2022.01.04 2023.10.09
塾についていけない原因とは?お子さまが塾の授業についていけないときの対処法を解説
せっかく学習塾に通わせていても、塾で行われる授業についていけないと感じてしまうお子さまは少なくないようです。塾の授業についていけなくなってしまうのには、一体どのような原因があるのでしょうか。
この記事ではお子さまが塾についていけないと感じる原因を解き明かし、成績アップのためにお子さま自身でできること、そして保護者の方ができる対処法を詳しく解説します。
お子さまが塾についていけないと感じる原因
まずは、お子さまが塾の授業についていけないと感じる原因をチェックしていきましょう。考えられる原因は大きく分けて3つです。
積極的に勉強していない
お子さまが塾の授業についていけていない原因として、積極的に勉強していないことが挙げられます。保護者もお子さま自身も「塾に通っている」というだけで安心してしまいがちですが、ただ漫然と塾に通うだけで勉強ができるようになるわけではありません。
通塾していたとしても、教わったことを自分のものにするための勉強は必要不可欠です。自分から積極的に学ぶ意欲が習熟度を左右するでしょう。
長期間にわたり塾に通っていたとしても、学習習慣そのものが身につかなければ授業内容についていけなくなってしまいます。意欲的に塾の授業に参加できているかどうか、お子さまの普段の様子を講師に確認してみるのもおすすめです。
分からない問題を放置してしまった
勉強は、学習した内容が層のように積み重ねられて少しずつ身につくものです。現在学んでいる内容は今後学習する単元に紐づいていることが多いため、理解できていない点をそのままにしてしまうと、それ以降の内容も理解しづらくなってしまいます。
分からない問題が出てくると、いくら授業を受けてもその後の内容が頭に入ってこず、ついていけない状態に陥る可能性が高いといえます。さらに、授業についていけない状態が長く続くと、どこが分からないのかが分からないといった負の循環ができてしまい、勉強への意欲も次第に低下してしまうでしょう。
部活動の都合や体調不良で塾を休んだことをきっかけに、少しずつ授業内容が分からなくなってしまった、というケースもあります。分からない問題を放置することなく、その場で疑問を解消する癖をつけることが重要です。
塾の授業レベルとお子さまの習熟度が合っていない
塾の授業レベルとお子さまの習熟度が合っていないことも、塾の授業についていけない原因の1つとして挙げられます。特に集団指導塾では1人の講師が大勢の生徒を見ているため、お子さま一人ひとりのレベルにオーダーメイドで合わせることは容易ではありません。
そのため、学校の勉強にはついていけているにも関わらず、塾の授業スピードにはついていけない、ということも起こりうるのです。塾の授業スピードが合わないと、意欲を持って勉強に取り組んでいたお子さまが自信をなくし、勉強に対するやる気まで失ってしまうかもしれません。
塾に通う・通わせる理由を考えよう
お子さまが塾の授業についていけないと感じる根本の原因が分かったところで、今一度お子さまが塾に通う理由や、保護者として塾に通わせている理由について考えてみましょう。
通塾の理由が明確化されることで、授業についていけていないことへの対処法も見えてくるはずです。また、勉強へのモチベーション維持に効果的なので、親子で話し合うのもおすすめです。
志望校への合格のため
志望校合格をゴールに設定し、塾に通わせる保護者は多いといえます。目標がはっきりしているため、お子さまのほうから通いたいとお願いされる場合もあるでしょう。
現在の学校よりも水準の高い志望校に合格させるといった大きな目標を掲げている場合、学校の授業に加えて塾での勉強は必須といえます。
しかし、授業についていけていない現状があるということは、目標だけで塾やコースを選んでしまい、お子さま自身の習熟度を十分に考慮できていなかった可能性が考えられます。結果として自信や意欲を削いでしまっては逆効果となるため、早めの対処が必要です。
学校での成績をアップするため
学校の授業に無理なくついていけるよう、塾の授業で学習時間を補おうと考えるご家庭は多いでしょう。また、部活や習い事をしているお子さまであれば、勉強のペースメーカーにする目的で通わせている場合もあります。
学校の成績をアップするには定期テスト対策が必須ですが、塾によっては学校の授業やテスト範囲とのすり合わせができないケースがあり、ついていけなくなることもあります。
また、保護者がお子さまの学校の成績を見て危機感を覚え、お子さまを促すかたちで通塾がスタートすることもあるでしょう。お子さまが通塾に積極的でない場合は勉強に対して前向きに取り組めず、結果として授業についていけない事態につながることもあります。
学習の遅れを取り戻すため
すでにお子さまの学習進度が学校より遅れている場合は、遅れを取り戻すことを期待して通塾させることも多いものです。
しかし、塾の授業スタイルによっては生徒一人ひとりへのケアが行き届かないことがあります。それでは学校の授業と同じで、お子さまにとっては疑問を解消しづらい環境となってしまうでしょう。
学校の授業にも塾の授業にもついていけないのでは、本来の目的である「学習の遅れを取り戻す」ことにつながらないのはもちろん、お子さまの勉強への意欲や自信も失われてしまいます。
そもそも学校の授業についていけない原因には、正しい学習方法が分からない、分からない点をそのままにするなどの癖が関係していることがほとんどです。お子さまの課題を突き止め、丁寧にケアしてくれる講師の存在がポイントとなるでしょう。
塾についていけないときにはどうする?
