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2021.02.18      2023.10.06

勉強中に音楽を聴くのはあり?音楽がもたらす効果と集中力アップのコツを徹底解説

勉強中に音楽を聴くのはあり?音楽がもたらす効果を徹底解説

受験生なら誰でも、常に集中力を高めて勉強に取り組みたいと思うでしょう。しかし、人によって勉強に集中しやすい環境は異なり、無音の環境の方が勉強しやすいという人もいれば、ある程度の雑音がある中で勉強する方が集中しやすいという人もいます。

気分を高めて前向きに勉強に取り組めるよう、音楽を聴きながら勉強するという人も少なくありません。 音楽を聴きながら勉強することには、どのような効果があるのでしょうか。今回は音楽がもたらす効果や、音楽を聴くと前向きに勉強に取り組める理由、勉強中に音楽を聴くときの注意点について解説します。

勉強中に音楽を聴くメリットとは?

音楽を聴きながら勉強すると、「音楽に気を取られて集中力が低下する」と思う方も多いでしょう。しかし、音楽を聴くことでメリットを得られることもあります。ここでは、勉強中に音楽を聴くメリットを紹介します。

モチベーションが上がる

好きな音楽を聴いているときは、自然と気分が高まります。人間は興奮状態になるとドーパミンの分泌が促され、物事に対する意欲が高まります。

勉強を始めるときは、「これから難しいことを考えなければいけない」「わからない問題に向き合わなければいけない」といったマイナスの感情を抱きやすいですが、音楽を聴くことでそれらが解消され、高いモチベーションで勉強に臨めるようになります。また明るい音楽は脳を刺激するため、眠気冷ましにも効果的です。

リラックスできる

ゆったりとした音楽を聴くと、自然とリラックスできるものです。これは、脳内で「セロトニン」と呼ばれる物質が多く分泌されるためです。セロトニンの分泌が促されると、落ち着いた状態になりやすく、ほどよくリラックスした状態で勉強に取り組めます。

集中力が高まる

アルファ波を放つ音楽を聴くと、リラックスしてストレスが軽減し、集中力が向上します。これは、科学的に証明されているアルファ波の特性です。

勉強に限らず、寝つきが悪いときやマインドフルネスを行うときにも利用されます。勉強中だけでなく、休憩時などの脳をリセットしたいときに聴くのもおすすめです。

記憶力が高まる

音楽によって海馬が刺激されると、脳は音楽を聴いていたときに見えるものや感じるものを同時に記憶しようとします。音楽を聴くと昔の出来事を思い出すことがありますが、これも脳の働きによって記憶されたものです。

このように、音楽と記憶は連動しやすいため、音楽を聴きながら勉強することで「この音楽を聴いたときは、このようなロケーションで、こういうことを勉強した」というように脳が覚えようとするため、学習内容が記憶に残りやすくなるのです。

雑音が気にならなくなる

周りから聞こえる話し声や雑音により集中力が低下するのは、それぞれ異なる情報が耳に届き、脳がそれらを同時に処理しようとするためです。しかしヘッドフォンやイヤホンで音楽を聴くと、話し声や雑音は遮断され、自分が好きな音楽しか聴こえなくなります。

すると、頭が複数の情報を処理する必要がなくなり、勉強に集中しやすい環境をつくれるのです。これは音楽のマスキング効果ともいわれており、音楽以外の情報がすべて遮断される感覚を利用して、勉強や作業の集中力を高める人もいます。

勉強中におすすめの音楽を紹介

普段よく聴く音楽が、必ずしも勉強に適しているとは限りません。集中力を高めることを目的に音楽を聴く際は、選曲が大きなポイントになります。勉強しながら聴くのにおすすめの音楽を紹介しましょう。

クラシック

クラシックにはさまざまな楽器が使われますが、全体的に調和しており一体感があるため、うるさく感じることはほとんどありません。クラシック音楽には「1/fゆらぎ」と呼ばれるものがあり、適切な音の強弱によって、精神を安定させる効果があります。

オーケストラのような壮大な音楽も悪くありませんが、なるべく静かな音楽の方が勉強に集中しやすい傾向があるため、ピアノやバイオリンの独奏曲を選ぶのもよいでしょう。

アンビエント

アンビエントとは、環境音楽のことです。風の吹く音や水の流れる音といった自然にまつわる音で構成されており、まるで自然の中で勉強しているような気分になれます。

アンビエント音楽にはメロディがないため、気を取られるような情報が少なく、勉強の妨げになりにくいでしょう。無音では寂しく、メロディがある音楽では集中しにくいという人におすすめです。

ヒーリングミュージック

ヒーリングミュージックには主にアルファ波を放つ音が使われており、自律神経を整える効果があります。クラシックと同様に「1/fゆらぎ」による効果もあるため、音楽を聴くだけで脈拍数が少なくなり、自然と深い呼吸ができるようになります。

ヨガやマインドフルネスに使用されることが多く、身体的なリラックス効果も期待できます。勉強中にイライラしたときや焦りや不安を感じたときなど、メンタルの問題で集中力が低下しているときはヒーリングミュージックがおすすめです。

