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2022.01.05      2023.10.08

自習型指導塾(自立型学習塾)とは?個別指導との違いやどちらを選ぶべきか

自習型指導塾(自立型学習塾)とは?個別指導との違いやどちらを選ぶべきか

自習型指導塾は急速に増えてきた学習塾の形態で、近年注目を集めています。さまざまなスタイルをもつ学習塾が増えるなか、塾選びに頭を悩ませている保護者は多いでしょう。

この記事では自習型指導塾がどのような学習塾なのかを解説し、他の学習塾、特に個別指導塾との共通点や相違点を紹介します。さらに、お子さまのタイプによって自習型指導塾と個別指導塾のどちらを選ぶべきかガイドしますので、ぜひ参考にしてください。

自習型指導塾とは

自習型指導塾の最大の特徴は、生徒が主導となって自習スタイルで学習を進めていくことです。「自習型」という名のとおり、生徒たちは同じ空間にいながらも授業としてではなく、自習学習としてそれぞれの学習課題に取り組みます。

教室では講師が巡回しながら生徒一人ひとりの様子をチェックし、分からない問題があれば都度サポートするというかたちです。もちろん生徒から質問することもでき、その際には講師から個別に指導が受けられます。

学習塾の4つの種類

自習型指導塾がどのようなものか大まかに掴めたところで、学習塾の主な種類4つを解説します。自習型指導塾とのスタイルの違いがより明確になるはずです。

個別指導塾

個別指導塾は、少人数制で生徒の学習進度や目標に合わせて授業を進行する学習塾です。

個別指導塾で主に行われることは、生徒それぞれのペースでの授業展開です。一人ひとり異なるカリキュラムに沿って授業が進み、さらに講師との距離が近いため、分からない点をその場で解消することができます。さらに受験勉強はもちろん、学校の定期テスト対策や提出物の管理など、学習に関する柔軟なサポートを受けられます。

講師数と生徒数の比率は、講師一人に対して生徒が1~3人ほど。費用の目安は、一般的に他の学習塾と比べて高いことが多いといえますが、質問のしやすさや丁寧な指導を受けられるという点でメリットは大きいでしょう。

集団指導塾

集団指導塾は学校の授業と同様の対面形式で、講師が展開する授業を聞き、生徒の発言を交えながら進めていくスタイルの学習塾です。生徒の習熟度や目的別に複数のクラスが用意されている場合もあります。

集団指導塾で主に行われることは、クラス制での講師主導での授業です。塾側があらかじめ用意したカリキュラムに沿って授業が展開されることが多いといえます。

講師数と生徒数の比率は、講師一人に対して生徒が10~20人ほど。費用の目安として、一般的に個別指導塾に比べて安く抑えられることが多い点がメリットです。

進学予備校

進学予備校では学校よりも大きな教室で、大人数で一斉に講師の講義を受けます。集団指導塾と同様に、学力レベルや目標、科目ごとに授業が分かれています。

進学予備校で主に行われることは、受験に特化した包括的な授業の展開です。受験専門の知識が豊富な講師が在籍し、受験に必要な知識や各大学の傾向などを学べる点が、集団指導塾との大きな違いでしょう。

講師数と生徒数の比率は、講師一人に対して20~100人ほどと、コースや科目により大きく異なります。費用の目安は、集団指導塾に比べて高いですが、個別指導塾よりは安い傾向です。しかし、国立や医学部を目指すコースなどを選択すると費用が高くなるケースがあるようです。

自習型指導塾

自習指導塾は先述のとおり、生徒自身が自習形式で勉強を進めていくスタイルの学習塾です。教室では生徒が複数名机に向かっていますが、それぞれが自分の課題に向かって取り組んでいます。

自習指導塾で主に行われることは、自習学習中の生徒がつまずいた際の個別指導です。講師数と生徒数の比率は、講師一人に対して10~20人ほど。費用の目安はコースなどにより異なるものの、他の学習塾と比較して授業料が安い傾向です。

自習型指導塾と個別指導塾はどう違う?

