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2021.12.08      2023.10.09

小学生に塾は必要か?中学受験しない場合の塾の必要性は?

小学生に塾は必要か?中学受験しない場合の塾の必要性は?

お子さまがいると、「小学生のうちから塾に通わせたほうがいいの?」と教育の方針に悩むことが多いでしょう。小学生からの塾は、中学受験をしないのであれば不要だといわれることもありますが、通わせることによるメリットも存在します。

本記事では、小学生から塾に通わせる必要性とメリットについて詳しくお伝えします。

小学生に塾は必要か?考える際に必要なポイント

まず、小学生のお子さまを塾に通わせるかを考える際に、重要となるポイントを3つお伝えします。

ポイント①学校の勉強についていけているか?

まず重要となるのは、お子さまが小学校の勉強に問題なくついていけているかどうかです。普段の授業が理解できておらず、宿題をこなすのに無理をしている場合は、塾で補う必要性が高いといえるでしょう。

また、学校での勉強を楽しめているかどうかも重要です。小学生のうちに勉強が嫌いになると、中学校以降でも勉強に苦手意識を持ったままになってしまう可能性が高いといえます。勉強の楽しさを見出せるように、塾のサポートを受けることを検討するとよいでしょう。

ポイント②お子さまの今の学年は?

2つ目のポイントは、お子さまが現在何年生かです。小学校は6年間と長く、成長期真っ盛りのお子さまは日に日に成長していくので、塾のカリキュラムも学年によって大きく異なります。

たとえば小学3年生の冬(2月頃)以降は中学受験に向けた勉強が始まりますが、低学年のうちは基礎的な学力を伸ばすだけでなく、思考力や発想力、表現力を鍛えるなど、塾ごとにバリエーション豊かな内容の授業を行っています。

小学生のお子さまの入塾を検討するのであれば、お子さまの学年で行われる学習内容やカリキュラムを塾ごとに確認し、通わせることがお子さまのためになるかどうかを判断するとよいでしょう。

中学受験する予定はあるか?

最後のポイントは、お子さまに中学受験する予定があるかどうかです。中学受験する場合は、中学受験対策をお子さま自身や家庭、小学校で行うことは難しいので、塾に通う必要性が大きく高まります。

そうでない場合、最初の受験は高校入試となるので、小学生のうちから塾に通わせるかどうかは上述のポイント①②をふまえて検討することが大切です。また、今は低学年で中学受験をするかどうか決めていない場合、お子さまの学力を考慮しながら検討することをおすすめします。

中学受験しない小学生に塾は必要か?

「中学受験しない場合、小学生から塾に通わせる必要はないのでは?」と考える方もいるかもしれません。では、実際に塾の必要性はまったくないのでしょうか。ここからは中学受験しない小学生を塾に通わせるかどうか、判断するためのポイントをお伝えします。

勉強以外の活動とのバランス

まずは、勉強以外の活動とのバランスを考慮しましょう。

小学生はまだ幼く、特に低学年のうちはのびのびと遊ぶことも大切です。また、小学校の授業は中学校以降と比べれば難しくないので、授業に前向きに取り組んで日々の宿題を提出していれば勉強についていけなくなることは少ないでしょう。そのため、他の生徒に後れを取っていないのであれば、塾に通わせないのも1つの選択肢です。

ただし、本人がもっと勉強したいと思っているのであれば、塾に通わせてより効率よく勉強できる環境を整えてあげることも検討するとよいでしょう。

保護者は勉強を見てあげられるか?

保護者が勉強を見てあげられるかどうかも、判断する材料として重要です。

小学生のお子さまは、分からないことが解決しないと、勉強自体が面白くなくなってしまう可能性があります。さらに、分からないせいで「勉強は難しい」というイメージを持ってしまい、勉強へのモチベーションそのものが下がってしまうことも考えられるでしょう。

保護者に「勉強を見てあげる時間」「教えてあげられるだけの学力」「分かりやすく根気よく教える能力」がある場合は、家でお子さまの疑問に答えてあげられるので、このような問題は起きづらいといえます。しかし、保護者が勉強をあまり見てあげられないのであれば、塾に通わせたほうが効率的かもしれません。

小学生はどのぐらい塾へ行っている?

そもそも、小学生はどの程度塾に通っているのでしょうか。参考になるデータとして、文部科学省が発表した「平成30年度子供の学習費調査」をご紹介します。

まず、小学生で塾に通っているお子さまの割合は、公立小学校で39.1%、私立小学校で75.1%と、公立でも4割程度の小学生が塾に通っていることが分かりました。

さらに、資料に記載されている「補助学習費」によると、塾や家庭教師にかけている年間の費用は公立の小学生の場合1年生で約6.3万円、6年生では約13.0万円です。対して私立の小学生の場合1年生で約21.9万円、6年生で約63.7万円となっています。

このことから、多くの割合の小学生が塾に通っており、学年が上がるほど補助学習費の費用も高くなっていることが分かります。

勉強好きにさせるためにベストの選択を

勉強はやり方によって興味を持って取り組むことが可能です。お子さまが面白いと感じて勉強に対するモチベーションを向上させるほど、おのずとよい成績につながる可能性も高まるでしょう。しかし、小学生のうちに勉強が嫌いになってしまうお子さまも多いのが現状です。

