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2022.01.06      2023.10.07

苦手科目はどう克服する?克服方法や得意科目とのバランスの取り方を解説

苦手科目はどう克服する?克服方法や得意科目とのバランスの取り方を解説

苦手科目は勉強する気が起きず、取り組むこと自体を苦痛に感じているお子さまが多いようです。しかし、苦手科目を放置しているとますます学校の授業についていけなくなり、いずれ進路にも影響が出るかもしれません。

この記事では苦手科目を克服するための勉強方法をはじめ、そもそも「苦手」とはどのような状態なのか、得意科目とのバランスの取り方なども解説します。お子さまが苦手科目と向き合い克服するためのヒントが詰まっていますので、ぜひ最後までご覧ください。

特定の科目が苦手ってどんな状態?

「昔から国語が苦手で…」「計算が苦手だから…」など、勉強の話題では「苦手」というワードが頻繁に飛び交います。しかし、特定の科目が苦手となる原因や状況はさまざまです。

例えば特定の科目をどうにも好きになれず、勉強に取り組むこと自体が苦痛というケース。他の科目に比べてテストの点数が振るわず、苦手意識が強く根付いていることが原因かもしれません。

また、勉強の仕方が分からない、問題の解き方が分からない場合も、その科目が苦手と感じるでしょう。何が理解できていないのか、どこから手をつけたらよいか分からない状況に陥っている可能性が考えられます。

一方で、思い込みが苦手をつくり出しているときもあります。基礎的な単元でつまずいてしまい、その後の問題が解けないことから、お子さまが自分自身で苦手と決めつけてしまう場合も多くあります。

苦手科目の克服と得意科目を伸ばすのはどちらが大切?

苦手科目を克服することと得意科目を伸ばすこと、どちらを優先的に取り組むべきなのでしょうか。多角的な視点で考えてみましょう。

受験は時間との勝負

受験対策にあたるなかで、苦手科目の克服と得意科目の強化の両方ができるならそれに越したことはないでしょう。しかし現実的に考えて、勉強時間に割けるリソースには限りがあります。

それでは苦手科目の克服と得意科目の強化、一体どちらを優先すべきでしょうか。入試までの期間や苦手科目の習熟度など、さまざまな面から慎重に対策を取る必要がありそうです。

すべての基礎になることは頑張る

主要科目である英語、数学、国語は他の科目の基礎となっていて、横断的に紐づいています。そのため主要科目が苦手な場合、このまま克服できないと他の科目にも影響が及んでしまうかもしれません。

さらに主要科目は受験でも必須科目である場合が多く、今後回避し続けることは難しいといえます。すべての基礎となる主要科目は、優先的に克服を目指すのがおすすめです。

苦手科目は克服すれば大きく伸ばせる

ポジティブに捉えれば、現状テストで点数を取れていない科目は伸び代が大きいということでもあります。苦手科目の点数を伸ばすことで受験の結果が大きく変わってくるでしょう。

しかし反対に、苦手が克服できず大きく失点してしまえば致命傷になりかねません。点数アップを目指すのであれば、苦手科目の克服を優先させたいところです。

得意科目はモチベーションの源

得意科目は勉強すること自体が楽しく、ストレスなく取り組むことができます。得意科目を勉強してさらに伸ばすことで勉強全体のモチベーションが高まり、苦手科目に取り組むエネルギーとなってくれるでしょう。

さらに、得意な分野は受験の枠組みを超えた成長につながることもあるため、大切に伸ばしていきたいものです。

進路を見据えて配分を考えよう

志望校・学部学科・コースなどの選択により、科目の必要性や重要性はある程度調整できる場合もあります。特に高校生は、必要性や学習効率を含めて、総合的に得意科目と苦手科目の労力配分を決めたいところです。

お子さま自身ではうまく決められない場合、塾の講師をはじめとした学習や受験のスペシャリストに相談すると、一緒に効率的な対策を考えてもらえるでしょう。

苦手なのは本当に「科目」?分野で見る克服方法

苦手なのは本当に「科目」?分野で見る克服方法

苦手科目を克服するためには、どこに苦手があるのかを見つける必要があります。じっくり突き詰めていくと、苦手と感じる部分は科目全体ではなく科目のなかの「分野」にあるかもしれません。詳しく解説していきます。

1つの科目には数多くの分野がある

科目は1つの大きな学問分野をひとくくりにしたものです。科目のなかには性質の大きく違う分野が共存していて、勉強法にも違いが生じる場合があります。

高校の主要科目から国語を例に挙げて見てみましょう。高校の国語科の内容は「現代の国語」と「言語文化」という2つの分野で構成されています。「現代の国語」は文章を読んで内容を解釈し、自分の考えを深めるための勉強が必要です。一方で「言語文化」では、古典などを読んで技法を学び、日本の言語文化への理解を深めるための勉強が必要です。

国語と1つにまとめられてはいても、2つの分野の性質は異なり勉強法にも違いがあることが分かります。もちろん国語だけでなく、どの科目にもこのように性質の異なる分野が共存しているのです。

本当にできていないのはほんの一部分だけでは?

