愛媛県の公立高校入試情報

一般入学者選抜の場合
報告書(調査書、学習成績等一覧表)、学力検査の成績、面接の結果等を資料として、各高校・学科の特色を踏まえて総合的に、次の2段階で選抜を行います。（調査書は、中1から中3までの必修教科(5段階)の合計とし、合計135点満点。）
学力検査は、国語45分、作文25分、数学・理科・社会が各50分、英語(リスニング含む)60分。各50点満点で、合計250点満点。科目により、試験時間が異なるので、本番と同じ時間で、時間配分を考えながら問題を解く練習をしっかりと行う必要があります。

【第1選抜】
■調査書点(3年分の評定の合計)が上位から募集人員の90％程度以内にある者のうち、調査書の記録と、面接及び実技テストの結果が良好な者を対象に、学力検査の上位順に募集人員の70％程度を選抜します。

【第2選抜】
■残るすべての者を対象に、学力検査結果(A)、調査書点(B)、調査書の評定以外の記録と、面接及び実技テストの評価点(C)を用いて、募集人数の30％程度を選抜。A、B、Cの比率はA(3～6)、B(2～4)、C(2～4)の範囲内とし、A＋B＋Cの比率の合計が10、得点の合計が500点満点となるよう配分します(比率は各学校、学科により異なります)。

■教科別受験対策のポイント
【英語】   
聞き取りの問題が3題、会話文形式の語句整序問題、条件・自由英作文が1題、表を用いた会話文問題が1題、長文読解問題が1題でした。英作文は会話文問題の中でも出題されました。全体として、さまざまな解答形式によって総合的な英語力が試される出題だったと言えます。
聞き取りの問題は、3種類が出題されました。大問（四）では、語句の並べ換え問題と、条件・自由英作文の形式で日本語の質問に自分の考えを英語で答えること、文脈と条件（8語以上）に合う英文を作ることが求められました。会話文読解問題では、英文と表の読み取りを試す問題に加え、和文英訳も出題されていました。

【数学】   
大問が5題、小問数にして23問と、昨年とほぼ同じでした。問題のレベルは標準的で、中学数学の全領域から、基本問題と応用問題をうまく配分した出題となっています。一部やや思考力が試されるものが出題されますが、基本的には難問奇問ではなく基本の理解を前提とした問題です。

【国語】  
出題傾向に大きな変化はなく、長文読解問題が2題、漢字の読み、漢字の書き取り、古文1題と作文という出題構成でした。長文読解問題は、論説文と小説文または随筆からの出題で、知識問題は、品詞の識別や熟語などがとりあげられました。古文は文脈を正確に読み取る力が問われました。課題作文は、テーマ型作文で、資料を読み取った上で経験や見たり聞いたりしたことを交えて意見をまとめるものでした。

【理科】   
出題数は大問5題で、物理、化学、生物、地学の各分野から1題ずつと、第1分野・第2分野の集合問題が1題となっています。出題形式も、選択式、語句や文章の記述、計算問題、作図、グラフの作成、化学反応式の記入とさまざまです。記述問題では指定語句や指定の内容を用いるなど、問題の条件に従って簡潔に表現することが求められます。知識力だけではなく表現力や思考力が試されます。

【社会】   
大問6題、小問38題です。小問数が非常に多くなっています。地理では、表やグラフ、地図などの読み取りを通して日本や世界のすがたや特色、それぞれの自然や産業などを問う出題、歴史では、資料の読み取りや年表などから政治や社会、文化、外交などについて幅広く問う出題、公民では、グラフ・表などから政治のしくみ・日本の経済に関する内容が出題されています。

※入試日程や選抜方法などは、お近くの明光義塾、または学校の先生や各都道府県の教育委員会に問い合わせるなどして、最新の情報を確認してください。