勉強が嫌いになる理由は「勉強が退屈」「やる意味が分からない」「成績が上がらない」など、お子さまが勉強の意味や面白さを感じられていないことが挙げられます。そのため、お子さまの状況や個性をよく見て、勉強を嫌いにさせない、好きにさせるために塾が有効かどうか見極めることが大切です。

一度勉強嫌いにさせてしまったら、中学・高校はもちろん社会に出てからも勉強を避けてしまう可能性があるので、お子さまに合ったベストな選択を心がけましょう。

中学受験しない小学生が塾に通うメリット・必要性

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それでは、お子さまの状況を見て塾に通わせたほうがよいと判断した方に向けて、塾に通わせた場合の具体的なメリットをお伝えします。

勉強の仕方を身につける

塾に通わせると、お子さまが勉強を習慣づけたり、勉強する方法を身につけたりすることができます。たとえば小学校の授業だけでは受け身になることも多く、積極的に勉強に取り組む姿勢をうまく身につけられないお子さまもいるかもしれません。

塾ではお子さま一人ひとりに合った授業を通して勉強方法を習得させることが可能です。勉強していて分からない問題が出てきたときの解決方法や、ノートの取り方などを小学生のうちに身につけておけば、中学以降の勉強にも活かせるでしょう。

英語の基礎を作る

近年は英語教育の重要性が高まっており、英語教育の低年齢化が進んでいます。公立でもALT(外国語指導助手)を取り入れる学校もありますが、小学校の先生だけが授業を行う場もあります。

英語は幼いうちに触れることで「英語脳」や「英語耳」が身につきやすいといわれているため、小学生のうちに基礎を作っておくことは重要といえます。英語だけでも塾でよい講師に教われば、一生のアドバンテージになるでしょう。

将来に夢を持てるようにする

将来の夢を持てずに悩むお子さまや保護者も少なくありませんが、塾によっては勉強を教えるだけでなく、カウンセリングによって夢や目標を引き出してくれる場合もあります。

塾では日々の勉強を通して「漠然とした夢」から「夢の実現のために目標設定して努力する」ためのスキルを学べます。夢について悩んでいるなら、夢や目標についてのカウンセリングを行っている塾に通うとよいでしょう。

中学受験する小学生の塾の必要性

一般的に、中学受験をする場合は塾に通ったほうがよいといわれます。その具体的な理由を見ていきましょう。

お子さまに受験を意識させる

特に低学年の場合、塾を通じてお子さまに受験を意識させることは重要です。小学生は受験そのものが初めてなので、受験に対する意識が薄いことも多いといえます。

塾で受験モードになった同年代の子どもたちに囲まれることは、お子さまに受験を意識させることに効果的です。そうした環境に刺激を受けて、勉強に取り組む意識が自然と変わってくるでしょう。

また、模試を受けたり、同じ目標を持つお子さま同士で成績を競ったりする中で、受験生としての自覚が芽生える可能性もあります。志望校を目指して勉強することが習慣となることにも期待できるでしょう。

受験特有の学習を進める

中学受験を受ける上で、小学校ではカバーできない勉強範囲を補えることも、塾に通わせる大きなメリットです。

中学受験の試験内容は、小学校の授業内容と比べると格段に難しく、大人でも勉強しておかなければ解けない問題が数多く出題されます。また、近年の中学受験では思考力を問う出題が増えてきている傾向にあるため、いわゆる方程式では解けない問題にも取り組まなければなりません。

さらに、そもそも小学校の授業のカリキュラムに中学受験対策は入っていないため、小学校のテストでよい点数が取れるだけでは中学受験には不十分なのです。

中学受験をするのであれば小学3年生の冬頃から計画的に対策する必要があり、そのためのサポートを家庭で行うのは非常に難しいため、塾を検討することをおすすめします。

受験のための質の高い情報を得る

中学受験に成功するためには、どれだけ正確な情報を集められるかも重要です。そのため塾で詳しい情報を得られることは大きなサポートとなるでしょう。

中学受験では志望校によって出題傾向が大きく異なるので、過去の出題傾向や受験年度の受験要綱を把握しておく必要があります。また、出題内容に合った参考書選びや、お子さまの学力や課題の把握、受験の手続きやスケジュールの把握など、合格に向けてやるべきことは多岐にわたるので、家庭で対策することは難しいでしょう。

塾では志望校ごとに特徴を分析し、生徒のカリキュラムに反映させて効率よく受験対策を行うことが可能です。受験の手続きなどももちろんカバーしているので、塾のサポートを受けることで保護者の負担を軽減できるでしょう。

まとめ

中学受験をしない場合、必ずしも塾に通わせる必要はありません。しかし、お子さまが勉強を好きになるために学校外での学習が必要だと感じるのであれば、塾に通わせることはおすすめです。

塾に通わせると、勉強の習慣ややり方が身につきやすいことや、英語の基礎学力が伸ばしやすいこと、夢の実現に向けて目標設定し努力する姿勢を学べることなど、さまざまなメリットが得られます。お子さまが今の授業についていけるようになるだけでなく、将来必要になるスキルを身につけることができるため、さらなる成長に期待できるでしょう。

明光では、生徒一人ひとりの習熟度や目標に合わせた学習カリキュラムを作成し、豊富なノウハウを活かした授業で、志望校への合格を目指すお子さまはもちろん、中学受験をしないお子さまの成長もサポートしています。小学生のお子さまを塾に通わせたいと考えているのであれば、ぜひ明光のサポートをご検討ください。

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