すると決めておきましょう。
集中力が切れてしまったら?試すべき4つの対処法

もし上記で紹介した方法で勉強をはじめても、途中で集中力が切れてしまったらどうすればよいのでしょうか。
集中力が切れたときに試すべき4つの対処法を紹介します。
勉強場所を変えてみる
まずは勉強場所を変えてみることです。いくら勉強に適した場所であっても、長い時間ずっと勉強をしていると飽きてしまうこともあるでしょう。
また人によってはスマホやゲームが机の周りではなくても、少し動けば手に入る範囲にあるだけでいじってしまうことも考えられます。
気分転換を兼ねる、または人の目がある中での勉強を目的にして、勉強場所を変えてみるのも有効です。落ち着いた雰囲気のカフェや図書館、学校の教室などがよいです。
勉強する教科を変えてみる
勉強する教科を変えてみるのも1つの方法です。ずっと同じ教科ばかり勉強していると、どうしても飽きてしまいます。とくに苦手な教科だとなおさらです。
行き詰まったり飽きてしまったりした場合、他の教科にチェンジしてみましょう。気分転換になって集中力が戻ってくるはずです。
一旦休憩にして気分転換をする
勉強を一旦中断して、休憩するのもよいです。ただし前述したように、いつでも好きなように休めるようにするのは止めましょう。メリハリがつかなくなってしまいます。
あらかじめ休憩時間を設定しておくこと、そしてどうしても集中できない場合は「10分間だけ」などと決めましょう。
コーヒーを飲んだりストレッチをしたり、家族や友人と話をしたりすると良い気分転換になります。
眠くなったら無理せずに寝る
眠気が強くて集中できない場合は、そのまま無理をしても学習内容は頭に入りません。
前述したように、10分~20分ほどの仮眠をとるとよいでしょう。頭がスッキリして、勉強に集中できるようになります。
まとめ
テストや受験で良い結果を残すためには、集中して勉強に取り組むことが大切です。集中するための方法を上手に取り入れることで、学習効率と効果がグンとアップするはずです。
今回紹介した勉強に集中する方法は次の3つです。
・勉強をはじめるまえに「体調」を整える
・勉強をはじめるまえに「環境」を整える
・勉強は時間を決めておこなう
もしどうしても勉強に集中できない場合は、学習塾を利用するのも1つの方法です。緊張感のある雰囲気の中で他の生徒と切磋琢磨し合いながら、モチベーションを維持して勉強に集中できるようになるでしょう。
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