主な学習塾4つを比較してみると「自習型指導塾と個別指導塾ではどう違うの?」と思った人が多いのではないでしょうか。ここでは自習型指導塾と個別指導塾にフォーカスしてその共通点・相違点を比較します。

自習型指導塾と個別指導塾の共通点

自習型指導塾と個別指導塾の最大の共通点は、集団指導塾や進学予備校のようないわゆる「マスプロ授業」ではなく、生徒が講師と近い距離で学習を進められることです。講師との距離の近さによって質問しやすい環境がととのっている点が2つの塾の共通点であり、メリットといえるでしょう。

また、どちらも部活動や習い事などの予定に合わせて柔軟に通塾スケジュールを決めることができます。

自習型指導塾と個別指導塾の相違点

自習型指導塾と個別指導塾で大きく異なる点は、直接的な授業展開の有無です。自習型指導塾では授業は行われず、自習というかたちで生徒が自ら学習課題に取り組みます。一方、個別指導塾では講師が生徒に合わせて設定した学習カリキュラムにのっとって授業が展開されます。

また自習型指導塾は教室長が教室を巡回し、生徒のつまずきに応じてサポートするかたちになっているため、個別指導塾のように複数人の講師が在籍しているわけではありません。その分費用が低価格に抑えられていることが多いといえます。

さらに、自習型指導塾ではまさに自習室といった雰囲気のオープンスペースで生徒が学びます。それに対して、個別指導塾では仕切りのあるパーソナルな空間でそれぞれの勉強に集中します。

なお、明光グループの「自立型学習塾RED」は、自習型ではあるものの指導は社内教育を受けた正社員講師が行います。また、学習には最先端のAIタブレットを採用。お子さま特有の癖を把握して出題方法を調整したり、学習スピードをコントロールしたりすることで、演習量の最大化に貢献します。

自習型指導塾が向いているお子さまとは

塾についていけないときにはどうする?

自習型指導塾と個別指導塾で迷ったときには、お子さまの性格や学習への姿勢から選ぶのがおすすめです。まずは、自習型指導塾が向いているお子さまの特徴を解説します。

はじめから自発的に勉強できる

自習型指導塾が向いているのは、すでにある程度の学習習慣が身についているお子さまです。学習へのモチベーションが高く、自分で設定した目標に向かって計画的に勉強を進めることができるお子さまにはぴったりでしょう。

自習型指導塾は自立的な学習に重点が置かれるので、さらに自己管理能力を伸ばすことにも期待できます。

教材から学ぶのが得意

自習型指導塾での勉強は、基本的に自分でテキストや問題集を用いて行います。そして、それらを活用するためのサポートを塾側が提供するかたちです。

そのため教材を用いて自ら学習するのが得意なお子さまに向いているといえるでしょう。また、テキストを見てどこが理解できていないのかを自分で突き止められるような、ある程度問題解決力のあるお子さまにとって自習型指導塾は最適な環境といえます。

積極的に質問できる

自習型指導塾は、分からない点を自分から質問すれば、その部分をしっかりと教えてもらえます。反対に、質問しなければ時間中はひたすらテキストを読み問題を解いているだけになってしまいます。

自分から臆せず先生に声をかけ、積極的な姿勢で質問できるお子さまが向いているでしょう。

個別指導塾が向いているお子さまとは

では、個別指導塾が向いているお子さまにはどのような特徴があるでしょうか。

勉強の習慣を身につけたい

勉強の習慣をきちんと身につけたいお子さまは、自習型指導塾よりも個別指導塾がおすすめです。

そもそも勉強の習慣が確立していないと、自習学習をメインとした自習型指導塾では継続が難しいといえます。その点、個別指導塾では勉強方法だけでなく、勉強習慣の確立もサポートしてもらえます。

学力のフォローアップを重視

学校の授業で大きく遅れを取ってしまった苦手科目がある場合をはじめ、学力のフォローアップを重視している場合は個別指導塾が向いています。

個別指導であれば、苦手な科目や単元を集中的にケアすることが可能です。反対に、突き抜けた得意科目がある場合も、希望すれば集中的に伸ばすことができます。

教わって伸びるタイプ

教わって伸びるタイプのお子さまは、個別指導塾との相性がぴったりです。

自分から積極的に質問するのが苦手だったり、なにを質問してよいか分からなかったりしても、個別指導塾では講師からの働きかけが得られます。講師はお子さまの学習進度や理解度に応じて、授業の進め方や目標を柔軟に検討します。

まとめ

近年増加している自習型指導塾がどのようなものか、個別指導塾や集団指導塾など主な学習塾の特徴も紹介しつつ掘り下げました。

一見違いが分かりづらい自習型指導塾と個別指導塾には、質問のしやすさやスケジュール調整のしやすさなどの共通点があります。一方で直接的な授業が展開されるかどうかや、講師・教室長によるサポート体制、学習環境に大きく違いがあることが分かりました。

個別指導塾、自習型指導塾を含め、学習塾の形態にはそれぞれメリットがあります。そのためお子さまの性格や習熟度に合ったスタイルの学習塾を検討しましょう。お子さまの成績や学習塾選びでお悩みの方は、ぜひお気軽に個別指導の明光にご相談ください。無料体験授業や授業見学も随時お申し込みいただけます。

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