勉強中に音楽を聴くときの注意点

勉強中に音楽を聴くことには、メリットだけでなくデメリットもあります。ここからは、勉強中に音楽を聴くときの注意点について解説します。

音楽のある環境に慣れすぎない

いつも音楽を聴きながら勉強していると、その環境に慣れてしまい、音楽がないと勉強に集中できなくなってしまう可能性があります。

当然ながら、実際の入試では音楽は流れていません。普段勉強している環境と大きく異なる環境では、本来の実力を発揮できないでしょう。

音楽を聴きながら勉強すること自体に害があるわけではありませんが、音楽がないと集中できない、あるいはモチベーションが上げられないなど、音楽に依存した状態にならないよう注意しましょう。

歌詞がある曲は避ける

歌詞のある音楽は自然と言葉が耳に入ってくるため、それに気を取られて集中できなくなります。特に、日本語の歌詞の曲は気を取られやすいです。長時間かけて取り組んだ内容もあまり頭に入らず、勉強の効率が落ちてしまうでしょう。

勉強中に聴く音楽を選ぶときは、初めて聴く洋楽や、ジャズやボサノバなど、歌詞が気にならない音楽を選ぶようにしましょう。

音楽の効果は人によって個人差がある

音楽は脳のさまざまな領域を活性化するとされていますが、これには個人差があり、人によっては学習にマイナスな影響を与える可能性もあります。特に、複雑な計算や暗記など、集中力が必要な勉強において顕著であるとされています。

また、今まで音楽を聞きながら勉強してこなかった人の脳は、音楽と勉強の両方を処理することに慣れておらず、それが原因で集中力が低下してしまう可能性があります。

仮に、友達におすすめされたとしても、自分にそのスタイルが合うかどうかはわかりません。自分に合っていないと感じたときは、集中力を高める別の方法を検討してみましょう。

音楽を使わずに勉強への集中力を高める方法

音楽を使わずに勉強への集中力を高める方法

勉強への集中力やモチベーションを高めるために音楽を利用するのは問題ありませんが、音楽がなくても勉強に集中できることも必要です。入試に備えるためにも、音楽を使わずに勉強への集中力を高める方法をマスターしておきましょう。

休憩を挟む

受験が近くなると、できる限り勉強時間を増やそうと、長時間ぶっ続けで勉強する人もいます。しかし、人の集中力が持続する時間は限られているため、いくら勉強に時間をかけても記憶に残る内容は多くありません。

集中力が低下したまま無理に勉強を続けるよりも、休憩を挟んで心身ともに休ませた方が効率のよい勉強ができるでしょう。

軽い運動を取り入れる

勉強中は長時間同じ姿勢になりやすいため、首や肩、腰に疲れが溜まります。体の疲れから集中力が下がることも少なくありません。勉強中も背中や腕、腰を伸ばすなど、適度に体を動かし、体に疲労を溜めないようにしましょう。

休憩するときは簡単なストレッチをしたり、外の空気を吸いに散歩したりするなど、全身を動かすのがおすすめです。体の疲れが和らぐだけでなく、気分転換にもなります。

その日の勉強内容を決めておく

目標がないとやる気が続かないように、その日何をこなせばよいか把握していないとゴールが見えず、勉強へのモチベーションも下がる一方でしょう。受験生は、計画的に勉強を進めていくことも大切です。

その日に行う勉強内容をあらかじめ決めておき、当日は机に座ったらすぐに勉強を始められるように準備をしておきましょう。ノルマを設定すると、それを終わらせようとして勉強に集中しやすくなります。

目標の立て方がわからない人は、まず1週間の目標を立てて、1日ごとに勉強内容を振り分けるとよいでしょう。

勉強に集中しやすい場所に行く

環境が原因で、勉強に集中できないこともあります。静かな場所の方が集中しやすいなら図書館、少し雑音がある方がよいならカフェなど、自分が勉強しやすいと思う環境に移動するだけで集中力が高まることもあります。

どの環境でもあまり集中力が続かない人は、塾の自習室など、勉強せざるを得ない環境で強制的に自分を奮い立たせる方法もあります。

勉強のルーティーンをつくる

勉強する習慣がついていない人は集中力も続きにくいため、まずは毎日勉強する習慣を身につけることが先決です。勉強を毎日続けるには、ルーティーンを組むことも大切です。

何を合図に勉強を始めるのか、どの時間帯なら勉強に取り組みやすいかなど、自分の性格や生活リズムに合わせて、勉強が続きやすい環境をつくっていきましょう。

勉強内容のルーティーンを考えておくことも大切です。例えば、前半は暗記問題で後半は計算問題をする、あるいは苦手科目と得意科目を交互に行うなど、自分がやりやすい勉強の流れをつくります。すると自分が無理なく勉強ができる方法がわかり、毎日苦もなく続けられるようになるでしょう。

わからない問題はすぐ解決する

わからない問題が増えるたびに、ストレスは積み重なっていきます。ストレスは集中力の低下を招くため、わからない問題があればすぐ解決する習慣をつけましょう。

わからない問題を放置していると、その分答えられる問題が減り、入試の得点にも影響します。自力で理解できない場合は、学校の先生や塾の講師に相談するなど、できるだけ早くわからない問題を解消できるよう努めましょう。

まとめ

勉強中に音楽を聴くことは、決して悪いことではありません。ただし、音楽を聴いているときしか集中できないようになってしまうと、受験本番で集中力を保てず、よい結果が出ない恐れがあります。

明光義塾では、生徒が勉強に集中して取り組めるよう、生徒一人ひとりに合った授業カリキュラムをもとに、効率よく受験勉強を進めるコツを伝授いたします。受験に合格するためには、正しい勉強法を身につける必要があります。明光で、自分に合った勉強法をマスターしませんか?

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