科目そのものを苦手と捉えて克服しようとしても、範囲が漠然としていて膨大なため、どこから手をつけてよいか分からず途方に暮れてしまうお子さまは少なくありません。しかし実際には、理解度の低い分野とそうでない分野があるはずです。

「もしかして、本当に分からないのは一部の分野だけなのでは?」と、まずはそう疑って分野ごとに理解度を確認してみましょう。

得意科目はなぜ得意なのか

自分で得意と認識している科目でも、分野ごとに習熟度をチェックしてみると苦手な項目が見つかることもあります。しかし、科目そのものを得意と捉えていることによって苦にせず克服できるので、その科目を得意でい続けることができるのです。

同じように考えれば、苦手科目も苦手な部分を特定することで、それ以外の分野を苦手とは感じなくすることができます。さらに、苦手分野を一つひとつ克服していくことで科目全体が得意になれば、学習に向かう気持ちも前向きなものになり、よい循環が生まれるかもしれません。

苦手科目を克服するための勉強方法

科目のなかにある苦手を突き止める方法が分かったところで、ここからは苦手科目を克服するための具体的な方法を解説します。苦手を一気に解消する方法はありませんが、根気よくコツコツと取り組むことで着実に得意科目に近づけることができます。

できないところに立ち戻る

苦手科目には必ず「苦手になってしまったポイント」が存在します。科目の勉強は学習内容の積み重ねであり、苦手となったポイントを放置するとずっと苦手のままになってしまうでしょう。苦手が積み重なることでさらに分からなくなり、苦手意識が増してしまうことにもつながります。

まずはどこでつまずいてしまったのかを分野ごとに確認し、特定できたら基礎的な分野であっても学び直しを行いましょう。基礎の部分でのつまずきが解消されると、基礎を応用した分野への理解度が各段に上がるはずです。また「苦手になる前」の地点まで立ち戻って学べば科目の面白さを改めて感じられ、学習する楽しさがよみがえることもあります。

勉強法と解法を身につける

科目や科目のなかにある各分野には、それぞれに適した勉強法があります。苦手科目では勉強法が掴めず、先に進めなくなっていることが考えられます。

やみくもに勉強するよりも、勉強の仕方や知識を解法として活用する方法を知ることが先決かもしれません。科目ごと、分野ごとに適した勉強法が分かれば勉強効率も上がり、成果が成績に反映されることで苦手意識が薄れていきます。

成功体験を積み重ねる

「できない・できなかった」というこれまでの苦い経験が、苦手科目への苦手意識をつくり出している大きな要因でしょう。小さなことや簡単なことでも「できる(ようになった)」という成功体験をすることで、ネガティブイメージに上書きができます。

そのためには、どんなに小さくてもよいので目標を作ることが大切です。目標を達成していくことで自信がつき、次のステップへの意欲につながるでしょう。小さくてもたくさんの成功体験を積み重ねることで、徐々に苦手意識が消えていくことに期待できます。

短時間でも毎日勉強を続ける

苦手なものを一気に克服しようとしても、苦痛が勝り挫折してしまうケースが多いといえます。挫折を防ぐために、短時間から、基礎的な問題からでよいので毎日勉強時間を設けるところから始めてみましょう。

5分間、3問だけなど、少しずつでかまいません。5分間の勉強でも一週間続ければ35分間になり、さらに積み重ねれば大きな力となるはずです。得意科目を先に勉強してモチベーションを上げてから、机に向かったついでに少しだけ苦手科目に取り組む方法も効果的です。

分からないところは教えてもらう

苦手科目を克服できない原因は、内容や勉強方法が分からないからです。自分ではどうにも分からないことは得意な人に教えてもらうのが克服への近道でしょう。

友達や学校の先生の力も大いに頼りたいところですが、個別指導塾であれば高クオリティの指導を効率よく受けることができます。また個別指導塾は得意科目をさらに伸ばすことも得意なので、苦手科目と同時進行でぐんぐん力をつけることができるでしょう。

まとめ

苦手科目を克服するため勉強方法について、「苦手」という状態やその原因を紐解くところから解説しました。

苦手科目に感じる「苦手意識」は科目そのものではなく、科目を細分化した際の分野にあるかもしれません。そのため分野ごとに一つひとつ振り返り、つまずきを丁寧に解消することで苦手が得意に変わる可能性もあります。

苦手科目を克服するには正しい勉強法を知り、毎日コツコツ机に向かうことが一番の近道です。小さな目標をクリアしていくことで成功体験が積み上げられ、苦手意識を取り払うことができるでしょう。

学習を一人で進めることが難しい場合は、学習のプロに相談すると効率的に疑問や不安を解消できます。個別指導の明光には生徒一人ひとりの苦手科目克服のため、万全のサポート体制をととのえています。また、勉強習慣をつけること、得意科目をさらに伸ばすことにも徹底的にこだわって指導いたします。ぜひお気軽にお問い合わせください。

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