埼玉県の公立高校入試情報

一般募集
各教科100点、5教科（国・社・数・理・英）で500点満点の学力検査に、調査書の得点及び、実技検査・面接の得点(実施する場合)を加えた合計得点で、得点の高い者から入学許可候補者とします。なお、傾斜配点を実施する学校・学科もあります。

■調査書はそれぞれの項目が得点化されます。

■9教科(5段階)の合計45点満点を各高校が定めた各学年の比をかけて合計し、得点化します。
(例)1年：2年：3年＝1:1:2の高校の場合　45点＋45点＋90点＝180点満点など

■選抜には、第1次選抜、第2次選抜といった段階が設定され、各高校が選抜段階ごとに学力検査・調査書の得点の重みのつけ方に差を設けています。

＜数学または英語の学力検査問題を「学校選択問題」で実施する高校＞
浦和高校、浦和第一女子高校、浦和西高校、大宮高校、春日部高校、川口北高校、川越高校、川越女子高校、川越南高校、熊谷高校、熊谷女子高校、熊谷西高校、越ヶ谷高校、越谷北高校、所沢高校、所沢北高校、不動岡高校、和光国際高校、蕨高校、さいたま市立浦和高校、さいたま市立大宮北高校、川口市立高校
以上22校

令和9年度の高校入試では、制度変更が予告されています。これは、令和7年度の中学2年生の高校入試です。
現時点で公表されている変更点をまとめると、以下のようになります。
■調査書の記載内容変更
　「各教科の学習の記録」「総合的な学習の時間の記録」のみ記載されます。
■自己評価資料を生徒本人が記入して提出
　志願者は出願時に全員自己評価資料を提出します。面接の際の補助資料として使われます。
　自己評価資料には、部活動や委員会活動、資格取得など学校内外での活動やその意欲などを記入します。
■面接を全員に実施
■共通選抜に加え、高校によっては特色選抜を実施
（詳細は令和7年12月に県HPで公表予定）

■教科別受験対策のポイント
【英語】
一般問題と学校選択問題の2種に分かれています。一般問題の大問構成はリスニングが1題、語句・文法の問題が1題、会話文読解問題が1題、長文読解問題が2題で計5題でした。学校選択問題の大問構成はリスニング1題、会話文読解問題が1題、長文読解問題が1題，条件英作文1題で、リスニングと会話文読解問題・長文読解問題は一部が一般問題と共通でした。
リスニング問題の配点は2種共に100点満点中の28点と割合はやや高く、放送の時間も長めです。長文読解問題はバラエティに富んだ出題で語句や文法知識を求めるものから内容理解に及ぶものまでひと通りの出題形式が網羅されています。学校選択問題の大問3の長文は本文がかなり長く、設問もひねりのあるものが含まれ、点差のつきやすい問題になっています。条件英作文は、一般問題では2題、学校選択問題では最後の大問1題でした。

【数学】
本年度の出題数は、一般問題が大問4題小問にして23問、学校選択問題が大問5題小問にして20問であり、各分野まんべんなく出題されています。
一般問題は大問1が一通りの数学的知識を問うもの、大問2は作図、図形の記述式証明、大問3は規則性、数の性質、式による証明、大問4は図形と関数・グラフの融合問題でした。学校選択問題は、大問1が一通りの数学的知識を問うもの、大問2は作図、図形の記述式証明、大問3は規則性、数の性質、式による証明、大問4は図形と関数・グラフの融合問題、大問5は面積、線分の長さを計量させる空間図形の総合問題でした。

【国語】
大問数は従来通り5題でした。記述問題も多く出題されています。第1問は小説の読解問題で、登場人物の心情や表現に関する理解が求められました。第2問は知識問題、話し合いに関する問題で構成されています。第3問は論説文の読解で、理由を問う問題など内容理解を中心にした出題でした。第4問は古文、第5問は課題作文で、字数は151～195字でした。

【理科】
大問1は小問集合で、全範囲の基礎的な理解を問うものでした。大問2から5は、各領域から一つのテーマを出し、それについてのいくつかの実験や観察、データから考察し、総合的に活用して解くという探求の過程を重視した問題でした。説明や理由を文章で答える問題も多く出題されます。

【社会】
本年度の出題数は例年同様、大問6題、小問30問でした。解答形式は記号選択式が18問、語句記入6問、短文の記述問題が6問出題と書く問題が目立ちます。細かい知識を問う問題はなく、基礎・基本の定着と資料を活用する力を試す総合的な問題が出題の中心となっています。

※入試日程や選抜方法などは、お近くの明光義塾、または学校の先生や各都道府県の教育委員会に問い合わせるなどして、最新の情報を確認してください。