お子さまが塾についていけないときの対処法には、お子さま自身ができること、そして保護者の方がお子さまのためにできることの2つがあります。
まずは、お子さま自身が今の環境でできることについて解説します。ぜひ責めることなく、お子さまが自発的に行動できるよう促してみてください。
積極的に質問して教えてもらう
お子さまには、授業についていけなかったと感じたらすぐに講師に尋ねるように伝えてみましょう。分からないことを放置せず、できるだけその場で解決するのが理想的です。
積極的に質問することは、講師に何が分からないのか、どこに課題があるのかを示すことにもつながります。講師も生徒の学習進度が分かると、より分かりやすく説明できるよう授業内容を工夫することができます。
また、学校の先生を上手に利用するのもおすすめです。学校の先生に勉強への意欲を見せることで、内申点にもよい影響が出る可能性があります。
一方、個別指導塾ではお子さまのペースと理解度に合わせた授業を展開するため、質問をしそびれるといった心配はないでしょう。
つまずいている箇所からやり直す
熟の授業についていけないと感じたら、すぐにつまずいている箇所に立ち返り、やり直しを行う習慣をつけましょう。
理解できなかったことをそのままにしてしまうと、その先の単元にもついていけなくなる可能性が出てきます。基礎問題にさかのぼることは一見遠回りに思えるかもしれませんが、今後学びを積み上げるうえで大切です。
定期テストが返却されたら、間違えてしまった問題を確認し、1問ずつテキストで理解度をチェックしてみましょう。少々面倒な作業ですが、何が分からないのかがクリアになることで対策がとれます。
塾についていけないお子さまのためにできること
続いて、塾についていけないお子さまのために保護者ができることをご紹介します。
塾へフォローを求める
まずは塾側にお子さまの現状を伝え、フォローをお願いしてみてください。的確な助言を得られるだけでなく、塾側と問題を共有することで、授業のなかで配慮してもらえる可能性があります。
集団指導塾では授業のレベルやコースを変更できることもあります。しかし、これまでと同じ時間帯・曜日での通塾が叶わないこともあるため、お子さまとの話し合いは必須です。
また、塾の友達と会えることで前向きに通塾できているお子さまもいます。コース変更を検討する際には講師と相談しつつ、お子さま自身の気持ちにも寄り添いながら冷静に判断するようにしましょう。
転塾を検討する
通塾開始から数ヶ月経っても状況が変わらない場合は、別の塾を検討することも1つの手です。
ただし、お子さまが塾の授業についていけないかどうかはすぐに分かるものではなく、安易な転塾はおすすめできません。見極める時間が必要となるため、塾へのフォローを依頼してから数ヶ月は様子を見るようにしましょう。
安易な転塾が危険な理由は、「塾に通ったのに成績が上がらなかった」と、お子さまが勉強に対してネガティブな印象を持ってしまうケースがあるからです。また、新しい塾の環境に慣れるのに時間がかかったり、新しい塾の講師との相性が悪かったりすることもあるでしょう。さらに、転塾のタイミングによっては受験勉強や定期テストの勉強に支障が出る可能性もあります。
転塾を本格的に検討するときは保護者が勝手に判断するのではなく、お子さまの意志も確認しつつ慎重に決断しましょう。
個別指導塾を利用する
お子さまが塾についていけていない様子なら、個別指導塾への転塾も視野に入れましょう。個別指導であればお子さまの学習進度や目標に合わせて教えてくれるので、「授業についていけない」という事態そのものが発生しづらい環境です。
疑問点を解消できないまま学びを積み重ねてしまっていたり、勉強へのモチベーションが維持できなかったりといった生徒個々の課題にも、講師が一緒に向き合ってくれます。
学習のつまずきとなっている原因の特定と解消には、お子さま一人ひとりに密接にかかわれる個別指導が最適解といえるでしょう。
まとめ
お子さまが塾の授業についていけない原因は、お子さま自身の勉強への積極性のほかに、塾の授業レベルと習熟度の相違などが挙げられることが分かりました。塾についていけていないと感じるときには、お子さま自身が講師に質問をしたり、どこでつまずいたのかをチェックしたりして、遅れを取り戻す必要があります。
また、保護者にできることの1つとして、転塾の検討があります。よりお子さまにフィットした学習指導を求めるのであれば、個別指導塾が最適といえるでしょう。
個別指導の明光では、他の塾で授業についていけなかったお子さまでも前向きに勉強に取り組めるよう全力でサポートいたします。無料体験授業も随時開講していますので、ぜひ一度ご相談ください。
この記事を家族や友人に教える
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